2021年最新【ベトナムオフショア開発のすゝめ】ベトナム人開発者・エンジニアの給料の実態

ベトナムオフショア開発 Mattockの大森です。アジア圏の中でも特に優秀なエンジニアが多いベトナムは、大量の労働力に恵まれています。コストを抑えた委託先として様々な業界から注目を集めており今後のIT業界を担っていくであろう存在へと成長しました。そんなベトナムのエンジニアの給料の実態とはどうなっているのか、日本のエンジニアとはどのくらいの差があるのかなどをご紹介します。

ベトナムオフショア開発は、なぜコストを抑えた開発が可能?

ベトナム人エンジニアの給与は、平均的に日本の半分から1/3程度の額となっています。そのため、自社内で全てを補うよりもコストを抑えつつ質の高いプロジェクトを遂行できるようになります。また、何かの際に現地に行かなければいけないといった場合でも、ベトナムは直行便ですとおよそ4~6時間程度でアクセスが出来るため、時間・交通費の負担も大きくありません。

日本では人件費高騰や、エンジニア・開発リソース不足などもあり、年々金銭面で余裕のなくなる企業が増えてきています。開発リソース不足を補いながら国内のみで案件を進めていくために必要なコストよりも、ベトナムオフショア開発を活用した方が大きくコストカットが出来るようになるでしょう。

ベトナム人エンジニアの給与の実態

ベトナム人エンジニアの給与は、職種によりどの程度の差があるのでしょうか。また、平均給与や変動する条件などをご紹介致します。また、ベトナム人エンジニアのボーナス・賞与や日本エンジニアとの差などはどのくらいになるのかを比較し、ベトナムオフショア開発がどのくらいコストパフォーマンスに優れているのかを理解しましょう。

平均は?

Web開発者給与

月額500ドル(約55,000円)~1.400ドル(約155,000円)となっています。Web開発者は、すべて「HTML5」「CSS」「Javascript」の経験があり、バックエンド言語(PHP、Python、Java)の習熟度に対して変動していきます。経験豊富なWeb開発者は平均的に1,000ドル(約110,000円)程度の月額給与となります。

バックエンド開発者の給与 

月額500ドル(約55,000円)~2,000ドル(約210,000円)程度と、Web開発者よりも幅が大きくなります。バックエンド開発者は「PHP」「Ruby」「Python」「Java」の経験が豊富な傾向があります。いくつかのフロントエンドスキルを持っている場合もあるでしょう。経験豊富なバックエンド開発者の給与の平均は1,300ドル(140,000円)程となります。

モバイルアプリios・android 開発者の給与

モバイルアプリ開発者の給与はWeb開発者に比べ高くなります。月額1,000ドル(約110,000円)~2,000ドル(約210,000円)となり、最も低い金額から見ても高い傾向になります。経験豊富なモバイル開発者は1,300ドル(140,000円)とバックエンド開発者と同等ですが、スキルや経験値の上昇などで給与変動も大きくなります。

UI・UXデザイナーの給与

UI・UXデザイナーの基本的な平均給与は600ドル(65,000円)~2,000ドル(210,000円)と、非常に大きな差が出ています。経験やスキル、また勤続年数などで大きな変動があり、長く続け経験値を蓄積していけばいくほどに給与アップの可能性が高い職種でもあります。

変動する条件は?

勤続年数

ベトナム人エンジニアの給与は勤続年数により大きく変動します。年数が短い方よりも、長く勤めあげていけばいくほど給与はアップしていきます。経験が1年未満の開発者では、年収の平均額が7,400ドル(約81万円)に対し、2年~4年の勤続年数を持っている開発者の年収は16,700ドル(約180万円)となり、短期間の違いでもこれほど大きな差が生じてきます。

また、スキルなどによりスタートの価格も異なります。年数による給与アップは10年以内に2倍以上の収入を得ることが出来るようになります。一番大きくアップする年数は5年以内の勤続年数で、その割合はおよそ42%となります。

採用エリア

必要な生活費は都市によって差が出るため、これもまた給与の変動に大きく関係してきています。例えば住宅にはいくら費やす必要があるのかな、快適に暮らすために必要な金額はどの程度なのかという部分が、報酬額の決定に非常に大きな影響を及ぼします。例えばフエでの年収額はおよそ12,650ドル(約140万円)ですが、ホーチミンでは15,700ドル(約170万円)という額になります。

教育レベル

高等教育はより高い水準となりますが、それ以上に給与額には学位が大きく関係してきます。教育レベルがCertificate、またはDiplomaの場合のベトナム人エンジニアの平均年収は、6,200ドル(約68万円)となり、学士号を取得している人は8,000ドル(約87万円)の年収となります。さらに、修士号保有者の平均年収は13,000ドル(約140万円)と、圧倒的に給与面で大きな差が生じてきます。

性別

性別による給与の差はあまり好ましくはありませんが、実際賃金い大きな影響を及ぼすのも事実です。ベトナムのテクノロジー会社のほとんどでは、女性よりも男性の方が給与額は高くなり、その差は8%から10%ほどとされています。勤続年数などによる変動はもちろん女性でもありますが、スタート時の給与額は基本的に男性の方が高くなるでしょう。

また、全てのソフトウェアエンジニアの従業員でも、男性よりも女性の方が給与額が低くなります。大きな差はないにしても、このように性別による違いというものが少なからず影響しています。エンジニアの多くは男性の場合が多くいというのも一つの要因となっているのかもしれません。しかし日本では、同じ業種において性別で旧y額が変動するという事はないので、違和感を感じる方も多いでしょう。

賞与やボーナスは?

ベトナム人エンジニアのボーナスや賞与の状況は、企業により異なります。しかし、半数以上のベトナム人エンジニアは、少なくとも1つの形式の金銭的ボーナスを受け取っています。

ボーナスにも様々な種類があり、個々のパフォーマンスボーナスや会社の業績ボーナス、目標ベースに対するボーナス、また、休日・年末ボーナスなどとなっています。休日・年末ボーナスは理由なく支給され、感謝トークンに似ています。こうした種類の中から、半数以上のエンジニアが1つ以上の何かしらのボーナス・賞与を授与しています。

日本人エンジニアとの差は?

ベトナムオフショア開発でのコスト削減で、最も大きな要因となるベトナム人エンジニアの給与。この給与は、日本人エンジニアとどれほどの差があるのでしょうか。コスト削減とはどの程度の削減が可能となるのか、多くの方が気になるところです。日本人エンジニアとの給与額の差を比較し、ベトナムオフショア開発の取り組みでどの程度コスト削減が実現できるのか、具体的な数字をしっかりと理解することが大切となります。

日本人エンジニアベトナム人エンジニア
初任給約21万円~600ドル(約6万円)~
勤続年数2年約30万円~800ドル(約9万円)~
勤続年数10年約45万円~1,500ドル(約15万円)~
勤続年数20年以上約50万円~1,900ドル(約20万円)~

物価の違いなどもありますが、このように日本とベトナムではエンジニアの給与額が非常に大きく違います。初任給から3倍以上の差が開いており、日本の初任給とベトナム人エンジニアの20年以上の大ベテランが同等の金額となっています。日本ではエンジニアのスキルや経験などにもより年収1,000万以上の方もいるため、コスト削減がとても大きくなるという事が分かります。

ベトナム人エンジニアの年齢層

ベトナム人エンジニアの年齢層は、比較的若年層が大半を占めています。18歳~24歳が25%、25歳~34歳が49%で、それ以上の年齢の方は27%となっています、日本でも同じように若年層のエンジニアは多くいますが、20代、30代にそれほど大きな差はありません。ベトナムでは学生時代からこうしたITに関する教育を受けている場合があり、18歳くらいの非常に若い方々でも社会に出るころには高いスキルを身につけています。

ベトナムという国自体が、日本とは違いこうした若年層の方々が多いというの関係しています。日本では、2015年時点で平均年齢が46.4歳という数値に対し、ベトナムの平均年齢は30.5歳。2020年における予想平均年齢であっても32.5歳程度と、日本よりも10歳以上若いという結果になっています。こうした具体的な数値を見ると、いかに若く意欲ある方が多い国なのかというのが一目で分かります。

ベトナム人エンジニアの給与は今後どう変化する?

ベトナムでは2018年ごろに市場が成熟するにつれ、給与形態も安定していきました。2019年から2022年以降の転職の割合予測は15~20%となっており、年々こうしたIT業界へ多くの人々が集まってきています。知識やスキル、経験が豊富な開発者がどんどん集まり、日本以外の国々からもベトナムオフショア開発は支持を集めていくでしょう。

また、これまで以上に市場を拡大していくベトナムのIT業界。今後ますます発展していくことが予測され、給与も上昇する可能性があります。予測としては17か月ごとに13%程度の上昇が見込まれており、今よりも高くなることは十分ありえますが、それでも国内で全てを補うよりは大きくコストを抑えることが可能です。給与が高くなるという事は、これまで以上の有能なエンジニアも育つという事です。より質の高い開発が出来るようになるでしょう。

コストが低くても確かな技術力を持つベトナム人エンジニア

ベトナム人のエンジニアは、まじめで勤勉という特性があります。さらに、給与の変動などでも分かるように、勤続年数が長くなればなるほど給与もアップしていき、スキルなどによっても大きく上昇します。このようにはっきりとした将来性が見えるベトナムのIT業界は今後ますます発展を遂げていくでしょう。また、こうした分かりやすい行旧制度はエンジニアのモチベーションも上がり、仕事に対する意欲が高まり続ける要因にもなります。

優秀な人材が豊富なベトナムで、コストを削減しつつ質の高い開発が可能となるベトナムオフショア開発は、日本のIT業界になくてはならない存在へと成長を遂げてきました。確かな技術力を有するベトナム人エンジニアも増加し続けているため、今後もさらにレベルの高い業務遂行が可能となるでしょう。

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