【システム開発における英語の重要性!?】海外エンジニアとのコミュニケーション、仕様書、ドキュメントも英語が必須に!?

「エンジニアの英語能力はなぜ重要なの?」

「海外エンジニアとコミュニケーションを図る理由は?」

システム開発において、プロジェクトを成功させるために必要・重要なポイントは多々ありますが。中でも重要なのがエンジニアの能力・スキル・経験は大きなポイントの1つと言えます。そして、そんなエンジニアの能力として求められる「英語」が、実はシステム開発業界にとっては非常に重要なのです。

また、昨今はシステム開発のエンジニア・開発者不足による人件費高騰が課題になっているため、海外オフショア開発、特にベトナムオフショア開発の注目度が年々増加傾向となっています。しかし、オフショア開発を行う上で欠かせない海外エンジニアとのコミュニケーションが図れずに、泣く泣く断念するという企業も珍しくはありません。

本記事では、システム開発と英語の関係性、現場で頻出する単語や表現、メリットや勉強方法などについて、徹底した情報をご紹介致します。特に現場で頻出する単語や表現は、開発をスムーズに行うために欠かせません。システム開発を発注する企業も、システム開発を行う企業のどちらにとってもこれからの時代を見据えると必須とも言えますので、ぜひ一覧を覚えておきましょう。

世界の人気開発フレームワーク PHP・Laravel(ララベル)の開発者コミュニティも英語ばっかり!

世界でよく使われるシステム開発言語の1つであるPHPですが。中でもフレームワークの人気ナンバーワンがLaravel(ララベル)です。最近は、日本でも当たり前に開発言語に使われるようになりましたが。それでもまだコミュニティやドキュメントとなると、日本語圏での情報量は圧倒的に不足しています。

例えば、日本のLaravel(ララベル)コミュニティは、こんな感じで最新の投稿が2021年12月と既に1ヶ月以上前でアクティブとは言えないのです。尚且つ、コミュニティの数も投稿も圧倒的に日本語圏は当然ですが少ないです。英語圏ですと、情報量、熱量、そして圧倒的に最新の情報が手に入ります。

ECサイト構築で大人気のShopify(ショッピファイ)も英語メイン!

ちなみに、ECサイト構築で大人気のShopify(ショッピファイ)も日本法人があるとはいえ本社があるアメリカのユーザーがメインであるため開発者向けのプラットフォームの多くは英語です。

Shopify(ショッピファイ)ストアのカスタマイズや、Shopify(ショッピファイ)アプリ開発する際には必ずAPIを使う必要が出てきます。そんな時に、必ず障壁となるのが技術の前に英語が分からないという壁です。ドキュメントを読んでると日本語ではなく、ほとんど英語のためGoogle翻訳などを使うわけですが。翻訳サイトやアプリを使えるとこのような問題も解消できます。

Shopify(ショッピファイ) API

「システム開発」と「英語」は切り離せない

システム開発を行うにあたり、英語能力は切っても切り離せない重要なスキルと言えます。実際にプログラムやドキュメントなどは英語で表記されていることが非常に多くあるため、英語能力が高ければ理解も早くスムーズな作業を行う事が可能となるでしょう。また、昨今ではコストを抑えたオフショア開発が注目されていますが、英語能力が高ければ日本に限らず海外のプロジェクトなどにも参加することが出来ます。

さらに、システムのタグやコードなどもすべて英語になりますので、英語力が乏しいという場合、システム開発におけるスキルも高いとは言えないでしょう。また、システム開発に限った話ではありませんが、昨今はグローバルなビジネススタイルが主流となっています。

プログラミング言語

まず絶対的な第一条件として、コンピューター専用言語であるプログラミング言語は必須と言えるでしょう。プログラミング言語と一言で言っても複数あるため、目的に応じて習得する事がオススメです。例えばWebサービスであればJavaが有用となります。アプリの開発にも使用できる凡用的言語のため、プログラミング言語を初めて学ぶという方には特にオススメと言えるでしょう。

今現在、このプログラミング言語は非常に多くあるとお話ししましたが、広く知られているメジャーなものから、知る人ぞ知るマイナーなものまで全てを合わせると、その数は実に200種類を超えています。コンピューターの種類や作成するものにより最適なプログラミング言語を選択する必要があります。また、習得しているプログラミング言語によって年収にも差が生じます。下記では主となる5つのプログラミング言語をご紹介致しますので、ぜひご参考ください。

JavaScript基本的プログラミング言語の1つです。ブラウザ上で動作し、Webサイトの動きを付けるために活用されます。実際の動きを確認しながら習得することが出来るため、初心者でも楽しんでマスターする事が可能です。フロントエンドエンジニアを目指す方はマスターすべき必須のプログラミング言語です。
JavaWebアプリやAndroidアプリ、組み込み系のシステムなどというように、様々なプロジェクトで活用されています。「C++」や「C言語」を元として開発されました。世界的に最も開発に採用されており、Javaを理解していれば他言語への転換もしやすい得特徴があります。
PHPWebアプリの開発に用いられる歴史あるプログラミング言語です。世界的にも広く活用されているため、ネット上に情報が多く出回っており、日本語での書籍も数多く出版されています。特に、人気CMSのWordPressで構成されたサイトのカスタマイズを行う場合には必須と言えるプログラミング言語です。
C言語様々なアプリを作成できるプログラミング言語です。コードを書いてから実際に動かすまでにコンパイルという行為が必須となっており、初心者には難易度が高く理解が難しいという点があります。プログラミングに詳しくなりたい方やコンピューターに詳しくなりたいという方は是非学ぶといいでしょう。
Perl機能豊富で高性能なプログラミング言語です。テキスト処理に非常に強く、ライブラリモジュールが豊富なため出来ることの多さに定評があります。コンパイルを行う必要がないためすぐ実行できるのも特徴の1つと言えます。さらに、どんなOSでも操作が可能なため、初心者でも扱いやすいプログラミング言語となっています。

システム開発現場でよく使用される英語とは?

システム開発の現場では、様々な場面において英語の利用は欠かせません。開発現場では、こうした英単語や表現は当たり前のように使用されています。タイミングにより頻出する英単語があり、それぞれをあらかじめ知っておくとさらに業務の効率を高めることが可能となります。システムエンジニアの中には、こうした英単語や表現に対して翻訳や検索などを利用しているが、正しく理解しているか不安という方も少なくありません。ここで、タイミングごとによく使用される英単語や表現、また、海外チームとのミーティングなどで使用できる表現などをご紹介致します。

システム開発・構築の手法

  • アジャイル開発:Agile Development
  • インクリメンタルモデル:Incremental Model
  • スパイラルモデル:Spiral Model
  • インクリメンタルモデル:Incremental Model
  • エクストリームプログラミング(XP) :Extreme Programming
  • スクラム:Scrum
  • スプリント:Sprint
  • リーンソフトウェア開発:Lean Software Development

システム開発の工程やプロセス

よく使われる英単語

  • 要件定義:Requirement Definition (Analyze)
  • 外部設計:External Design
  • 内部設計:Internal Design
  • 開発:Coding
  • 機能:Function
  • 修正:Fix
  • 不具合:bug
  • テスト:Testing
  • 単体テスト:Unit Testing
  • 結合テスト:Integration Testing
  • 総合テスト:System Testing
  • 運用:Operation
  • 保守:Maintenance
  • 本番環境:Production Environment
  • 検証環境:Testing (Test) Environment
  • 開発環境:Development Environment
  • ステージング環境:Staging Environment

よく使われる表現

  • 要件定義を締結する:Fix System requirement / Finalize system requirement
  • 見積もりについての意見を聞く:ask them for their opinion about our estimate
  • フォローする:I will follow up
  • 明日朝すぐにやります:I’ll do it first thing tomorrow morning.
  • その問題は次期システムで対応します:fix the problem in the next system
  • 仕様があまり決まらない:Defining requirements takes time.
  • 顧客と調整が必要:We need to sit down and talk with them.
  • ただいま確認します。:I will check right away
  • 人件費を節約する:reduce personnel costs
  • を担当する:be responsible for the
  • 現地で:on site
  • リモートで、オンラインで:off site / remote
  • パッチを当てる:apply patch
  • 仕様をドキュメントにまとめる:write down requirements
  • 見積もりを行う:get an estimate of
  • 優先させる:prioritize/ put top priority to

システム開発の上流工程

よく使われる英単語

  • スコープ:scope
  • スコープ外:scope out
  • スコープ外となります:It is out of scope
  • 拡張性:scalability
  • 信頼性:reliability
  • 予算:budget
  • 交渉する:negotiate
  • 見積もり:estimate
  • 設計する:design
  • 活用する:leverage
  • 独自仕様の:proprietary
  • 組み込みの:embedded
  • 要件を固める:Fix requirement(s)
  • 最終化する:finalize

よく使われる表現

  • 一旦〇〇を仮決めする:temporary decide 〇〇 もしくは、tentitively decide 〇〇
  • ヒアリングする:conduct hearing もうちょっとおしゃれには proceed discovery phaseとか
  • 落としどころを決めよう:let’s decide point where we can agree
  • 相互理解:mutual understanding
  • 工数が増えます:increase man-hours.
  • 仕様の変更:changes in specifications.
  • コスト削減:eliminate unnecessary cost/cut the cost
  • 要件が増えすぎている:customer’s requirements exceed our capability
  • 休日出勤でキャッチアップ:work over the weekends to catch up with the schedule.
  • 納期の遅延:extend delivery date
  • 若干の工程の遅れ:slightly behind the schedule.
  • 工数に影響が出る:affect man-hours
  • 延期する:postpone the phase
  • 予定を前倒しにする:move up the schedule

開発工程の進捗報告

  • 仕様がなかなか決まらない:Defining requirements takes time./Customers have not finalized their requirements yet.
  • 顧客と調整が必要だ:We need to sit down and talk with them.
  • すぐ確認します:I will check right away
  • 見積もりについての考えを聞く:ask them for their opinion about our estimate
  • フォローする(≒催促する):I will follow up
  • 明日朝イチでやります:I’ll do it first thing tomorrow morning.
  • その問題は次期システムで対応する:fix the problem in the next system
  • 運用でカバーする:back up by operation
  • 今回はうまく切り抜ける:gloss over some issues this time
  • 仕様を書面にまとめる:write down requirements

システム開発テスト工程

  • テスト環境:test environment
  • 本番環境:production environment
  • 開発環境:development environment
  • 初期設定:initial setting / initialization / default setting
  • 検証環境:staging enviroment
  • リリース:system release/ go live/ cut-over
  • 臨戦ルーム:war room

プロジェクトの進捗管理

  • 進捗:progress
  • 進捗報告:progress report
  • 週次会議:Weekly meeting
  • 成果物:deliverable
  • 生産性:productivity
  • 工数(人月):man-month FTE
  • プロジェクトの開始:kick-off
  • プロジェクトの終了:cutoff
  • 要件固め:fix requirement
  • マイルストーン:milestone
  • プロジェクトを率いる:lead a project
  • プロセスを加速させる:expedite the process
  • リカバリする:recovery
  • 障害:incident / system issue
  • 障害復旧:system recovery
  • 業務回避:operational workaround
  • プロジェクトの概要:A brief on the project / summary of project
  • 一番の問題:most vital problem / critical issue
  • 問題の原因:root cause of the issue
  • 課題:issues / problems
  • 打ち手:counter-measure
  • 作業分担:job allocation or task allocation
  • リカバリープラン:recover plan catch up plan
  • リソース追加:add more FTEs
  • 不安定:unstable
  • 通信エラー:network issue
  • アプリ障害:application issue

ドキュメント関連

  • 仕様、仕様書:Specifications
  • 使用の手引き:Instructions for Use / User’s Manual
  • 要求、要件:Requirements
  • 要求分析:Requirements Analysis
  • 要求仕様・要求仕様書: Requirements Specifications
  • 業務フロー:Business flow
  • ネットワーク構成図:Network Configuration Diagram
  • ER図:ER Diagram
  • 画面レイアウト:Screen Layout
  • 開発体制:Development System
  • 開発スケジュール:Development schedule
  • 締切:deadline

海外チームとのミーティングや会議

  • 会議の日時:the date and time of the meeting
  • 何か提案はありますか?:Does anyone have a suggestion for
  • 根拠がない:There is no basis for it.
  • ~の代わりに:on be half of ~
  • 質問ありがとうございます:thank you very much for asking
  • 〇〇スライド目に移りますmove onto page 〇〇
  • 〇〇さんに話してもらいます:I will pass the microphone to 〇〇
  • 会議を閉めたいと思います:I would like to close the meeting
  • 全く同感です:I agree with you
  • 検討してみます:I’ll take it into consideration.
  • 何か質問はありますか?:Is there any question
  • 会議に参加する人:the attendees for the meeting
  • 議題:agenda / topics

その他システム開発現場でよく使用される表現

  • あなたは〇〇の分野の担当です:You’re in charge of 〇〇.
  • クラスやメソッドを設計してください:Please design classes and methods.
  • ご不明点がある場合には、〇〇さんに確認を取ってください:If you have any questions, please contact 〇〇.
  • 納期は〇〇日です:The deadline is 〇〇.
  • リスケジュールする必要がありますか?:Do we need to reschedule it?
  • 私たちに現在の進捗状況を教えてください:Please inform us about the current progress.
  • 進捗が遅れている理由を説明してください:Please explain why the project is running late.
  • この機能の実装をお願いします:Please implement this function.
  • 本番環境で正しく動くことをきちんと確かめて下さい:Please make sure that it works in the development environment.
  • この機能を修正してもらえませんか?:Can you modify this function?
  • この不具合を修正してもらえませんか?:Can you fix this bug?

以上のように、よく使用される単語、表現が非常に多くあり、英語能力の重要さを強調しています。もちろん英語能力が乏しくとも開発に携わるという事は可能ではありますが、理解が遅くなってしまったり開発の進行を遅らせてしまうなどと言う事もあるでしょう。任せられる範囲も限られてしまいます。そのため英語能力はスムーズな開発を行っていくうえで重要な必須スキルとなっています。

また、英語の必須理由の1つとして挙げられるのが、昨今のIT業界の人材不足です。様々な業界で人手不足というのは大きな課題となっており、IT業界も例外ではありません。こうした人手不足は人件費の高騰に大きく影響を及ぼし、今後さらに加速していくと言われています。そのため、昨今のIT業界では、海外の開発者による開発体制、ベトナムなどの海外オフショアが注目されてきています。

こうした場合、やはり英語能力があると今後の開発の幅も広がり、費用を抑えつつ良質なシステム開発が行えるようになっていきます。日本国内に限った活躍では限界が来てしまう事もあるでしょう。視野を広げスキルを磨き上げていくためにも、英語能力は非常に重要な必須スキルと言えます。

システム開発における英語能力があるメリット4つ

システム開発では英語能力が必須というお話をしましたが、場合によっては必須スキルではなくとも構わないという事もあるでしょう。しかし、その英語能力が高ければ高いほどメリットが大きくなっていきます。ここでは、そのメリットの具体的な内容について、4つのポイントを詳しくご紹介致します。

システム開発や開発言語の最新情報の入手が可能

システム開発、開発言語などといったITの最新情報をすぐに入手する事が可能となります。最新すってむやプログラミング言語をキャッチアップするためには、英語能力は欠かせないでしょう。最新情報は日本語訳されていないものも多く、ほとんどは英語での情報発信となっています。最新の情報を入手できないというのは、エンジニアにとって大きなビハインドと言えます。日本語訳されるという場合でも、その為には時間がかなり掛かってしまい英語の情報を入手する場合とかなりの時差が生じてしまいます。

他業界に比べ、ITは情報の移り変わりが早いという特徴がありますので、テクノロジーの進化に追いつくためにも英語は非常に重要です。一言で英語能力と言っても様々ありますが、こうした情報の入手を効率よく行うためにはリスニングやリーディング能力を鍛えるといいでしょう。海外の論文やカンファレンスなどをリアルタイムで理解が出来るようになります。

略語の理解がしやすい

実際プログラミングを行う際には、上記で紹介したように様々な単語や表現を使用しながら作業を進めていきます。中には略語で契約書に記載されているということも珍しくはりません。また、開発現場では当たり前のように略語が使われています。英語能力がある場合、この略語に関する理解度もスピーディになるでしょう。英語能力がない場合には、まずその略語が何の略なのかを調べ、その元となっている単語の意味を調べるという手間がかかりますが、英語能力が高ければこうした手間を全て省き、即座に意味を理解する事が可能となります。

タグの略語一覧

BD:Basic Design基本設計
ED:External Design外部設計
FD:Function Design機能設計
ID:Internai Design内部設計
DD:Detail Design詳細設計
PD・PS=Program Design・Program Structure Designプログラム設計
PG:Programingプログラミング
CD:Codingコーディング
UT:Unit Test単体テスト
IT:Integration Test結合テスト
PT:Product Test総合テスト
OT:Operations Test運用テスト

ドキュメントを読める

プログラミングは基本的に英語、英単語の集合体ですので、ここでも英語能力のレベルによって業務効率が大きく差を開くことになるでしょう。英語が得意であればあるほど有利のなるのがシステム開発になります。マニュアル内容の理解度が早ければ、それだけ時間を短縮した開発を行うことが出来るでしょう。

海外エンジニアとのコミュニケーションが取れる

英語能力が高ければ、海外のエンジニアとのコミュニケーションも簡単にとることが出来ます。英語が話せれば外国の人と会話をするのは当たり前ですので、これのどこがメリットになるのかを疑問に感じる方もいるかもしれません。しかし、システム開発の場合、海外エンジニアとのコミュニケーションが可能という事は、これまで以上に開発の視野を広げることが出来るという事です。

先ほどもお話ししたように、IT業界は深刻な人材不足のため、このままでは今以上の人件費の高騰が起こってしまいます。回避の方法として注目を集めているのが海外のオフショア開発です。こうした海外オフショア開発を行う場合、現地のエンジニアとの綿密なコミュニケーションがシステム開発成功のカギと言えるでしょう。国が違えば文化も違うため、同じ言葉でも認識の相違が生まれてしまったり、会話がかみ合わないなんてこともあるかもしれません。

しかし、プログラムを行えるスキルを持ち、尚且つ英語能力に長けていれば、こうしたすれ違いうア生じることもないでしょう。また、自身が海外エンジニアとして活躍するという事も可能となります。能力を発揮する場を広げ、これからのスキル向上も可能となるため、海外エンジニアとのコミュニケーションがとれるという事は、日本に留まらずに大きく視野を広げた働き方が出来るという事が言えるでしょう。

さらに、企業としても、プログラミングスキルも持ち、海外エンジニアとコミュニケーションが取れるほどの英語能力を有している人材は喉から手が出るほどの存在です。前述した通り、マニュアルや単語など、英語能力があるという事はその分システム開発に対する理解が早いという事を示していますので、申し分ないほどのスキルを有しているという事が言えるでしょう。

英語能力が乏しいエンジニアはキャリアを積めない?

英語能力がいかに重要かという事を本記事ではご紹介してきましたが、実際は英語能力が乏しくともエンジニアとしての仕事を行う事は可能です。しかし、キャリアを積んでいく事は非常に難しいというのが現状です。英語能力がる方とない方の場合、その大きな差が出るのが「求人」と「信用性」です。この2つのポイントについて、それぞれ詳しくご紹介致します。

英語能力と求人

英語能力が必須というお話は本記事で何度も言いましたが、実際のエンジニアの求人募集などでも英語能力は重要項目として書かれていることが大半です。求人情報誌などをよく見てみると、「TOEIC〇〇点以上」といった条件をよく目にします。現在、IT業界は日本国内だけでも非常に多くありますが、大手転職サービス「DODA」が2013年に行った求人調査によると、薬40%の企業が社内SEの英語能力を採用条件に加えています。

つまり、この数字を見ると、英語能力がない場合、この4割の求人には応募する資格すら与えられないという事になります。英語能力を必須とする企業は年々増えてきており、50%、60%と割合もどんどん上がっていくでしょう。そのため、企業に属して確かなキャリアを積んでいくためには、英語能力がないことには始まりません。

また、現在は国内のみのビジネス展開をしている企業であっても、今後は海外を視野に入れながらビジネスの拡大を図るという企業は必然的に増えていくでしょう。そうなると、英語能力が必須となる求人はますます多くなってきます。現に、IT業界の大手である楽天は、社内の公用語を英語にするという発表をしました。また、ソフトバンクは社員全員の英語力の教育に力を入れています。こうした名だたる大手企業も英語能力の重要さを理解し、業務に組み込んで社員を育てています。

また、IT業界は海外とのつながりもある業界ですので、エンジニアに限らず英語能力が必須と言う部署などもあるでしょう。逆に言えば、ITスキルを持ちつつ英語能力がある場合はどの企業からも熱烈なオファーを受ける可能性があります。両スキルも持っている場合、求人の幅を狭めることもせず、最も自分に合っていると感じる企業、好待遇を約束してくれる企業への就職、転職が有利となります。

また、有能な人材を失いたくないという企業の思いから、これまで以上に待遇が完全されるという事もあります。キャリアを効率よく積むためには仕事環境が重要ですが、両スキルを持っていれば今まで以上に幅広いジャンルや大きな舞台での活躍が出来るようになりますし、日本を飛び出して海外を中心として働くことも出来るようになります。

信用性

極端な話ではありますが、英語能力があるかないかはそのエンジニア個人の信用性にも関係してきます。システム開発に限らず、IT業界は様々な場面において英語の利用率が非常に高い業界になります。最初から英語能力が高い方もいますが、新人エンジニアの中には、まだ英語が上達していないという方も多くいるでしょう。しかし、長く続けていく事で自然と身についていくという面もあります。

しかし、エンジニア歴が長いにもかかわらず英語能力が上達していない、本記事で紹介したような基本的な単語ですら理解できていないという場合、個人的な信用を失う事に繋がります。会話能力が乏しくとも、良く活用する単語や略語、表現などは、数年エンジニアとして活躍していればある程度は自然に覚えていきます。しかしそういった事すらも出来ていないという場合、「本当にエンジニアとしての経験があるのか」「なぜ英語能力を鍛えないのか」などと言った不信感を持たれてしまうでしょう。

本記事でも何度もお伝えしていますが、エンジニアの英語能力は必須項目と言っても過言ではありません。多少IT業界にいた経験がある方であれば、英語がいかに重要な言葉になっているか理解しているでしょう。そういった中でも英語能力を強化していない、英語能力が乏しいままでいるという場合は、仕事を依頼したいというクライアントはまず現れないでしょう。そのため、経験を多く積み上げてキャリアを高めるという事は不可能になってしまいます。

オススメの英語勉強法

システム開発に関わらず、IT業界では広く英語能力が重要視されています。しかし、大人になってから改めて勉強しようと思っても、どのような方法で行えばいいか分からない、仕事があるから塾や教室に通うのは無理という方は少なくないでしょう。しかし、キャリアを積むため、エンジニアとしての信用性を高めるため、仕事の範囲を広げるためにも英語能力を高めることは欠かせません。そこで、今すぐにでも始めることが出来るオススメの英語能力向上の勉強方法をご紹介致します。

スマホアプリ

自分の好きなタイミングで気軽に英語能力を高めることが可能なのがスマホアプリです。中には無料のものもあるため、初期投資なく英語の勉強をすることが出来ます。仕事の休憩中や帰りの電車の中、寝る前のちょっとした時間など、少しの隙間時間だけでもこうしたアプリを活用する事で効率的に英語能力を高めることが出来るでしょう。

長続きしない、すぐ飽きてしまうという方でも、自分のペースで進めていくことが出来るため、無理なく自然に続けることが出来ます。ゲーム要素が強いものや、大手転職サービス会社が監修していて信用性が高いものなど、色々なアプリの中からぜひ自分にピッタリのものを選んでみて下さい。スマートフォンだけではなく、連動してPCでも学習が出来るものなどもありますので、どんなタイプがいいかまずは色々試してみるといいでしょう。

書籍

プロによる監修で本格的に独学で学びたいという方には書籍がオススメです。教材を見ながら自分の力で進めていくため、スピーディに英語能力の強化を行うことが出来るでしょう。プロが執筆する書籍は、ビジネス英会話や日常会話などはもちろんですが、ITに関連強い英語の書籍なども多数存在しています。こうしたものを選ぶことで、ITの知識も高めつつ英語能力の向上を行うことが出来るでしょう。

しかし、書籍を活用した勉強方法は独学性が強くなるため、やる気次第で英語能力の向上が衰えてしまうという事もあります。教科書を使用した学生の勉強のようなスタイルとなりますので、こういった方式が苦手という方や継続力がないという方には向いていないかもしれません。しかし、やる気があり本気で英語能力の向上を目指すという方であれば、一番英語能力を身につけやすい方法と言えます。

TOEIC

英語の能力と言えばTOEICと言っても過言ではないでしょう。繰り返しになりますが、求人条件の中に「TOEIC〇〇点以上」という条件を提示している企業は少なくありません。目で見て英語能力を判断できる一番分かりやすい形と言えます。また、TOEICは資格になりますので、確かな証拠として高い効力を発揮するでしょう。キャリアを積むための転職などにも有利になりますので、向上心がある方はTOEICの勉強がオススメです。

総合的な英語能力を効率よく高めることが可能となりますので、飛躍多岐に能力をアップさせたいという方にはぴったりと言えます。しかし、TOEICはIT業界が主となっているわけではなく、「英語」の能力を高める総合的な勉強になりますので、エンジニアとして英語能力を高められればいいという方の場合はオススメできません。その場合は、書籍やスマホアプリなどを活用するといいでしょう。

オンライン英会話

とにかく英語の能力を高めたい、コミュニケーションが図れるようになりたいという方には、オンラインの英会話教室がオススメです。前述した通り、今後IT業界の人件費高騰などの課題から、海外のオフショアが今まで以上に注目を集めるでしょう。そのため、海外のエンジニアチームと共にシステム開発を行っていくという機会も増えていくかもしれません。そのような場合、コミュニケーション能力も重要なスキルとなってきます。

実際に会話お行って身につけていくため、人と話すことが苦手な方や人見知りが激しい方などは難しいかもしれませんが、とにかく実践を積んで近いわの能力を高めていくため、実用的でな会話の能力を身につけることが出来ます。しかし、基本的には月々の費用が発生しますので、学習意欲が低いと続けることは困難でしょう。本気で英会話を学びたいという方であれば、今後活用できるコミュニケーション能力を効率的に向上させることが出来ます。

リスニング

ITの最新情報を入手しつつ英語に慣れるためには、リスニングが非常に効果的です。この際、Tech系のニュースラジオを聞いたり、カンファレンス動画の視聴などをすると効果的です。何度も繰り返し耳から聞くことで、自然に覚えていくことが出来るでしょう。翻訳されていないハリウッド映画などを見続けることで英語能力が上がるのと同様に、意識して耳から情報を得ることで自然に体に染みついていきます。

リスニングしたTech系の情報を理解することが出来るようになれば、最新情報も同時に入手することが出来ます。英語能力と共にITに関する知識も身につけられるという非常に効率のいい勉強法です。最初は聞き流し程度から、徐々にしっかりと耳で聞くようにすることで、ストレスなく自然に英語能力を向上させることが出来るでしょう。

まとめ

システム開発は、ベトナムオフショア開発など海外での開発が今以上に注目を集め、海外エンジニアとのコミュニケーションは必須となっていくでしょう。そのためにも、ITに関連した英語能力だけではなく、コミュニケーションが図れる会話力なども必須項目となってくるでしょう。海外エンジニアとチームを組み共に開発に携わるという可能となります。

今後さらに人材不足が加速していけば、今のままでの体制を維持することは難しくなるでしょう。海外の開発者で開発を行う新たな体制、海外オフショアによるコスト削減の開発をスムーズに効率よく行っていくためには欠かせない英語能力。まずは本記事で紹介した単語や表現を完璧にすることを前提とし、様々な勉強方法から自分に合ったものを選択して効率よく能力の向上を図っていきましょう。

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