未経験からAIエンジニアへ!徹底解説|仕事内容、必要なスキル、年収、将来性

AI(人工知能)の導入はしたいけど、こんな悩みはありませんか?

  • AIエンジニアの採用は難しいし、コストも心配…
  • AIツールはたくさんあるけど、どれを選べばいいかわからない…
  • AI(人工知能)を導入したけど、思ったような成果が出ない…

もし、あなたがこれらの課題に直面しているなら、この記事はきっと役立ちます。

AIエンジニアの役割から、AIプロジェクト成功の秘訣まで、徹底解説します。

AI導入の不安を解消し、あなたのビジネスを加速させるための具体的な方法を学びましょう。

この記事を読んでほしい人

  • AIエンジニアに興味があり、キャリアを考えている方
  • AI(人工知能)技術をビジネスに取り入れたいと考えている企業経営者や担当者の方
  • AIの最新動向や将来性について知りたい方

この記事でわかること

  • AIエンジニアの具体的な仕事内容や求められるスキル
  • 未経験からAIエンジニアになるためのステップや必要な資格
  • AIエンジニアのキャリアパスや将来性、年収について

AIエンジニアってどんな仕事?

AIエンジニアとは、AI(人工知能)技術を活用してさまざまな課題を解決する仕事です。

具体的な仕事内容としては、以下の3つが挙げられます。

  • データ収集・分析:AIモデルを学習させるためのデータを集め、そのデータを分析して特徴を抽出する
  • AIモデルの設計・開発:抽出したデータの特徴にもとづき、AIモデルを設計・開発します。プログラミング言語(Pythonなど)や機械学習フレームワーク(TensorFlow、PyTorchなど)を使用する
  • AIモデルの評価・改善:開発したAIモデルの精度を評価し、改善を行う

AIエンジニアの仕事は、これらの3つのプロセスを繰り返しながら、より高精度で効率的なAIモデルを開発していくことです。

AIエンジニアの仕事は、AIモデルの開発が中心です。

たとえば、画像認識、自然言語処理、音声認識などの技術を使って、新しいサービスやプロダクトを生み出します。

最近話題のChatGPTも、AIエンジニアの仕事によって生まれた革新的な技術の一つです。

AIエンジニアの仕事は多岐にわたる!さまざまな分野で活躍

AIエンジニアは、特定の分野に特化した専門家として活躍することも可能です。

AIエンジニアの活躍の場は、IT業界だけにとどまりません。

医療、金融、製造業、小売業など、さまざまな分野でAI(人工知能)技術が活用されており、AIエンジニアの需要はますます高まっています。

  • 医療分野:AIを活用した画像診断システムの開発や、病気の早期発見に貢献する研究が行われている
  • 金融分野:AIを活用した不正検知システムや、投資判断を支援するシステムが開発されている

このように、AIエンジニアは、自分の興味や関心のある分野で専門性を高め、社会に貢献することができます。

AIエンジニアの働き方

ここでは、AIエンジニアの働き方について解説します。

  • 企業のAI(人工知能)開発部門
  • AIベンチャー企業
  • フリーランス
  • コンサルティングファーム
  • 研究機関

AIエンジニアの働き方は、多種多様です。

企業の規模や業種、プロジェクトの内容、個人の志向によって、自分に合った働き方を選べます。

企業のAI(人工知能)開発部門

大企業やIT企業のAI(人工知能)開発部門に所属し、自社製品やサービスの開発に携わります。

安定した収入や福利厚生、充実した開発環境が魅力ですが、専門分野に特化した開発に携わる場合もあります。

AIベンチャー企業

AI(人工知能)技術をコアとしたベンチャー企業で、最先端の技術開発やサービス創出に挑戦します。

大きな裁量権や成長機会が得られますが、成果主義の給与体系や、企業の安定性が課題となる場合もあります。

フリーランス

企業やプロジェクトに属さず、独立してAI(人工知能)開発を行います。

自由な働き方や報酬を選択できますが、案件獲得や自己管理能力が求められます。

コンサルティングファーム

企業のAI(人工知能)導入や戦略策定を支援するコンサルティングファームで活躍します。

専門知識に加え、ビジネススキルやコミュニケーション能力が求められます。

研究機関

大学や研究機関で、AI(人工知能)の基礎研究や応用研究を行います。

最先端の技術に触れ、学術的な貢献ができますが、研究成果がすぐにビジネスに結びつかない場合もあります。

あなたの理想の働き方を実現するために

AIエンジニアとして、どのような働き方を選ぶかは、あなたのキャリアプランやライフスタイルによって異なります。

まずは、自分がAIエンジニアとして何をしたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にしましょう。

  • 技術を極めたい:企業のAI(人工知能)開発部門やAIベンチャー企業で、専門性を高めることができる
  • 新しいサービスを創出したい:AIベンチャー企業やフリーランスとして、自分のアイデアを形にすることができる
  • 社会貢献をしたい:医療や教育など、社会課題解決に貢献できる分野で活躍することができる
  • ワークライフバランスを重視したい:フリーランスやリモートワーク可能な企業を選択することで、柔軟な働き方を実現できる

変化を恐れず挑戦し続ける姿勢が重要

新しい技術や働き方に柔軟に対応し、常に学び続ける姿勢が重要です。

AI(人工知能)技術は日々進化しており、AIエンジニアの働き方も変化していくことが予想されます。

未経験からAIエンジニアになれるの?文系出身でも大丈夫?

AIエンジニアは専門性が高いイメージがありますが、文系出身や未経験からでも挑戦できます。

AIエンジニアになるために、必ずしも理系の大学を卒業している必要はありません。

文系出身でも、プログラミングや数学の知識を身につけることで、AIエンジニアとして活躍可能です。

実際、多くの企業が未経験者向けのAIエンジニア養成プログラムを実施しており、文系出身者や異業種からの転職者も積極的に採用しています。

AIエンジニアに必要なスキルは?

この章では、AIエンジニアに必要なスキルを、以下の3つのカテゴリーに分けて解説します。

  • 必須スキル
  • 歓迎スキル
  • その他

AIエンジニアには、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力も求められます。

必須スキル

  • プログラミングスキル(Pythonなど):AIモデルの開発には、プログラミング言語Pythonが広く使われているため、Pythonの基礎文法やライブラリの使用方法などを習得すべき
  • 機械学習の知識(scikit-learn、TensorFlowなど):機械学習のアルゴリズムやモデルの構築方法を理解する必要があるので、scikit-learnやTensorFlowなどの機械学習ライブラリの使い方も習得すべき
  • 数学・統計学の知識:機械学習のアルゴリズムの理解には、数学・統計学の知識が不可欠なので、線形代数、微積分、確率統計などの基礎を学ぶ

歓迎スキル

  • 深層学習(ディープラーニング)の知識:深層学習は、画像認識や自然言語処理などの分野で高い性能を発揮する技術であることから、深層学習の基礎知識や、代表的なモデルの理解があると、より高度なAI(人工知能)開発に携われる
  • 自然言語処理(NLP)の知識:自然言語処理は、人間が使う言葉をコンピュータに理解させる技術なので、ChatGPTのような対話型AIの開発には、自然言語処理の知識が必須で
  • データ分析・可視化スキル:大量のデータを分析し、その結果をわかりやすく可視化するスキルは、AIモデルの開発において非常に重要なため、Pythonのデータ分析ライブラリ(pandas、NumPyなど)や可視化ライブラリ(Matplotlib、Seabornなど)を使いこなせるようになるのがおすすめ
  • クラウドコンピューティングの知識(AWS、GCPなど):AI(人工知能)開発では、大規模な計算資源が必要になることが多いことから、AWSやGCPなどのクラウドコンピューティングの知識があると便利
  • ビッグデータ処理技術(Spark、Hadoopなど):大量のデータを効率的に処理するための技術なので、ビッグデータ処理技術を習得することで、大規模なAI開発プロジェクトに貢献できる

その他

  • コミュニケーション能力:AIエンジニアは、チームで協力してAI(人工知能)開発を進めることが多いので、自分の考えをわかりやすく説明したり、相手の意見を理解したりするコミュニケーション能力を養う必要がある
  • 問題解決能力:AI開発では、さまざまな課題に直面することがあるため、問題の原因を分析し、解決策を提案する能力が求められる
  • 英語力(論文を読むため):AI分野の最新情報は、英語で書かれた論文で発表されることが多いことから、英語の論文を理解できる程度の英語力があると、AI技術のトレンドをいち早くキャッチアップ可能

AIエンジニアに必要な資格

ここでは、AIエンジニアに必要な資格をご紹介します。

  • 特におすすめの資格
  • その他の役立つ資格
  • 資格取得のポイント

資格取得によって体系的な知識を習得できるだけでなく、あなたのスキルを客観的に証明し、企業からの評価を高めることにもつながります。

特におすすめの資格

数あるAI(人工知能)関連資格の中でも、特にAIエンジニアにおすすめの資格を2つ紹介します。

G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)

G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)は、一般的なAI(人工知能)、ディープラーニングの知識を測る試験です。

AIの基礎知識、機械学習、深層学習、AI倫理など、幅広い分野を網羅しています。

<メリット>

AIエンジニアとしての基礎知識を証明でき、キャリアのスタート地点として最適です。

未経験者や文系出身者でも挑戦しやすい難易度です。

E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)

E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)は、ディープラーニングの実装能力を測る試験です。

プログラミングや数学の知識、機械学習・深層学習の理論、実践的な応用能力などが問われます。

<メリット>

AIエンジニアとしての専門性を証明でき、高度なAI(人工知能)開発プロジェクトに参画するチャンスが広がります。

G検定に比べて難易度は高めですが、取得することで市場価値を高めることができます。

その他の役立つ資格

AIエンジニアのキャリアアップに役立つ資格は他にも多数存在します。

Python関連資格

PythonはAI(人工知能)開発で最も広く使われているプログラミング言語なため、Python Instituteが提供するPCEP(Certified Entry-Level Python Programmer)やPCAP(Certified Associate in Python Programming)などの資格を取得することで、Pythonスキルを証明できます。

クラウド関連資格

AWSやGCPなどのクラウドプラットフォームは、AI(人工知能)開発において重要な役割を果たすので、各クラウドベンダーが提供する資格を取得すれば、クラウドスキルを証明し、AI開発環境の構築・運用能力をアピールすることが可能です。

データベース関連資格

大規模なAI開発では、データベースの知識も重要になるため、Oracle Certified ProfessionalやMicrosoft Certified:Azure Data Scientist Associateなどの資格を取得すれば、データベーススキルを証明できます。

統計検定

統計検定は、AIモデルの開発には、統計学の知識が不可欠です。

統計検定を取得することで、統計学の基礎知識を証明できます。

資格取得のポイント

資格取得を目指す際には、以下のポイントを押さえましょう。

目標設定

なぜ資格を取得したいのか、どの資格が自分のキャリアプランに合っているのかを明確にしましょう。

学習計画

試験範囲や難易度を把握し、効率的な学習計画を立てましょう。

オンライン講座や参考書などを活用することも有効です。

過去問演習

過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を掴み、時間配分や解答のコツを身につけましょう。

モチベーション維持

資格取得は長期戦になる場合もあります。

目標を忘れず、モチベーションを維持することが重要です。

AIエンジニアになるためのステップ

AIエンジニアになるためには、以下のステップを踏むのが一般的です。

  1. 基礎知識の習得:AI(人工知能)・機械学習の基礎知識を、書籍やオンライン講座で学ぶ
  2. プログラミングスキルの習得:Pythonなどのプログラミング言語を習得する
  3. 実践的なスキルを身につける:Kaggleなどのコンペティションに参加したり、自分でAIモデルを開発したりして、実践的なスキルを身につける
  4. ポートフォリオの作成:自分のスキルをアピールするためのポートフォリオを作成する
  5. 求人に応募:AIエンジニアの求人に応募し、面接を受ける

AIエンジニアのキャリアパスと将来性

この章では、AIエンジニアのキャリアパスと将来性について解説します。

  • AIエンジニアの需要は?年収は?
  • AIエンジニアのキャリアパスは?
  • AIエンジニアの将来性は?

AIエンジニアを目指している方は目を通してみてください。

AIエンジニアの需要は?年収は?

AIエンジニアは、世界的に見ても需要が高く、今後もさらに需要が拡大すると予想されています。

AI(人工知能)技術は、医療、金融、製造業、小売業など、あらゆる分野で活用されており、AIエンジニアの活躍の場はますます広がっているからです。

また、AIエンジニアの年収は、他のエンジニア職種と比較しても高水準です。

経験やスキル、企業規模などによって異なりますが、未経験でも年収400万円〜、経験者であれば年収1,000万円を超えることもあります。

AIエンジニアのキャリアパスは?

AIエンジニアとして経験を積んだ後、以下のようなキャリアパスが考えられます。

  • スペシャリスト:特定のAI(人工知能)技術分野に特化し、専門性を高めます。たとえば、画像認識エンジニア、自然言語処理エンジニア、音声認識エンジニアなど
  • マネジメント:AI開発チームを率いるリーダーやマネージャーになり、プロジェクトマネジメントやチームビルディングのスキルが求められる
  • 起業:自分でAIスタートアップを立ち上げることから、ビジネススキルや起業家精神が求められる
  • コンサルタント:企業のAI導入を支援するコンサルタントになります。ビジネススキルやコミュニケーション能力が求められる
  • 研究者:大学や研究機関でAIの研究を行い、研究開発能力や論文執筆能力が求められる

AIエンジニアの将来性は?

AIエンジニアは、これらの新しい技術を生み出し、社会に貢献できるやりがいのある仕事であるため、AI技術の進化とともに、AIエンジニアの需要はますます高まることが予想されます。

AI(人工知能)技術は日々進化しており、AIエンジニアの活躍の場はますます広がっているからです。

AIは、私たちの生活をより便利で豊かにする可能性を秘めています。

たとえば、自動運転車、スマートホーム、パーソナルロボットなど、AI技術を活用した新しいプロダクトやサービスが次々と生まれています。

AI(人工知能)開発を成功に導くためのポイント

AI(人工知能)開発を成功に導くためには、以下の3つのポイントが重要です。

  • 明確な目標設定:AI開発の目的や目標を明確にし、KPIを設定することで、プロジェクトの進捗管理や効果測定をスムーズに行うことができる
  • 適切な人材の確保:AIエンジニアやデータサイエンティストなど、AI開発に必要なスキルを持つ人材を確保することが重要なので、社内に人材がいない場合は、外部の専門家を活用することも有効
  • 段階的な導入:AI開発は、最初から完璧なシステムを目指すのではなく、スモールスタートで始め、段階的に機能を拡張していくことが重要

AIエンジニアに関するFAQ

ここからは、AIエンジニアに関するよくある質問にMattock のシニアコンサルタントが回答していきます。

  • Q1. 人工知能エンジニアとは何ですか?
  • Q2. AI(人工知能)開発エンジニアになるには?
  • Q3. AIエンジニアになるには何学部で学べばいい?
  • Q4. AIエンジニアの給料はいくらですか?
  • Q5. AI(人工知能)の仕事は高収入ですか?
  • Q6. AI(人工知能)エンジニアの平均年齢は?
  • Q7. AIエンジニアのつらいことは何ですか?
  • Q8. AIプログラマーの月収はいくらですか?
  • Q9. AIエンジニアとSEの違いは何ですか?
  • Q10. AI(人工知能)に強い大学はどこですか?
  • Q11. AIエンジニアになるには数学は必要ですか?

AIエンジニアを目指している人は参考にしてください。

Q1. 人工知能エンジニアとは何ですか?

人工知能(AI)エンジニアは、AI技術を活用してさまざまな問題を解決する仕事です。

具体的には、機械学習や深層学習などの技術を用いて、データ分析、アルゴリズム開発、AIモデルの構築などを行います。

顔認証システム、自動運転技術、レコメンドシステムなど、身近なところでAI技術が活用されています。

Q2. AI(人工知能)開発エンジニアになるには?

AI(人工知能)開発エンジニアになるには、主に以下の2つの道があります。

  • 大学で情報系学部やAI(人工知能)関連の学科を専攻する:大学でAIに関する専門知識を体系的に学び、研究や開発に携わることで、AIエンジニアとしての基礎を築くことができる
  • プログラミングスクールやオンライン講座を受講する:実務的なスキルを習得したい場合は、プログラミングスクールやオンライン講座でAI開発に必要な知識や技術を学ぶ方法もある

Q3. AIエンジニアになるには何学部で学べばいい?

AIエンジニアを目指す場合、大学では主に以下の学部・学科が考えられます。

  • 情報工学部:コンピュータサイエンス全般を学び、AI(人工知能)開発に必要なプログラミングやアルゴリズムの知識を習得できる
  • 情報科学部:情報科学の基礎から応用まで幅広く学び、AI技術の理論や実践的なスキルを習得できる
  • 人工知能学部:AIに特化した学部で、機械学習、深層学習、自然言語処理などの専門知識を深く学ぶことができる
  • 理工学部:学部によっては、AI関連の研究室があり、AI開発に携わることができる

Q4. AIエンジニアの給料はいくらですか?

AIエンジニアの給料は、経験年数、スキル、企業規模、勤務地などによって大きく異なります。

一般的には、他のエンジニア職種と比較して高収入である傾向があります。

Q5. AI(人工知能)の仕事は高収入ですか?

AIエンジニアは、専門性が高く需要も多いため、他のITエンジニアと比較して高収入である傾向があります。

しかし、収入は個人のスキルや経験、企業規模などによって大きく左右されます。

Q6. AI(人工知能)エンジニアの平均年齢は?

AIエンジニアの平均年齢は、明確な統計データはありませんが、比較的若い層が多いと考えられます。

AIは新しい分野であるため、20代〜30代の若手エンジニアが活躍しているケースが多く見られます。

Q7. AIエンジニアのつらいことは何ですか?

AIエンジニアのつらいことは、以下のような点が挙げられます。

  • 技術の進歩が速く、常に学習が必要:AI(人工知能)技術は日々進化しているため、常に新しい技術を学び続ける必要がある
  • 問題解決能力が求められる:AI開発では、常に新しい問題に直面するため、高い問題解決能力が求められる
  • 成果が見えにくい:AI開発は長期的なプロジェクトになることが多く、成果が見えにくい場合がある

Q8. AIプログラマーの月収はいくらですか?

AIプログラマーの月収は、経験年数、スキル、企業規模、勤務地などによって大きく異なります。

一般的には、他のプログラマー職種と比較して高収入である傾向があります。

Q9. AIエンジニアとSEの違いは何ですか?

AIエンジニアとSE(システムエンジニア)は、どちらもIT業界で活躍するエンジニアですが、役割が異なります。

  • AIエンジニア:AI(人工知能)技術を活用して、新しい製品やサービスの開発、データ分析、アルゴリズム開発などを行う
  • SE:システムの設計、開発、運用、保守などを行い、AIエンジニアが開発したAIモデルをシステムに組み込むこともある

Q10. AI(人工知能)に強い大学はどこですか?

AIに強い大学として、以下の点が挙げられます。

  • 東京大学:情報理工学系研究科を中心に、AI分野で世界トップレベルの研究が行われている
  • 京都大学:情報学研究科がAI研究に力を入れており、多くの優秀なAI人材を輩出している
  • 早稲田大学:先進理工学部や基幹理工学部などで、AI関連の研究や教育が盛んに行われている

Q11. AIエンジニアになるには数学は必要ですか?

AIエンジニアになるには、数学の知識は非常に重要です。

特に、線形代数、微積分、確率・統計などの知識は、AIの基礎となるアルゴリズムを理解する上で不可欠です。

数学が苦手な場合は、AIエンジニアになるための基礎数学を学ぶことから始めましょう。

まとめ|AIエンジニアへの第一歩を踏み出そう!

この記事では、AIエンジニアの仕事内容、未経験からAIエンジニアになる方法、必要なスキル、キャリアパス、将来性について詳しく解説しました。

AIエンジニアは、私たちの生活を豊かにする革新的な技術を生み出す、やりがいのある仕事です。

人工知能(AI技術)の進化とともに、その需要はますます高まっています。

この記事が、AIエンジニアを目指す皆さんの背中を押すきっかけになれば幸いです。

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Mattockは、AI開発に関する豊富な経験とノウハウを持つ専門家チームが、貴社のAI開発をトータルサポートいたします。

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  • 柔軟な開発体制:お客様のご要望や予算に合わせて、最適な開発体制をご提案します。
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【システム開発の仕様書とは?】仕様書の種類や書き方、仕様書作成の際押さえておくべきポイント、仕様書作成に役立つツール4つも徹底解説!

システム開発及びアプリ開発において、計画的かつ効率的に開発を進めていくために作成される各種仕様書。この仕様書の作成を怠ってしまうと、開発中に仕様変更が発生し、工数の増加だけでなく納期の延長等様々な弊害も生まれてしまうでしょう。さらに仕様書を作成することで、クライアントとベンダーの間に認識の齟齬がないようにすることも可能です。

そこで本記事では、システム開発及びアプリ開発の仕様書に焦点を当て、仕様書の種類や書き方を始め、仕様書作成の際押さえておくべきポイントについても徹底解説致します。

仕様書とは

システム開発アプリ開発で作成される仕様書は、開発者の説明書にあたる書類です。具体的にはどの部分にどのような機能を搭載するのかといったことや、どこを基準にどのような形で遷移させるのかといったことを記載してあり、要求定義された要求を必ず満たしていることが求められます。

仕様書と設計書の違い

各フェーズごとに仕様書とセットで作成される設計書と仕様書を混同して捉えてしまう方も少なくありませんが、仕様書は成果物のイメージを資料にしており、設計書は制作の工程を資料としています。

仕様書と使用説明書の違い

使用説明書も設計書同様仕様書と混同してしまっている方が多い資料です。使用説明書とは、その名の通り、成果物の使い方について解説されているものであり、設計書及び仕様書とは切り分けて考える必要があります。

仕様書の種類

システム開発及びアプリ開発に必要となる仕様書は1種類だけでなく、様々な種類が存在します。本項目では、代表的な次の5つの仕様書の種類について解説致します。

  • 要求仕様書
  • 機能仕様書
  • 技術仕様書
  • API仕様書
  • テスト仕様

要求仕様書

要求定義仕様書は、クライアントが求める成果物の要望に沿って、どう対応を行うのか、費用はどのくらいなのか、納期予定はいつであるのか等を記載する仕様書のことでありながら、クライアントの折衝に使用したり、プロジェクトメンバーへの指示書として使用されたりする資料のことです。

要求仕様書がなければ、クライアントとベンダーの間でイメージしている成果物に大きな差が生じていないか等を視覚的に確認することは難しく、必ず作成するべき仕様書の1つと言えます。

機能仕様書

機能仕様書とは、開発するシステム及びアプリの動作について記載した資料のことです。前述した要求仕様書を基に、クライアントの要望に対してどのような機能を搭載することで成果物を完成させるのかをまとめます。この機能仕様書の中には、画面設計書や機能の一覧表等も含まれることがあり、プログラマーが機能仕様書を見ただけで開発をスムーズに進めていけるくらい、誰であっても理解しやすい内容にする必要があります。

技術仕様書

技術仕様書とは、前述した機能仕様書で記載された各機能を開発するための手法について記載された資料のことです。ただし、搭載する全ての機能に対して仕様書を作成せずとも、特に必要だと思われる機能にのみ作成するといったことでも問題ありません。

API仕様書

APIとは、英語表記で「Application Programming Interface」の頭文字を取ったものであり、外部のソフトウェア及びWebサービスを利用するための仕組みのことを言います。

API仕様書とは、API利用について手順を記載した書類となっており、具体的にはAPIエンドポイントをはじめ、パラメータ、得られる結果等が記載されていることから、API利用を行う上では必須とも言える仕様書です。

テスト仕様書

テスト仕様書とは、クライアントの要求をヒアリングして作成した要求定義書記載に違わず動作を行うかどうかについて、テストを行うポイントをまとめた書類のことです。具体的には、単体テスト及び結合テストにおいて、搭載したどの機能を何のテスト技法を用いてテストするのかについて記載されています。

仕様書を作成する際押さえておくべきポイント

本項目では、各種仕様書を実際に作成する際、これだけは押さえておくと誰でも理解しやすい仕様書になるという押さえておくべき6つのポイントについて解説致します。

  • イメージ画像及び図を活用
  • 画面遷移図がわかりやすい
  • シーケンス図がある
  • 5W1Hに沿って記載
  • 可能な限り詳細を記載
  • ツール及びテンプレートを活用

イメージ画像及び図を活用

全て文章だけで構成された仕様書はとてもわかりにくくなってしまいます。仕様書を作成する際のルールには、特に文章だけで作成しなければいけないというものはないため、積極的にイメージ画像及び図を用いるように意識しましょう。

特にクライアントからヒアリングを行って作成する要求仕様書については、成果物のイメージが視覚的にできるようにし、専門的な知識が乏しいクライアントであっても明確に成果物をイメージできるようにする工夫が必要です。要求仕様書の理解が曖昧なまま開発が進み、成果物を納品してしまうとクライアントが当初イメージしていたものと違うといったトラブルに発展してしまう可能性も少なくありません。

画面遷移図がわかりやすい

画面遷移図とは、別名画面展開フローとも称され、システムやアプリの画面に表示される順序をはじめ、画面同士の関連について視覚的に理解しやすく図解したもののことを言います。

成果物を実際に使用するユーザーの行動及び導線を予測することで、予期せぬトラブル発生を防ぐことができるため、作成に時間がかかるからと後回しにせず、初期の段階でしっかりとした画面遷移図を作成しておきましょう。

シーケンス図がある

シーケンス図とは、プログラムの処理の流れ及び概要を設計する際に用いられる図のことで、時間軸に沿ったクラス・オブジェクトの間のやりとりについて視覚的に表現することが可能です。こちらも画面遷移図同様、作成するのには手間や時間がかかってしまいますが、開発上の認識齟齬が発生するのを防ぐためには、必要不可欠な仕様書であるため、必ず作成するようにしましょう。

5W1Hに沿って記載

5W1Hは、ご存知の通り下記英単語の頭文字を取ったものであり、仕様書を5W1Hに沿って構成することで、非常にわかりやすいものとなります。

  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Who:誰が
  • What:何を
  • Why:何故
  • How:どのように

上記を仕様書に落とし込むと、開発するシステムの納期をはじめ、どのオフィスでどのプロジェクトメンバーがどのようなシステムを何のために、どのような技術を使用して開発するのかということがわかるように意識して記載していくことで、誰であっても理解が容易な仕様書となります。

また、システムに関する専門的な知識の乏しいクライアントが読むような要求仕様書については、専門的な単語を使用するのを控えるといった気遣いも大切です。

可能な限り詳細を記載

可能な限り詳細について記載した仕様書を作成することを意識することで、スムーズかつ効率的にシステム開発及びアプリ開発を進めることが可能です。曖昧な部分が多い仕様書であれば、結果的に詳細について実務担当者であるプロジェクトメンバーから逐一質問されることになり、その都度時間を取られることになってしまいます。さらに、その質問に対しての回答は大抵の場合、口頭でなされることが予想されるため、誰にどのように答えたかというログも残りにくくなります。

その結果、予期しないトラブルが発生したり、本来の開発意図が伝わらず、要求仕様書とずれた成果物が完成してしまったりといったことに繋がりかねません。このような事態に陥らないためにも、詳細部分まできちんと記載された仕様書を作成しておく必要があります。

ツール及びテンプレートを活用

システム開発及びアプリ開発において、仕様書を作成することはとても重要ではありますが、仕様書の作成ばかりに時間を取られてしまうのは本末転倒です。本来力を入れたいシステム開発に時間を割くためにも、仕様書を作成するためのツール及びテンプレートを積極的に活用することで、要点をまとめつつわかりやすい仕様書を効率よく作成しましょう。

要求仕様書の書き方

システム開発及びアプリ開発において、一番最初に作成する要求仕様書を作成する際の工程は大きく次の4つのフェーズに分割することが可能です。

  1. 要求収集
  2. 要求分析
  3. 要求定義(要件定義)
  4. 要求仕様記述

1.要求収集

要求収集では、クライアントから開発したいシステム及びアプリについて、開発する目的を始め、どのような機能を搭載したいのか、開発後の目標は何なのか等について、詳細なヒアリングを行います。直接インタビューを行ったり、アンケートを行ったりして、クライアントの要望について齟齬がないように汲み取ることが必要です。

2.要求分析

要求分析では、クライアントから収集した様々な要求について、矛盾していないかということや、抜けがないかということについて分析を行います。その際、なるべく複数人であらゆる視点から分析を行うことが大切です。

さらに可能な限りクライアントとイメージが一致しているかどうか確認するためにも、視覚的に成果物を理解できるような資料を作成したり、プロトタイプを開発したりといった工夫が後のトラブル防止に一役買うことになります。

3.要求定義(要件定義)

要求定義(要件定義)では、プロジェクトメンバーに対し、クライアントからの要求が理解できるような資料を作成します。この段階では、なるべく詳細に資料を作り込む必要があるのである程度時間を割き、丁寧に詰めていく必要があります。

4.要求仕様記述

要求仕様記述は、要求仕様書作成の最終工程であり、要求及び設計の橋渡しとなるような文書を作成します。具体的に記載するべき項目は下記のようなものが挙げられます。

  • 要求の概要
  • システム及びアプリの目的
  • 現状の課題及び改善案
  • 基本要件及び優先順位
  • 到達目標
  • システムの実現の手段
  • システム化する範囲
  • 概略コスト
  • 効果(定性/定量)
  • 体制図
  • 概略スケジュール

要求の概要

要求の概要では、その名の通り、クライアントの要望の概要についてまとめます。

システム及びアプリの目的

システム及びアプリの目的では、システム及びアプリを何故開発するのか、どのような目的で開発するのかについてまとめます。

現状の課題及び改善案

現状の課題及び改善案では、システム及びアプリがない現状における課題を洗い出し、その課題を解決することが可能な改善案(搭載する機能)について記載します。

基本要件及び優先順位

基本要件及び優先順位では、本プロジェクトにおいて、基本的に満たすべき要件と優先順位をつけていきます。特にシステム開発においては、クライアントの全ての要望を完全に実現するということは困難である場合が多く、そのため、優先順位をつけることで、なるべく要望に近いシステムを開発できるように努力していくことになります。そのため、開発に着手する前の段階で要求仕様書に明記しておきます。

到達目標

到達目標とは、開発するシステム及びアプリの目的ではなく、システム開発上の目標を定義しておくことです。例えば、ミスを通常の想定よりも30%削減するといったような具体的な目標です。近年では、人員削減や残業数の削減等が記載されることも多くなってきています。この到達目標を最初に設定しておくことで、プロジェクトメンバー全員の意識を統一し、効率的にシステム及びアプリ開発を進めていくことができると言われています。

システムの実現の手段

システムの実現の手段では、本プロジェクトで開発するシステム及びアプリについての全体構想を記述し、クライアント及びプロジェクトメンバー全員が成果物の概要について共通認識を持てるような資料とします。

システム化する範囲

システム化する範囲では、前述した基本要件及び優先順位に沿いながら、実際に成果物に搭載する機能を明記します。同時に今回搭載しない機能についてもきちんと明記しておかなければ、後々クライアントとの間でトラブルに発展してしまうことに繋がり兼ねませんので注意が必要です。

併せて搭載しない機能は、何故搭載しないのかといった理由や、搭載せずとも代替する方法があるのかといったことをきちんと明確にし、クライアントに説明できるようにしておきましょう。

概略コスト

概略コストとは、本要求仕様書に則り、概略のコストを見積もり記載することです。クライアントはこの金額を見て、このシステム及びアプリ開発を進めるのか、それとももう少し搭載機能を絞る等して、コストを抑えるのか等のジャッジを行った後、クライアントから了承を得ることができればそこで初めてプロジェクトが発足し、開発がスタートします。

効果(定性/定量)

効果(定性/定量)では、本プロジェクトで開発するシステム及びアプリによって、どのような具体的な効果があるのかについて具体的に記載します。

定性効果とは、数値では表すことができない効果のことであり、定量効果とは数値及び金額で表すことが可能な効果のことです。ここでは、どちらの効果も想定できる限り記載することが大切です。効果が少なければ、クライアントもコストをかけてまでシステム及びアプリ開発をすることはないと考えてしまうためです。

体制図

要求仕様書における体制図においては、プロジェクトを完遂させるために、ベンダー及び外注会社がどのように関わるのか等を図で示します。実際にプロジェクトが発足した段階では、さらに詳細な担当者名を記載できるとなお良いでしょう。

概略スケジュール

概略スケジュールでは、開発するシステム及びアプリについて、無理なく実現可能かつ具体的な納期を記載します。クライアントとしては、早ければ早いほど良いということになることが大半ですが、クライアントの要望通りの納期にしたところで、結局納期が延びてしまっては元も子もありません。そのため、スケジュール立案段階では、余裕を持ちつつ最短のスケジュールを記載するようにしましょう。

機能仕様書の書き方

システム及びアプリ開発における機能仕様書には、主に次の9つの項目を記載します。

  • 表紙
  • 改訂履歴
  • 目次
  • 用語説明
  • システム
  • 機能策定方針
  • 機能概要
  • 機能仕様
  • 非機能仕様

表紙

表紙はその名の通り、機能仕様書の表紙であり、一般的にはタイトル「〇〇システム/アプリ機能仕様書 ver.1.0」と、所属部署及び名前等を記載します。

改訂履歴

改訂履歴のページも設けておき、改訂日付や改訂者の名前、及び改訂の内容を記載します。

目次

目次では、文字通り項目及び該当ページ数を明記します。

用語説明

用語説明では、機能仕様書で用いる用語についての定義を明記します。

システム

システムでは、開発するシステム及びアプリの概要及び、サーバーやドメイン等の構成、開発環境や動作環境、プログラミング言語等について明記します。

機能策定方針

機能策定方針では、発生したエラーに対しての処理方法について等に対して記載します。具体的には、Aというエラーが発生した場合には処理を続行するが、Bというエラーが発生した場合には処理を続行しないといったような内容です。

機能概要

機能概要では、開発するシステム及びアプリが持つ機能について概要を明記します。

機能仕様

機能仕様では、前述した機能概要で挙げた各機能について、より具体的に詳細を記載します。

非機能仕様

非機能仕様では、機能以外に関する性能等の使用を明記します。

仕様書作成に役立つツール 4選

システム及びアプリ開発の仕様書を0から作成していると大変な手間と労力がかかるため、本項目では、仕様書作成に役立つツールについてご紹介致します。

  • Microsoft PowerPoint
  • cacco
  • Moqups
  • Prott

Microsoft PowerPoint

Microsoft PowerPointであれば、普段から使い慣れている方も多い上、標準搭載されているPCも多くあるため、一番身近なツールであると言えます。手軽に表や図を挿入することもできることや、共有することも容易であることがメリットでしょう。

cacoo

Cacco(カクー)とは、株式会社ヌーラボが提供しているフローチャート及びワイヤーフレーム等の図を簡単に作成し、なおかつ安全に共有することが可能なオンライン作図ツールです。日本語に対応しており、無料版と有料版があるため、まずお試しで使ってみたい方は無料版を試してみることをおすすめします。

オンライン作図ツールcacoohttps://cacoo.com/ja/?gclid=CjwKCAiAprGRBhBgEiwANJEY7KkqTPL1X47CX93WJQ2AvPsFrPSJ6f5uwlO6X4IpYgRtNNgqTYZjGxoC-lwQAvD_BwE

Moqups

Moqupsは、ブラウザベースのWeb制作イメージ共有ツールのことです。日本語ではなく、英語で説明がされていますが、基本的にはドラッグ&ドロップによる操作で直感的に操作することが可能であるため、人気のツールとなっています。無料版及び有料版があり、無料版では1プロジェクトしか作成できないため、有料版がおすすめです。

Moqupshttps://moqups.com

Prott

Prottとは、コーディングしなくても本物のようにアプリを再現することができるプロトタイピングツールです。仕様書のみだとクライアントに伝わりにくいと悩んでいる方は、Prottを活用することで、クライアントとベンダーの間のイメージを共通のものにしやすくなるでしょう。

Protthttps://prottapp.com/ja/

まとめ

システム及びアプリ開発の仕様書について、本記事では、システム開発及びアプリ開発の仕様書の種類や書き方を始め、仕様書作成の際押さえておくべきポイントについても徹底解説致しました。

システム及びアプリ開発をスムーズに行い、クライアントの要望を実現させるために、丁寧な仕様書の作成は必須です。本記事を参考にしていただき、様々なツールを駆使しながら、効率的にわかりやすい仕様書を作成し、システム及びアプリ開発に活かしていただければと思います。

【統合開発環境(IDE)とは】おすすめの統合開発環境(IDE)をはじめ、統合開発環境(IDE)のメリットデメリットも!

ソフトウェア開発のプログラミングにおいて、可能であればコーディングをはじめ、デバッグやコンパイラに至るまで、一貫して1つのソフトウェアで開発したいと考えるのが一般的であると言えます。こういった時に活用されるのが統合開発環境(IDE)です。

本記事では、統合開発環境(IDE)にフォーカスし、統合開発環境(IDE)の概要をはじめ、メリットやデメリット、さらにはおすすめの統合開発環境(IDE)について徹底解説致します。

統合開発環境(IDE)とは

統合開発環境(IDE)とは、英語表記で「Integrated Development Environment」の頭文字をとったもので、ソフトウェア開発に必要となるソフトウェアを1つに組み合わせ、同一の操作画面から簡易的に操作が可能なソフトウェアパッケージのことを指します。様々な統合開発環境(IDE)が存在しますが、一般的には、コードエディタをはじめコンパイラやリンカ、デバッガやテストツール、さらにはバージョン管理ソフト等で構成されていることが多いです。

統合開発環境(IDE)とフレームワークの違い

統合開発環境(IDE)とフレームワークは混同されることが多いため、ここでは統合開発環境(IDE)とフレームワークの違いについて解説致します。平たく言うとフレームワークは、ソフトウェア開発を行う際、主に必要となる基本的な機能を搭載したブロックで構成されており、開発者自身で自由にカスタマイズしながら、開発工程を簡易的なものにしてくれるものであり、統合開発環境(IDE)はあくまで開発環境の提供をしてくれるものというイメージです。

統合開発環境(IDE)のメリット

ソフトウェア開発において、統合開発環境(IDE)が採用される理由としては、様々なメリットが存在するからと言えます。本項目では、次の代表的なメリット4つをピックアップし解説致します。

  • 事前準備が楽
  • プロジェクトチームでの開発が可能
  • 様々な入力補完を利用可能
  • 構文エラーを発見する機能が搭載

事前準備が楽

統合開発環境(IDE)は、プログラミングに必要とされる環境があらかじめ1つに統合されているため、事前準備をはじめとした手間がかからないというメリットがあり、とても効率よくソフトウェア開発を行うことが可能です。つまり、従来であればプログラミングに必要となるソフトウェア(エディタ、コンパイラ等)を個別に用意する必要がありましたが、その必要がないということです。

プロジェクトチームでの開発が可能

統合開発環境(IDE)は、プロジェクトチームによるソフトウェア開発に向いています。ソースコードをはじめとした情報を共有するだけでなく、管理及び運営、さらには修正を1人のエンジニアだけでなくチームメンバー全員で実行することができるためです。特にプロジェクトメンバーの多いソフトウェア開発であれば、統合開発環境(IDE)を利用することをおすすめします。

様々な入力補完を利用可能

統合開発環境(IDE)の特徴として、コーディングの際に途中までコードを入力すると文字を予測してくれるといった様々な入力補完を利用できるという点が挙げられます。そのため、ヒューマンエラーが減り、結果的にコーディングのスピードも向上することで相乗効果で開発効率もアップします。

構文エラーを発見する機能が搭載

統合開発環境(IDE)には、構文エラーを発見する機能が搭載されています。具体的には、コードのエラーに気づいて、エラーメッセージ及び赤線等で示してくれます。構文エラーが出てしまうと、プログラムの作動に影響を及ぼすだけでなく、どこに誤りがあったのかを発見して修正するリカバリーにとても時間がかかってしまうため、とても便利な機能であると言えるでしょう。

統合開発環境(IDE)のデメリット

ソフトウェア開発に欠かすことができないと言っても過言ではない統合開発環境(IDE)ですが、メリットがあればデメリットも存在します。本項目では、次の代表的なデメリット2点を解説致します。

  • PCが高スペックである必要有り
  • 立ち上がりが重い

PCが高スペックである必要有り

統合開発環境(IDE)は、ソフトウェア開発において高機能であると言えますが、その分使用するPCは高スペックである必要があります。スペックの低いPCを使用すると、作業途中で止まってしまったりといったリスクが高まってしまいます。

立ち上がりが重い

統合開発環境(IDE)を使用するためにはPCが高スペックである必要があると述べましたが、関連して、統合開発環境(IDE)を立ち上げるたびに時間がかかってしまうというデメリットがありますので、作業をすぐに開始したくても待ち時間が長くなってしまうことが起こり得るため、注意が必要です。

統合開発環境(IDE)を選ぶポイント

様々な統合開発環境(IDE)が存在していることから、統合開発環境(IDE)を選ぶ際には迷ってしまうこともしばしばあります。本項目では、統合開発環境(IDE)を選ぶポイント4点について解説致します。

  • 使用するプログラミング言語に対応しているか
  • 自分のOS環境に対応しているか
  • 使用したい機能及び必要条件が搭載されているか
  • 無料または有料のもののどちらにするか

使用するプログラミング言語に対応しているか

ソフトウェア開発に使用するプログラミング言語に対応しているかどうかはとても重要な指標です。使用するプログラミング言語をサポートしているのか、さらにその言語どのバージョンをサポートしているかまでしっかり確認しましょう。

自分のOS環境に対応しているか

こちらもとても重要なことですが、ソフトウェア開発に使用する自分のPCのOS環境に対応しているかどうかも事前に確認することが必要です。

使用したい機能及び必要条件が搭載されているか

無料または有料のもののどちらにするか

統合開発環境(IDE)には、無料で使用可能なものと有料課金が必要なものが存在します。なるべく無料のものを使用したいと思うのが一般的ではありますが、必要な機能がきちんと搭載されているか等のチェックは必須です。さらに、無料で使用するためには何かしらの条件が設定されていたり、本当に使いたい機能は別途有料課金が必要ということもあったりするので注意しましょう。

おすすめの統合開発環境(IDE)

本項目では、おすすめの統合開発環境(IDE)をピックアップしましたのでご紹介致します。

Eclipse

Eclipseは、Javaの統合開発環境(IDE)を提供していることで有名ですが、他にもC言語やC ++、JavaScript/TypeScript、PHP等に対応しています。クラウド統合開発環境(IDE)であり、どこからでもブラウザを使用したり、デスクトップパッケージをインストールしたりして、各言語に対応した最新の開発環境でソフトウェア開発を行うことが可能です。

Eclipse Marketplaceという統合開発環境(IDE)プラットフォームでは、様々なプラグインが公開されているため、簡単に不足している機能や、最新の機能等を追加しカスタマイズすることもできます。

Eclipsehttps://www.eclipse.org/ide/

Apache NetBeans

Apache NetBeansは、Javaをはじめ、JavaScript、PHP、HTML5、CSS、PHP等の数多くの言語に対応しており、エディタやウィザード、テンプレートに至るまで提供しているため、高速でスマートな編集が可能です。JavaをサポートしているOS(Windows、Linux、Mac OSX、BSD)に対応しているクロスプラットフォームであり、1度コーディングした内容は、どこにいても実行が可能です。

Apache NetBeanshttps://netbeans.apache.org

IntelliJ IDEA

IntelliJ IDEAは、Javaをはじめとし、KotlinやScala、Groovy等に対応した統合開発環境(IDE)です。さらに、様々なフレームワーク(Spring、Spring Boot、Jakarta EE、Micronaut、Quarkus、Helidon等)にも対応しているだけでなく、JetBrainsが提供している無料のプラグインを活用することで任意の機能を拡張することが可能です。プラグインを活用すると、Goをはじめ、Python、SQL、Ruby、PHP等のデフォルト以外の様々なプログラミング言語にも対応可能となり、非常に汎用性が高いです。

初めて統合開発環境(IDE)を使用する方であっても、直感的に操作できるため、すぐにソフトウェア開発に取り組むことが可能です。例えば、New Projectウィザードでは、プロジェクトのタイプや使用するJavaのバージョン、ビルドツール等を設定すると、残りの設定作業は自動的に行ってくれます。さらに、ほぼ全ての作業をキーボードショートカットを使用して実行可能なため、作業効率がアップします。

IntelliJ IDEAhttps://www.jetbrains.com/ja-jp/idea/

Xcode

Xcodeは、Apple製品(Mac、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TVApp)向けのソフトウェア開発のための統合開発環境(IDE)です。フレームワーク(Cocoa、Cocoa Touch)と統合されています。AppleのLLVMコンパイラテクノロジーにより、書き込んだコードが解析されるため、LLDBデバッガにおける全てのシンボル及びエディタ、コンパイラに至るまで一貫性が実現されます。さらに、Xcodeは、タブやビヘイビア、スペニット等のカスタマイズ機能を活用すると、ほぼ全てのワークフローにマッチするようにカスタマイズが可能です。

Xcodehttps://developer.apple.com/jp/xcode/ide/

Deco

Decoは、Xcodeの事前インストールが必要な、React Native用の統合開発環境(IDE)であり、iOSシミュレータを搭載しているため、Apple製品各種での見え方の確認が可能です。さらに、Deco Componentsというコンポーネントをプログラムに組み込むことが可能で、そうするとユーザーインターフェイスを組み立てるようにして、コーディングすることができます。

Decohttps://www.decoide.org

Android Studio

Android Studioは、その名の通り、Android端末向けのソフトウェア開発を行うための統合開発環境(IDE)のことであり、Kotlinをはじめとし、JavaやC言語、C ++のプログラミング言語に対応しています。高速エミュレータが搭載されているため、アプリをスピーディーにインストール及び実行することができ、GoogleのプラットフォームであるARCore等に代表されるあらゆる構成及び機能をシミュレーションすることが可能です。

Android Studiohttps://developer.android.com/studio?hl=ja

Aptana Studio

Aptana Studioは、Eclipseの柔軟性を生かし、強力なWeb開発エンジンにフォーカスした統合開発環境(IDE)です。HTMLをはじめとし、CSSやJavaScript、PHPやRubyといった言語に対応しています。Ruby&Rails及びJavaScriptの統合デバッガでは、バグを撲滅するために有効で、ブレークポイントを設定したり、変数の検査を行ったり、実行を制御することが可能です。さらにカスタムコマンドをスクリプト化していることから、各ユーザー重い思いのソフトウェア開発環境を構築することができます。

Aptana Studiohttp://www.aptana.com

Visual Studio

Visual Studioは、Windows及びmacOS、LinuxのOSに対応している統合開発環境(IDE)です。HTMLをはじめ、CSSやJavaScript、JSONのエディターが用意されており、主にPHPやPython、C#やVisual Basic等の一般的なプログラミング言語にほとんど対応しています。様々なプラットフォームのアプリを構築することができる上、エコシステムによって何千もの拡張機能を自由にカスタマイズして利用することもできます。さらに大きな特徴として、Visual Studioによって開発されたアプリはアクセス制御が容易であることや、セキュリティを高く維持することが可能であるということが挙げられます。

Visual Studiohttps://visualstudio.microsoft.com/ja/

Unity

Unityは、ゲーム開発に特化した統合開発環境(IDE)のことです。厳密に言えば、ゲームに限らず2Dはもちろん3D表現を用いるアプリを開発することが得意です。プログラミング言語はC#に対応しており、開発したアプリはiOSやAndroid、WindowsやLinuxだけでなく、WebGLやNintendo Switch、PlayStation等にも対応させることが可能となっています。アセットストアで公開されている無料や有料のキャラクターや、プロジェクトサンプル等を活用することができるので、とても親切であると定評があります。

Unityhttps://teech-lab.com/what-is-unity-intro/17/

PyCharm

PyCharmは、プログラミング言語Pythonを使用したソフトウェア開発に必要と想定されるツールを全て集約した統合開発環境(IDE)であり、ほぼ全ての機能をキーボード操作で実行することが可能となっています。コーディングにおけるコード補完からエラーチェック、クイックフィックスや簡易的なプロジェクトナビゲーション等をスマートに活用することができるため、効率的な開発が可能です。さらに様々なフレームワーク(Diango、Flask、Google App Engine、Pyramid、web2py等)にも対応しています。

PyCharmhttps://www.jetbrains.com/ja-jp/pycharm/

SharpDevelop

SharpDevelopは、.NETプラットフォーム用のオープンソースの統合開発環境(IDE)です。C#をはじめとし、VB.NET、F#、IronPython、IronRuby等の言語を用いてコーディングすることが可能です。USBドライブからの起動及び読み取り専用プロジェクトのサポートや、統合されたユニットテスト及びパフォーマンステストのツール等、エンジニアの生産性を向上させる数多くの機能が搭載されています。

SharpDevelophttps://sourceforge.net/projects/sharpdevelop/

Oracle JDeveloper

Oracle JDeveloperは、Javaをベースとしたアプリ開発を簡素化するための無償の統合開発環境(IDE)です。主にアプリのモデリング及びコーディング、デバッグ及びテスト、プロファイリング及びチューニング、さらにデプロイのための統合された機能を提供してくれます。Windows、Linux、Mac OS X、その他のUNIXベースのシステム上で動作を実行するクロスプラットフォームです。

Oracle JDeveloperhttps://www.oracle.com/jp/tools/technologies/developer-tools/jdev.html

Atom IDE

Atom IDEは、Facebookが提供している統合開発環境(IDE)であり、文脈を考慮したスマートな自動補完をはじめ、アウトラインビュー及び定義へ移動、全てのリファレンスを検索する等のコードナビゲーション機能を利用することが可能です。対応言語はTypeScript/JavaScript、Flow、C#、Java、PHPとなっています。

Atom IDEhttps://ide.atom.io

AWS Cloud9

AWS Cloud9は、Amazonが提供しているブラウザのみでコーディング及び実行、さらにはデバッグすることが可能なクラウドベースの統合開発環境(IDE)です。JavaScriptをはじめ、Python、PHP、Node.js、Ruby、Go、C ++等の40以上ものプログラミング言語に対応しています。また、ソフトウェア開発環境をプロジェクトチーム内で迅速に共有することが可能であるため、ペアプログラミングにも適しています。

AWS Cloud9https://aws.amazon.com/jp/cloud9/

PaizaCloudクラウドIDE

PaizaCloudクラウドIDEは、使用するOS等を問う必要のない 統合開発環境(IDE)のことです。ブラウザを開くだけでクラウド上に存在するエディタ及びWebサーバーや、DBサーバーを利用して開発環境を迅速に用意します。WebUIをはじめ、エディタ及びターミナル等は、日本語環境に対応しているので、英語が苦手という方でも安心してソフトウェア開発に集中することが可能です。

PaizaCloudクラウドIDEhttps://paiza.cloud/ja/

MULTI

MULTIは、プログラミングをはじめ、デバッグに至るまで、ソフトウェア開発における各工程を統一されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を用い、エンジニアを効率よくサポートしてくれう統合開発環境(IDE)です。通常のテストでは発見できないようなバグも発見することが可能であり、バグの原因をピンポイントで発見できます。対応OSは、Windows及びLinuxとなっています。

MULTIhttps://www.adac.co.jp/products/multi/index.html

Ruby Mine

Ruby Mineは、プログラミング言語Rubyに特化した統合開発環境(IDE)です。シンタックス&エラーハイライトをはじめ、コードのフォーマット及びコード補完、クイックドキュメンテーション等も利用することが可能です。スマート検索機能が搭載されているため、クラスやファイル、シンボルまたはIDEアクション及びツールウィンドウにも容易にジャンプすることができ、超高速ナビゲーションを実現しています。

Ruby Minehttps://www.jetbrains.com/ja-jp/ruby/

PhpStorm

PhpStormは、様々なフレームワーク(Symfony、Laravel、Drupal、WordPress、Zend Framework、Magento、Joomla!、CakePHP、Yii等)の作業に向いている統合開発環境(IDE)です。新旧全てのPHP言語機能をサポートしており、コード補完はもちろんのこと、リファクタリング、オンザフライのエラー回避等の機能を搭載しています。さらに効率的かつスマートなナビゲーション機能があることから、コードベースにおいて躓くことがありません。

PhpStormhttps://www.jetbrains.com/ja-jp/phpstorm/

CLion

CLionは、C言語及びC ++に特化したクロスプラットフォームの統合開発環境(IDE)です。コーディングを行うことが容易なだけでなく、読み取りも簡単に実行でき、さらにスマート補完機能を使用することで補完結果を迅速に取り込むことが可能です。さらにローカルプロセスへのアタッチや、リモートデバッグも可能であり、でバッカーとしての機能も申し分ありません。コーディングに集中することができるようにキーボードショートカットがほぼ全ての機能に対応しているため使いやすさも抜群です。

CLionhttps://www.jetbrains.com/ja-jp/clion/

GoLand

GoLandは、プログラミング言語Goを使用したソフトウェア開発に特化した統合開発環境(IDE)です。デフォルトでGitをはじめGitHub、Mercurialをサポートしているだけでなく、プラグインを追加することでPerforceやClearCase等にも対応させることが可能です。さらに、プラグインの追加及び構成作業を行うことなく、GoLandを用いて直接テストコードでデバッグを行い、アプリケーションのテストを実行できます。

GoLandhttps://www.jetbrains.com/ja-jp/go/

WebStorm

WebStormは、主にJavaScript及びJavaScript関連テクノロジー向けの統合開発環境(IDE)です。コード入力を行うのと同時並行でWebStormが数十種類にも及びコードインスペクションを実行し、潜在的なエラーを検出するため、確実性の高いコーディングを実現します。さらにWebStorm内でプロジェクトメンバーと会話を行いながら、リアルタイムでペアコーディングを行うことが可能です。

WebStormhttps://www.jetbrains.com/ja-jp/webstorm/

Spyder

Spyderは、プログラミング言語Pythonに特化したフリーオープンソースの統合開発環境(IDE)です。効率的なコーディングを実現し、高度な編集機能をはじめ、解析やデバッグ、プロファイリング機能と科学パッケージのデータ探索、対話的実行や深い考察、美しい可視化機能等を搭載しています。

Spyderhttps://www.spyder-ide.org

プログラミング言語別のおすすめ統合開発環境(IDE)5選

次にプログラミング言語別の観点でおすすめの統合開発環境(IDE)をご紹介致します。

Python

Pythonのおすすめ統合開発環境(IDE)は、PyCharmとなっています。有料の統合開発環境(IDE)ではありますが、違うファイルを検索した際のプレビュー表示等を中心に、とても使いやすいものと定評があります。他にもEclipseやVisual Studio、Aptana Studio等もおすすめです。

Java

Javaのおすすめ統合開発環境(IDE)は、Eclipseとなっています。無料の統合開発環境(IDE)でありながら、プラグインが多岐にわたります。動作が重い点及びコード補完機能が弱いという点が惜しいですが、プログラミング能力を向上させたいという方にはもってこいです。他にもNetBeansやIntelliJ IDEA、Xcodeもおすすめとなっています。

C言語及びC ++

C言語及びC ++には、NetBeansがおすすめとなっています。NetBeansは、C言語及びC ++のリファクタリングをサポートしている上、リモートホスト上の開発ツールを活用して、クライアントのシステムからソフトウェア開発を簡易的に実行し、デバックまで可能となっています。他にもVisual StudioやXcode、Eclipseもおすすめです。

C#

C#のおすすめ統合開発環境(IDE)は、Visual Studioとなっています。個人用であれば、無料バージョンも提供されており、Windowsソフトウェア開発を行う上では、最もスタンダードであると言われています。さらに、C#開発に必須である「.NET Framework」にも対応しているため、リソースも多く、習得しやすい統合開発環境(IDE)であると言えるでしょう。

Ruby

Rubyのおすすめ統合開発環境(IDE)は、Ruby Mineとなっています。Rubyを用いたソフトウェア開発の専門ツールであることから、フレームワークRuby on Railsの開発プロジェクトの作成及び実行が格段に効率的になります。他にもEclipseやIntelliJ IDEA、Aptana Studio等がおすすめです。

統合開発環境(IDE)のおすすめ事例・ケース3選

統合開発環境(IDE)を導入するべきケースについて解説致します。

開発ルールが定まっていないケース

このケースでは、使用するPCのOS及びバージョン管理、エディタの縛り等がないことで、例えばあるエンジニアがMacで開発したソフトウェアを違うエンジニアがWindowで確認しようとすると、コーディングに差異が発生してしまったり、使用するエディタによって管理方法も統一されなかったりといった弊害が生じます。こういったケースにこそ統合開発環境(IDE)が大きな効果を発揮します。もちろん統合開発環境(IDE)を導入することで、各エンジニア毎に異なっていた開発環境を揃えることができる上、コードも統一化されることから、効率的な開発が実行できるのです。

リモート環境かつ複数人で同時にプログラミングを行いたいケース

コロナ禍でテレワークを実施しているエンジニアにとって、離れた環境であってもプロジェクトメンバーで同時にプログラミングを行いたいと思うことが多々あると思いますが、このケースにおいても統合開発環境(IDE)がおすすめです。特に既にご紹介したVisual Studioには、まさにリモート環境でペアプログラミングを実現可能なVisual Studio Live Shareという機能が搭載されており、時代にあった機能であると言えます。

初めてプログラミングを行うというケース

プログラミング初心者にとっては、統合開発環境(IDE)はとても強力な味方です。統合開発環境(IDE)は、全ての操作を覚えずとも、必要に応じて部分的に活用することもできます。そういった点は、プログラミング初心者にとっては大きなメリットと言えます。

まとめ

統合開発環境(IDE)について、本記事では、統合開発環境(IDE)の概要をはじめ、メリットやデメリット、さらにはおすすめの統合開発環境(IDE)について徹底解説致しました。

効率よくソフトウェア開発を行うために、欠かすことができないと言っても過言ではない統合開発環境(IDE)。プログラミング初心者や、複数人でプログラミングを行いたいという場合ならばなおさら、使用するプログラミング言語に合った統合開発環境(IDE)を活用することが、プログラミングを成功させる近道となります。本記事を参考に使いやすい統合開発環境(IDE)を見つけてみてはいかがでしょうか。

【Excel・エクセルデータベースとは?】Excelデータベースの作成方法や便利機能について徹底解説!

あらゆる企業や組織において、業務遂行のために必要な情報を集め、整理及び保存さらには共有し、日々最新情報にアップデートするということが日常的に行われています。この情報活用をいかに効率的に行うことができるかで、業務も効率的に遂行できるかどうかが決まると言っても過言ではありません。情報活用を効率的に行うためには、情報をデータベース化しておくことが大切です。

本記事では、データベースの中でも特にExcelデータベースについてフォーカスし、Excelデータベースの作成方法及び便利機能について徹底解説致します。

Excelデータベースとは

そもそもデータベースとは、顧客情報や店舗情報等、ある共通の目的で集められ、構造化した情報あるいはデータのことです。身近なExcelは、表計算ソフトとして認識されていますが、実は必要なデータのみを部分的に抽出したり、任意の順序に並び替えをしたりといったデータベース機能が搭載されています。

よくExcelとAccessは、似ているため混同されてしまうことがありますが、Excelはあくまで表計算ソフトであり、その中にデータベース機能も搭載されているというもの、一方でAccessは、データベースを管理するための専用ソフトとなっているためソフトウェアとして別のものとなります。

さらに深掘りすると、Excelでは、セルに任意のデータを直接入力していき、データ入力したシート上でデータの加工及び計算等を行うことが可能ですが、保存可能データの上限があります。一方Accessは、データ入力専用の部分とデータを表示する部分とで別れていることから、入力済みのデータを加工したい場合一度加工用にデータを取り出してから作業を行う必要がありますが、最大2GBまでExcelよりも多いデータを保存することが可能です。

Excelデータベースの作成方法

では早速、Excelデータベースの作成方法について次の通り順を追って詳細を解説致します。

  • データベースと化する項目の決定
  • ピックアップした項目を表形式に配置し、書式及び入力形式の設定
  • テーブル機能を使用しExcelデータベースを完成

データベース化する項目の決定

まず、一番最初に行うべきは、データベース化を行う項目を決定することです。例えば仕入れ先情報をデータベース化したいと考えた場合、次のような項目が想定されます。

  • 仕入れ先名(企業名)
  • 住所
  • 電話番号
  • 担当者名
  • 取引開始年月日
  • 年間取引額

上記はあくまで例ですので、場合によっては仕入れ先毎に取引している商品やその原価、さらには上代や粗利率等も項目に上がることもあるかもしれません。どのようなデータベースにしたいのかはきちんと作成前に話し合って、項目を設けることが大切です。

ピックアップした項目を表形式に配置し、書式及び入力形式の設定

新規Excelシートを開き、A1にデータベースのタイトルを入力しましょう。今回の場合は「仕入れ先管理」とします。2行目は何も入力せず空白にし、3行目のA列から順に3A「仕入れ先名」3B「住所」3C「電話番号」3D「担当者名」3E「取引開始年月日」3F「年間取引額」といった順に項目を入力していきます。2行目を空白にする理由は、のちの工程でテーブル化を行う時に正しいデータ範囲を自動検出するためです。

4行目以降のE列に関しては、セルの書式設定の表示形式から「日付」を選択し、F列に関しては「通貨」に設定した上で入力をしていくと便利です。

テーブル機能を使用しExcelデータベースを完成

Excelのテーブル機能とは、Excelシート上で表形式のデータベースの範囲及び名前を定義したもののことを言います。データベース範囲をテーブルとして定義しておくことで、様々な便利機能を迅速に利用することが可能となるので、覚えておきましょう

まず最初に、入力したデータのいずれかのセル(どれでも構わない)を1つ選択した上で、ツールバーの「挿入」「テーブル」をクリックします。そうすると、データ入力を行った範囲が自動選択された状態になり、ダイアログが表示されるので「OK」をクリックします。

上記工程後、各セルの背景カラーや文字カラーが変更、さらにはフィルター設定もなされた表に変わり、データベースの完成です。

Excelデータベースの便利機能

Excelデータベースには様々な便利機能が存在します。ここでは代表的な便利機能を5つピックアップし解説致します。

  • 直前行のセル属性の引き継ぎ
  • テーブルだと背景カラーが崩れない
  • フィルター機能
  • スライサー機能
  • ピボットテーブル及びグラフ

直前行のセル属性の引き継ぎ

Excelの大きな特徴として、データ入力を行う際、直前の行のデータ属性を引き継ぐところにあります。データベースを作成した際、5行目までのデータしかなかったとしても、仮に10行目まで情報を追加すると入力形式等を引き継いでくれるのです。

テーブルだと背景カラーが崩れない

Excelのテーブル機能を使用してデータベース化しておくと、各行は交互に任意のカラーで背景カラーが決定し、間の行にデータを追加したり、データ入力済みの行を削除したりしたとしても、背景カラーは自動的に設定しなおされるため、セル毎に細かく設定を行う必要がなく、効率的に作業することが可能です。

フィルター機能

Excelのテーブル機能を使用すると、フィルター機能が自動的にオンとなります。任意の項目名のフィルターボタンをクリックするとダイアログが表示されるので、任意の条件で情報を抽出したり、並び替えをしたり、検索したりすることが可能です。

スライサー機能

前述したフィルター機能をさらに簡易的にワンクリックで任意の条件に変更してデータを抽出したいときに便利なスライサー機能では、複数項目にまたがった条件であっても簡単にデータ抽出が可能です。

ピボットテーブル及びグラフ

Excelにおいて、ピボットテーブル及びグラフを活用することができると、データ分析を行う上で武器になります。テーブル機能を使用したデータベースでは、ピボットテーブル及びグラフをとても簡易的に使用することが可能です。

テーブルを全選択した上で右クリックすると「クイック分析」という選択肢が出てくるので、クリックします。さらにダイアログが開くので「グラフ」をクリックし、任意のグラフアイコンを選択しましょう。さらに作成したグラフをクリックすると、別のシートにグラフ及びピボットデーブルの設定画面が表示されます。

共有データベースとして活用する方法

前述してきた通り、Excelデータベースは、特別な知識がなかったとしても、誰でも簡単に必要となる情報をデータベース化することが可能であるということが大きな特徴であると言えます。そのため、様々な企業や組織において重宝されていますが、共有のデータベースとして活用するためには、いくつか注意しなければならないポイントがあります。

注意するべきポイントの例としては、Excelデータベースのファイルをコピーしたり、複数の人間が同時に同じデータを更新したりといったことが挙げられます。Excelデータベースファイルをコピーして、別の資料を作成する場合には、最新のデータに更新する際、新しいデータをコピー&ペースとして反映させる必要があります。また、複数の人間が同時に同じExcelデータベースを開いたときに、同時にデータを更新することは不可能です。

これらのポイントに留意しなければ、せっかくExcelデータベースでデータを効率よく使用できる状態になっているのに、逆に非効率的になってしまうため、注意しましょう。

ここからはExcelデータベースを共有データベースとして最大限に活用するため、Excelデータベースを直接開くことなく、別のシートから参照する方法について解説致します。

Excelデータベースに名前をつける

テーブルを選択し、上部メニューの中にある「デザイン」をクリックし左側の「プロパティ」で作成したExcelデータベースの「テーブル名」を変更し、保存してExcelを閉じます。

別のExcelファイルから任意のデータベースに接続

上記工程の後、改めてExcelファイルを開き、上部メニューの「データ」をクリックし、左側の「新しいクエリ」をクリックします。ダイアログが表示されるので「ブックから」をクリックし、作成したデータベースのExcelファイルをクリックします。その後またダイアログが表示されるので、先ほど名前をつけたテーブル名をクリック後、右下に表示されるドロップダウンリスト内の「読み込み先」をクリックし、次に表示されるダイアログで「接続の作成のみ」をクリックすることで、外部からの参照及び活用する準備が完了です。

上記手順で、原本のExcelファイルを開くことなく参照することができるため、複数人が同時に開いていて更新できないといった確率を低くすることができ、最新データに更新することが容易となります。

Excelデータベースの弱み

前述してきたとおり、とても手軽で便利なExcelデータベースですが、弱みもいくつか存在します。ここでは次の代表的な弱み3点について解説致します。

  • 同時編集及び更新ができない
  • アクセス権制御に強くない
  • データ量の限界

同時編集及び更新ができない

Excelは、元々複数の人間による同時編集に対応していません。前述した通り、原本のExcelファイルを開くことなく参照を行うことが可能ではありますが、あらかじめ複数の人間でデータを同時更新する運用を行うことがわかっている場合には、Excelデータベースは不向きかもしれません。

アクセス権制御に強くない

Excelそのものには、アクセス権制御の仕組みはありませんが、OS及びオンラインストレージ等によって、Excelファイル単位でのアクセス制御を行うことは可能です。ただし、それでもファイルの中のテーブル単位の制御を行うことは不可能であるため、詳細なアクセス制御が必要であるというような場合にもExcelデータベースは不向きであると言えます。

データ量の限界

Excelは、元々表計算用のソフトであることから、データ量には限界が存在します。膨大な量のデータを入力してしまうと、ファイルを開くだけでとてつもなく時間がかかってしまったり、処理も重くなってしまったりしてしまいます。事前に大量のデータベースを作成することがわかっている場合にもExcelデータベースは不向きであると言えるでしょう。

Excelデータベースの弱みへの対策

前述した通り、Excelデータベースにはいくつか弱みが存在しますが、その弱みへの対応方法がありますので、ご紹介致します。

Excelは入力フォームとしデータはデータベースへ移行

あくまで使い勝手の良いExcelに関しては入力フォームとして生かしつつ、入力したデータをデータベースに移行するという方法が存在します。この場合、ExcelのVBA(Visual Basic for Applications)を活用してデータベースにアクセスし、入力したデータをデータベースに格納することになります。データベースに格納したデータを参照するときにもExcelのVBAを活用することで、操作方法は維持しながら大量のデータを迅速に取り扱うことが可能です。

Excelからデータベースへ全て移行

Excel上のデータが増えてきて、動作が重くなってきたら、Excelデータ自体を全てデータベースに移行するという手段も存在します。その際には、移行先のデータベースの操作画面に従って操作及びデータ入力を行うことになります。

Excelから移行が簡単なWebデータベースソフト

Excelデータベースの弱みである、取り扱うデータ量の多さ等を補うために、ExcelからWebデータベースソフトに移行したいと考えている方におすすめのWebデータベースソフトについてご紹介致します。

楽々Webデータベース

楽々Webデータベースは、脱Excelから活Excelへをモットーとしており、Excelファイルをアプリ化することで、Excelシートではなく、シートの中のデータを共有化することができます。しかしデータ入力はExcel画面から行うことが可能であり、複雑な操作を覚えることなくスムーズにWebデータベースに移行することが可能です。

楽々Webデータベースhttps://www.sei-info.co.jp/webdatabase/

kintone

kintoneは、Excelファイルを取り込みデータベースとして活用しつつ、データの活用目的によってアプリ化が可能なクラウドサービスのことです。Excelファイルを読み込むだけで、Webブラウザ上で編集及び共有、管理が可能となり、複数人で同時に開いても問題がありません。

intonehttps://kintone.cybozu.co.jp

iFUSION

iFUSIONは、Excelに関する業務を効率化させるための運用サポートシステムのことです。既にあるExcelの入力データをそのまま活用することができ、計算式及びフォーマットに関しては自動で保護されることから勝手に各人が改編することができないよう制限をかけることが可能です。安価で簡単、さらにスピーディに導入することができるため人気のシステムとなっています。

iFUSIONhttps://www.imprex.co.jp/product/ifusion.html

Exment

Exmentは、無料で使用できるオープンソースのソフトウェアであり、サーバーにインストールするだけで利用することが可能です。Excelで管理していた情報をWeb化することで簡単に情報を一元化することができます。操作性もシンプルで、業務用のテンプレートもあり、迅速に作業を開始することができるというメリットがあります。

Exmenthttps://exment.net

nyoibox(如意箱)

nyoibox(如意箱)は、Excelをアップロードして使うことができるクラウド型Webデータベースです。情報システム担当者がいない場合でも、誰でも簡単に使用することができ、クラウドサービスであることからテレワーク下でも問題なくデータにアクセスし、効率良く作業することが可能です。

nyoiboxhttps://www.ni-ware.com/nyoibox/

Fullfree

Fullfreeでは、主に顧客管理情報について、Excelで管理していたデータを一元化して使用することができます。ダウンロード、カスタマイズ、クラウド共有が無料であり、複数の人間による編集も可能であり、ユーザー毎にアクセス制限をかけることもできます。

Fullfreehttps://www.fullfree.jp

まとめ

Excelデータベースについてフォーカスし、Excelデータベースの作成方法及び便利機能について徹底解説致しました。馴染み深いExcelは、パソコンに詳しくない人でも比較的直感的に操作をすることが可能であるため、様々な企業や組織において採用されています。本記事で解説した通り、データベース化することでより便利に効率的にデータを活用することが可能です。ただし、データ量が多いときには動作が重くなることがあるため、その運用方法については慎重に検討し、有効活用することをおすすめします。

【基幹システムの導入は何のため?】活用するメリットやデメリットは?情報系システムとの違いや実際の事例などを一挙にご紹介

「業務効率をもっと改善したい」

「手作業の工程をシステム化しミスを減らしたい」

「無駄な作業をなくし仕事をやりやすくしたい」

上記のような不満や悩みは、多くの企業が抱えているものです。こうした部分を根本的に改善させるために活用すべきなのが、本記事で紹介する「基幹システム」ですが、もうすでに導入しているという企業も少なくはないでしょう。

しかし、基幹システムとはどのようなものなのか、なぜ活用すべきなのかなど、基幹システムの存在意義を深く理解し活用しているという方は少ないのではないでしょうか。

「前から使っているから今も使用している」

「入社した時から導入されているから疑問に感じたことはない」

このように思っている方も多くいるでしょう。本記事では、この基幹システムの基本的な情報から導入方法、そのメリットやデメリット、さらには基幹システム入れ替える際に決して行ってはいけないポイントなどについて解説いたします。

また、詳しい事例などもご紹介していますので、自社は基幹システムの導入をすべきか、既に導入されている場合ちゃんと活用できているか、基幹システムがあることで逆に手間になっている部分はないかなどをよく確認し、より効率を上げるための改善策を見出していきましょう。

基幹システムとは?

基幹システムとは、業務の根幹を支え、その名の通り基幹業務の改善や効率化を上げたり、自動化する事により改善させるための重要なシステムです。「人」「情報」「お金」の管理は業務を行う上で核となる最も大切な部分です。業務を遂行するために欠かせないものを正しく管理するシステム全てを含めた総称が「基幹システム」です。

基幹システムの主な種類

基幹システムは企業により様々ありますが、下記の種類全てを活用しているという企業もあれば、特定の基幹システムのみを導入しているという場合もあるでしょう。それぞれの内容について詳しくご紹介致します。

  1. 在庫管理システム→業務上で必要な在庫の管理を行います。完成品のみではなく、製造における原材料や部品、半製品などがあり、小売業や製造業では特に重要なシステムと言えるでしょう。
  2. 生産管理システム→製造業で主に活用されている基幹システムの種類になります。生産のプロセスを一元化し、計画通りの製造や出荷が可能か、在庫や出荷状況のチェックなど、常に状況確認をすることが出来ます。
  3. 販売管理システム→その名の通り販売業で広く活用されているのがこの販売管理システムです。売れ筋商品はどれか、在庫を圧迫しているものはどれか売り上げや仕入れ価格、利益はどの程度なのかなど、正確な管理が可能です。
  4. 購買管理システム→注文書の作成や出力、支払管理、伝票発行などのプロセスを自動化する事が出来ます。主に小売業や製造業、卸売業で活用されている基幹システムです。
  5. 財務会計システム→伝票入力、帳簿作成、決算書作成などを自動化するシステムです。財務会計とは、外部の関係者に提供するための会計業務です。財務会計システムはどのような業種であっても良く活用されている基幹システムと言えます。
  6. 勤怠管理システム→従業員1人1人の就業時間、遅刻や欠席、休日出勤、有給取得状況、シフトなどを正確に管理するための基幹システムです。正しい就業時間を即座に把握する事が出来るため給与計算も行いやすくなり、残業をどの程度しているかなど、個々の状況を的確に管理する事が可能となります。
  7. 人事給与システム→人事に関わる多くの業務を管理する事が出来る基幹システムです。給与計算、人事評価、採用管理など、幅広い人事の業務を効率的に遂行していくためには欠かせないシステムと言えるでしょう。

情報系システム・ERPとの違い

基幹システムの他に、「情報系システム」「ERP」というものが存在していますが、これらはよく混同されて考えられています。しかし、それぞれ基幹システムとは異なるものとなりますので、誤りのないよう正しく把握しておきましょう。それぞれの特徴、基幹システムとの違いについてご紹介致します。

情報系システムと基幹システムに違い

どちらも業務を効率的に行うための「システム」であるという事に変わりはありませんが、その種類は大きく異なります。先ほどお話ししたように、基幹システムは業務上絶対的に欠かせないシステムを指します。一方、情報系システムの場合、直接的に業務遂行に大きな影響を与えるという事はありません。

情報系システムは、どちらかというと社員同士のコミュニケーションや情報共有、意思決定の促進などのために導入されると考えておきましょう。

  • 社内SNS
  • グループウェア
  • メールソフト
  • スケジュール管理ツール

上記が情報系システムの代表的なものとなります。また、この2つの大きな違いは、「システムが停止した時の状況」です。情報系システムが何らかのトラブルで停止してしまった場合、多少情報共有などの効率が下がってしまうことはありますが、業務に大きく影響を及ぼすという事はありません。

しかし、基幹システムが停止してしまった場合、それと同時に業務そのものも停止せざるを得なくなってしまいます。基幹システムと情報系システムは、システムそのものの種類は持ちろんですが、「業務に直接的に影響するかどうか」が大きく異なるポイントと言えるでしょう。

ERPと基幹システムとの違い

情報システム以上に基幹システムと混同されがちなのがこのERPです。そもそもERPとは、「統合基幹業務システム」といい、複数システムを統合して一元管理するためのパッケージです。「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の頭文字から名づけられたERPは、企業の資源を一元管理し、効率的な戦略を立てるための概念、もしくは計画などを指します。

基幹システムは、軸となる業務の効率化を図るためのシステムですので、導入するための目的なども異なります。近年では、ERPはシステムそのものを指す言葉として用いられることも多くあるため、余計混同して考えてしまうという事も多くあるでしょう。しかし、それぞれの意味する言葉をしっかりと知識として知ることで、どのような違いがあるのかを正しく把握する事が出来るようになります。

基幹システムの導入方法”>基幹システムの導入方法

まだ企業として基幹システムの導入をしていないという場合、一体どのようにして導入を進めていけばいいのかと悩んでしまう方も多くいるでしょう。基幹システムは業務の効率を促進する事が出来ますが、自社にマッチしたシステムにしなければ、効率や改善はおろか余計な手間がかかってしまうなど逆効果となってしまう事もあります。

失敗しないためにも、ここで正しい手順についてご紹介致します。初めての基幹システム導入であれば、なおさら段階を踏んで行う事こそが、業務のシステム化を成功させるコツと言えるでしょう。

1・企画

まず最も重要となるのがこの企画です。抱えている経営課題を抽出します。基幹システムの導入を行う事でどのような課題を解決したいのかをしっかりと明確にしておきましょう。その際、業務の効率だけではなく改善したい経営指標も明らかとして下さい。

企画を進めるのと同時に、基幹システム導入を行うための体制も構築していく必要があります。ただ単に管理や屋責任者だけが理解していればいいというものではありません。基幹システムは全社で活用すべきシステムですので、実際に携わる社員も巻き込み、計画書の作成をしていきましょう。

2・要件定義

導入するための目的を明確にできれば、次に行うのは要件定義です。既存業務をどうやってシステム化していくかをここで決めていきます。システムはプログラムを組んで構築されていきますので、その仕様書が重要となります。どんな機能が必要なのか、実装スケールはどの程度かなどをこの段階で明らかとします。

「プログラムは分からない」とエンジニアに丸投げしてしまっては、本来の目的に沿った基幹システムから遠くなってしまうという事もあるでしょう。経営に近い責任者がしっかりと加わるようにして下さい。また、もし要件定義をうまく進めていけないという場合、コンサルタントや依頼する開発会社と共に進めていくことも出来ますので、自社の状況に合わせて行って下さい。

3・実装

要件定義で明確な仕様書の作成が出来たら、予算に合わせて発注先を決め、いよいよ設計が始まります。システムの開発・構築が進んでいる間に、自社内で導入に向けた環境を整えていく事も忘れず行ってください。運用のマニュアルや人員配置など、実装したらすぐに活用できるよう万全の準備をしておく必要があります。

システムが完成したらテストを行います。機能ごとに細かくチェックし、要件通りになっているか、バグの発生などはないかなどを確認します。問題がなければ実装となりますが、現在使用している既存システムから一気に乗り換えてしまうのか、徐々に少しずつ移していくかは状況により異なりますので、自社の状況やシステムの内容などにより最適な方法を見極めて下さい。

4・運用

基幹システムを導入したらそこで終了ではありません。継続してパフォーマンスを確認するというのも重要になります。実際の現場では狙い通りのシステム運用がされているか、導入の前後ではどのような改善の差があるのか、また、システムを活用できていない場合どこに課題があるのかなど、効果測定の実施をしてください。

基幹システムは導入した後に新たな改善点が見つかったり、想定していたシステムの機能と現場での作業に相違が発生する事もあります。導入したからと安心するのではなく、今後さらに効率的に活用するためにも、現場社員から定期的なフィードバックを提出してもらうなどの長期的な取り組みが効果的と言えるでしょう。

基幹システム導入のメリット

基幹システムの導入を行う事で得られるメリットについて詳しくご紹介致します。数多くのメリットが生じる基幹システムですが、ここではその中でも最も大切な5つのポイントについて解説いたします。

業務の効率化と標準化

特に大きなメリットとなるのが、本記事でも先ほどからお話ししている「業務の効率化」です。手作業で行ってきたものをシステム化する事で手間を省くことが出来るでしょう。例えば在庫管理システムの場合、数値の入力を行うだけで入出庫管理を適切に行うことが出来ます。また、購買管理システムと連携する事により、仕入れの際に自動で在庫管理システムの数値も更新されるなども可能となります。

さらに、基幹システムの導入を行うことにより業務の標準化を図ることも可能となるでしょう。システム化し無駄な作業をなくすことにより、新入社員でも内容を覚えるのが早くなり、新人とベテランとの質やスキルの差を大きくすることなく業務の遂行をすることが出来るようになります。

経営状況の可視化

基幹システムの導入により、在庫や生産、ハイ倍における様々なデータをコンピューター上で常に確認する事が出来ます。そのため、現在の経営状況を可視化し状況の変化に応じた迅速な戦略を立てることも可能となるでしょう。

リアルタイムに情報の更新が行われるため、常に最新の状況を見ることが出来ます。社員との共有も簡単にできるため、今現在の会社の経営状況を会社全体で知ることが可能です。その結果、現場の声と経営陣の戦略を組み合わせた、最適な経営方針を打ち出すことが出来るようになります。

属人化の防止

基幹システムの導入をする前は、顧客に関する情報などは担当者のみが細かく把握しているのみで、情報の共有などが難しい面がありました。そのため、担当者が移動や退職となった場合、スムーズな情報の引継ぎなどが行えず顧客に対する詳細な情報が一切分からないという事も多くありました。

社員一人一人がもっている情報は会社にとっての資産となります。基幹システムを導入する事により、引継ぎも手間なく行うことが可能となるでしょう。必要な情報を社内全体で共有する事が可能となるため、属人化を防ぎ顧客との関係も良好なまま長く付き合っていく事が出来るようになります。

情報の一元化

社内で使われてきたシステムを一元化する事により、更なるデータの活用が可能となるでしょう。例えば、在庫お管理システムの在庫情報と、販売管理システムの販売情報を連携させることにより、在庫がなくなったら自動で生産システムにアラートを通知するなどという事も可能となります。

また、システムごとに情報を共有するための複数の担当者を配置する必要もないため、人員不足の解消にも有効的と言えるでしょう。会社としての目標に向かってすすんでいく動きを加速させることも可能となるでしょう。

ヒューマンエラー回避

手作業での業務の場合、どうしてもミスが発生してしまいます。気を付けていても思わぬところでイレギュラーなミスを起こしてしまうなどという事もあるでしょう。場合によっては取り返しのつかない大きなミスになってしまう事もありますが、基幹システムの導入をすることによりこうしたヒューマンエラーを回避する事が出来ます。

プログラムが正しく自動で管理を行ってくれるため、人為的ミスは大幅に削減する事が出来るでしょう。ケアレスミスが発生してしまう環境をなくすことで、業務の効率化だけではなく正確性を上げる事にも役立てることが出来ます。

基幹システム導入のデメリット

多くのメリットがある基幹システムですが、当然デメリットもあります。メリットと共にデメリットの内容も把握し、導入後のトラブルや問題解決に備えておきましょう。

システムが止まると業務もストップせざるを得ない

本記事でもお話ししましたが、基幹システムに何らかのトラブルや問題が発生しシステムがストップしてしまった場合、同時に業務もストップせざるを得ない状況になってしまいます。繰り返しになりますが基幹システムは業務の軸となる重要な部分です。ここが止まるという事は、そのまま業務にも大きく影響を及ぼしてしまいます。

もし仮に工場で生産管理システムが停止してしまうと、計画の進捗度相、生産の正確な状況などを把握する事が出来なくなってしまいます。そのため、工場の全体を一時的に止める必要が出てくるでしょう。こういった場合、会社としての信頼性にも支障を及ぼしてしまう事があるため、基幹システムの導入する際はセキュリティや動作の安定性に強く注意しておかなければいけません。

絶大的効果が必ず発揮されるわけではない

基幹システムは仕事の根幹を担う重要なシステムです。しかし、業務に関係ないシステムを導入したところで効果を得ることは出来ないでしょう。さらに、例え多機能で性質のいいシステムであっても、現場の社員が使いこなせないようなものであれば期待通りの効果はますます得られなくなります。

どのため、導入の際には先ほどもお話ししたように、企画段階でしっかりと導入する目的を明確にし、必要な機能と不要な機能をハッキリと線引きし、どのように社員に周知するかなどを徹底的に取り決めておく必要があります。

基幹システム導入の事例

基幹システムの重要性や役割について正しく知ったところで、実際にどのような導入の事例があるのか、会社ごとの具体的な内容についてご紹介致します。自社で基幹システムの導入を行うにあたり、参考までにぜひご覧ください。

科研製薬株式会社

解決すべき課題・新しい会計システムを軸とした統合経営業務基盤の確立
・現在の業務の最適化
導入後の効果・医薬品・農薬品の購買発注フローを一本化とし、業務の効率が上昇。
・出納管理や売掛金の管理を本社に統合し他結果、リアルタイムな財務情報の把握が可能。
・支店それぞれで行っていた受発注業務を本社で一元化する事で少人数での処理に変更。

皮膚科、内科、整形外科を得意としている科研製薬株式会社は、経営環境の変化に伴い業務の改善を行いました。システムに関する知識が属人化してしまい、現状のプログラムでは改修にも限界がありました。そこで基幹システムの導入を行い、業務改革として内部体制の強化に踏み込み、会計や購買、販売などに関わるプロセスを見直し全社を挙げて業務の最適化を実現しました。

株式会社ネットプロテクションズ

解決すべき課題・企業成長に伴った会計面での効率化と新しい環境基盤
・債権債務管理における手間の削減
・システムの利活用の柔軟性の向上
導入後の効果・財務経理の強化とクラウド化
・取引先ごとの処理における工数の手間の改善
・手作業業務のシステム化とデータの活用の改善

色々な決済サーボスを市場に出している株式会社ネットプロテクションズは、企業成長が著しく取引先が拡大したことによって債権債務の管理が限界となりました。そこで将来的な活用を視野に入れた新しい基幹システムに入れ替えることにより、課題となっていた取引先ごとの債権債務管理における工数がおよそ7割ほど削減する事が出来、さらに詳細な情報が蓄積されていくためデータ分析の利便性もますます向上させることが可能になりました。

株式会社GABA

解決すべき課題・インフラ部分の保守工数の削減
・カスタマイズをあまり必要とせず標準機能を活用した業務体制の構築
・パッケージのみに頼らずに他システムと柔軟な連携をした運用
導入後の効果・他システムと柔軟な連携を可能にし、インフラ部分のアウトソース化を実現
・人事給与業務の標準化
・情報の視認性が上がり、日常業務の負担が軽減された

高品質なマンツーマンの英会話レッスンを軸に多岐にわたるサービスの展開をしている株式会社GABA。Windowsのサーバー更新の時期をきっかけに新しいシステムの導入を行いました。その結果、日々の様々な業務を効率化する事が出来、レポートの作成の業務が簡略化するなど業務の負荷軽減が実現しました。

小池酸素工業株式会社

解決すべき課題・ビジネスにおける可視化が出来ていない
・経理や各事業所の担当者の業務負担が大きい
導入後の効果・決算処理日数の改善
・ワークフローの活用により紙による伝票の大幅な削減
・販売管理システムと連携し情報共有によるビジネスの可視化が実現

ガス、ガスの関連機器、溶材商品事業を行っている小池酸素工業株式会社はビジネスの可視化に大きな課題を抱えていました。旧会計パッケージのサポート終了に伴い、新しいシステムを導入します。大量に生産していた紙による伝票作成を大幅に削減する事が可能となり、ペーパーレス化を実現する事が出来ました。また、最大の課題でもあった可視化では、システムの連携を行う事によって情報共有が簡単にできるようになり、ビジネス全体を全社で確認する事が可能となりました。

マルハニチロ株式会社

解決すべき課題・手作業によるミスや各作業の属人化
・多くの業務を手作業に依存しており共通化や高速化が困難
・工場ごとに異なる業務プロセス
導入後の効果・属人化を解消しミスを未然に防ぐことが実現
・品質管理をはじめ様々な業務の改善
・業務の標準化とデータの統一元管理が実現

総合食品メーカーの大手でもあるマルハニチロ株式会社は、企業価値の向上と今後の企業成長における取組として新しい基幹システムを導入しました。生産、品質、原価、設備など様々な管理システムを組み合わせ、この先の将来を見据えたデジタル統合管理の基盤を構築しています。手作業による業務を軽減し未然ミスを防ぐことで業務の効率も上げることが出来、経営の見える化にも成功しました。

基幹システムを活用する際のポイント

基幹システムは大手企業から中小企業まで様々な規模の会社における重要なシステムですが、活用する際に特に注意すべきポイントがあります。単純にし基幹システムを導入すれば、それで全てが上手く改善されるという事ではありません。基幹システムの機能を存分に発揮させるためにはどうすべきか、業務の効率化や改善をスムーズに行うためにも、活用ポイントはしっかりと頭に入れておきましょう。

導入を前提として業務プロセスの構築

業務プロセスは導入する基幹システムに合わせて実施するようにして下さい。基幹システムが非常に優秀で高性能だったとしても、実際の現場のフローワークにシステムをうまく組み込むことが出来なければ意味がありません。

こうした状況になては折角の基幹システムも活用する事が出来なくなってしまいますので、機能を十分に理解し、あらかじめ運用におけるシナリオをしっかりとかためておくようにしましょう。

既存システムの抜本的リプレイスも視野に入れる

現在システムを活用している場合、その既存システムの存続にこだわりすぎないようにしましょう。古いシステムで、今以上にデータの蓄積や連携が難しい場合、丸ごとシステムを入れ替えてしまった方が効果的な場合もあります。

古いシステムの活用は運用コストも大きくなり新しいシステムにマイナスな影響を与えてしまう事があります。環境の変化に戸惑ってしまう事もありますが、長期的な運用であれば丸々入れ替えたほうが利益やコストの削減など大きくプラスとなるでしょう。

丁寧な研修やサポート体制の環境を作る

どのような場合でも新しいシステムの導入を行えば、少なからず現場は混乱してしまいます。そのため、マニュアルの完備や研修などの体制を前もって整えておくようにして下さい。正しく活用する事が出来なければ、期待通りの基幹システムの働きを引き出すことが出来なくなってしまいます。

また、使い方を周知しておかなければ現場の負担が増し逆効果になることもあるでしょう。導入前に、どうすればスムーズな運用が出来るのか、どんな研修をすべきかを明確にしておくことが大切です。

基幹システム導入・入れ替え時に実はやってはいけないこと

基幹システムとはどんなものなのか、そのメリットやデメリット、運用におけるポイントなどをご紹介致しましたが、さらに重要となるのが、「基幹システムの導入や入れ替え時にやってはいけないこと」です。

  • 現場の声を聞く
  • 現行システムの改善を目指す
  • 業務効率化をゴールとする

上記3つが特に注意すべきポイントとなります。しかし、そのどれもが多くの企業が行っていることで、なぜやってはいけないのか、むしろやらない方がダメなのではないかと思う方も多くいるでしょう。そんな落とし穴でもあるこの3つの内容について、まずはそれぞれどのような行いとなるのかを詳しくご紹介致します。

1・現場の声を聞く

例えばシステムの入れ替えの際によく行われているのが、現場の社員へのアンケートです。今のシステムはどこが不満なのか、新しいシステムに対する要望などを、実際にシステムを活用する社員の声を集めるという方法です。当然、リアルにシステムの活用をしている社員の声なので、現場にいなければ気付けないような具体的な改善点などを知ることが出来ます。

2・現行システムの改善を目指す

新しい基幹システムを導入する際に、システムの構築を行うためにベンダーに協力してもらうという企業も少なくありません。もちろんプロの視点から見た構築であれば信頼できますし、システムやプログラムに対する知識が乏しい場合、こうした協力体制での構築は必須と言えるでしょう。

数社に見積もりや構築を依頼し比較してみたい、色々な方の提案を聞いてみたいなど、自社にとって有効なシステムを導入するためにも、専門家の話を聞きたいというのはほとんどの方が思う部分になります。

3・業務効率化をゴールとする

実際の現場の状況を踏まえながら、今この現状をどうすれば改善できるのか、効率的にするためには何が必要なのかを考え、効率化することをゴールとしたシステムの構築や企画も、多くの企業で行っているでしょう。企画書をまとめるためには、新しく導入する場合、どのような機能が必要か、また、入れ替える際には今のシステムの何をどう変えるべきなのかなど、現状をよくするために話し合いを重ねる必要があります。

現場の声を反映しつつまとめ上げた企画書になるため、具体的な改善点や利用する社員に不満や要望も詳しく知ることが出来るため、効率化を実現するためには非常に有効的と言えるでしょう。

なぜやってはいけないのか?

上記の3つのポイントは、内容だけ見ればどれも必要性が強く、逆にやらない方が基幹システムの導入に失敗してしまうのではないかと考えられます。もちろん、上記の内容を行動する事により、具体性のある明確な企画書を作成する事が出来るでしょう。しかし、それぞれの内容は、それだけで終わってしまっては意味がないものになります。

現場の声、現行システムの改善、業務効率化のゴールの全て、実は将来的な要素が何一つ入っていません。今後のビジネスのビジョンを見据えておらず、今の状況を打開する事ばかりに目を向けてしまいがちになっています。これでは本当の改善とは言えないでしょう。10年後、20年後など、企業としての成長をさらにすすめていくためには、こういった基幹システムの導入や入れ替えの際に、まず先の事を考え、今の現状とすり合わせながら考えていかなければいけません。

もし今の現状を改善する事が出来ても、この先さらに改善が必要になってくることもあるでしょう。そうなってはコストも余計にかかってしまい、企業の成長が進むたびにシステムの改善をしていかなければいけなくなります。

しかし、正しく先を予測する事が出来れば、システムに投資すべき部分が明確に見えてきます。目先の改善にこだわるのではなく、ビジネスとしてこの先どうなっていくか、どのような経営方針なのかなどを知ることが、まず最も重要で大きなポイントとなってくるでしょう。

まとめ

基幹システムは導入する事によって様々な業務を改善し、効率化を促進するとても大切なビジネスの軸となる部分です。しかし、「手間を省きたいからシステムを導入しよう」「手作業が面倒だからシステム化して楽しよう」という安易な考えでの導入は必ず失敗してしまいます。

本記事で紹介したように、メリットやデメリットを把握し、導入するための注意点やポイントをしっかりと頭に入れておいてください。

今の改善だけにこだわらず、企業の成長や将来的なビジネスなど、先を見据えた構築をすることで、基幹システムの最高のパフォーマンスを引き出すことが可能になります。まずは基幹システムの導入に対する正しい情報を収集し、自社の経営方針やこの先の市場規模など、多くの要素をしっかりと照らし合わせて最適な企画を行うところから始めましょう。

【人工知能(AI)のデメリットとは】人工知能(AI)の課題やシンギュラリティについても!

近年急速に発達し、私達の生活に欠かすことができない存在となりつつある人工知能(AI)人工知能(AI)に搭載されている機能は、人間を凌駕する程に精巧かつ緻密なものばかりとなっており、様々な業界でその力を活用することで私達の生活を豊かなものにしてくれています。しかし、便利な人工知能(AI)には、目を逸らしてはいけないデメリットも存在することを忘れてはいけません。

本記事では、人工知能(AI)デメリットに焦点を当て、課題やシンギュラリティについて徹底解説致します。

人工知能(AI)とは

人工知能(AI)とは、英語表記で「Artificial Intelligence」の頭文字を取ったもので、人間の知的振る舞いをコンピュータを用いて人工的に再現したものです。しかし、冒頭でもお伝えした通り、人工知能(AI)は、近年急速に発達してきたこともあって、定義は明確になっていないというのが現状です。

「人間と区別が付かない人工的な知能」や「人工的に作られる知能であるが、知能レベルは人を超えている」等、様々な研究者によって色々な定義が提唱されています。

現状の人工知能(AI)は、一概に人型のロボットであるわけではなく、iPhone等の画像認識機能や自動車の自動運転機能等など、あらゆる機械のシステムに組み込まれていたり、何か1つの機能に特化していたりといった特徴があります。

人工知能(AI)のデメリット

日常生活において、人工知能(AI)から受ける恩恵の比重が大きいため、人工知能(AI)の良い面ばかりに目が行ってしまう方が大半だと思いますが、実は人工知能(AI)には、様々なデメリットが存在しているのをご存知でしょうか。本項目では、特に代表的な次の9つのデメリットについてピックアップして解説致します。

  • 雇用が減る
  • セキュリティ対策の必要性
  • 人工知能(AI)の悪用
  • 責任の所在が不明瞭になる
  • ブラックボックス問題
  • 高クオリティのデータが必要
  • 人工知能(AI)に精通した人間が必要
  • 人工知能(AI)導入コストが高い
  • リスクマネジメントが困難

雇用が減る

人工知能(AI)が様々な業界に導入されることで、人手不足の解消が謳われる一方、逆に雇用が減るといったデメリットが存在します。言い方を変えれば今まで人間の手で行われていた様々な作業が人工知能(AI)に取って変わられてしまうということです。

雇い主としても、人間の代わりに人工知能(AI)に置き換えることができるのであれば、人件費がかかったり、ヒューマンエラーが起きてしまったりというデメリットがなくなるため、初期コストやランニングコストがかかってしまったとしても、長い目でみた時にコストパフォーマンスや生産性が高くなることを優先し、積極的に人工知能(AI)を導入していくことが自社のためになると考えるでしょう。

遠くない未来人工知能(AI)によってなくなってしまう可能性があると言われている職業としては、次のような職業が挙げられます。

  • 事務員
  • 銀行員
  • 受付
  • 警備員
  • 工場勤務者

他にも色々な職業が人工知能(AI)に置き換わると言われていますが、まずは単純作業の多い職業から順に置き換わっていくものと予想されています。

セキュリティ対策の必要性

人工知能(AI)は、基本的に様々なデータを基に自ら学習を行い分析及び判断をします。そのため、個人情報や企業秘密等といった様々な機密情報が頻繁にネットワーク上でやりとりされることになります。例えば悪意のあるハッカーからハッキングされてしまったり、内部の人間から意図せずあるいは故意に情報が漏洩してしまったりといったリスクが高まることから、人工知能(AI)を導入する際には、堅牢なセキュリティ対策が必須となることを覚えておきましょう。

セキュリティ対策を怠ってしまうと、情報漏洩だけでなく、人工知能(AI)を乗っ取られる等して悪用されてしまうことにも繋がりかねません。

人工知能(AI)の悪用

人工知能(AI)は、善意を持って活用するととても便利なものではありますが、逆に悪意を持って使用されてしまうとその高い機能が仇となってしまうことが想定されます。例えば、偽物の画像及び動画を作成したり、SNS上でアカウントをなりすまししたり、自動運転技術を逆手にとって運転機能を乗っ取ってしまったり等して、犯罪行為を行うことも容易となるのです。

さらには、テロ行為や軍事施設のサイバー攻撃等にも用いられてしまうと、国家間の紛争及び戦争にも繋がることも懸念されます。前述したように、万全なセキュリティ対策を行い、悪意ある人間に人工知能(AI)が活用されることのないように予防策を講じる必要があるでしょう。

責任の所在が不明瞭になる

人工知能(AI)があらゆる業界で導入されるようになると、人工知能(AI)が故障する等によって人間が怪我をしてしまう等の事故が起きてしまうことも想定されます。その際に、一体誰に責任があるのかが不明瞭になってしまうことが問題視されています。

万が一の事態において、人工知能(AI)を開発したシステム会社もしくは人工知能(AI)を導入し運用している会社のどちらが責任を取るのかといったことは、ケースバイケースだったとしても、事前に明確に線引きを行う必要があるでしょう。責任の所在が不明瞭のまま、実際の作業現場に人工知能(AI)を導入してしまって、万が一の事態が発生してしまった場合、責任の所在が不明瞭であることも大問題となってしまうことが安易に予想されます。

ブラックボックス問題

ブラックボックスとは、内部構造が不可視である装置等の概念のことです。人工知能(AI)においては開発者であっても「なぜ人工知能(AI)がこの答えに至ったのか、人工知能(AI)の思考回路が理解できない」というブラックボックス問題が物議を醸しています。

従来であれば、人工知能(AI)の思考及び判断基準に関しては、人間の手によってルールが作られ、そのルールに則って人工知能(AI)が判断を行うのが一般的でしたが、近年ではニューラルネットワーク及びディープラーニングによって、人工知能(AI)自ら答えを導き出すことが可能となっています。この人工知能(AI)自ら答えを導き出す工程がもはや人間には理解できない範疇に及んできているのです。

高クオリティのデータが必要

人工知能(AI)を導入するためには、高クオリティの膨大なデータが必要となります。データのクオリティが低かったり、データ量が不足していたりすると人工知能(AI)は正確な判断を行うことができないため注意が必要です。

例えば、車の部品製造工場において、部品の検品を行う作業を人工知能(AI)によって自動化したいと考える場合、あらゆる角度から撮影した部品の画像や動画、さらに欠陥品であるかどうかの判定を行うためのあらゆるパターンの部品の画像や動画等が必要となることを覚えておきましょう。

人工知能(AI)に精通した人間が必要

人工知能(AI)を導入したいと考えた時に、自社にあった能力を搭載したものを導入するためには、新たに人工知能(AI)を開発する必要があります。そのためには、人工知能(AI)に精通した人材が必要となりますが、社内に存在しない場合には、外注する必要が出てくるでしょう。

外注する場合には、ランニングコストもある程度かかってしまいます。さらに人工知能(AI)は、継続的に新しいデータを更新し続けながら、進化させていくことでより精度の高いものとなるため、導入して終わりということにはなりません。

コンスタントにメンテナンスや新しい機械学習を実施していくためにも、自社内に人工知能(AI)に精通した人間を雇い入れたり、部署を新設したりすることで効率的な運用を行うことが期待できます。

人工知能(AI)導入コストが高い

人工知能(AI)を導入すると、人件費の削減や生産性の向上といったメリットがありますが、唯一ネックとなるのが、導入時のコストが高いということです。さらに導入を決めたとしても人工知能(AI)開発にある程度の時間がかかることを覚悟しておきましょう。膨大なデータを機械学習させる時間もかかる上、試験運用も実施する必要があります。

また、自社の求める機能を搭載した特注の人工知能(AI)を外注で開発するといった場合には、人工知能(AI)は継続的に学習をしながら運用する特性を持つため、ある程度のランニングコストもかかるということを念頭に入れておくべきです。

リスクマネジメントが困難

人工知能(AI)の携わる業務は多岐にわたることから、人工知能(AI)に何らかの問題が起きてしまった際に引き起こされるトラブルについては、甚大な規模となることが予想されます。そのため、限定的な範囲から導入し試運転を地道に積み重ねていくという工程が非常に大切となります。

人工知能(AI)を導入する際には、あらゆるリスクを想定した上で決して急ぐことのないようにしましょう。場合によっては、AIリスクを管理してくれるコンサルティングサービスの利用の検討をおすすめします。

人工知能(AI)の課題

これまで人工知能(AI)デメリットについて解説致しましたが、人工知能(AI)には、無視できない様々な課題が存在しています。本項目では、特に代表的な次の3つの課題について解説致します。

人間が人工知能(AI)の決定を理解できなくなるかもしれない

デメリットの項目で触れたブラックボックス問題にも関連しますが、人工知能(AI)の進化のスピードは著しく早く、一説では2045年には、人工知能(AI)が人間を超えてしまうとも言われており、その場合、人間が人工知能(AI)が下した判断が本当に正しいものなのか否かという判断ができなくなってしまう可能性があります。

現在のように、単純なプログラムに生じたバグであれば人間の手で修正が可能です。しかし、人工知能(AI)が進化しすぎると、バグ自体がバグであるのかどうかも判断がつかなくなってしまうのです。

想像しやすい例としては、もし裁判所において裁判官の補助を行う人工知能(AI)が存在していて、本来は冤罪である人間に対し終身刑という判断を下してしまったとしたら、人間は「理由はわからないが、人工知能(AI)が終身刑であると言うから終身刑に違いない」と考えてしまうこともあり得るのです。そのため、人工知能(AI)を過信しすぎず、かつ依存しすぎない世の中にしていくことが必要となるでしょう。

どこまでのプライバシーデータを集めて良いのか

人工知能(AI)は、あらゆる膨大なデータを基に分析及び判断を行います。その中には、個人情報も少なからず存在し、私達の知らないところで人工知能(AI)を開発するために使用されているものも既に多数存在するでしょう。身近な例としては、インターネット上の広告技術やECサイトのレコメンド技術にも個人情報が利用されています。

いくら精度の高い人工知能(AI)を開発するためとはいえ、知らない間にプライバシーデータを集めて良いのかという問題も既に様々な場面で提起されています。今後、ますます人工知能(AI)研究が進んでいくことを思うと、何らかの法整備等がなされる事態になるかもしれません。

人工知能(AI)の人権は

まだ、まるで人間のように全てを自ら考え判断し行動する人工知能(AI)の実現には至っていませんが、アニメのドラえもんのように人間と同様の感情を持つような存在のAIロボットが登場した場合、そのAIロボットは人間とみなされて人権を持つことになるのか否かについても既に議論が始まっていると言っても過言ではありません。

まだまだ先の未来であると現実逃避しがちですが、そう遠くない未来、感情を持った人工知能(AI)が開発されることも夢ではないでしょう。

シンギュラリティとは

人工知能(AI)を語る上で避けては通れない「シンギュラリティ」についてご存知でしょうか。人工知能(AI)におけるシンギュラリティとは、先ほど述べたように、2005年にアメリカの人工知能(AI)研究の世界的権威の1人であるレイ・カーツワイルが提唱した2045年を目処に予想されている人工知能(AI)が人間を超える技術的特異点及び人間の生活が大きく変わると言われている概念のことです。

ここからは人工知能(AI)のシンギュラリティについて深く掘り下げて解説致します。

予想されているシンギュラリティによる世界の変化

シンギュラリティが訪れると世界は大きく変化すると言われています。特に顕著な変化として予想されているのが次の3つです。

  • 人工知能(AI)に仕事が任される
  • ベーシックインカムの導入が進む
  • 人体の一部をコンピュータ化する

人工知能(AI)に仕事が任される

シンギュラリティが訪れると、人工知能(AI)デメリットでも触れた通り、人工知能(AI)が様々な領域に導入されるため、人間が行っていた仕事が人工知能(AI)に取って代わられるという動きがより顕著になると言われています。主に単純作業において、人工知能(AI)に台頭していくことが予想されていますが、世界中で職を失ってしまう人が爆発的に増加するのではないかという声もあります。

なにより、最も懸念されているのが、イレギュラーなアクシデントが起きてしまった場合に、人間と同じように人工知能(AI)が臨機応変に対応可能であるのかという点です。人工知能(AI)に置き換わることで喜ぶ人がいる一方、困る人も出てくるということを頭に入れておくことが大切です。

ベーシックインカムの導入が進む

シンギュラリティが訪れると、人間の雇用の場が減少することから、ベーシックインカム制度の導入が急速に進行するのではないかと言われています。ベーシックインカムとは、英語で「basic income」と表記され、最低限の所得を保証する仕組みのことを意味します。具体的には、失業保険や医療補助、養育費及び子育て支援等の個別名目とは一線を画しており、政府が国民に対して最低限の生活を送ることができるように、現金を定期的に支給する政策のことで、場合によっては国民配当や基本所得保障、最低生活保障等と称されることもあります。

ベーシックインカムが導入されると、人間は労働活動に従事せずとも、多様な生き方を選択することが可能となる一方で、財源の確保の方法及び就労希望人数が激減してしまうことも懸念されます。

人体の一部をコンピュータ化する

シンギュラリティが訪れるとほぼ同時期には、人間の臓器や脳等の一部をコンピュータ化することも可能になるという説が浮上しています。病気や怪我による欠損をコンピュータ化することで補うことができたり、ただ単に強化目的でコンピュータしたりと可能性は無限大ですが、現時点ではアニメや映画等のフィクションでしか描かれていないような概念が現実化することもそう遠くありません。

シンギュラリティ実現可能性を裏付ける法則

人工知能(AI)におけるシンギュラリティについて解説致しましたが、本当に起こりうる未来であるのかどうか疑問に思う方も少なくないでしょう。シンギュラリティについては、ソフトバンクの孫氏や2ちゃんねる創始者のひろゆき氏も話題に挙げ、その到来を予期していますが、シンギュラリティの実現可能性を裏付ける法則として次の2つの法則が挙げられることが多いため、ご紹介致します。

  • ムーアの法則
  • 収穫加速の法則

ムーアの法則

ムーアの法則とは、後にアメリカインテル社の創業者の1人に数えられるゴードン・ムーアによって1965年に提唱された大規模集積回路の製造及び生産における長期傾向についての経験則に属する将来予測のことです。具体的には、1965年に集積回路あたりの部品の数が毎年2倍になると予測し、かつ成長率は10年維持されると予測しました。その10年後にあたる1975年には、集積回路あたりの部品の数が、2年ごとに2倍になる予測に修正しましたが、その後も予測は維持されることとなり、これをきっかけにムーアの法則が知れ渡りました。

ムーアの法則を基に人工知能(AI)の発展について考えると、人工知能(AI)を構成する半導体の性能についても2年毎に2倍の成長率で成長を永続的に続けていくことから、シンギュラリティは起こりうることであると言えるでしょう。

しかし、ここで注意しなければならないのは、半導体はナノテクノロジー技術により、将来的に原始サイズにまで縮小化されていくことになり、原子サイズよりさらに小さくなることは現状ほぼ困難であることから、物理的にムーアの法則の限界が訪れるのではないかという説も存在しているということです。

シンギュラリティの訪れを裏付けることができる法則の1つであることは間違いありませんが、絶対ではないということだけ頭に入れておきましょう。

収穫加速の法則

収穫加速の法則とは、前述したムーアの法則を原点とし、アメリカの発明家であるレイ・カーツワイルが提唱した1つの重要な発明は、独立しているのではなく、他の発明と結びつくことで、次の重要な発明に至るまでの期間を短縮及びイノベーションのスピードを加速化させるため、科学技術は直線グラフのようにではなく、指数関数のように進歩していくという経験則のことです。

イノベーションのスピードが加速される理由としては、これまでの発明が次の発明までの過程に応用されることで、フィードバック作用が働くことが挙げられます。もし、この法則通りに人工知能(AI)が発展していくと、まるで掛け算のように加速度的にどんどん技術も進化していくということになります。その結果、シンギュラリティが訪れるということの裏付けとなるというのです。

近年人間の生活が著しく変化していないことから、科学技術の発展自体が停滞しているのではないかという意見も存在しているため、収穫加速の法則についても、絶対的にシンギュラリティの訪れを約束するものではないということは頭に入れておいてください。

まとめ

人工知能(AI)デメリットについて、本記事では、人工知能(AI)の課題やシンギュラリティについて徹底解説致しました。

技術が進化するにつれてより便利なものとなっている人工知能(AI)ですが、本記事の通り、多くのデメリットや課題等も浮き彫りになっていることが理解できたかと思います。人工知能(AI)技術が進化することだけに固執することなく、人工知能(AI)を安全に活用しつつ適切に制御を行いながら、訪れるであろうシンギュラリティに備えて、万全の体制を整えておく必要があるでしょう。

【VBA完全ガイド】VBAとは?学習方法は?メリットやデメリットなどVBAに関する基本的情報を一挙にご紹介!

「VBAについて学びたいけどどうすればいいのかわからない」

「業務の効率を上げるのに役立つと聞いたけど具体的にどう変わるの?」

「VBやVBEって似てるけど同じ?」

VBAに対して、上記のような、様々な疑問を抱えているという方は少なくありません。VBAを会社では前から活用していたという方もいるでしょう。このように当たり前のように使っているからこそVBAに対する知識がなく、何のために使用しているのか、なぜ必要と言われているのかよく分かっていないという方も多いのが現状です。

そこで、本記事ではこのVBAに関する基本的な情報から、活用する事で得られるメリットやデメリット、さらにはVBAの学習方法や実際にVBAをどのように活用しているのかという事例をご紹介致します。

VBAに関する知識を増やし、正しい活用が行えるようになれば仕事の幅も広がり、業務の効率化を今以上に促進させることが可能となるでしょう。業務の効率を上げることは、手間の削減や時間の短縮になり、その結果残業をなくし定時退社が当たり前にできるようになります。

そんなVBAとは一体何なのか、本記事でしっかりと情報を収集し、業務に役立たせていきましょう。

VBAとは

「Visual Basic for Applications」の略称であるVBAは、Office製品で利用する事が出来るプログラミング言語の事を指します。このVBAを活用する事によってプログラミングを行うことが可能になり、実行する事でワードやエクセルなどにおける作業を自動化し、業務の効率化を図ることが書出来るようになります。

VBAはよくマクロと混同されがちになりますが、マクロとは、コンピューター上の処理を自動化するための技術の総称を指します。一方VBAは、このマクロを作成するための手段の1つになり、この2つはこのような明確な違いがありますので注意しておきましょう。

VBAで出来る主な機能とは

  • エクセルの自動化→エクセル機能の全てをプログラミングにより自動化が可能となります。複雑な計算、データの一覧をもとにグラフ作成、日次データから月次の作成などが出来るようになり、簡単なものから複雑な処理まで自動化する事が出来ます。
  • 楽な資料作成→エクセルのグラフをパワーポイントにコピペできるツール作成も可能になります。定期的な報告資料、分析資料などの自動化が出来るため、作業を楽にすることが出来るようになります。
  • フォルダ整理のためのツール作成→VBAはエクセル自動化のみではなく、フォルダ作成のためのツールを制作する事も出来ます。ファイル名の一括変更、ファイル一括の移動、不要ファイルの一括削除などが可能になるためミスを減らし、効率よく作業を行うことが出来ます。
  • レポート自動保存のツール作成→エクセルシートからPDF出力を自動で行うことが可能になります。主導のコピペ作業を瞬時に完了させることが可能となるため、業務を楽にすることが出来るでしょう。
  • マイクロソフトオフィス同士の連携→VBAはエクセルのみに活用できるという訳ではありません。ワードやパワーポイント、アクセスなども使用する事が可能となります。VBAが使用可能なアプリ同士は連携が可能なためアクセスでデータを読み込んでエクセルでグラフの作成を行ったりすることも出来ます。
  • ユーザーフォームのカスタム→プログラムを実行するためのコマンドボタン、文字入力のテキストボックス、画像表示のピクチャーボックスなど、オリジナルの入力や出力画面の作成や自由な配置が可能になります。

プログラミング言語としてのVBAの難易度は?

VBAに関しては、よく「習得するのが難しい」「時間をかけて勉強する必要がある」という事を耳にします。VBAはプログラミング言語の1つになるため、しっかりと情報を集め学ばなければいけません。その難易度は実際どの程度のものなのか、習得の機会はどこにあるのか、また、VBAを習得したとして、その凡用性や開発の難易度などはどれほどもののなのかということは、あまり知られていないというのが現状です。

ここでは、プログラミング言語としてのVBAの複雑性や開発における難易度、その凡用性などについて、詳しくご紹介致します。VBAを習得すべきか、仮に習得したとして今後幅広く役立たせることが出来るのかと悩んでいる方も少なくはありません。ぜひここでお伝えする情報をもとに、VBAに対する知識をより深めていきましょう。

複雑性

VBAはプログラミング言語の中でも比較的簡単な部類に入ります。C言語のようなポインタはなく、Javaのようにオブジェクト指向の概念というものもありません。よく知られているプログラミング言語の中には、HTMLやCSS、SQLなどがありますが、これらはVBAよりも簡単な言語になります。

ですが、例えばHTMLやCSSはWebデザインに、SQLはデータベースの操作に特化したものとなりますので、VBAを含めたプログラミング言語と比較すると、文法なども大きく異なるものになります。こうした事から、VBAは非常に難易度の低いプログラミング言語と言えるでしょう。

技術情報の入手

VBAは複雑性はなく簡単な言語であると先ほどお話ししましたが、技術情報に関しても簡単に入手する事が出来ます。豊富な書籍もあり、ネット上で検索すれば数多くの良質なサイトを見つけることが出来るでしょう。そのため、学ぼうと思えばいくらでも情報を入手する事が出来ます。

習得の機会

情報を簡単に収集することのできるVBAは、習得の機会も豊富にあります。エクセルの使用は何も事務職だけではありません。営業などの他部署でも使用することは多くありますし、自宅で使うという事も少なくはないでしょう。

また、新型コロナウイルスの影響により自宅で仕事を行う方が増えた昨今では、自身のパソコンにエクセルをインストールしている方も増えてきました。そのため、自宅でも職場でも、習得する機会は常にあります。習得の機会が多ければ、その分仕事に活かしつつ自身のスキルを高める事にも繋がります。

開発の難易度

言語としての習得や情報の収集は容易にできるVBAですが、実際に開発も簡単にできるとは限りません。VBAは他の開発言語とは異なる点が多くあります。VBAは事務処理で使用されるケースが多く、エクセルのツールであるという事が大きな特徴となります。

さらに、ITに関する知識がなくても開発をすることが可能になるため、他のプログラミング言語にはない難しさがあると言えます。さらに、VBAが出来ることは非常に幅広く、広範囲で活用する事が出来ます。こうした広い範囲の開発を行うのであれば、VBAの難易度は低いとは言えないでしょう。

凡用性

VBAは先ほどもお話ししたように、事務作業で取り入れられることが圧倒的に多くなります。また、後程詳しくお伝えいたしますが、VBAに関わる仕事探しの難易度ですが、主に派遣が多い傾向になります。社員やフリーランスが不可能という事では決してありません。

しかし、JavaやPythonなどのように人気が高いプログラミング言語と比べると、求人数は少ないのが現状です。一方派遣社員の場合、VBA案件は他のプログラミング言語に劣らず求人数は多くあり、見つけるのも難しくはないでしょう。

間違えやすい解釈

VBA」という言葉と似ているもので、「VB」や「VBE」というものがあります。ここでは、それぞれの言葉とVBAの意味を比較つつお伝えいたします。誤った解釈をしないように正しい情報を把握しておきましょう。言葉が似ているからと言ってもすべてが同じというものではありません。正確な情報は、VBAを使いこなすためにも重要ですので、しっかりと理解を深めておくようにして下さい。

VBAとVB

VBとは、「Visual Basic」の略称で、VBAの基礎となっているプログラミング言語の事を指します。このVBを、マイクロソフトのアプリ用にしたものが、本記事で紹介している「VBA」です。このVBは単体で動作をさせることが可能ではありますが、環境設定をしなければけないため費用が必要になります。

VBAの場合、VBと比較すると多少の機能制限などがありますが、マイクロソフトオフィスがあればすぐに誰でも稼働させることが出来るため、初心者であればVBAの方が扱いやすいと言えるでしょう。

VBAとVBE

例えばVBAを活用してコードの入力をしたり書き換えたりする場合、このVBEを使用する事になります。VBEは「Visual Basic Editor」の略称で、コードの手書きを行いマクロの作成や編集をするためのアプリです。マイクロソフトオフィスでは開発タブから操作が可能です。

しかし、VBEによるコードを手書きする事だけがVBAでのプログラミングではありません。マクロの保存、作成でも、VBAのプログラミングを行う事は可能となります。

VBA活用のメリット・デメリット

VBAを活用する事で生じるメリット・デメリットに対する理解は非常に重要です。取り入れることでどのようなメリットが得られるのか、気を付けるべきデメリットは何なのかを事前に把握しておくことで、よりVBAを活用しやすくなります。ここで、メリット・デメリットをそれぞれ3つのポイントでご紹介致します。

メリット

VBAのメリットとして重要なのは、作業の効率化や企業としてのシステム化の促進です。詳しく見ていきましょう。

プログラミングスキルを身につけられる

「プログラミング」という言葉を聞くと、難しく専門的な勉強が必須で簡単には出来ないというイメージが強くなりますが、VBAの場合、マイクロソフトオフィスさえあれば環境構築することなくプログラミングをすることが出来ます。エンジニアやプログラマーなど、専門職以外の方でも始めやすい敷居の低さが大きなメリットと言えるでしょう。

もちろんVBAが出来るようになれば他のプログラミング言語も簡単にできるという訳にはいきませんが、プログラミング言語は基本構造がほとんど似ているものになるため、VBAで身に着けることが出来たスキルは他言語の習得をする際にも生かすことが可能になります。

部署内のシステム化の促進

個人的なスキル向上はもちろんですが、VBAを活用する事によって部署内のシステム化を促進する事が可能となります。例えば製品の原料を扱う場合、発注や入庫、棚卸しなど、非常に様々な作業が必要となるでしょう。こうしたものを全て手作業で行うとなると、時間も手間もかかりミスの発生も多くなってしまいます。

VBAを活用し、作業を一本化する事が出来れば、時間を短縮しミスを減らすことにも繋がります。こうした作業を、「VBAに対する知識が無いから今まで一本化できなかった」という企業は少なくありません。企業としてシステムの促進化や業務の効率化を図ることが出来れば、会社から有能な人材と認めてもらうことも出来、何より自身のスキルを存分に生かすことも可能になります。

コード変更は軽く行うことが可能

VBAはエクセルの拡張機能でもちろん無料です。そのため、エラーが発生した場合や何かしら機能を追加したいという場合、すぐに取り掛かることが出来るでしょう。日々改善点を見つけ出し、使いやすさを追求したシステムを作り上げていく事が出来ます。

Web系のプログラミング言語の場合、追加や修正を行うためにはそれなりに時間と労力が必要となりますが、VBAは簡単にできるため業務時間内に行うことが出来ます。それをすぐ実行することも出来るため、他の作業に支障が出るという事もありません。こうした使い勝手の良さも、VBAの大きなメリットと言えるでしょう。

デメリット

VBAのデメリットは、作成した本人以外ではコードが読みにくかったり習得が容易にできないという点が挙げられます。それぞれ詳しく解説いたします。

作成した本人じゃないとコードが読みにくい

VBAに限った話ではありませんが、プログラミングコードはその書き方の正解が1つだけというものではありません。そのため「とりあえず動くコードを書いておこう」という案にな気持ちで作成してしまうと、他の人がメンテナンスをする場合、非常に時間がかかってしまう事があります。さらに、アップデートの際に予想だにしないトラブルが発生する事もあるでしょう。

こうしたトラブルが発生すると、その度に改善策を考えていかなければいけなくなるため、時間も手間もかかってしまいます。こうしたトラブルを避けるためには、日ごろから可読性の高いコードを書くようにする必要があります。

エクセルしか対応が出来ない

プログラミング言語と言えば、Web系が主な勢力となっていますが、VBAはエクセルのみしか使用することは出来ません。新しくプログラミング言語を習得しようとする若者などの間でも、需要はWeb系プログラミング言語が圧倒的と言えるでしょう。しかし、一般企業への就職などでは、エクセルの使用率はかなり高くなるため、VBAが出来るのは貴重な人材になります。

しかし、会社の方針などもあるため必ずしも役立てるとは限りません。VBAの活用が出来るという事が損になる事はありませんが、一般的な需要が少ないという面や、VBAだけではアピールとして若干弱くなってしまうという面があります。

表の仕様変更に弱い

セル参照であれば、あるセルを特定の範囲だけ削除したり、挿入したりすることで、参照先セルが自動で調整されるようになっていますが、そのセルを使うVBAにはコード調整は一切かかりません。そのため、手作業で調整する必要が出てきてしまいます。1つでも調整し忘れてしまうと、全体のコードが正しく動作しなくなってしまうため、注意しなければいけません。

VBAを学習するためには?

VBAの学習を行うためには様々な方法があります。その中でも、初心者が効率的に学べるための方法をここでいくつかご紹介致します。VBAを正しく学ぶためにはしっかりとした順序を踏んで知識を習得していく必要があります。

  1. 土台となる基礎を学ぶ
  2. 簡単な機能を実際に作ってみる
  3. 演習問題をこなしスキルを磨き上げる
  4. 本格的ツールの作成をする
  5. 外部アプリと連携をする

上記の手順が正しくVBAを学ぶための順番になります。まずは基礎をしっかりと学び、簡単なものから作成しスキルを磨き上げます。そこから本格的なツールへ入っていき、外部のアプリと連携をします。この一連をスムーズにトラブルなく行うことが出来るようになればVBAは完璧と言えるでしょう。それぞれの学習について詳しく解説いたします。

1・土台となる基礎を学ぶ

未経験からVBAを始める、知識を高めたいという場合、まずはしっかりと基礎を学ぶことが大切です。そこでオススメなのが、VBA学習を見て学ぶ方法、マクロの記録からコードを出し調べる方法になります。詳しく見ていきましょう。

VBA学習を見て学ぶ→VBAの基礎を学ぶためには、サイトや本などを調べ、自身の今のレベルに合ったものを見て学ぶという方法があり、主に一般的な学習方法になります。エクセルに関する本などでもVBAについて学ぶことも出来るため、改めてエクセルについて知識を身につけたいという場合にもオススメです。

マクロの記録からコードを出し調べる→特にプログラミングで重要なのは「分からないことを調べて解決する」能力です。しかし、初心者や未経験者の場合、「何が分からないか分からない状態」という事も少なくありません。そこでオススメなのがマクロの記録を使用する勉強方法です。マクロの記録を使用すれば、自動でエクセル操作をVBAに変換する事が出来ます。マクロの記録でプログラミングを自動的に作成しながら、その使い方を検索するという癖を付ければ、習得は断然早くなるでしょう。

2・簡単な機能を実際に作ってみる

基本的な知識をもにつけたら、次は実際に簡単な機能を作ってみます。日々のエクセル業務を箇条書きし、自動化する事で工数を減らせそうなものがあればVBAの作成をしてみましょう。作成方法としては、コメントでどんな処理を作るか書き、それぞれ1つずつをVBAで書いていきます。

まずは先にコメントを書き、そのコメントそれぞれの処理を調べながら作っていくと、スムーズに行えるでしょう。書き方を調べる際には、先ほどお話ししたマクロの記録を活用するとよりスピーディに作成する事が出来ます。

3・演習問題をこなしスキルを磨き上げる

実際に様々な機能のVBAの作成をしたら、演習問題を解いていくといいでしょう。ここで、これまでに自信が学んできたスキルを見直し、足りない部分を補う事が出来ます。演習問題で特にオススメなのが「エクセルの神髄」というサイトの、マクロVBA入門編の中にある「マクロVBA練習問題」です。

問題用のエクセルファイルもあり、全ての問題に対する解答用VBAコードもしっかりと記載されています。自信がある方もない方も、腕試しにもなりますのでぜひ試してみて下さい。

4・本格的ツールの作成をする

上記のような演習問題を難なくこなすことが出来るようになったら、次に本格的ツールの作成をしてみます。先ほどの「簡単な機能を実際に作ってみる」という単純なものではなく、ここでは「エクセルの業務をなくせないか」という視点で、業務の効率化を図るツールを作成してみます。

どんな業務をなくすことで効率化を図ることが可能となるか、それは現実的になくすことは出来るか、また、なくすためにはどのような機能が必要となるかなど、こうした視点から考えるといいでしょう。ここまで作成する事が出来るようになれば、社内でもVBAを活かした活躍も出来るようになります。

5・外部アプリと連携する

上記で本格的ツールの作成も無事完了させることが出来たら、次は外部のアプリと連携したツール作成を行います。Webから情報を自動的に収集しレポート作成をするツールや、エクセル一覧データからメールの一括送信を行うツールなどがあります。外部アプリとの連携も上手く出来るようになれば、様々なシステムを作成する事も可能になりますので、VBAを学び始めたらぜひここまで極めていきましょう。

VBAを使用するための手順

エクセルの使用は業務上良くやるけど、VBAは使ったことが無いから分からないという方も少なくはありません。そこで、ここではVBAを使用するための正しい手順についてご紹介致します。IT知識がない、パソコンに詳しくないという方であっても、この手順通りに進めていけば問題なくVBAの使用を始めることが出来ますので、実際に試してみるといいでしょう。

手順その1・VBAを起動させる

まずはエクセル上でVBAを起動させます。ですが、エクセルをインストールしたそのままの状態ではVBAは開けません。開発タブが非表示のままになっているので、「ファイルタブ」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」を選択します。

そこでメインタブにある「開発」にチェックすると、開発タブが表示されるようになります。開発タブが表示されたら、そこから「Visual Basic」を選びます。これでVBAの起動は完了です。

手順その2・標準モジュールの追加

VBAの起動が出来ても、特別な変化というものはありません。起動したらまずはプログラムの入力を行うためのウィンドウを開く必要があります。コードウィンドウは挿入タブから「標準モジュール」の選択で可能です。ウィンドウはこれだけで開くことが可能なため簡単に行うことが出来ます。

手順その3・マクロ作成

次に、実際にコードウィンドウにプログラムを入力していきます。ここで学んだ知識やスキルが役立ちます。変数、演算子、ユーザーフォームの使用方法など学ぶべきことは様々あります。先ほどもお話ししましたが、いきなり複雑なものではなくまずは簡単なコードから実践してみるといいでしょう。

手順その4・作成したシステムの実行

記述が完了したら実際にシステムを動かしてみます。実行は再生ボタンのようなものをクリックするか、「実行タブ」→「ユーザーフォームの実行」で動かすことが出来ます。もしコードに誤りがある場合、エラーが出て途中でシステムが止まる、思うような結果が得られないという事が起こります。逆の誤りがなければVBAは正常に作動し結果が出力されます。

VBAをうまく使いこなすためには、何度も失敗と成功を繰り返し、根気よく作成していく事が一番です。VBAに慣れるためには何度もVBAを作成する以外にありません。失敗を重ねつつスキルを向上させていけるようにしていく事が大切です。

VBAの活用例

ここまで、VBAのメリットや具体的な作成の手順について解説いたしました。次に、実際にVBAはどのように活用されているのかといった事例をご紹介致します。「自社でVBAはどうやって活用すべきか」「企業としてどのように活かせばいいのか」と悩んでいる方は、ぜひここで紹介する事例を参考にし、業務の効率化を促進させていきましょう。

清掃員割り振りシステム

まずご紹介するのは、「清掃員の割り振りシステム」です。ホテルなどで、客室清掃がチェックインの時間より遅れてしまうというのは大きな信用問題につながってしまいます。こうしたトラブルを防ぐために活用されているのがこのシステムです。

清掃が遅れてしまうという大きな要因の1つに、清掃するための導線やスキルなど様々な条件を加味して振り分けを行う管理者が、全体の把握が出来ていないという事があります。VBAの活用により、以下のようなことが可能となりました。

  • ホテルの導線を考えた効率的な配置
  • 清掃員のレベルやスキル分け
  • マスターデータは各シートにより管理
  • エクセル単体での動作
  • ワンクリックによる自動振り分け

VBAのシステムを活用する事により、まず初めに自動での振り分けを行った後に日つよな箇所だけ手動で修正するという体制をとったところ、大幅な時間の短縮になり余裕を持った清掃が出来るようになりました。

売り上げの販売台帳への転記作業

営業職、購買業務であれば、データベースの管理は必須と言えます。こうしたデータベースでエクセルを利用している企業は非常に多くあるでしょう。そうなると、データをため込んでいくため必然的にデータの移行という作業をしなければいけません。

こうした際にもVBAが非常に役立ちます。手動で行う場合、コピペするだけではなくデータの加工を施したり複数ファイルから1つにまとめるなどしなければいけませんが、VBAを取り入れればこうした作業を全て自動化し、一瞬で業務を完了させることが可能となります。

勤怠表での活用

VBAは主に勤怠表で活用されているという事が多くあります。時間の計算、残業時間の集計などは、自動で処理が可能となるため、必要最低限の部分だけを手書きにすることで作成を終わらせることが出来ます。VBAが取り入れられている勤怠表に、前もって決められている箇所に該当月の入力をすると、自動で日付が表示されます。

日々の入力を出勤と退勤時間のみしておけば、VBAが出勤日数、出勤時間、残業時間の全てを自動で計算する事が出来るようになります。計算ミスなどもなくなり効率的な業務を行うことが可能となるでしょう。

VBAに関する求人

VBAはそれだけで絶対的スキルとして活用できるものではありません。プログラミング言語としてはWeb系の言語の方が圧倒的に需要が高く、大きな強みとしては少し印象に欠けてしまうという事もあるでしょう。

しかし、当然VBAを必要としている企業もあります。先ほどもお話ししたように、正社員としてVBAを活かせるかどうかは企業により異なりますが、派遣社員として入社し、VBAのスキルを認められ社員となった方も多くいます。契約形態にこだわらなければVBAの知識を活かせる職業は多くあるため、学んだことを活かし活躍できる絶好のチャンスは多く転がっているでしょう。

また、VBAは副業にも役立てることが出来ます。クラウドソーシングサイトなどで検索すると、数多くのVBA完全依頼案件があります。こうした案件をこなし実践を積んでいけば、自然にスキルも上がっていくでしょう。このように、VBAの求人は大きな可能性を秘めています。

「VBAのみでプログラマーになる!」などの極端な場合は非常に難しくはなりますが、プログラミングスキルや業務改善策の提示などを行えるというのは大きな武器となりますので、VBAを活かした活躍をぜひ行える職場を見つけていきましょう。

VBAの将来性とは

まず、VBAはエクセルの拡張機能ですので、このエクセルそのものが廃れない限りは長く継続して活用する事が可能となるでしょう。しかし、これからプログラミングを本格的に学ぼうとする方の中に、「VBAを学ぶ」という選択をする方は少ないのが現状です。どうしてもWeb系のプログラミング言語の方が需要も高く、プログラマーとして活躍したいというのであれば、VBAは見向きもされないでしょう。

実際、オンラインの台頭でもあるRPAなどのライバルに出現は、VBAには逆風ともいえる現象です。こうした問題は実際にありますが、しかし、エクセルが市場優位性が高いことに変わりはありません。今後数十年、数百年と言った長い期間で見れば変化は必ず起こりますが、急にエクセルの今の優位的な立場が脅かされるという事はないでしょう。

もちろん、エクセルがあればVBAも大いに活用する事が出来ます。業務の効率化を図り作業を短縮化する事で様々な効果をもたらすVBAは、業種や部署に関係なく、エクセルを利用しているのであれば大いに有効活用する事が出来ます。今はまだVBAを使用していないという場合、今からでも遅くはありません。十分業務改善を行うことが出来ますので、ぜひ取り入れていくといいでしょう。

まとめ

VBAを活用して仕事をスピーディに進めることによって、自身のスキルを向上させることも出来、さらに業務時間を短縮する事でプライベートの充実も図ることが可能になります。

プライベートが充実すると、自然に仕事への活力を溢れ、結果として企業全体の士気を高める事にも繋がるでしょう。また、人力ではなく自動化による作業なのでミスを減らすことも出来るため、会社の信頼性も高まります。

  • VBやVBEとの意味の違い
  • VBAに関する情報を基礎からしっかり学び実践を繰り返す
  • 正確な手順を踏みVBAを作成し業務改善を図る

本記事では、上記のようにVBAに対する大切な情報をそれぞれを詳しくお伝えいたしました。ぜひ本記事の内容をしっかりと理解し、業務の効率化、システム化の促進、作業時間の短縮など、VBAによりもたらされる様々なメリットを体験してみて下さい。

【AWSサーバーでWordPressのWebサイト構築するには?】既存のWordPressサイトをAWSに移行する方法も

コンテンツマーケティングで自社ブログやコラムサイトをはじめとし、オウンドメディアに至るまで幅広く利用されているWordPress。従来はWordPressをレンタルサーバーを利用して使用するケースが主流でしたが、近年では、WordPressをAWSの環境で構築するケースが増加してきています。

本記事では、AWSサーバーを使用してWordPressのWebサイトを構築する方法について、メリットデメリットを交えながら詳細を解説致します。

AWSを使用してWordPressのWebサイトを構築するメリット

従来のようにレンタルサーバーを利用するのではなく、敢えてAWSサーバーを使用してWordPressサイトを構築するケースが増加している背景には、様々なメリットが存在しているからではないかと言われています。特にAWSサーバーを使用してWordPressのWebサイトを構築する大きなメリットとしては次の3点が挙げられます。

  • 導入コストが低い
  • カスタマイズの自由度が高い
  • セキュリティの高さ

導入コストが低い

年額制または月額制であるレンタルサーバーに対し、従量課金制であるAWSサーバーは、利用しなければコストがかからないというメリットがあります。さらに、AWSサーバーはアカウント作成後1年間は無料で利用することができるため、レンタルサーバーを借りてWordPressのWebサイトを構築するよりも導入コストが格段に低いと言えます。

カスタマイズの自由度が高い

スペックが定められているレンタルサーバーに対し、構築するサーバーのスペックを自由に決めることができるAWSサーバーでは、それぞれの用途に応じたカスタマイズが可能です。さらにAWSサーバーには実に200以上もの様々な機能が搭載されているため、各機能を組み合わせることで従来のレンタルサーバーよりも格段に便利に使用することができます。

セキュリティの高さ

AWSサーバーでは、あらゆるソリューションが提供されています。そのため、セキュリティを強固なものにしつつ可用性を高めることが可能です。

AWSを使用してWordPressのWebサイトを構築するデメリット

レンタルサーバーよりもメリットが多いように見受けられるAWSサーバーですが、もちろんデメリットも存在します。AWSサーバーWordPressのWebサイトを構築しようと考えている方は、事前にデメリットに関してもきちんと理解した上でAWSサーバーを選択しましょう。主なデメリットは次の3点が挙げられます。

  • 専門的な知識が必要
  • 従量課金制が仇となることもある
  • AWSの障害発生時に困る

専門的な知識が必要

従来のレンタルサーバーを借りてWordPressでWebサイトを構築するのと比較し、AWSサーバーWordPressを構築する場合には、AWSサーバーについて深い理解が必要となります。AWSサーバーでは自分自身の手でサーバーを構築する必要があるためです。

従量課金制が仇となることもある

AWSサーバーのメリットでもある従量課金制は、AWSサーバーのサービスを使用すればするほど比例して高い料金がかかってしまう可能性があります。特にAWSサーバーを構築した場合、インスタンスを停止しない限り、使用していることになりどんどん課金されていくので注意しましょう。

AWSの障害発生時に困る

AWSサーバーでは、稀なことではありますが、AWSサーバー全体においてなんらかの障害が発生してしまうことがあり、AWSサーバー構築をしている場合には、復旧までの間サービスの利用ができなくなってしまうため、注意が必要です。

AWSを使用してWordPressのWebサイトを構築する手順

AWSサーバーを使用してWordPressのWebサイトを構築するメリットとデメリットを理解したところで、ここからは実際にAWSサーバーでのWordPressのサイトを構築する手順について解説致します。

主に下記2つの方法で構築することが可能です。

①Amazon EC2を使用してWordPressサイトを構築

②Amazon Lightsailを使用してWordPressサイトを構築

①Amazon EC2を使用してWordPressサイトを構築

Amazon EC2を使用する場合には、他のサービスや機能と組み合わせる必要があります。よくある手段としては、Amazon EC2でWebサーバーを作成し、Amazon RDSでMySQLデータベースを作成することが多いです。

Amazon EC2とは

ここでAmazon EC2について、今一度概要を確認しておきましょう。Amazon EC2とは、Amazonga提供している仮想サーバー構築サービスのことです。Amazon EC2を利用すると、クラウド上に仮想サーバーを迅速に作成することが可能です。

Amazon RDSとは

ここでAmazon RDSについて解説しておきます。Amazon RDSとは、英語表記で「Amazon Relational Database Service」の頭文字を取ったもので、AWSサーバーにおけるリレーショナル型のデータベースのことを言います。Amazon RDSを使用すると、データベースのインストールをはじめバックアップ等のセットアップをせずとも、データベースを利用することが可能です。

MySQLとは

MySQLとは、世界中で最も利用されているデータベース管理システムのことです。オープンソースでありながら、容量が大きいデータであったとしても、スピードを保ったまま動作し、便利な機能を多数搭載していることから実用性が高いシステムとなっています。

<手順その1>AWSアカウントの取得

まずはAmazon EC2を使用するために、AWSサーバーのアカウントを取得します。

<手順その2>Apacheをインストールする

次に「Apache」をインストールします。

Apacheとは

Apacheとは、Webサイトを提供するための無料のオープンソースソフトウェアとなっており、Apacheの公式サイトからダウンロードした圧縮ファイルを解凍した上で任意のディレクトリに配置することで使用することが可能です。

<手順その3>PHPのインストールをする

続いて「PHP」のインストールをします。

PHPとは

PHPとは、動的にWebページを生成する時に使用するサーバーサイドのスクリプト言語のことです。MySQL等とのデータベースとの連携が容易という特徴を持ちます。

<手順その4>MySQLのインストール及び設定を行う

MySQLの公式サイトからダウンロード及びインストールし、初期設定を行いましょう。

<手順その5>WordPressをインストールする

WordPressの公式日本語サイトからダウンロード及びインストールを行います。※インストールはサーバーへアップロードした上で行う必要がありますので注意が必要です。

②Amazon Lightsailを使用してWordPressサイトを構築

Amazon Lightsailを使用する場合には、前述したAmazon EC2とは異なり、他のサービスや機能を使用することなく単独でWordPressサイトを構築することが可能です。

Amazon Lightsailとは

ここでAmazon Lightsailについて、概要を確認しておきましょう。Amazon Lightsailとは、クラウドにアプリケーションを構築する際の問題を最も簡単に解決に導くためのVPS(仮想プライベートサーバー)のことです。

<手順その1>AWSアカウントの取得AWSアカウントの取得

Amazon EC2同様、Amazon Lightsailを使用するためにはAWSサーバーのアカウント取得が必要です。

<手順その2>Amazon Lightsailを使用し仮想マシンの起動をする

Amazon Lightsailを使用して、仮想マシンを起動します。仮想マシンを起動させるためには、AWSサーバー内にある「Linux 仮想マシンを起動」というチュートリアルを選択し、画面に従って起動させましょう。

<手順その3>WordPress起動する

AWSサーバーのホーム画面にある「インスタンス」をクリックすると出てくる「作成したインスタンス」をクリックするとWordPressの情報が記載されています。さらにその中にある「パブリックIP」を確認した上で「http://パブリックIP」にアクセスした後「Hello World」という画面が出ることを確認しましょう。

<手順その4>WordPressの管理画面設定を変更する

WordPressの初期設定では、WordPressの右下に「Bitnami」のロゴが表示されてしまっているため、ログイン画面のコマンドから削除を行います。

Bitnamiとは

Bitnamiとは、WordPress等のWebアプリケーションをPHP及びMySQL等のミドルウェアと共に一式を設定済みでパッケージ化した上で提供してくれるソリューションのことです。

AWSでWordPressを運営するときの料金

本項目では、AWSサーバーWordPressサイトを運営するときの料金について解説致します。

Amazon EC2の利用料金

Amazon EC2では、下記の表な4タイプの料金プランとなっています。

料金プランプラン内容
オンデマンド利用時間によって料金が決定する。
リザーブド1〜3年間の長期契約を行うことで割引が適用される。
スポット短期利用、単発利用したい時に向いているが、AWSサーバー側のタイミングで停止するリスクがある。
Dedicated Hostユーザー専用の物理的なサーバーとして利用可能。

Amazon Lightsailの利用料金

Amazon Lightsailでは、下記の表のような料金設定となっています。

月額3.50USDプラン月額5USDプラン月額8USDプラン月額12USDプラン
仮想サーバーLinux or UnixLinux or UnixWindowsWindows
メモリ512MB1GB512MB1GB
ディスク20GB SSD40GB SSD20GB SSD40GB SSD
転送1TB2TB 1TB1TB2TB

応用編:既存のWordPrssサイトをAWSに移行するには

ここからは応用編として、AWSサーバー外に構築済みの既存のWordPressサイトAWSサーバーに移行する方法3つの方法について解説致します。

①WordPress のエクスポート・インポートを使用

②プラグイン「All in One WP Migration」を使用

③手動でコピーする

①WordPress のエクスポート・インポートを使用

WordPressに標準搭載されているエクスポート機能及びインポート機能を使用することで、既存のWordPressサイトの移転は容易となります。WordPress内のデータを「xml形式」のファイルでエクスポートしましょう。その後xml形式のダイルをAWSサーバー内の移転先のサーバーでインポートすることでスムーズにデータ移行することが可能です。

②プラグイン「All in One WP Migration」を使用

WordPressのプラグインを使用することで、複雑なデータであってもAWSサーバーに移行することが可能です。このケースでは、古いコンテンツは削除しつつ、サイト内の限定された箇所のみをエクスポートしたいという時に役立ちます。様々なプラグインが存在しますが、代表的なものとしては「All-in-One WP Migration」や「Advanced Export for WP & WPMU」等が挙げられます。

③手動でコピーする

物理的に手動でコピーするという方法も存在します。移行したいWordPressのファイルを全てAWSサーバーにコピーし、既存のダンプファイルを移転先のデータベースにインポートしましょう。その後、IPアドレスの修正を行い、さらにドメインの参照先を変更します。

手動でコピーを行うためには、それなりの専門的な知識が必要となる反面、サーバー内のデータはカスタマイズ及び設定も細かく手動で移行することができるというメリットがあります。

まとめ

AWSを使用してWordPressを構築する方法について、本記事では、メリットやデメリットを交えながら詳細を解説致しました。従来のようにレンタルサーバーを使用してWordPressのサイトを構築するよりも、コストが安かったり、セキュリティ面が高かったりと、様々なメリットがあることが理解できたのではないでしょうか。

AWSサーバーに関する理解が必要となりますが、AWSサーバーは他にも様々な機能を持つため、使いこなせるようになるとあらゆることに応用することが可能です。まずは、AWSサーバーを使用してWordPressサイトを構築してみてはいかがでしょうか。

【WEBアプリ開発のサーバーとは?】仕組みやサーバーを利用するメリット、WEBアプリ開発を外注する際の注意点ついても徹底解説!

WEBアプリケーションを開発する際は、公開用に使うサーバーを決め、手順に従い作業を進めることが必要です。それでは開発に必要とされているサーバーとは、一体どのようなものなのでしょう。

この記事では、WEBアプリ開発に必要なサーバーや、その仕組みなどについて解説していきます。さらに、WEBアプリ開発を外注する際の注意点についてもご紹介します。

WEBアプリ開発に必要なサーバーとは?

独自にWEBアプリを開発するためには、アプリケーションサーバーが必要になります。それでは、このアプリケーションサーバーとはどのようなものなのでしょうか。

アプリケーションサーバーとは、Webサーバーから受け取った情報を処理するものです。プログラミング言語で構築されたアプリを実行して、動きのあるコンテンツを作り出しています。

アプリケーションサーバーの役割は、WebサーバーからのリクエストをJavaやRuby、PHPなどのプログラミング言語で処理し、答えを返すことです。Webサーバーから受け取ったリクエストによっては、データベースにアクセスしてデータをリクエストし、抽出や加工処理を行い答えを導き出します。

アプリを構築するハードウェアではなく、アプリへのリクエストを処理するミドルウェアと呼ばれるソフトウェアで、オペレーションシステムとアプリソフトの中間地点で処理を担うポジションです。アプリケーションサーバの代表的な種類としてTomcat(Java)やApache(PHP)、Unicorn(Ruby)などがあります。

Tomcat(Java)

Tomcatは、Javaで作成したWebアプリケーションを実行するためのWebサーバーソフトウェアです。誰でも利用できるサーブレットコンテナで、多くの現場やWeb開発で利用されている、一番オーソドックスなWebサーバーソフトウェアになります。

Apache (PHP)

Apacheは、世界中で使用されている高い信頼性と充実した機能を備えたWebサーバーソフトウェアです。世界でのシェアは50%程にもなり、誰でも使用でき、複数のOS上で動作することが可能です。

Unicorn(Ruby)

UnicornとはRackアプリケーション用のWebサーバーソフトウェアです。Unicornは送信されてきた多数のリクエストをさばき、分散してアプリケーションに伝達するという機能をもっています。リクエストをアプリケーションへ伝達するとアプリケーションからレスポンスが戻ってくるまで待機し、最終的にリクエストに対するレスポンスをクライアントに返します。

アプリケーションサーバーの仕組み

アプリケーションサーバーの仕組みはどうなっているのでしょう。Webサイトではまず、Webサーバーがリクエストを受け取ります。その後、アプリケーションサーバーが処理し、必要に応じてデータベースサーバーにアクセスすることで、データのリクエストをします。このように、ユーザーのリクエストを3層のサーバーで処理することで正確な情報を提供できます。

Webサイトの構成要素であるアプリケーションサーバーは、Webサーバーから送られる大量のリクエストを処理する役割があります。具体的には、Webサーバーから受け取ったリクエスト内容に応じて、JavaやRuby、PHPなどのプログラミング言語で処理を実行します。その際に、データベースにある固有のデータを必要とする場合は、データベースサーバにリクエストを行い、受け取ったデータを抽出・加工しユーザーに提供します。

おもな役割は、WebブラウザとWebサーバーとのアクセス管理や、データベース接続のコネクト機能・トランザクション管理・セキュリティ管理・ユーザー認証などがあります。企業内の業務システムや企業外の電子商取引、ECサイトの発注システムなどの動的な処理が多いWebサイトで活用されます。

アプリケーションサーバーを利用するメリット

アプリケーションサーバーには、データベースへのアクセス制御・セキュリティ管理・ユーザー認証処理などの処理機能が搭載されています。そのため、Webサイトを構築するには必要不可欠なソフトウェアといえます。ここでは、アプリケーションサーバーを利用するメリットを紹介します。

WEBアプリ開発のコストを削減できる

WEBアプリ開発に必要な機能が搭載されているものを利用すれば、開発の工程、工数を削減することができ、コストを抑えることに繋がります。もしアプリケーションサーバーを導入しない場合、搭載されている機能をゼロから作る必要になるため多くの時間を取られ、納期に間に合わないことも考えられます。

時間短縮はもちろんですが、その分のコストを削減するメリットもあります。

開発後のメンテナンスやアップデートが簡単に行える

メンテナンスや新たなアップデートを行う際、その都度システムをインストールする必要がなく、インターネットに接続するだけでそのまま利用できます。アプリケーションサーバーを導入していれば、新しいハードウェアに交換してもアプリケーションサーバーと各アプリケーションをセットアップするだけで、システムの再稼働も時間がかかりません。

サーバーの負荷を分散できる

前述したように、Webサイトは3層のサーバーで構造されているので、情報処理に渋滞が起きにくく、サーバーの負荷が軽減でき、迅速な処理ができるのもメリットです。サーバー1台あたりの負荷を減らすことでパフォーマンスやレスポンススピードが向上し、効率よく処理を実行できます。

また、サーバーを分散させることで故障しにくく、万が一故障した場合でも故障箇所を簡単に測定し、サーバーの取り換えが容易にできるという点もポイントです。

セキュリティが強固

分散処理を行うことで、それぞれのサーバー間にセキュリティ製品を設置できるため、よりセキュリティを強固にできます。

1台のサーバーコンピュータにシステムが集約されていると、データベースにクライアントは直接アクセスできる環境になってしまいます。もしクライアントのPCが乗っ取られた場合、必要な情報を抜き取られるリスクが高まります。アプリケーションサーバーを利用することで、セキュリティにも強くなります。

WEBアプリ開発のメリットやデメリット

ここからは、企業でWEBアプリ開発を行った際のメリットやデメリットをご紹介します。

自社でWEBアプリ開発をするメリット

企業がWEBアプリ開発を行うメリットの1つとして、費用が抑えられる点が挙げられます。自社メンバーによるプロジェクトであれば、スケジュールの調整や仕様の変更にも柔軟に対応しやすいため、余計な経費が掛かりません。また、自社開発の場合、WEBアプリをどのように作るかのノウハウを獲得、蓄積でき、その後あらたにWEBアプリを開発する際にも内製が期待できます。

自社でWEBアプリ開発をするデメリット

一つ目が、社内人材のスキルです。社内に相応の人材がいなければ、WEBアプリのクオリティやスケジュールが左右されてしまいます。ディレクターやエンジニアのスキルが高くない場合、希望どおりのWEBアプリが作れない可能性もあり、当初のスケジュールどおり開発が進まないリスクもあります。また、社内のマンパワーを使うため、他の業務とのバランスを取ることも重要になります。

もう一つは、WEBアプリ開発に必要なコストが莫大な点です。場合によっては、WEBサイトを作るより数倍以上のコストが掛かってしまうことも少なくありません。個人開発でもWEBアプリ開発には費用は発生しますが、企業のWEBアプリ開発は規模が大きくなりやすい分、コストも比例して増大しがちです。

WEBアプリ開発は外注したほうが良い?

WEBアプリ開発を行うには、デザインやプログラミングに関わる技術や、ITに関する知識など幅広いスキルやノウハウが必要になります。知識が全くない場合、セミナーに参加したり、参考書からプログラムのノウハウを学ぶところからスタートします。

また開発環境が整っていない場合は、機材の購入やネットワーク環境の見直しなど手間や費用が掛かることも念頭に置かなければいけません。

スキルを備えたエンジニアの方や、豊富な設備環境が揃った企業であれば、外注を行わずともWEBアプリ開発をスタートできますが、反対に、社内にWEBアプリ開発のスキルや経験をもった人がいない、開発設備に恵まれていない場合は、専門知識をもったスタッフが揃っている会社に外注する方がいいでしょう。

WEBアプリ開発を外注するときの注意点

自社でWEBアプリ開発ができない場合は外注することになりますが、どの会社でも安心して任せられる訳ではありません。良いアプリを作ってもらえる会社を見極めることが大切です。また、WEBアプリ開発に関することを全て丸投げすることも失敗に繋がります。ここでは、WEBアプリ開発を他社に依頼する場合の注意点について詳しくご紹介します。

WEBアプリの企画は自分の会社で行う

WEBアプリ開発の目的が「収益を挙げる」「企業のサービスの利用を促進させる」などの場合、具体的にどのようなWEBアプリを作れば売り上げやサービスの利用に繋がるのか考える必要があります。この企画まで開発会社に任せてしまうと、思っていたものと違うWEBアプリになってしまう可能性があります。

そのため、まずは自社でWEBアプリの企画を行うことが大切です。どのような戦略で広めるのか、ターゲット・プラットフォームの選択など、より具体的に企画していくことが必要です。

WEBアプリの内容に合わせて納期を設定する

どのようなWEBアプリを開発するのかによって、納期が大きく異なります。これまでにない画期的なアプリを開発する場合、それだけ開発に時間がかかるでしょう。簡単な設計、プログラミングで済むアプリであれば、短期間での開発も可能です。

また、そのWEBアプリをいつまでにリリースする必要があるのかを考え、逆算して納期を決めましょう。さらに、開発途中に要件を変更してしまうと、修正に追われて納期が延びてしまう可能性があります。あらかじめ決めた納期に納品されるよう、クライアント側としても協力的な姿勢をとることが大切です。

依頼内容にあったWEBアプリ開発会社を選ぶ

WEBアプリ開発を外注する際に注目するポイントは、作りたいと思っているアプリを得意分野としている会社かどうかです。会社によってゲーム系が得意、コミュニケーションツール系が得意など異なります。

得意分野ということは、そのジャンルに関する知識や技術に優れている証明になるため、信頼性の観点からも、開発したいジャンルに特化した会社を選びましょう。

複数のWEBアプリ開発会社に見積もりを依頼する

複数の会社に見積もりを依頼して、慎重に選びましょう。技術やスピードなどと料金が見合っているか確認し、よく考えることが大切です。

一度、依頼してしまうと、途中でキャンセルする際に違約金が発生する可能性があります。それによってアプリ開発の予算が削られてしまうことも考えられるため、見積もりを依頼することは絶対に行うことが必要です。

おすすめのWEBアプリ開発会社

様々な状況を加味し、やはり外注したいという方向けにおすすめのWEBアプリ開発会社をいくつかご紹介したいと思います。

外注する際は、どのようなアプリを開発するかによって、依頼する会社を決める必要があることが分かったと思います。それぞれ特化した得意分野を持っているため、その部分を参考にして外注先を選択するようにしましょう。

CLINKS株式会社

創業以来、iPhoneやAndroidをはじめとするさまざまなアプリ開発に携わってきました。これまでに300本以上の開発実績があり、アプリの専門家として、希望通りの機能を開発するだけでなく、端末やOSの操作性や使いやすさも追求した開発が得意です。

また、GPSを使ったMAP連携アプリやカメラ機能を利用したアプリ、動画配信のストアアプリ、ソーシャルゲームやニュースなど多くのジャンルにも対応しています。さらに、社内のみで利用する業務系アプリの製作も行っており、外部向けビジネスだけでなく、社内の業務効率化や費用削減といった課題を解決するアプリ開発を提供できます。

運用保守サービスも行っているため、アプリリリース後のサポートも安心して任せることができます。

株式会社キャパ

高い技術力を駆使した各種開発を得意とし、iPhoneやAndroid用アプリはもちろん、最先端のVR/ARシステムの開発や、IBM Watsonなどを使った人工知能によるシステム開発まで幅広く行っています。

その中でも、スマートフォンやタブレットなどモバイル向けのアプリサービスにおいて豊富な実績を誇り、英会話アプリや音楽ライブ、検索アプリや地域ニュースアプリなどを手がけてきました。ただ作るだけでなく、しっかりと使われるアプリの開発を心がけていて、デザイン性に優れた、ユーザーが使いやすいアプリの製作を得意としています。

ユーザーにきちんと利用されるアプリを作りたい方や、VRやAIなど先端的なテクノロジーを活かした企画を実現したいという方にはおすすめです。

株式会社DOKE

AndroidやiPhone向けアプリの開発を行っており、モバイル対応のサービスが得意としています。一番の強みは圧倒的な低価格で、社内での徹底したコスト削減によって、リーズナブルな価格での開発が可能です。低価格といっても、もちろん質にもこだわり抜き、クライアントの要望をしっかりとくみ取り、コミュニケーションを大切にしています。

これまでに、観光情報アプリや商品管理アプリ、ゲームアプリをはじめさまざまな分野の製品を開発し、高い技術とノウハウがあるため、どのようなリクエストにも応えられる対応力があります。アプリ開発の外注において、まず安さを徹底したい方、それでもクオリティを妥協したくないという方にぴったりの開発会社といえます。

ナレッジビーンズ株式会社

創業当初からWindowsアプリやLinuxOSのシステム開発などを通じて高い技術とノウハウを蓄積し、現在はスマホアプリ分野で数多くの実績を積み上げています。

企画作成やデザイン、運用までワンストップで対応できる点が強みです。バリエーション豊富な実績があり、グルメやエンタメ、ニュースやヘルスケア、ゲームやポイントシステム、さらにSNSや家電連携アプリなど様々な分野のサービスを提供しています。

アプリのリリース後のサポートも得意で、アプリの運用面だけでなく、マーケティングまで支援可能で、より多くのユーザーに使ってもらえる、高い価値を生み出すアプリ開発を検討している方にとって、頼りになる開発パートナーとなってくれます。

株式会社イークリエイト

スマホやタブレット端末向けアプリの開発や、webサイトやスマホサイトの制作を数多く手がけている会社です。

アプリは、iPhone、iPad、Androidに対応した製品を、短納期かつ低予算で提供することができるので、自社のブランディングや接客サポート、販売促進、業務効率化など多様な目的に合ったアプリをお考えの方におすすめです。

業務用アプリの受託開発も得意であるため、社内の生産性向上やプロジェクト管理、コミュニケーション活性化などのニーズにも応えることが可能です。webやスマホのサイト制作においても豊富なノウハウがあり、スマホサイトと連動したアプリの開発といったリクエストにも対応できるので、自社の既存サイトとの連携アプリを検討している方にもおすすめです。

まとめ

WEBアプリ開発をする際に必要となるアプリケーションサーバー。その仕組みや、使用するメリットも理解できたのではないでしょうか。

しかし、WEBアプリ開発には専門的な知識とスキルが必要です。開発するアプリが高度なものになればなるほど、その分野に特化したプロフェッショナルが必要になります。もし、そのような人材が社内にいない場合は、外注する方がいいかもしれませんね。

様々な角度からどのようにWEBアプリ開発を進めていけばよいかを分析し、より良い商品開発を目指してください。

【AWS VPN構築とは?】AWS Client VPNを導入するメリットやデメリット、構築手順についても徹底解説!

コロナ禍でテレワークが促進されている中、脚光を浴びているAWS。企業等では、AWSを使用してVPNを構築するケースが増えてきています。

本記事では、AWSのVPN構築に焦点を当て、AWS Client VPNを導入するメリットデメリットや構築手順について徹底解説致します。

VPNとは

まずはじめにそもそもVPNとは何かをおさらいしておきましょう。VPNとは、英語表記で「Virtual Private Network」の頭文字を取ったもので、インターネット回線を利用して作成する仮想プライベートネットワークのことを言います。VPNは、企業であれば本社等に専用のルーターを設置することで公衆の回線を利用し、通信を行います。

VPNが好まれる理由としては、Wi-Fi等と比較してセキュリティ面においてリスクが少ないとされているとされているからです。

AWS-vpnとは

次にAWS VPNについて、概要を抑えておきましょう。AWS VPNとは、AWSの様々なサービスのうち、VPNを利用した通信サービスのことを言います。AWS VPNでは、オンプレミスのネットワークをクラウド上で拡張することができるため、様々な地点から仮想専用回線を使用しアクセスすることが可能となります。

AWS-client-vpnとは

AWS Client VPNとは、AWSリソース及びオンプレミスネットワーク内にあるリソースに対し、安全にアクセス可能にするClientベースのマネージドVPNサービスのことです。前述したAWS VPNは、AWSサイト間VPN及びAWS Client VPNで構成されています。

AWSサイト間VPNは、ネットワークと「Amazon Virtual Private Cloud」あるいは「AWS Transit Gateway」の間において暗号化されたトンネルを作成します。一方でAWS Client VPNは、無料のVPNソフトウェアクライアントを使用し、AWSあるいはオンプレミスのリソースに接続するのです。

AWS-client-vpnを導入するメリット

それぞれの言葉の概要を理解できたところで、AWS Client VPNを導入するメリットについて、代表的な3点をご紹介します。

  • セキュリティの高さ
  • 耐障害性の強さ
  • OpenVPNとの互換性

セキュリティの高さ

前述した通りVPNは、仮想プライベートネットワークであるため、一般的なインターネット回線とは違い、暗号化された通信環境を構築することになります。さらに、AWS Client VPNに関しては、特に安全性が高いとされるTLS VPNトンネルプロトコルを使用しており、重要であるデータを盗まれたり改竄されたりといった様々なリスクから守ることができるのです。

耐障害性の強さ

AWS Client VPNにおける「クライアントVPNエンドポイント設定」では、複数のサブネットを紐づけることが可能であることから、様々なアベイラビリティゾーンのサブネットを紐づけることで、どこかのアベイラビリティゾーンで障害が発生してしまったとしても、他のアベイラビリティゾーンを利用することができるため、直接的な被害を被ることは少なくなります。

OpenVPNとの互換性

AWS Client VPNは、OpenVPNに対して互換性を持つClientアプリケーションの使用が可能です。OpenVPNは、あらゆるOS(WindowsやMac、iOSやAndroid、Linux)において利用することができるため、ユーザーはあらゆるデバイスからAWSへアクセス可能となります。

AWS-client-vpnを導入するデメリット

AWS Client VPNには、メリットだけでなくデメリットも存在します。あらかじめデメリットについても理解しておくことが大切です。特に次の3点のデメリットが挙げられます。

  • コストがかかる
  • 通信速度が一定にならないケースが生じる
  • バッテリーの消耗が早い

コストがかかる

後述で詳細を解説致しますが、AWS Client VPNでは、エンドポイントがVPN接続をした時間によってコストが発生し、さらにクライアントがVPN接続をした時間によってもコストが発生することになります。

通信速度が一定にならないケースが生じる

AWS Client VPNでは、既存のインターネット回線を利用することから通信速度が一定ならないケースが生じる可能性があります。特に時間帯(夕方)によって大きな影響を受けてしまうことが多いです。

バッテリーの消耗が早い

AWS Client VPNでは、データが暗号化されることでバッテリーの消耗が早くなってしまうというデメリットがあります。特にモバイル機器を使用して通信をするケースでは、通常よりもさらにバッテリーの消耗が早くなってしまうことが予想されます。

AWS-client-vpnの料金体系

AWS Client VPN接続は下記の2パターンの料金体系となっています。

料金体系料金
AWS Client VPNエンドポイントの時間料金1時間あたり0.15ドル
※1時間に満たない場合でも1時間の料金が加算
Client VPN接続料金サブネット1つ毎に1時間あたり0.05ドル

AWS-client-vpnの構築手順

AWS Client VPNを構築する手順については、今回は証明書を利用し、相互認証するという手順で解説致します。

<手順その1>サーバ証明書及びクライアント証明書を作成

AWS Client VPNで相互認証を行う場合、AWS Client VPNは、認証期間(CA)により発行される識別用デジタル形式の証明書を使用してクライアント及びサーバー間の認証を実行することになります。具体的には、クライアントがクライアントVPNエンドポイントに接続をしようとすると、サーバーはクライアント証明書を使用してクライアントを認証することになります。

サーバー証明書はAWS Certificate Managerにアップロード及びクライアントVPNエンドポイント作成時に認証局(

CA)と共に指定を行う必要があります。ただし、サーバー証明書をAWS Certificate Managerにアップロードする必要が生じるのは、あくまでクライアント証明書の認証局(CA)がサーバー証明書の認証局(CA)と異なる時のみです。

また、クライアントVPNエンドポイントに接続を行うクライアント毎に、個別のクライアント証明書とキーを作成することが可能です。

<手順その2>クライアントVPNエンドポイントを作成

AWSマネジメントコンソールにログイン後「クライアントVPNエンドポイントの作成」をクリックし、クライアントVPNエンドポイントを作成します。画面に従って、エンドポイント管理用の名前を決定したり、クライアントに割り当てを行うIPアドレスのCIDR等を入力したりしていきます。その中で、<手順その1>で作成したサーバー証明書及びクライアント証明書選択も行います。

このタイミングでは、利用料金が発生することはないので安心してください。

<手順その3>クライアントVPNエンドポイントをVPCのサブネットに紐付けする

VPCの任意のサブネット(複数可)にクライアントVPNエンドポイントを紐づけていきます。紐付けがされたサブネットに関してはクライアントVPNエンドポイントのENIが作成されることとなり、この時点で初めて料金が発生することになります。前述した通り、紐付けを行うサブネットの数によって料金が加算されていくので注意しましょう。ただ、セキュリティ面を考慮した場合、1つのサブネットではなく、複数のサブネットを紐づけておくことをおすすめします。

サブネットを紐づけた後、クライアントVPNエンドポイントには、オートでVPCのデフォルトセキュリティグループがアタッチされることになります。デフォルトではない他のセキュリティグループをアタッチすると、クライアントVPNエンドポイントからVPC内にある他のEMIへのアクセス制御が可能となります。

<手順その4>クライアントPCからのアクセスの承認を行う

AWSマネジメントコンソール内でクライアントVPNエンドポイントを選択した上で、「認証」をクリックすると、クライアントPCから接続できる接続先の一覧表が表示されるので、許可を行いましょう。※デフォルトではいずれのCIDRも許可されているわけではありませんので注意が必要です。

<手順その5>クライアント用のVPNエンドポイント設定をダウンロードする

AWSマネジメントコンソール内でクライアントVPNエンドポイントを選択すると上部に「クライアント設定のダウンロード」というボタンが表示されるので、クリックすることでダウンロードが可能です。具体的には「.ovpn」という拡張子の設定ファイルクライアントPCにダウンロードしましょう。その後.ovpn設定ファイル及びクライアント証明書、及び証明書キーをクライアントソフトの設定ファイル用のフォルダに配置します。

まとめ

AWS VPN構築について、本記事では、AWSのVPN構築に焦点を当て、AWS Client VPNを導入するメリットデメリットや構築手順について徹底解説致しました。様々な機能を持つAWS内で、セキュリティの高さを誇る仮想プライベートネットワークであるVPNを構築することで、あらゆる脅威からデータを守ることができることが理解できたと思います。

AWS Client VPNを使用するためには、AWSに関する知識も必要となります。AWSは世界的にも普及しているため、使いこなせるようになると様々な面で重宝されるでしょう。VPNを構築したいと考える方は、是非AWSを利用して構築してみてはいかがでしょうか。