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【システム開発の相見積もり】重要性と行う際の注意点、開発成功のための4つのポイントについて徹底解説!

「○○人月1人日○○円など、提示されたけど、、システム開発の見積もりの相場が分からない」

見積もり金額だけじゃなく、出来れば自社にピッタリの会社に依頼したい」

人月単価人日単価が見積もり依頼した会社ごとに違うけどこの内容が妥当なのか判断できない」

システム開発を行う上で最初に行う見積もりですが、開発依頼に慣れていない場合、見積もりを出されてもその金額は相場の範囲内なのか、本当にこの会社に依頼しても大丈夫なのかと不安や疑問が多くあるでしょう。そんな時には相見積もりを行い、自社に最適な見積書を探し出すことをおすすめします。

相見積もりとは、複数社の会社に同時に見積もりを出してもらい開発費用の比較検討する手法です。また開発コストのみならず、自社のシステム開発を依頼すべき会社を効率的に見極めることが出来るでしょう。相場や工数などの平均を知るだけではなく、会社として開発に臨む姿勢や対応力なども判断することが出来ます。

相見積もりをうまく活用するためにはどうすべきか、本記事でその重要性や失敗しないためのチェックポイントなど、これから見積もり依頼を行うという方に向け、相見積もりに関する重要な情報全てをご紹介致します。

相見積もりの重要性

システム開発を行う場合、依頼をする前に開発会社から必ず見積もりを提出してもらいます。しかし、相見積もりを行うとなると、企業担当者の中には「1社だけでいいのではないか」「何社も見積もり依頼をするのは面倒」と感じる方もいるでしょう。しかし、システム開発依頼を行う場合、この相見積もりは非常に重要な意味を持ちます。

むしろ相見積もりを行わずに最初から1社に絞って見積もり依頼を行いそのまま開発スタートした場合、そのほとんどは失敗すると言っても過言ではないでしょう。なぜ相見積もりがそこまで重要なのか、まずは根本的な役割を深く知り、システム開発依頼を行うにあたっていかに大切なことなのかを把握しておくようにしてください。

単価や工数、期間などの妥当性

相見積もりで最も重要なのは、やはりその内容の比較と言えるでしょう。前提条件は正しく盛り込まれているか?正確な工数が記されているか、妥当な単価で金額が算出されているか、開発期間は適切かなど、多くの項目を比較することが出来ます。むしろこの比較のために相見積もりを行うと言っても過言ではありません。他社と比較し、適正な内容となっているかを確認するためにはこの相見積もりは欠かせないでしょう。

単価が極端に安いという場合、エンジニアなど開発を行う技術者が経験のない新人だったり、スキルが乏しい人材のため、人件費そのものが安いということもあるでしょう。中には地方ベンダーのために安く設定されているということもあります。逆に見積額が高いという場合、スキルや経験が豊富にある有能なエンジニアということもありますし、新人であっても都内など単価が高いベンダーであるということもあるでしょう、

この場合、なぜその金額なのかという明確な根拠をそれぞれに示してもらう必要があります。また、開発期間に関しても、新人などの場合はリスクも含まれるため期間を長く設定しているということもありますので、出来上がった見積もりに対して細かな点を直接聞き、なぜこうなったかという事を必ず確認するようにして下さい。こうした比較は相見積もりを行ってこそ出来ることになりますので、気になるところはとことん突っ込むようにしましょう。

打ち合わせ時のヒアリング力

見積もりを作成する際には、事前に打ち合わせを行う必要があります。その際、見積書を作成するための前提条件、開発の目的や導入後の将来的予測など、様々なことを開発会社に伝えます。この打ち合わせ時でいかに依頼側の業務内容を理解できるのか、適切なシステムのための見積書の作成が出来るのかは担当者のヒアリング力と理解力により異なります。話し合いの中での情報をしっかりと吸収し、システムに反映させた見積書の作成が出来る会社であれば、信頼して依頼することが出来るでしょう。

しかし、前提条件が正しく盛り込まれていない、自社の業務効率化のためのシステムであるということを理解していない場合、打ち合わせ時に伝えた内容が組み込まれていないことがあります。全く別物として出来上がることはそうそうありませんが、自社内で取り決めた前提条件が無条件に変更されているということは珍しくありません。いくら打ち合わせ時にしっかりと伝えたつもりでも、担当者のヒアリング力や理解力が弱ければ、その条件の根拠を読み取らず、開発会社側の都合を優先した見積書の作成してしまいます。

こういった開発会社は信頼できる会社とは言えないでしょう。前提条件変更の確認が前もってあるなら話は別ですが、打ち合わせ時にしっかりと説明したにも関わらず変更をする会社の場合、開発がスタートしても確認や伝達無く様々な変更をする恐れがあります。相見積もりを依頼していなければ、他の依頼先をまた1から探して見積もり依頼を行わなければいけません。見積もり作成に数日かかることは普通です。その分の日数も無駄になってしまいます。相見積もりを依頼した場合は、同じ条件で一気に見積もりを受け取ることが出来るため、こうした時間を無駄にせず、かつ会社の信頼性も判断できるでしょう。

見積もり書提出までのスピード感

相見積もりを行うと、見積書が完成し提出されるまでのスピード感とその正確さを比較することが出来ます。開発会社の中には、最短で即日見積もり作成が可能と謳っているところもあります。中には数日、数週間の期間が必要という会社もあるでしょう。もちろん迅速で素早い見積もり作成は非常に大切ではありますが、その内容に正確性がなければ意味がありません。見積もりは金額や工数を正確に記す必要があるため、早ければいいということでは決してないということを頭に入れておきましょう。

見積もり依頼を数社に依頼して、1社は即日見積もり作成を行い、残りは数日から数週間程度の期間で作成が完了した場合、特に見積書に関する知識がなければ早くに作成を行ってくれた会社、もしくは安く見積もり作成を行った会社に依頼をするという担当者は多くいます。しかし、その内容を隅々まで比較すると、大きくずれている点や極端に工数が少ない、期間が短いということがあります。

見積もり作成がスピーディで尚且つ正確性が高い見積もりは完璧に近いため信頼できると言えます。しかし、ただ素早い作成だけで前提条件などが正しく盛り込まれていない、こちらの要望や条件をしっかり反映させているのに見積もり作成に大分時間がかかってしまうという会社の場合、後々に開発に関する大きなトラブルやスケジュールの遅延などという問題が生じる可能性が非常に大きくなります。相見積もりをして正しい比較が出来れば、こうした問題を回避することに繋がります。

「ミス」の発覚

複数の会社に見積もり依頼を行った場合、自社とベンダーのお互いの見落としを発見できる可能性が非常に高くなります。伝え漏れてしまった箇所や仕様構成の誤りなどに関して、複数の視点から見ることにより開発を行う前段階で気付くことが出来るため、効率のいい開発を行うことが出来るようになるでしょう。こうした小さなミスは、開発が始まってから気付くと取り返しのつかない大きなトラブルの原因ともなります。

依頼する側が入念なチェックを行うのはもちろん当たり前ではありますが、それでもどこかしらに小さなミスはあるでしょう。伝えるべきことをしっかりと伝えられなかったという事もありますし、伝え方が不十分で理解に相違があるという事もあります。こうしたズレやすれ違いを、複数の会社を比較することにより早期発見することが可能となります。

相見積もりの際の注意点

相見積もりをする場合、ただ単に見積もり依頼を行えばいいという訳ではありません。正しく的確な比較を行うためにも、依頼する側も徹底した準備が必要になります。丸投げで見積もりだけ出してもらっても、そこから適切な依頼会社を決めることはまず不可能でしょう。相見積もりを行う理由には、先ほどお話ししたように様々な会社の特徴やスピード感などを確認するためでもあります。正確に他社同士の比較を行うにはどうすべきか、何に注意すればいいのかという大切なポイントを4つご紹介いたします。

要求内容を明確にし統一する

正しい相見積もりを行うためには、見積もりをしてもらうシステム開発に関する条件や項目を統一する必要があります。予算が違う、見積もりする範囲が違う、期間が違うなど、大小関わらず会社ごとに条件が異なってしまえば同じ内容の見積書の作成は出来ません。相見積もりの前提として、必ず全て同じ条件で見積もり依頼を行う事が絶対的なルールと言えるでしょう。要求内容の統一を行うためには、「前提条件の取り決め」「提案依頼書の作成」は欠かせません。それぞれ、なぜ重要となるのかを詳しく解説いたします。

前提条件の取り決め

前提条件は、依頼を受ける側、依頼をする側の双方で理解度を同レベルにするために文章化するものになります。この前提条件が少しでもずれていては、適切な相見積もりを行う事は難しくなります。

見積もり範囲依頼するシステム開発の対象範囲を明確にします。
見積もり対象外範囲「見積もり範囲」とは逆に、対象に入らない範囲を明確にします。
仕様技術開発言語、フレームワーク、サーバーなどの仕様技術の指定を行います。
開発プロセス開発の進め方などを細かく設定します。
プロジェクト期間プロジェクト開始から終了、テスト期間などのスケジュールを明確にします。
要件開発システムに必要な役割や機能を明確化にします。まだ決まっていない場合、想定できる機能に対し前提を示してください。
プロジェクト推進方法進捗管理・推進は誰が行うか、意思決定はどう行うかなどの役割分担を決めておきます。
ネットワーク環境システム関連機器を購入するのか構築するのか、ネットワーク環境の活用方法を明確にします。
テストテストパターンはどのくらい必要か、何を行うのかを明確にします。
納品物成果物の粒度も含め謡的に示します。

上記内容が基本的な前提条件になります。詳細まで細かく取り決めを行い、漏れがないように徹底した前提条件の作成を行ってください。この前提条件を基準として見積もりを作成してもらいます。何度も言いますが、提示する条件にブレが出たり見積もり依頼会社ごとに条件が異なってしまった場合、正しく正確な比較を行う事は出来なくなってしまいますので、徹底して同一条件で行うようにして下さい。

提案依頼書(RFP)を作成して統一

それぞれの会社の実力やコストなど、様々な条件を正しく比較するためにも、条件の統一は絶対です。そのために有効なのが提案依頼書(Request for Proposal)になります。提案依頼書があれば条件などに関するすべてを統一して伝えることが可能になります。見積もり依頼をする前に労力を使用する事や、時間がかかってしまうというデメリットもありますが、相見積もりを正しく行うためにも重要な作業と言えるでしょう。もちろん提案依頼書を作成せずとも見積もり依頼をすることは可能です。

しかし、その場合は「すべての依頼会社に対して前提条件などの要望を同じ内容で必ず伝えることが出来る」という根拠がなければ、正確な比較が行える見積書の作成は望めません。システム開発を依頼するためにどの会社を選べばいいのか、失敗しないために相性のいい会社はどこか、コストや期間などが一番マッチする会社はどこかという事を決めるための相見積もりです。システム開発成功のためにも、妥協せずに徹底した準備を行うようにしましょう。

見積もり依頼した他業者の名前や金額は伝えない

基本的な事にはなりますが、相見積もりを行った場合、「〇〇会社は◇日で見積もりしてくれた」「〇〇会社は◇◇円の見積もりが出た」などという情報を、他社に伝えることは厳禁です。相見積もりであるということを隠す必要はありません。相見積もりを依頼しているという事を伝えれば、自身がある開発会社であれば何の嘘偽りもなく適正価格と期間、工数の見積もりを出してくれるでしょう。このような会社は、その全てにおいて明確な根拠を示してくれるため、かなり信用性が高いと言えます。

しかし、相見積もりをしているという情報以上に、金額や業者名など更に詳しい内容を伝える必要はありません。こうした情報を伝えてしまうと、「あの会社より安くする」「ライバルには負けたくない」という気持ちが強くなってしまい、他会社よりも金額を安くする、工数を短くするという事に囚われてしまい、正確な見積もりを作成してもらえなくなります。そうした会社に依頼をしてしまえば、後々になってから見積もりの内容とは全く異なる工数や金額になるという事もあります。相見積もりをしているという事は伝えるべきことですが、それ以上の詳細は伏せておくようにして下さい。

「発注側」という自覚を強く持つ

見積もりを出してもらった際、値引き交渉を行いなるべくコストを抑えた開発をお願いするという事もあります。この場合、必ず自身が「発注した側である」という事を強く意識して下さい。元々優しく人の事を考えすぎてしまうという方の場合、「こんな値引き交渉は相手を苦しめてしまうのではないか」「無理を言って困らせていないか」などと考えてしまう事があります。人としてはとても思いやりのある方ですが、こうした交渉の場ではこのような感情は不利になることが多くあります。

少しでも気を緩めてしまうと依頼会社に見抜かれてしまい、こちら側の値引き要求は聞き入れてもらえなくなるでしょう。場合によっては「こんな値引き交渉はありえない」「常識的な金額ではない」と否定的なことを言われてしまう事もあります。元が優しい方であればあるほど、このように責められると委縮してしまい適切な値引き交渉は不可能となってしまうでしょう。もちろん、法外な要求はしてはいけません。しかし、全てが開発会社の言いなりになってしまうというのも考え物ですので、強く発注側であるという立場を自覚し、正しい値引き交渉を行ってください。

比較基準を明確にしておく

合い見積もりを行い全ての会社の見積書が提出されたら、それらを比較しどこが適切かを選択します。この際に、比較すべき基準を明確にしておくとやりやすくなるでしょう。基準がなくただ単純に見積書を見比べるだけでは、その会社が一番自社に見合っているか、コストや期間、工数など、システム開発における重要な項目においてどこが一番適正なのかという事が分かりにくくなってしまいます。1か月という期間で見積もりを出したA社と、3ヵ月で見積もりを出したB社であれば、単純に納期が早いA社を選んでしまうでしょう。

しかし、実はこのA社の期間にはリスクが含まれていなかったり、1か月の期間という明確な根拠などがないという場合があります。逆にB社の場合、3か月かかるという根拠、リスクに関する期間などもすべて含まれた見積もりとなっているため、この場合はB社の方が後からのトラブルなどを回避することが出来るでしょう。金額なども同じように、安いからと言って選んでしまうと、エンジニアが初心者ばかりで開発がスムーズにいかないという事もあります。

そのため、自社の基準とする項目はどこになるのか、なぜここを基準とするのか、その条件などについて社内でしっかりと明確化させておくようにしましょう。期間は長くなっても安く抑えられるところがいい、金額は高くなっても実績のあるエンジニアに依頼したいなど、依頼を行う上で特に重要視する要望について明らかにさせておきます。どこを重点的にシステム開発を行うのかを明確にし、比較する際はそこを基準として見比べるようにして下さい。

相見積もりで失敗しない4つのポイント

初めて相見積もりを行う場合や、まだ相見積もりの依頼に慣れていないという担当者の場合、相見積もりを成功させるためには何が必要なのか、どのように進めていけばいいのか、どんな準備があるのかという事がまだはっきりと把握できていないという事もあるでしょう。

  1. システム開発の目的を社内で共有する
  2. 相見積もりに必要な前提条件を設定する
  3. 提案依頼書(RFP)を作成して条件を統一化させる
  4. 相見積もり依頼を行う
  5. 値引き交渉をする
  6. 他社との比較を行い選別する

一般的に、相見積もりを行う流れは上記のようになります。この流れに沿って行えば大体は失敗なくスムーズに行うことが出来ますが、開発会社に自社を信頼できる相手として認識してもらうことが出来れば、より成功率を高め質の高いシステム開発を依頼することが出来ます。

また、信頼できる会社として評価されれば、少しでも好条件で見積もりをしてくれる努力を行ってくれるでしょう。値引き交渉もスムーズにすすめることも可能となります。そのためにはどうすべきなのか、ここで相見積もりを失敗させないための4つのポイントをご紹介致します。

自社ITレベルを理解してもらう

相見積もりで開発会社と打ち合わせや交渉を行う際に、自社のIT知識やスキルを偽りなく伝えるようにして下さい。普段から付き合いなどがある相手企業であれば問題はありませんが、相見積もりを依頼するという場合は、そのほとんどが初めての相手という事がほとんどとなるでしょう。そのため、自社のITレベルを正しく正確に伝えなければいけません。

見積もりを受けるのが初めての開発会社は、依頼した企業のITの導入レベルやスキルなどを基準とし製品制定や工数の見積もりを行っていきます。自社に最適な正確な見積もりをもらうためにも、まずはITレベルをしっかり理解してもらうために、どのくらいの知識やスキルを有しているのかという実情を伝えるようにしましょう。

見積もり内容の不明点は即確認し解決する

見積書は様々な内容が記載してあります。その項目それぞれをしっかりと確認し、少しでも疑問に思う点や気になる箇所があれば必ず説明してもらうようにして下さい。分からないまま進めてしまうと、後になって予想外なトラブルに発展してしまうという事があります。

要件定義実際のシステム開発に必要な機能や性能を落とし込む作業です。
設計基本設計や詳細設計、プログラミング設計などの様々な設計を示します。
UIデザイン既存テンプレートを使用するか、カスタマイズしたUIデザインを使用するかを明確にします。
開発システム開発のメインとなる人件費や技術費全般が計上されます。
テスト不具合なく稼働するかどうかのテストを行うための費用です。テストは数種類あり内容も行うタイミングも異なります。
導入実際に導入する際の初期費用が計上されます。
受入支援既存のシステムデータ移行などという作業が必要な場合に発生します。
導入支援費用マニュアル作成や扱い方の説明会、研修会開催などが必要な場合に発生します。
購入費システム開発に必要な機器があった場合の費用になります。
交通費開発に関する事での打ち合わせや訪問の際にかかる交通費です。遠方の場合は宿泊費なども含まれます。
保守開発完了後の不具合やエラーの対処、扱い方の問い合わせと言ったフォローを示します。

見積書には上記のような項目が記載されています。これ以上の項目の場合もあれば、この一部のみという事もあるでしょう。それらをしっかりと確認し、なぜこの費用になるのか?なぜこの工数なのか?など、少しでも疑問に思う事は即座にその場で解決させるようにしておきましょう。開発会社の中には、特別な根拠なく見積もり工数などを記載している場合があります。ここでしっかりとした根拠を示してくれる会社ならば、非常に頼りになる会社と言えます。

逆に、曖昧な説明でかえって疑問が大きくなってしまったり、明確な答えを出さずに交渉が終わってしまったという場合は、なるべく依頼するのは避けたほうがいいでしょう。こうした会社は、「見積もりを出す」という事だけを目標として作成していることが多く、いざ実際に依頼を行うと、全く異なる仕様で開発を行ったり、工数が見積書以上にかかるという事も少なくありません。必ず疑問はその場で解決し、その際に開発会社の対応についても良く観察するといいでしょう。

自社主導でのベンダーの取捨選択

見積もりの確認を行うにあたり、当然分からないこと、理解できないことなどが出てきます。ですが、こういった時に主導権を相手側に譲らないようにして下さい。もし見積書の中で不可解な部分があれば、開発会社に質問攻めするくらいの勢いで問いただし、しっかりと説明を行ってもらうようにしましょう。なぜこの金額になるのか、なぜこの工数なのかなど、自社にとってこれが最適な根拠は何なのか、費用対効果は出るのかなど徹底した確認を行うようにしましょう。

基本的に、ベンダーはまず過剰な機能を盛り込んで見積もりを行います。どの項目でも、「あれば良い」「安全」「便利」と思い必要だと考えがちですが、予算もしっかりと考慮し不要な機能は外していきましょう。また、自社からの要求で不要な物がある場合はそれも外すようにして下さい。方向修正を繰り返しながら自社に最適なシステムを見つけていくためには、主導権は譲らずに見積もり項目の取捨選択は開発を依頼した側が行うようにしましょう。

値切り交渉は的を絞って

仮に相見積もりを3社に依頼した際に、内容に大きな違いがないという場合には非常に比較しやすくなります。こういった場合、価格、技術力、品質や納期などに的を絞り依頼する開発会社を決定します。ここで値切り交渉に入りますが、交渉を行う時には必ず的を絞って行うようにして下さい。「とりあえず安くしてほしい」という明確性のない安易な値切り交渉は厳禁です。値切り交渉は、値切る人物の人柄やテクニックに頼る場面が非常に大きいですが、上手く話しを進めるためにも、見積書の内容をしっかりと把握し、値切るポイントをハッキリとさせておきましょう。

先程のベンダーの取捨選択でもお話ししたように、自社からの要求で不要な部分を削除する場合などは、その分のコスト削減を提案するという事も可能となります。過剰機能の削除を的確に指摘することが出来れば、必要最低限の開発費用で本当に必要な機能のみを搭載した最適なシステム開発を行うことが出来るでしょう。ここでスムーズな話し合いが可能となる開発会社であれば問題はありませんが、中には何かしらの理由を付けて値切り交渉を拒否する会社もあります。

根拠のある理由で機能の削除や値切りが不可能という場合を除き、ただ単にコストを削減させたくない、値切られたくないという姿勢での拒絶は、今後信頼関係を築くことは難しいでしょう。そういった会社は依頼を見送るようにして下さい。

こうした会社を選別するためには、見積書の内容の徹底把握はもちろんの事、値切り人の見極め力が非常に大切になります。値切ることが出来なくても、その会社がどのような姿勢で開発に臨もうとしているのかという事も判断できるでしょう。あくまで交渉は値切るためではありますが、その他の対応についても良く観察しておくようにして下さい。

依頼先が決まったら他業者へ感謝と丁重なお断りを

相見積もりを行い、その中の1社に依頼を決定した場合、他企業にはしっかりと丁寧なお礼と断りの連絡を必ず入れるようにして下さい。見積もり作成はタダではありませんし、貴重な時間を使って作成をしてくれています。そのまま何の連絡もなく放置するというのは、あまりに失礼な態度となります。仮に今回は依頼を行わなかったとしても、今後何かしらで取引を行う事も考えられます。

担当者の中にはこうした連絡を行う事に対して気まずさを感じそのままにしてしまうという方もいるかもしれません。しかし、それは会社そのものの評価を下げる事にも繋がってしまいます。電話、もしくはメールでしっかりと、見積もりを出して頂いたことへの感謝、依頼を行わないという事に対する謝罪と丁寧な断りを伝えることで、いたずらに関係を壊すことなく穏便に済ませることが出来ます。

まとめ

適切なシステム開発を行うためには欠かせない相見積もりですが、しっかりとした準備と知識を持っておかなければ成功への道は遠のいてしまいます。本記事で紹介した重要性と注意点、失敗しないためのポイントをしっかりと把握し、双方にとって気持ちよく契約を結べるようにしましょう。相見積もりを行う事で、最適なコストや工数だけではなく、相性のいい開発会社とのつながりを持つことも出来ます。

正しく比較し、自社の業務効率化や質の向上のためにはどんなシステムが適しているのかをよく考え、統一した条件で相見積もりを行ってください。

  • 相見積もりを依頼した会社に対して失礼な態度や雑な扱いをしない
  • 前もって自社内で条件を細かく決めておく
  • 提案依頼書(RFP)を作成し統一した条件で見積もり依頼を行う
  • 主導権を握らせずあくまで依頼側の要望通りの開発をお願いする
  • 依頼しない会社に対してしっかりとお礼と謝罪を述べ、むやみに関係を壊さない

特に上記の5項目は相見積もりを行う上で忘れてはいけない重要ポイントと言えます。担当者だけではなく、自社内でしっかりと共有し、正しい相見積もりが行えるように体制を整えておきましょう。

【システム開発・契約形態】システム開発の契約書の重要な役割とは?契約種類や契約書の記載例・注意点まで徹底解説!

「システム開発の契約書って大事なの?」

「システム開発に必要な契約書の書き方も見方も分からない…」

システム開発を行う上で最も重要になるのが契約書ですが、上記のようにシステム開発の契約書の重要性や本来の役割、作成の仕方に対しての知識が乏しく、本来の契約書の在り方について良く分かっていないという担当者は少なくありません。

システム開発の契約書があることで回避できるトラブルやリスクなどはもちろん、契約の種類による違いや必須となる義務などについて、本記事で詳しくご紹介致します。

これからシステム開発を行う、もしくは今まさに契約書の作成を行うという方に、ぜひ読んでいただきたい内容を多くご紹介しておりますので、しっかりと内容を理解し、正しく円滑なシステム開発が行えるよう万全の準備を整えておきましょう。

システム開発における契約書の役割

システム開発を行う際には、依頼した開発会社との契約を交わします。こうした契約書はシステム開発に限らず、会社同士で業務連携や協力体制を構築する際に必ず作成を行うでしょう。しかし、実はこの契約書は担当者によってはあまり重要視されておらず、様々な契約を数多く扱ってきた担当者の中には、契約書そのものをかなり軽く扱っているという事も少なくありません。

しかし、システム開発における契約書には非常に重要な役割があります。契約書を雑に扱い内容の把握が出来ていない場合、後々トラブルが発生した際に、さらに大きな問題へと発展していく事があります。そうならないためにも、契約書の役割をしっかりと認識し、何のために作成するのかを深く理解しておくようにしましょう。

スムーズなプロジェクト遂行のためのルール制定

システム開発の契約書の重要な役割として特に大切なのは、プロジェクトを円滑に進めるためのルールの制定です。食品やファッション、制作物などの形あるものの売買とは違い、最終的に完成する全体像のイメージが明確にできにくいという点があります。

そのため、依頼をした側、依頼を受けた側の間で認識のずれが生じやすくなってしまうという特徴があります。また、システム開発は仕様変更などが起こることも珍しくありません。そのため、当初の計画通りに進めるという事は困難になることが多々あるでしょう。

特に、長期間にわたり行われるプロジェクトなどの場合、経営方針の変更や組織変更、担当者の配置換えなどの社内環境の変化も大きく影響を及ぼします。こうしたシステム開発の特徴を踏まえ、想定された変更が生じた際にどう対処すべきなのかという事をあらかじめ決め、その内容を契約書に記しておくことで、システム開発の関係者全員に共通認識として把握させておくことが出来ます。担当者のみが把握しておくのではなく、開発に携わるすべての人材が理解しておくという事が何より重要と言えるでしょう。

法的リスク

法的リスクの軽減も、システム開発を行う上で外すことのできない重要な項目となるでしょう。契約書は、そのための重要な役割を担っています。民法規定は、「強行法規」「任意法規」の2つに分類されます。

  • 強行法規→当事者の意思や意見などに関わらず、強制的に適用される規定の事
  • 任意法規→当事者の間で合意がある場合、他の何よりもまず優先されるべき規定の事

例えば請負型の契約の場合、2020年に「瑕疵担保責任」が「契約不適合責任」に変更になったことにより、ベンダーが負う責任が従来よりもさらに重くなりました。これまでは納品物の引き渡しから1年以内が責任のある期間という事になっていましたが、契約不適合責任の場合、事実を知った時から1年という期間になります。そのため、納品を行い2年後に契約不適合と言う事実に気付いたという場合には、そこから1年以内ということになりますので、要は納品から3年経っていても責任を負う必要があるという事です。

契約不適合責任は先ほどお話しした任意法規になります。この任意規定の場合、法律によって定められている事項を自由に変えることが可能となっています。そのため、契約書に記載する場合、契約不適合責任は「契約不適合を知ったとき」にするのではなく、検収完了の時点やシステムが稼働した日などに設定を行ってくと、開発会社側の法的リスクを軽減させることになります。ここは双方でのすり合わせが重要となり、お互いが納得した上で取り決めるようにして下さい。この契約項目を正しく認識しておかなければ、大きなトラブルの火種となることがあります。

トラブルが生じた際の根拠

システム開発は、小さなすれ違いや認識の誤差から訴訟トラブルにまで発展する事があります。そのような場合に、契約書は訴訟に発展してしまった際に当事者の合意内容として機能するでしょう。こうした最悪な展開を予想し契約書の作成を行っておけば、後々になって慌てることなく冷静な対応が可能となります。システム開発での訴訟問題は珍しいことではありません。こうしたトラブルになる主な原因として挙げられるのが、納期遅延、仕様変更などにより追加作業を行った時の支払いによるトラブルです。

契約書に詳しく記載があれば、裁判所に対して双方がきちんと合意していたという事を客観的に示すことが可能となります。こうした具体的なトラブルを前もって想定しておき、その場合の対応の仕方、責任の所在を明確にしておくことにより、トラブルの素早い解決、無駄な争いを回避する事にも繋がると言えるでしょう。もちろんこうした事も、開発関係者はしっかり把握しておく必要があります。

システム開発の契約形態・種類とは?

システム開発は、見積もりの確認を行い契約を交わし開発スタートと簡単に進められるものではありません。契約そのものも種類があるため、それらをしっかりと把握し自社にとって何が最適な契約形態なのかという事を理解する必要があります。

システム開発の依頼をするためには、様々な条件の取り決めや見積書の項目確認など、開発を始める前準備というものが非常に多くありますが、契約形態によりその内容も異なってきます。

請負契約依頼された仕事を完成させる契約。完了した成果物に対しての報酬が発生する
準委任契約依頼された仕事を行う契約。法律に関わらない業務内容となり、労働時間分の報酬が発生する。
委任契約依頼された仕事を行う契約。法律に関わる業務内容となり、労働時間分の報酬が発生する。
混合契約開発システムの中の難しい部分は請負対象にし、比較的簡単な部分は準委任とするなどの組み合わせ型の契約方法。

基本的な契約形態は上記のような内容となります。それぞれの特徴をさらに深く知り、自社のシステム開発にはどのような契約形態がふさわしいのかをしっかりと見極めるようにして下さい。以下でそれぞれについて詳しくご紹介致しますので、知識を収集し、自社ITレベルやスキルなどを考慮しつつ、正しい契約形態を選択するようにしましょう。

請負契約

依頼した仕事が完了する事で報酬が発生する契約形態になります。依頼した業務の完成が約束された契約となり、依頼を受けた側は原則として仕事が完了するまでは報酬の請求を行う事は出来ません。完成した成果物の納品、検収を経ることにより完了したと認識されます。逆に言えば、納品を行っても検収が終わらなければまだ完了したとは言えません。

システム開発の場合は、そのプログラム本体が成果物として扱われることが一般的になります。もしも、この成果物の内容の中に各種設計書やシステム構成図、テストを行った際の結果報告書、ユーザーのマニュアルドキュメントなどというものの提出も望む場合には、契約書にその旨をしっかりと記しておく必要があります。双方で話し合い合意した上で、成果物の詳しい内容を取り決めておきましょう。

請負契約には「契約不適合責任」という義務があります。これは先ほどお話しした2020年の民法改正の際に変更になり、これは成果物の品質が前提条件などの契約に適していない事を意味します。請負契約を行った場合、開発を請け負った側はただ単に開発を行い成果物を納品するだけではありません。その開発を行ったプログラム、すなわち成果物の品質が、契約内容に適合しているという確かな保証をしなければいけないという事です。先ほどの説明でもあったように、成果物が不適合と発覚した場合、受託側がその責任を負うことになります。

準委任契約

仕事や業務の遂行に対する報酬が発生する契約形態です。請負契約のように成果物の納品、検収を経て支払いが生じるという事ではなく、時間や日数と言った期間を基準とし、その期間遂行された業務量、時間に対して報酬を支払うという事になります。準委任契約の場合、法律行為以外の業務を主とした契約となり、受けた側には完成義務が生じることはありません。

しかし、先ほどお話しした2020年の民法改正により、準委任契約の際にも成果物に対して報酬を支払う場合の制定が設けられました。そのため、請負契約と混同されてしまう事がありますが、支払いのタイミングや受託側の義務などは大きく異なっています。

請負契約の場合、支払いのタイミングは先ほど説明した通り検収完了時が基本となります。しかし、成果型の準委任契約の場合、支払いのタイミングは作業の完了時や引き渡しのタイミングとなります。ですが、準委任契約の責任が軽いという事では決してありません。請負契約は準委任契約の場合、「善管注意義務」というものがあります。

これは、SEやプログラマーとして期待されるレベルの業務を遂行する注意義務を果たさなければいけないという事です。成果型の場合、契約上で取り決めた成果物の納品が出来なかった際には損害賠償や契約解除などの債務不履行責任を負わなければいけなくなります。

準委任契約と委任契約

契約形態には「準委任契約」と「委任契約」があります。この2つの大きな違いは、表で表したように法律的な業務があるかないかという点です。準委任契約の場合は、依頼する側が法律以外の仕事を委託し、委任契約は法律関係の仕事を委任するという形になります。そのため、システム開発の契約の場合には、この委任契約で締結するのではなく、「請負契約」「準委任契約」のどちらかで行う事になるでしょう。

多段階契約と一括契約

システム開発を行うにあたり、スタートから完成の全てにおいて一括で請け負う「一括契約」と、開発を複数工程に分割し、工程ごとに個別での契約を行う「多段階契約」というものがあります。プロジェクト開始前というのはシステムの全貌がまだ明らかとなっていません。そのため、必要な工数や期間などを正確に見積もることが非常に難しいという点があります。そのため、一括契約は依頼をする側、依頼を受ける側の双方にとって適切ではないという事も十分あり得るでしょう。

過少規模での見積もりとなってしまう事もありますし、高額な見積もりの提示が行われてしまうという事もあります。このような場合、システム開発の全てを一気に契約してしまうのではなく、多段階契約にして段階を踏みつつ進めていくという方法があります。規模の大きなプロジェクトなどの場合は、一括契約よりも多段階契約の方がスムーズに開発を行う事が出来るでしょう。

多段階契約の場合、各フェーズの性質を考慮し契約類型の選択をすることが可能となります。着手前にある程度の成果物が具体的に想定できる場合は「請負契約」となり、特定させることが困難な場合は「準委任契約」という事になるでしょう。さらに、要件項目やテストなど、システム開発部門とベンダーが共同で作業を進めていくという場合は、準委任契約での契約を行う事が多くなります。

契約形態それぞれのメリット・デメリット

契約形態は大きく分けて「請負契約」「準委任契約」の2種類に分けられます。また、先ほどご紹介したように、多段階契約や一括契約などもあり、自社にとってどの契約形態で行えばいいのか悩んでしまうという事もあるでしょう。システム開発を行う場合、その契約形態ごとのメリット・デメリットをしっかりと把握し、自社の開発内容と照らし合わせて検討する必要があります。それぞれの内容をしっかりと理解し、正しい選択を行えるようにしておきましょう。

メリット

請負契約のメリット・求める成果物が手に入る
・コストの把握がしやすい
・縛られることが無い(受注側メリット)
準委任契約のメリット・労働力が確保しやすい
・仕様変更に柔軟な対応が可能
・完成しなくても報酬が発生する(受注側メリット)

上記のような内容が、それぞれの契約形態の主なメリットとして挙げられます。発注する側、受注する側双方にメリットは発生しますが、どちらの立場であっても、知識としてそれぞれの内容を把握しておくといいでしょう。請負契約のメリット、準委任契約のメリットを詳しくご紹介致します。

請負契約のメリット

求める成果物が手に入る→請負契約の場合、納期や成果物に関する具体的な取り決めを行ったうえで契約を行います。そのため、指定した基準を満たした納品がされるため、品質の安定が保証されています。万が一契約不履行があっても、修正依頼を行う事も可能ですので、「〇日までにほしい」「〇〇を納品してほしい」という場合は請負契約が適していると言えるでしょう。
コストの把握がしやすい→自社でシステム開発を行う場合、機能追加やエンジニアの増員によるコスト増加、トラブルのための想定以上の予算になるという事は少なくありません。請負契約であれば、発生するコストや開発人員の調整も受注側で行います。成果物に対する報酬はもちろんありますが、受注側の責任になるため余計なコストをかけることなく固定のコストで開発が可能となるためキャッシュフローが明確になります。
縛られることが無い(受注側メリット) →極端な話にはなりますが、「納期までに成果物が完成すればいいため自分のペースで仕事が出来る(もちろん、スケジュールや各フェーズに沿って開発するなど案件により様々です)」などというメリットがあります。請負契約では、発注側が指示を出す権利はありません。納期に間に合いさえすれば、時間やペースなどに縛られることなく作業を進めることが出来ます。

準委任契約のメリット

労働力が確保しやすい→例えば「システム管理を依頼したい」という要望の場合、準委任契約であればこの業務依頼のみを遂行してくれるエンジニアを効率よく確保する事が可能となります。契約の期間を細かく取り決めたうえで依頼することになりますので、多くの会社では繁忙期のタイミングに合わせて行っているという事よくあります。
仕様変更に柔軟な対応が可能→請負契約の場合、「〇〇日までに◇◇を納品」というような契約の形になりますので、一度契約を結んでしまうと発注側が後から納品物に対する指示を出すことは出来ません。準委任契約の場合、業務遂行のみでの契約内容であれば、こうした仕様変更などにも融通の利く契約形態と言えます。
完成しなくても報酬が発生する(受注側メリット) →メリットとして請負契約との違いと言えば、その報酬のタイミングです。準委任契約の場合、請負契約のような成果物がなかったとしても、これまでの業務遂行に対する報酬が支払われます。準委任契約は完成責任を問わない形になるため、完成してもしなくても、仕事を行えば行った分の報酬を受け取ることが可能となります。

デメリット

請負契約のデメリット・自社内エンジニアのスキルが上がらない
・仕様変更が困難
・「成果が絶対的条件」となる(受注側デメリット)
準委任契約のデメリット・納期アリの仕事には不向き
・契約内容が曖昧になりやすくなる
・仕事内容に決定権がない(受注側デメリット)

請負契約、準委任契約のどちらでも、当然メリットがあればデメリットも存在します。デメリットを前もって把握しておくと、もしもの際に落ち着いた冷静な対処が可能となりますので、しっかりと内容を把握しておくようにしましょう。以下で、それぞれの細かな内容についてご紹介致します。

請負契約のデメリット

エンジニアのスキルが上がらない→自社内でアプリやシステムの開発を行う場合、業務を行うと同時にエンジニアの成長やスキルアップを見込めますが、請負契約は「外注」という形での開発になるため、自社内のエンジニアの成長を促すことは困難と言えます。開発スキルやノウハウが自社内に蓄積することが出来なくなってしまうため、請負契約は必要な分だけの利用に留めるようにするといいでしょう。
仕様変更が困難→先ほど、準委任契約のメリットとして「仕様変更に柔軟な対応が可能」というお話をしましたが、請負契約の場合はそれとは逆に対応が困難という点があります。請負契約は「契約通りの成果物の納品」という仕組みになっているため、仮に設計に不備があったとしても、不備を抱えたままの成果物として納品されます。発注を行った後に変更や追加をこなうのは困難なため、契約を行う際に要件定義をしっかりと行っておくようにしましょう。
「成果が絶対的条件」となる(受注側デメリット) →検収・納品を行うまでは何が合っても報酬が発生することはありません。納期までに完成した成果物を納品する事が絶対的条件となりますので、完成し検収を行うまで受け取れるものは何もないという事になります。また、請負契約では契約不適合責任も負うことになります。納期厳守はもちろんの事、その責任は非常に重いという事を強く自覚する必要があるでしょう。

準委任契約のデメリット

納期アリの仕事には不向き→何度もお話しするように、準委任契約には仕事を完成させる義務というものがありません。仕様変更などといった柔軟性に長けてはいますが、納期がある契約には不向きと言えるでしょう。仮に納期までに完成品が上がらないという場合でも、受注側に責任はありません。こうした業務の結果に対しては、発注側に責任がある契約形態になるという事をしっかりと頭に入れておきましょう。
契約内容が曖昧になりやすくなる→業務上の「成果」というものが存在しないため、契約内容が曖昧になりがちという点があります。契約内容の認識のずれにより、業務遂行や報酬の支払いにおいて何かしらのトラブルが起きてしまうという事っ珍しくはありません。準委任契約を行う際には、報酬の支払い対象業務、契約有効期限などについて細かく取り決めを行い、相違がないように徹底しておくと安心です。
仕事内容に決定権がない(受注側デメリット) →準委任契約は、受ける仕事内容を決定することが出来ません。発注側から業務範囲を指定され、そこを忠実に行うという契約になりますので、得意分野での活躍が出来ない、作りたいものややりたい作業があっても選べないというデメリットが生じます。また、受二人契約ではシステム開発の一部工程のみの依頼のため、根幹にかかわるという仕事は非常に少なく、実力を発揮できないと嘆く方も多くいるでしょう。

担当者の3人に1人は契約内容の把握が出来ていない!?

システム開発の契約における内容は、実は多くの担当者がその全貌を全て把握できていないという事が少なくありません。実際、中小企業やベンチャー企業でのシステム開発依頼の際に、その契約書の内容を正しく全て把握できているという方は全体の30%弱となっており、実に7割以上の担当者は契約内容を完全に理解していないという実態があります。

3人に1人の割合で、契約内容を把握できていないという事になり、その内の4割以上の担当者は何かしらのトラブルに遭遇しており、契約締結に1か月以上かかってしまったという事もあります。

契約書の把握が出来ていない会社の開発で、最も多いトラブルが、「納期遅れ」「責任の所在」「成果物の質」の3つになります双方で作り込んだ契約書の内容を正しく完璧に博しておけば、こうしたトラブルを回避する事にも繋がりますが、実際は契約書は流し読み程度で終わってしまい、詳しいその中身を理解しているという方は非常に少ないのが現状です。

把握が出来ていない担当者と言うのは、新人に限った話ではありません。何度も同じようなシステム開発を依頼しているベテラン担当者であっても、その内容を把握できていないという方も多くいるでしょう。むしろベテランだからこそ、「確認しなくても大丈夫」「トラブルが起きた際はその都度対処できるから必要ない」と考えている方も珍しくありません。

そのため、契約書の内容をじっくり見て把握するという工程を省いてしまう事もよくあります。しかし、それではトラブル回避をスムーズに行うことが出来ません。また、いらぬトラブルを引き起こす要因にもなってしまうでしょう。契約書の内容はかならず把握し、開発に携わっている全ての関係者にも共有しておくようにしましょう。

契約書の様式の違いと記載例

IT業界では、こうしたシステム開発の契約書を作成する場合、「業務委託契約」「SES契約」という言葉をよく耳にするでしょう。しかし、実際これらは法律上に存在しない契約になります。ではどんなことを指しているのか。この「業務委託契約」「SES契約」というのは、すなわち本記事で紹介している請負契約や準委任契約などの契約形態の事となります。

システム開発の契約書は、成果物に対する知的財産権の帰属を明確化させ、保守管理、メンテナンス方法、月額料金などを定める必要があります。この保守管理などについては、別途の契約書作成を行ってもいいでしょう。さらに、双方の守秘義務に関する項目などについても明確にしておくと、いらないトラブルを回避することが出来ます。ここでは、請負契約と準委任契約の主な記載例をご紹介致します。

請負契約の契約書

請負契約の場合、「業務委託契約書」として締結されることが非常に多いため、このタイトルで契約書の作成を行っても問題はありません。業務請負と業務委託を区別するために、「業務請負契約書」とタイトルを付けるという事も多くあります。

  • ソフトウェア開発契約書(プログラミング)
  • システム構築契約書
  • デザイン制作契約書

上記のように、開発する内容に合わせたタイトル表記を行うという事も多くあり、一概にタイトルは「〇〇でないといけない」という決まりはありません。

また、請負契約の場合準委任と異なるのは先ほどもお話しした「契約不適合責任」です。

1 乙は甲に対し、甲が指定する仕様書通りの成果物が開発されていることを保証する。

2 前項の保証期間は納入日から3ヶ月とし、同期間内に前項の保証事項に反することが原因で成果物に不具合が生じた場合には、乙は、自らの費用と責任において改修作業を行うものとする。

3 成果物が第三者の特許権等又は著作権を侵害して、当該第三者より成果物の使用を差し止められた場合又は損害賠償を求められた場合、乙は、第4条に定める委託料総額を限度として、甲に生じた損害を賠償するものとする。

https://www.ys-law.jp/IT/450/45023/

上記の記載例の場合、「前項の保証期間は納入日から3ヶ月」と記してあります。ここの部分は、本記事の冒頭「システム開発における契約書の役割・法的リスク」でもご紹介した通り、保証期間がいつからになるのかははっきりと明記しておかなければいけません。納品をした日なのか、システムが稼働した日なのかにより、保証期間がいつまでになるのかが変わってきます。

準委任契約の契約書

準委任契約は、何度もお話ししたように完成義務が生じません。そのため、明確な目的物がない以上は瑕疵担保責任、契約不適合責任は負わないものとなります。しかし、その反面先ほどもお話ししたように準委任契約の場合は善管注意義務を負っていますので、持ち得る能力を最大限発揮し、期待されるレベルの仕事を全うする責任があります。

もしも職務怠慢、致命的ミスなどといったトラブルが発生し、この義務に違反してしまった場合、債務不履行に基づいて損害賠償の請求や契約解除などという事にも繋がるでしょう。完成義務は負わない代わりに、適切な業務を遂行したのかを確認するための作業報告書の提出が重要になります。

第〇条 乙は、前条に定める要件定義書の確定後○日以内に、業務終了報告書を作成し、甲に提出する。

甲は、個別契約に定める期間(以下「要件定義作成支援業務終了の点検期間」という。)内に、当該業務終了報告書の確認を行うものとする。

甲は、当該業務終了報告書の内容に疑義がない場合、業務終了確認書に記名押印の上、 乙に交付し、要件定義作成支援業務の終了を確認するものとする。

要件定義作成支援業務終了の点検期間内に、甲が書面で具体的な理由を明示して異議を述べない場合には、甲は要件定義作成支援業務終了の点検期間の満了をもって、業務の終了を確認したものとみなされる。  

https://monolith-law.jp/corporate/system-development-contract-check-quasi-mandate

上記記載のように、業務終了報告書の提出義務についてしっかりと定めており、報告書の確認が遅れることの無いように点検期間まで明確に記してあります。また、業務終了は「業務終了確認書に記名押印の上、 乙に交付し、要件定義作成支援業務の終了」と定められており、ユーザーの記名と押印がなければ業務終了とはなりません。

また、最後は書面に対する異議がなかった場合のみなし終了確認について記されています。ここは非常に重要で、何かしらの理由から確認手続きを怠ってしまった場合、後の作業に遅れが発生してしまったり確認の有無をしないままに次の作業へ移ってしまったという場合に、双方の責任が曖昧になってしまうという事を避けるために記してあります。具体的な理由の提示と異議がない場合にのみ業務終了となり、仮に異議があるという場合は業務終了にはなりません。

契約書に記載するべき主な項目

次に、契約書に記載すべき重要な項目についてご紹介致します。何度も言うように、契約書は非常に重要な書類です。そのため、その内容はしっかりと作り込み双方にとって納得できるものにする必要があります。ここで紹介する項目は、契約書の作成があるにもかかわらず、特に問題が生じやすい項目となりますので、内容の把握、理解を深め、トラブルを未然に防げるよう正しい記載を行うようにして下さい。

開発・設計対象の範囲

開発や設計の対象となる範囲は明確にしておきましょう。仮にプロジェクトの開発途中で仕様変更などがあった際、発注側が契約書に記載されている範囲を超えているという認識をしてもらうことで、受注側は追加費用の正当な請求を行うための根拠になります。曖昧な表現での記載は極力避け、専門用語には説明を加えるなどの方法で明確に記しておくようにして下さい。双方で共通の認識が出来るよう、表現は客観的に行うといいでしょう。

損害賠償の期間や上限額

請負契約の場合、民法改正により瑕疵担保責任から契約不適合責任へと変化し、損害賠償期間の起算点が変わりました。最初は適切に稼働していたとしても、納品から数年たって普段使用しない機能などにバグが見つかるという事も少なくありません。そのため、受注側は長期にわたり損害賠償責任を負うという事になります。これは受注側には大きなリスクとなるでしょう。また、発注側も、損害賠償期間をハッキリとさせることで、システムに関する責任の所在を明確にさせることが出来ます。

契約不適合責任の起算点を「納品完了日」とするか「システム稼働日」とするかは、双方でしっかりと話し合い、お互いに納得した上で記載するようにして下さい。また、仮に契約不適合責任を追及された場合、その損害賠償金額においての上限額も決めておきましょう。一般的には、契約書に記載案件の報酬金額を上限とすることが多くあります。

協力義務

要件定義は、プロジェクトを成功へ導くために非常に大きな影響を及ぼします。業務の流れや課題をできる限り正確に把握する必要があり、業務内容を熟知している担当者の協力は必須と言えるでしょう。ですが、中には開発は丸投げすればいいと考えている企業も少なくありません。そのため、契約書の中で協力義務に関する記載をし、受注側は義務として課せられているという事を強く認識する必要があります。

著作権

特に大きなもめごとに発展してしまうのが著作権です。開発したシステムの著作権をめぐり、受注側と発注側がトラブルを起こしてしまうという事は珍しくはありません。そのため、契約書に著作権の帰属について明確に記載しておくようにしましょう。ここもまた、曖昧な表現で分かりにくいと後々になってトラブルになってしまいますので、著作権はどちらになるのかをハッキリ記載しておくようにして下さい。凡用的に活用できるものであれば受注側、その他に関しては発注側に帰属するなどバランスを見て決めるといいでしょう。

変更管理手続き

システム開発案件では、仕様変更などによる追加の作業というのは少なくありません。そのため、仕様変更によって工数が増加した場合などの手続きを明確に提示しておくと、大きなトラブルを回避することが出来ます。この際には、仕様変更により追加作業が発生した場合の費用負担などについても明記しておきましょう。金銭的な問題は、大きなトラブルを起こす要因になります。そのため、契約書に明記し事前に追加作業が発生した場合の対応について双方で認識を共有しておくことが重要です。

「経済産業省」が公表しているモデル契約書を参考に

実際に契約書を作成する場合、経済産業省が後悔している「情報システム・モデル取引・契約書」を参考にするといいでしょう。モデル契約書と呼ばれており、第一版は2007年に公開されました。これは大規模案件向けの内容でしたが、2018年には中小企業などの比較的小規模な案件を盛り込んだ追補版が公開され、さらに2019年には、民法改正に対応した最新のモデル契約書が公開されました。

実際の案件の内容を落とし込み、それに合わせた規定を盛り込むなどして作成を行うようにするといいでしょう。その際、今お伝えした特にトラブルとなる内容については、入念な話し合いやミーティングなどを行い、受注側と発注側のどちらかのみに有利になることの無いようにする必要があります。

契約の際に注意すべきポイント

契約を行う上で、特に注意すべきポイントを3つご紹介致します。契約書を作成して開発依頼を行ったとしても、何かしらのトラブルは起こってしまうでしょう。そういった場合、大きなトラブルに発展させないため、また、問題を早期解決させるためには契約の際に注意すべき大事な項目があります。契約書はこうしたイレギュラーな場面でその効力を大きく発揮します。もちろん、何のとあブルもなくスムーズな開発が行われることが一番の理想ではありますが、前もって回避するためにはどうすべきか、契約前に何を行うべきなのかをよく理解し、受注側、発注側双方が気持ちいい仕事が行えるようにしておきましょう。

契約書の内容について詳しく精査し把握する

システム開発におけるトラブルは、その多くが契約書の確認不足から起こります。そのため、再度しっかりと内容を精査し、項目それぞれをよく把握するようにして下さい。

  • 実態に即した内容となっているか
  • 自社のリスクは最低限となっているか
  • 内容が合理的・公平になっているか

主となるのは上記3点です。それぞれを強く意識し、契約書の確認を行うようにして下さい。以下でその内容について詳しくお伝えいたします。

実態に即した内容となっているか契約書は実際のプロジェクト内容に即していなければ意味がありません。案件の難易度、発注側のITレベルなどを考慮し、起こりうるトラブルを想定し、必要な項目に抜けや誤りがないかよく確認しましょう。
自社のリスクは最低限となっているか実際にトラブルが起きた際、受注側、発注側双方の責任の所在はもちろんの事、その際のリスクは最低限で収まっているか確認が必要です。時に重要なのが、何度もお話ししている不適合責任と損害賠償金の項目となります。
内容が合理的・公平になっているかリスクを抑えることも重要ですが、一方に有利な契約書になっていないかよく見ておきましょう。予定工数が完了したら完成していなくても業務終了となるような記載がある場合もありますが、裁判ではこうした事は無効と判断されることもあります。公正な規定かどうかをよく見ておくようにして下さい。

契約内容について双方が正しく理解しているか確認する

契約書を作成し開発がスタートしてから、実は契約書の内容を把握していなかったという事は珍しくありません。本記事でもお話しした通り、担当者の3人に1人は契約内容の把握が出来ていないという現状があります。もしも開発途中で何かしらのトラブルが起きた際、内容を把握できていなければ、「そんな話は聞いていない」「責任はこちら側は取らない」などという大きなトラブルになってしまうでしょう。

契約書の内容は、双方の責任者が同席した際に読み合わせを行い、不明点がないかしっかりチェックしておくようにしましょう。その際、何かしら疑問点などがあればその場で解決し、お互いの認識の違いをなくすようにして下さい。責任者は、契約書の内容をプロジェクトに携わる全員に内容を共有し、自社内でも情報のずれがないように徹底しておく必要があります。

会議内容は必ず記録する

トラブル回避のためには、ミーティングや打ち合わせなどの会議の記録を残しておくことが非常に大切です。システム開発案件の場合では、ベンダーはシステム開発のプロとして、発注側企業の意見を聞きながら開発作業を行う「プロジェクトマネジメント義務」というものがあります。会議の記録などは、このプロジェクトマネジメント義務を正しく果たしたという確固たる証拠になります。また、会議の記録はどこでどのような話が行われどう進んでいったのか、この意見はいつ出されたのかなどと言った進行具合もお後から確認することが出来ます。

そのため、「言った・言わない」論争が起こることなく、スムーズに開発までの道のりを進んでいけるようになるでしょう。こうした記録はミーティング後の数日以内に作成を行い、開発メンバーにメールなどで送り内容の相違がないかよく確認をしておくようにして下さい。この際、口頭で伝えるだけでは受け取り方に違いが出てしまったり、記憶違いで正しい確認が出来ないという事が起きてしまいますので、必ず書面にし、保存できるようにしておきましょう。

現在のシステム開発に多い契約形態とは?

現在のシステム開発の契約形態は、多くが「請負型」「混合型」となっています。そのため、システム開発を受注する企業は成果物責任に対するリスク管理が必要不可欠となっています。発注側も、こうした受注側が負うリスクに対する知識を深めておくようにしましょう。また、発注側は開発依頼の範囲や、追加作業における費用などについても良く理解しておく必要があります。

「契約書にはこう書いてあるからこれ以外の費用は払いません」となれば、追加の作業は行ってもらえなくなりますし、最悪の場合訴訟問題にまで発展してしまいます。本記事で紹介した注意点やポイントをよく理解し、大きなトラブルを未然に防ぎつつ、円滑なシステム開発が行えるようにしていきましょう。

まとめ

システム開発は契約1つで大きなトラブルを招いてしまう非常に難しい依頼となります。しかし、契約書を正しく正確に作成することが出来れば、問題も小さく収めることが出来、早期解決や双方の負担を最小限にとどめることが出来るでしょう。

  • 契約書の役割の認識
  • 契約形態の把握
  • メリット・デメリットの理解
  • 契約書に記載すべき重要な項目と注意点

上記内容に対する知識をよく深くし、受注側・発注側共に効率よく円滑なシステム開発を行っていきましょう。正しく綿密に精査された契約書であれば、双方の関係をよりよいものとするための役割も果たしてくれます。システム開発の契約書やその内容に対して疑問点や不安なことなどがあれば、曖昧なままにせずしっかりと1つ1つを解決しながら契約を進めていくようにしましょう。

【システム開発における英語の重要性!?】海外エンジニアとのコミュニケーション、仕様書、ドキュメントも英語が必須に!?

「エンジニアの英語能力はなぜ重要なの?」

「海外エンジニアとコミュニケーションを図る理由は?」

システム開発において、プロジェクトを成功させるために必要・重要なポイントは多々ありますが。中でも重要なのがエンジニアの能力・スキル・経験は大きなポイントの1つと言えます。そして、そんなエンジニアの能力として求められる「英語」が、実はシステム開発業界にとっては非常に重要なのです。

また、昨今はシステム開発のエンジニア・開発者不足による人件費高騰が課題になっているため、海外オフショア開発、特にベトナムオフショア開発の注目度が年々増加傾向となっています。しかし、オフショア開発を行う上で欠かせない海外エンジニアとのコミュニケーションが図れずに、泣く泣く断念するという企業も珍しくはありません。

本記事では、システム開発と英語の関係性、現場で頻出する単語や表現、メリットや勉強方法などについて、徹底した情報をご紹介致します。特に現場で頻出する単語や表現は、開発をスムーズに行うために欠かせません。システム開発を発注する企業も、システム開発を行う企業のどちらにとってもこれからの時代を見据えると必須とも言えますので、ぜひ一覧を覚えておきましょう。

世界の人気開発フレームワーク PHP・Laravel(ララベル)の開発者コミュニティも英語ばっかり!

世界でよく使われるシステム開発言語の1つであるPHPですが。中でもフレームワークの人気ナンバーワンがLaravel(ララベル)です。最近は、日本でも当たり前に開発言語に使われるようになりましたが。それでもまだコミュニティやドキュメントとなると、日本語圏での情報量は圧倒的に不足しています。

例えば、日本のLaravel(ララベル)コミュニティは、こんな感じで最新の投稿が2021年12月と既に1ヶ月以上前でアクティブとは言えないのです。尚且つ、コミュニティの数も投稿も圧倒的に日本語圏は当然ですが少ないです。英語圏ですと、情報量、熱量、そして圧倒的に最新の情報が手に入ります。

ECサイト構築で大人気のShopify(ショッピファイ)も英語メイン!

ちなみに、ECサイト構築で大人気のShopify(ショッピファイ)も日本法人があるとはいえ本社があるアメリカのユーザーがメインであるため開発者向けのプラットフォームの多くは英語です。

Shopify(ショッピファイ)ストアのカスタマイズや、Shopify(ショッピファイ)アプリ開発する際には必ずAPIを使う必要が出てきます。そんな時に、必ず障壁となるのが技術の前に英語が分からないという壁です。ドキュメントを読んでると日本語ではなく、ほとんど英語のためGoogle翻訳などを使うわけですが。翻訳サイトやアプリを使えるとこのような問題も解消できます。

Shopify(ショッピファイ) API

「システム開発」と「英語」は切り離せない

システム開発を行うにあたり、英語能力は切っても切り離せない重要なスキルと言えます。実際にプログラムやドキュメントなどは英語で表記されていることが非常に多くあるため、英語能力が高ければ理解も早くスムーズな作業を行う事が可能となるでしょう。また、昨今ではコストを抑えたオフショア開発が注目されていますが、英語能力が高ければ日本に限らず海外のプロジェクトなどにも参加することが出来ます。

さらに、システムのタグやコードなどもすべて英語になりますので、英語力が乏しいという場合、システム開発におけるスキルも高いとは言えないでしょう。また、システム開発に限った話ではありませんが、昨今はグローバルなビジネススタイルが主流となっています。

プログラミング言語

まず絶対的な第一条件として、コンピューター専用言語であるプログラミング言語は必須と言えるでしょう。プログラミング言語と一言で言っても複数あるため、目的に応じて習得する事がオススメです。例えばWebサービスであればJavaが有用となります。アプリの開発にも使用できる凡用的言語のため、プログラミング言語を初めて学ぶという方には特にオススメと言えるでしょう。

今現在、このプログラミング言語は非常に多くあるとお話ししましたが、広く知られているメジャーなものから、知る人ぞ知るマイナーなものまで全てを合わせると、その数は実に200種類を超えています。コンピューターの種類や作成するものにより最適なプログラミング言語を選択する必要があります。また、習得しているプログラミング言語によって年収にも差が生じます。下記では主となる5つのプログラミング言語をご紹介致しますので、ぜひご参考ください。

JavaScript基本的プログラミング言語の1つです。ブラウザ上で動作し、Webサイトの動きを付けるために活用されます。実際の動きを確認しながら習得することが出来るため、初心者でも楽しんでマスターする事が可能です。フロントエンドエンジニアを目指す方はマスターすべき必須のプログラミング言語です。
JavaWebアプリやAndroidアプリ、組み込み系のシステムなどというように、様々なプロジェクトで活用されています。「C++」や「C言語」を元として開発されました。世界的に最も開発に採用されており、Javaを理解していれば他言語への転換もしやすい得特徴があります。
PHPWebアプリの開発に用いられる歴史あるプログラミング言語です。世界的にも広く活用されているため、ネット上に情報が多く出回っており、日本語での書籍も数多く出版されています。特に、人気CMSのWordPressで構成されたサイトのカスタマイズを行う場合には必須と言えるプログラミング言語です。
C言語様々なアプリを作成できるプログラミング言語です。コードを書いてから実際に動かすまでにコンパイルという行為が必須となっており、初心者には難易度が高く理解が難しいという点があります。プログラミングに詳しくなりたい方やコンピューターに詳しくなりたいという方は是非学ぶといいでしょう。
Perl機能豊富で高性能なプログラミング言語です。テキスト処理に非常に強く、ライブラリモジュールが豊富なため出来ることの多さに定評があります。コンパイルを行う必要がないためすぐ実行できるのも特徴の1つと言えます。さらに、どんなOSでも操作が可能なため、初心者でも扱いやすいプログラミング言語となっています。

システム開発現場でよく使用される英語とは?

システム開発の現場では、様々な場面において英語の利用は欠かせません。開発現場では、こうした英単語や表現は当たり前のように使用されています。タイミングにより頻出する英単語があり、それぞれをあらかじめ知っておくとさらに業務の効率を高めることが可能となります。システムエンジニアの中には、こうした英単語や表現に対して翻訳や検索などを利用しているが、正しく理解しているか不安という方も少なくありません。ここで、タイミングごとによく使用される英単語や表現、また、海外チームとのミーティングなどで使用できる表現などをご紹介致します。

システム開発・構築の手法

  • アジャイル開発:Agile Development
  • インクリメンタルモデル:Incremental Model
  • スパイラルモデル:Spiral Model
  • インクリメンタルモデル:Incremental Model
  • エクストリームプログラミング(XP) :Extreme Programming
  • スクラム:Scrum
  • スプリント:Sprint
  • リーンソフトウェア開発:Lean Software Development

システム開発の工程やプロセス

よく使われる英単語

  • 要件定義:Requirement Definition (Analyze)
  • 外部設計:External Design
  • 内部設計:Internal Design
  • 開発:Coding
  • 機能:Function
  • 修正:Fix
  • 不具合:bug
  • テスト:Testing
  • 単体テスト:Unit Testing
  • 結合テスト:Integration Testing
  • 総合テスト:System Testing
  • 運用:Operation
  • 保守:Maintenance
  • 本番環境:Production Environment
  • 検証環境:Testing (Test) Environment
  • 開発環境:Development Environment
  • ステージング環境:Staging Environment

よく使われる表現

  • 要件定義を締結する:Fix System requirement / Finalize system requirement
  • 見積もりについての意見を聞く:ask them for their opinion about our estimate
  • フォローする:I will follow up
  • 明日朝すぐにやります:I’ll do it first thing tomorrow morning.
  • その問題は次期システムで対応します:fix the problem in the next system
  • 仕様があまり決まらない:Defining requirements takes time.
  • 顧客と調整が必要:We need to sit down and talk with them.
  • ただいま確認します。:I will check right away
  • 人件費を節約する:reduce personnel costs
  • を担当する:be responsible for the
  • 現地で:on site
  • リモートで、オンラインで:off site / remote
  • パッチを当てる:apply patch
  • 仕様をドキュメントにまとめる:write down requirements
  • 見積もりを行う:get an estimate of
  • 優先させる:prioritize/ put top priority to

システム開発の上流工程

よく使われる英単語

  • スコープ:scope
  • スコープ外:scope out
  • スコープ外となります:It is out of scope
  • 拡張性:scalability
  • 信頼性:reliability
  • 予算:budget
  • 交渉する:negotiate
  • 見積もり:estimate
  • 設計する:design
  • 活用する:leverage
  • 独自仕様の:proprietary
  • 組み込みの:embedded
  • 要件を固める:Fix requirement(s)
  • 最終化する:finalize

よく使われる表現

  • 一旦〇〇を仮決めする:temporary decide 〇〇 もしくは、tentitively decide 〇〇
  • ヒアリングする:conduct hearing もうちょっとおしゃれには proceed discovery phaseとか
  • 落としどころを決めよう:let’s decide point where we can agree
  • 相互理解:mutual understanding
  • 工数が増えます:increase man-hours.
  • 仕様の変更:changes in specifications.
  • コスト削減:eliminate unnecessary cost/cut the cost
  • 要件が増えすぎている:customer’s requirements exceed our capability
  • 休日出勤でキャッチアップ:work over the weekends to catch up with the schedule.
  • 納期の遅延:extend delivery date
  • 若干の工程の遅れ:slightly behind the schedule.
  • 工数に影響が出る:affect man-hours
  • 延期する:postpone the phase
  • 予定を前倒しにする:move up the schedule

開発工程の進捗報告

  • 仕様がなかなか決まらない:Defining requirements takes time./Customers have not finalized their requirements yet.
  • 顧客と調整が必要だ:We need to sit down and talk with them.
  • すぐ確認します:I will check right away
  • 見積もりについての考えを聞く:ask them for their opinion about our estimate
  • フォローする(≒催促する):I will follow up
  • 明日朝イチでやります:I’ll do it first thing tomorrow morning.
  • その問題は次期システムで対応する:fix the problem in the next system
  • 運用でカバーする:back up by operation
  • 今回はうまく切り抜ける:gloss over some issues this time
  • 仕様を書面にまとめる:write down requirements

システム開発テスト工程

  • テスト環境:test environment
  • 本番環境:production environment
  • 開発環境:development environment
  • 初期設定:initial setting / initialization / default setting
  • 検証環境:staging enviroment
  • リリース:system release/ go live/ cut-over
  • 臨戦ルーム:war room

プロジェクトの進捗管理

  • 進捗:progress
  • 進捗報告:progress report
  • 週次会議:Weekly meeting
  • 成果物:deliverable
  • 生産性:productivity
  • 工数(人月):man-month FTE
  • プロジェクトの開始:kick-off
  • プロジェクトの終了:cutoff
  • 要件固め:fix requirement
  • マイルストーン:milestone
  • プロジェクトを率いる:lead a project
  • プロセスを加速させる:expedite the process
  • リカバリする:recovery
  • 障害:incident / system issue
  • 障害復旧:system recovery
  • 業務回避:operational workaround
  • プロジェクトの概要:A brief on the project / summary of project
  • 一番の問題:most vital problem / critical issue
  • 問題の原因:root cause of the issue
  • 課題:issues / problems
  • 打ち手:counter-measure
  • 作業分担:job allocation or task allocation
  • リカバリープラン:recover plan catch up plan
  • リソース追加:add more FTEs
  • 不安定:unstable
  • 通信エラー:network issue
  • アプリ障害:application issue

ドキュメント関連

  • 仕様、仕様書:Specifications
  • 使用の手引き:Instructions for Use / User’s Manual
  • 要求、要件:Requirements
  • 要求分析:Requirements Analysis
  • 要求仕様・要求仕様書: Requirements Specifications
  • 業務フロー:Business flow
  • ネットワーク構成図:Network Configuration Diagram
  • ER図:ER Diagram
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海外チームとのミーティングや会議

  • 会議の日時:the date and time of the meeting
  • 何か提案はありますか?:Does anyone have a suggestion for
  • 根拠がない:There is no basis for it.
  • ~の代わりに:on be half of ~
  • 質問ありがとうございます:thank you very much for asking
  • 〇〇スライド目に移りますmove onto page 〇〇
  • 〇〇さんに話してもらいます:I will pass the microphone to 〇〇
  • 会議を閉めたいと思います:I would like to close the meeting
  • 全く同感です:I agree with you
  • 検討してみます:I’ll take it into consideration.
  • 何か質問はありますか?:Is there any question
  • 会議に参加する人:the attendees for the meeting
  • 議題:agenda / topics

その他システム開発現場でよく使用される表現

  • あなたは〇〇の分野の担当です:You’re in charge of 〇〇.
  • クラスやメソッドを設計してください:Please design classes and methods.
  • ご不明点がある場合には、〇〇さんに確認を取ってください:If you have any questions, please contact 〇〇.
  • 納期は〇〇日です:The deadline is 〇〇.
  • リスケジュールする必要がありますか?:Do we need to reschedule it?
  • 私たちに現在の進捗状況を教えてください:Please inform us about the current progress.
  • 進捗が遅れている理由を説明してください:Please explain why the project is running late.
  • この機能の実装をお願いします:Please implement this function.
  • 本番環境で正しく動くことをきちんと確かめて下さい:Please make sure that it works in the development environment.
  • この機能を修正してもらえませんか?:Can you modify this function?
  • この不具合を修正してもらえませんか?:Can you fix this bug?

以上のように、よく使用される単語、表現が非常に多くあり、英語能力の重要さを強調しています。もちろん英語能力が乏しくとも開発に携わるという事は可能ではありますが、理解が遅くなってしまったり開発の進行を遅らせてしまうなどと言う事もあるでしょう。任せられる範囲も限られてしまいます。そのため英語能力はスムーズな開発を行っていくうえで重要な必須スキルとなっています。

また、英語の必須理由の1つとして挙げられるのが、昨今のIT業界の人材不足です。様々な業界で人手不足というのは大きな課題となっており、IT業界も例外ではありません。こうした人手不足は人件費の高騰に大きく影響を及ぼし、今後さらに加速していくと言われています。そのため、昨今のIT業界では、海外の開発者による開発体制、ベトナムなどの海外オフショアが注目されてきています。

こうした場合、やはり英語能力があると今後の開発の幅も広がり、費用を抑えつつ良質なシステム開発が行えるようになっていきます。日本国内に限った活躍では限界が来てしまう事もあるでしょう。視野を広げスキルを磨き上げていくためにも、英語能力は非常に重要な必須スキルと言えます。

システム開発における英語能力があるメリット4つ

システム開発では英語能力が必須というお話をしましたが、場合によっては必須スキルではなくとも構わないという事もあるでしょう。しかし、その英語能力が高ければ高いほどメリットが大きくなっていきます。ここでは、そのメリットの具体的な内容について、4つのポイントを詳しくご紹介致します。

システム開発や開発言語の最新情報の入手が可能

システム開発、開発言語などといったITの最新情報をすぐに入手する事が可能となります。最新すってむやプログラミング言語をキャッチアップするためには、英語能力は欠かせないでしょう。最新情報は日本語訳されていないものも多く、ほとんどは英語での情報発信となっています。最新の情報を入手できないというのは、エンジニアにとって大きなビハインドと言えます。日本語訳されるという場合でも、その為には時間がかなり掛かってしまい英語の情報を入手する場合とかなりの時差が生じてしまいます。

他業界に比べ、ITは情報の移り変わりが早いという特徴がありますので、テクノロジーの進化に追いつくためにも英語は非常に重要です。一言で英語能力と言っても様々ありますが、こうした情報の入手を効率よく行うためにはリスニングやリーディング能力を鍛えるといいでしょう。海外の論文やカンファレンスなどをリアルタイムで理解が出来るようになります。

略語の理解がしやすい

実際プログラミングを行う際には、上記で紹介したように様々な単語や表現を使用しながら作業を進めていきます。中には略語で契約書に記載されているということも珍しくはりません。また、開発現場では当たり前のように略語が使われています。英語能力がある場合、この略語に関する理解度もスピーディになるでしょう。英語能力がない場合には、まずその略語が何の略なのかを調べ、その元となっている単語の意味を調べるという手間がかかりますが、英語能力が高ければこうした手間を全て省き、即座に意味を理解する事が可能となります。

タグの略語一覧

BD:Basic Design基本設計
ED:External Design外部設計
FD:Function Design機能設計
ID:Internai Design内部設計
DD:Detail Design詳細設計
PD・PS=Program Design・Program Structure Designプログラム設計
PG:Programingプログラミング
CD:Codingコーディング
UT:Unit Test単体テスト
IT:Integration Test結合テスト
PT:Product Test総合テスト
OT:Operations Test運用テスト

ドキュメントを読める

プログラミングは基本的に英語、英単語の集合体ですので、ここでも英語能力のレベルによって業務効率が大きく差を開くことになるでしょう。英語が得意であればあるほど有利のなるのがシステム開発になります。マニュアル内容の理解度が早ければ、それだけ時間を短縮した開発を行うことが出来るでしょう。

海外エンジニアとのコミュニケーションが取れる

英語能力が高ければ、海外のエンジニアとのコミュニケーションも簡単にとることが出来ます。英語が話せれば外国の人と会話をするのは当たり前ですので、これのどこがメリットになるのかを疑問に感じる方もいるかもしれません。しかし、システム開発の場合、海外エンジニアとのコミュニケーションが可能という事は、これまで以上に開発の視野を広げることが出来るという事です。

先ほどもお話ししたように、IT業界は深刻な人材不足のため、このままでは今以上の人件費の高騰が起こってしまいます。回避の方法として注目を集めているのが海外のオフショア開発です。こうした海外オフショア開発を行う場合、現地のエンジニアとの綿密なコミュニケーションがシステム開発成功のカギと言えるでしょう。国が違えば文化も違うため、同じ言葉でも認識の相違が生まれてしまったり、会話がかみ合わないなんてこともあるかもしれません。

しかし、プログラムを行えるスキルを持ち、尚且つ英語能力に長けていれば、こうしたすれ違いうア生じることもないでしょう。また、自身が海外エンジニアとして活躍するという事も可能となります。能力を発揮する場を広げ、これからのスキル向上も可能となるため、海外エンジニアとのコミュニケーションがとれるという事は、日本に留まらずに大きく視野を広げた働き方が出来るという事が言えるでしょう。

さらに、企業としても、プログラミングスキルも持ち、海外エンジニアとコミュニケーションが取れるほどの英語能力を有している人材は喉から手が出るほどの存在です。前述した通り、マニュアルや単語など、英語能力があるという事はその分システム開発に対する理解が早いという事を示していますので、申し分ないほどのスキルを有しているという事が言えるでしょう。

英語能力が乏しいエンジニアはキャリアを積めない?

英語能力がいかに重要かという事を本記事ではご紹介してきましたが、実際は英語能力が乏しくともエンジニアとしての仕事を行う事は可能です。しかし、キャリアを積んでいく事は非常に難しいというのが現状です。英語能力がる方とない方の場合、その大きな差が出るのが「求人」と「信用性」です。この2つのポイントについて、それぞれ詳しくご紹介致します。

英語能力と求人

英語能力が必須というお話は本記事で何度も言いましたが、実際のエンジニアの求人募集などでも英語能力は重要項目として書かれていることが大半です。求人情報誌などをよく見てみると、「TOEIC〇〇点以上」といった条件をよく目にします。現在、IT業界は日本国内だけでも非常に多くありますが、大手転職サービス「DODA」が2013年に行った求人調査によると、薬40%の企業が社内SEの英語能力を採用条件に加えています。

つまり、この数字を見ると、英語能力がない場合、この4割の求人には応募する資格すら与えられないという事になります。英語能力を必須とする企業は年々増えてきており、50%、60%と割合もどんどん上がっていくでしょう。そのため、企業に属して確かなキャリアを積んでいくためには、英語能力がないことには始まりません。

また、現在は国内のみのビジネス展開をしている企業であっても、今後は海外を視野に入れながらビジネスの拡大を図るという企業は必然的に増えていくでしょう。そうなると、英語能力が必須となる求人はますます多くなってきます。現に、IT業界の大手である楽天は、社内の公用語を英語にするという発表をしました。また、ソフトバンクは社員全員の英語力の教育に力を入れています。こうした名だたる大手企業も英語能力の重要さを理解し、業務に組み込んで社員を育てています。

また、IT業界は海外とのつながりもある業界ですので、エンジニアに限らず英語能力が必須と言う部署などもあるでしょう。逆に言えば、ITスキルを持ちつつ英語能力がある場合はどの企業からも熱烈なオファーを受ける可能性があります。両スキルも持っている場合、求人の幅を狭めることもせず、最も自分に合っていると感じる企業、好待遇を約束してくれる企業への就職、転職が有利となります。

また、有能な人材を失いたくないという企業の思いから、これまで以上に待遇が完全されるという事もあります。キャリアを効率よく積むためには仕事環境が重要ですが、両スキルを持っていれば今まで以上に幅広いジャンルや大きな舞台での活躍が出来るようになりますし、日本を飛び出して海外を中心として働くことも出来るようになります。

信用性

極端な話ではありますが、英語能力があるかないかはそのエンジニア個人の信用性にも関係してきます。システム開発に限らず、IT業界は様々な場面において英語の利用率が非常に高い業界になります。最初から英語能力が高い方もいますが、新人エンジニアの中には、まだ英語が上達していないという方も多くいるでしょう。しかし、長く続けていく事で自然と身についていくという面もあります。

しかし、エンジニア歴が長いにもかかわらず英語能力が上達していない、本記事で紹介したような基本的な単語ですら理解できていないという場合、個人的な信用を失う事に繋がります。会話能力が乏しくとも、良く活用する単語や略語、表現などは、数年エンジニアとして活躍していればある程度は自然に覚えていきます。しかしそういった事すらも出来ていないという場合、「本当にエンジニアとしての経験があるのか」「なぜ英語能力を鍛えないのか」などと言った不信感を持たれてしまうでしょう。

本記事でも何度もお伝えしていますが、エンジニアの英語能力は必須項目と言っても過言ではありません。多少IT業界にいた経験がある方であれば、英語がいかに重要な言葉になっているか理解しているでしょう。そういった中でも英語能力を強化していない、英語能力が乏しいままでいるという場合は、仕事を依頼したいというクライアントはまず現れないでしょう。そのため、経験を多く積み上げてキャリアを高めるという事は不可能になってしまいます。

オススメの英語勉強法

システム開発に関わらず、IT業界では広く英語能力が重要視されています。しかし、大人になってから改めて勉強しようと思っても、どのような方法で行えばいいか分からない、仕事があるから塾や教室に通うのは無理という方は少なくないでしょう。しかし、キャリアを積むため、エンジニアとしての信用性を高めるため、仕事の範囲を広げるためにも英語能力を高めることは欠かせません。そこで、今すぐにでも始めることが出来るオススメの英語能力向上の勉強方法をご紹介致します。

スマホアプリ

自分の好きなタイミングで気軽に英語能力を高めることが可能なのがスマホアプリです。中には無料のものもあるため、初期投資なく英語の勉強をすることが出来ます。仕事の休憩中や帰りの電車の中、寝る前のちょっとした時間など、少しの隙間時間だけでもこうしたアプリを活用する事で効率的に英語能力を高めることが出来るでしょう。

長続きしない、すぐ飽きてしまうという方でも、自分のペースで進めていくことが出来るため、無理なく自然に続けることが出来ます。ゲーム要素が強いものや、大手転職サービス会社が監修していて信用性が高いものなど、色々なアプリの中からぜひ自分にピッタリのものを選んでみて下さい。スマートフォンだけではなく、連動してPCでも学習が出来るものなどもありますので、どんなタイプがいいかまずは色々試してみるといいでしょう。

書籍

プロによる監修で本格的に独学で学びたいという方には書籍がオススメです。教材を見ながら自分の力で進めていくため、スピーディに英語能力の強化を行うことが出来るでしょう。プロが執筆する書籍は、ビジネス英会話や日常会話などはもちろんですが、ITに関連強い英語の書籍なども多数存在しています。こうしたものを選ぶことで、ITの知識も高めつつ英語能力の向上を行うことが出来るでしょう。

しかし、書籍を活用した勉強方法は独学性が強くなるため、やる気次第で英語能力の向上が衰えてしまうという事もあります。教科書を使用した学生の勉強のようなスタイルとなりますので、こういった方式が苦手という方や継続力がないという方には向いていないかもしれません。しかし、やる気があり本気で英語能力の向上を目指すという方であれば、一番英語能力を身につけやすい方法と言えます。

TOEIC

英語の能力と言えばTOEICと言っても過言ではないでしょう。繰り返しになりますが、求人条件の中に「TOEIC〇〇点以上」という条件を提示している企業は少なくありません。目で見て英語能力を判断できる一番分かりやすい形と言えます。また、TOEICは資格になりますので、確かな証拠として高い効力を発揮するでしょう。キャリアを積むための転職などにも有利になりますので、向上心がある方はTOEICの勉強がオススメです。

総合的な英語能力を効率よく高めることが可能となりますので、飛躍多岐に能力をアップさせたいという方にはぴったりと言えます。しかし、TOEICはIT業界が主となっているわけではなく、「英語」の能力を高める総合的な勉強になりますので、エンジニアとして英語能力を高められればいいという方の場合はオススメできません。その場合は、書籍やスマホアプリなどを活用するといいでしょう。

オンライン英会話

とにかく英語の能力を高めたい、コミュニケーションが図れるようになりたいという方には、オンラインの英会話教室がオススメです。前述した通り、今後IT業界の人件費高騰などの課題から、海外のオフショアが今まで以上に注目を集めるでしょう。そのため、海外のエンジニアチームと共にシステム開発を行っていくという機会も増えていくかもしれません。そのような場合、コミュニケーション能力も重要なスキルとなってきます。

実際に会話お行って身につけていくため、人と話すことが苦手な方や人見知りが激しい方などは難しいかもしれませんが、とにかく実践を積んで近いわの能力を高めていくため、実用的でな会話の能力を身につけることが出来ます。しかし、基本的には月々の費用が発生しますので、学習意欲が低いと続けることは困難でしょう。本気で英会話を学びたいという方であれば、今後活用できるコミュニケーション能力を効率的に向上させることが出来ます。

リスニング

ITの最新情報を入手しつつ英語に慣れるためには、リスニングが非常に効果的です。この際、Tech系のニュースラジオを聞いたり、カンファレンス動画の視聴などをすると効果的です。何度も繰り返し耳から聞くことで、自然に覚えていくことが出来るでしょう。翻訳されていないハリウッド映画などを見続けることで英語能力が上がるのと同様に、意識して耳から情報を得ることで自然に体に染みついていきます。

リスニングしたTech系の情報を理解することが出来るようになれば、最新情報も同時に入手することが出来ます。英語能力と共にITに関する知識も身につけられるという非常に効率のいい勉強法です。最初は聞き流し程度から、徐々にしっかりと耳で聞くようにすることで、ストレスなく自然に英語能力を向上させることが出来るでしょう。

まとめ

システム開発は、ベトナムオフショア開発など海外での開発が今以上に注目を集め、海外エンジニアとのコミュニケーションは必須となっていくでしょう。そのためにも、ITに関連した英語能力だけではなく、コミュニケーションが図れる会話力なども必須項目となってくるでしょう。海外エンジニアとチームを組み共に開発に携わるという可能となります。

今後さらに人材不足が加速していけば、今のままでの体制を維持することは難しくなるでしょう。海外の開発者で開発を行う新たな体制、海外オフショアによるコスト削減の開発をスムーズに効率よく行っていくためには欠かせない英語能力。まずは本記事で紹介した単語や表現を完璧にすることを前提とし、様々な勉強方法から自分に合ったものを選択して効率よく能力の向上を図っていきましょう。

『スクラム開発とは?』厳選 役立つツール3選とその全体像

多くの企業で採用され始めているスクラム開発。ITに詳しくなくても、名前だけは何となく聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。注目を集めているこのスクラム開発とは一体どんなものなのか、活用することで生じるメリットやデメリットの紹介だけでなく、スクラム開発のプロセスやツール、失敗例や成功例までベトナムオフショア開発のMattockが広く解説いたします。

スクラム開発とは

スクラム開発とは、「アジャイル開発」の手法の一つです。コミュニケーションを主体とした開発方法で、開発メンバーのチームワークを重視することが特徴です。プロジェクトの生産性と品質を高めるためには、開発チームのコミュニケーションを密にとることが必要です。また、スクラム開発アジャイル開発の中でも特に短い期間で開発工程を区切って行われます。こうした短い期間をスプリントと呼び、多くは1~4週間単位で組まれることが普通です。このスプリントは後程詳しくご説明いたします。

スクラム開発は、基本的に「テスト駆動開発」や「継続的インテグレーション」など、他の開発方法と組み合わせて行います。スクラム開発はソフトウェア開発のために考案されましたが、実はそこに技術的な側面は含んでおらず、プロジェクトを進めるためのフレームワークという位置づけのためというのが大きな理由となっています。まとめると、スクラム開発とは「短期間で少人数の開発チームが協力し合いながら行う開発方法」となります。

アジャイル開発って?

そもそもアジャイル開発とは一体どんなものなのでしょうか。ソフトウェアの開発では、「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」に分類されます。このアジャイル開発は2000年ごろから採用する企業が増加してきました。少人数制の開発チームが協力し合いながら業務を進めていきます。

大きな特徴として、アジャイル開発はウォーターフォール開発のように、一度決定した計画を絶対とはしません。開発メンバーや関係者からのフィードバックを定期的に得ることで、計画変更などを柔軟に対応・調整し、一度にまとめて開発するのではなく、ある程度の短期間で一つづつの機能を追加開発していきます。

スクラム用語「スプリント」とは?

スクラム開発では作りたい機能を小さい単位に分割し、短い期間で完成させます。短い期間のことを「イテレーション」と言いますが、繰り返される期間を個別に「スプリント」と呼びます。スクラム開発では、短くて1週間、長くて約1か月間までの、固定期間の中で繰り返し開発を行います。この固定期間がスプリントです。もし仮に、スプリント最終日に作業工程が残っていたとしてもスプリントは終了となり、延長などはありません。

スプリント期間はプロダクト規模の規模、開発チームの人数や熟練度、ビジネスの状況など、ありとあらゆる部分を踏まえて決定します。基本的には週単位でのスプリントとなりますが、状況の変化などにより現在のスプリントでの作業が意味をなくしてしまった場合などは、スプリントを途中で中止することが出来ますが、この判断はプリダクトオーナーのみに許された権限です。このプロダクトオーナーについても、後程詳しくご紹介致します。

メリット・デメリット

スクラム開発におけるメリット・デメリットを理解することで、取り入れるべきかどうか、開発方法として自社に適しているかなどが分かります。また、メリットをさらに引き出すためにすべきことや、デメリットを最小限に抑えるための施策なども同時に考えることができます。。このメリット・デメリットを細かくしっかり理解するということは、イレギュラーなトラブルや予期せぬ失敗を回避する事にも繋がりますので、必ず開発チーム全員で共有しましょう。

メリット

短期間で成果を上げる

スクラム開発は、顧客からの要求を、リスクや必要性を基準に並べ替え、優先順位の高いものから順に開発を行っていきます。そのため、期間は短くても上げられる成果は非常に大きいものとなります。また、こうした優先度の高い順通りの開発をすることにより、最低限必要な機能が揃った段階でリリースすることが可能となります。完成を待たずに顧客へ一部プロダクトの提供が出来ます。また、不特定多数に公開されるようなWebサービスなどでは、早期収益化にもつながるでしょう。

変化に柔軟に対応可能

スクリプトごとに要件の見直しや方向性の確認などを行うため、仕様変更や機能追加などの対応を柔軟に行うことが可能となります。また、案件の内容に限らずこうした定期的なミーティングを開発チームが行うことで、そのチーム内で発生している問題の検知も早くなります。

スクラム開発のミーティングでは、「分からない事」「疑問に思った事」「困っている事」などは隠さず素直に話し共有することが推奨されています。こうした細かな部分までしっかりとチーム内で共有することで変化に対応する速度も上がりチーム内の結束も強まっていきます。

早期にフィードバックが得られる

スクラム開発は、短期で動作するプロダクトを完成させることが可能になるため、定期的に顧客からのフィードバックを得ることが出来ます。これにより、開発の最終段階になって「望んだものと違う」というトラブルを回避することが出来るようになるでしょう。開発終了間際でのこうしたトラブルが起きてしまうと、コストが掛かるだけでなく、企業としての信用問題にもつながってきます。顧客との信頼関係や会社としての信用性を守るためにも、このスクラム開発は非常に有効と言えるでしょう。

自立的チーム作成が可能

短く区切った開発期間ごとの工数見積もりを開発メンバーが各自自分で立て、期限を切ります。それに対しチームからの了承を得て進行するため、自然と責任感を持つようになるでしょう。セルフマネジメントはもちろんのこと、自分のタスク以外の部分にも目を向け、チームの成果として計画を達成させるためにはどうしたらいいのかというのをじっくり考える必要があります。こうした部分から、各々の視野が広がり、各自が責任感とチームへの気遣いをもつことに繋がり、自律的なチーム作りを促進することが可能となります。

デメリット

習得が困難

ウォーターフォール開発とは大きく異なるスクラム開発では、移行する際の習得が困難な場合がります。また、チームは組織化されている必要があるため、全員がスクラム開発についての知識を持ち、しっかりと理解しておかなくてはいけません。これが出来ていなければ開発が失敗するリスクが大幅に高まります。スクラム開発を行う際は、まずは慣れるまで、2スプリント程度の学習期間を設けるといいでしょう。

顧客の協力が必要不可欠

メリットとしてあげた「顧客の早期フィードバック」ですが、これは顧客側の協力が絶対的に必要となります。こうした正しいフィードバックが得られなければ、スクラム開発の真価を発揮することは不可能でしょう。そのため、こうした部分はしっかりと開発前に顧客へ協力をお願いしておく必要があります。フィードバック送信のフォームなどを設けておくといいかもしれません。

完了が未定

スクラム開発は短期間のスプリントで行いますが、開発初期段階ではこのスプリントを何回繰り返すかは決められて今¥。そのため、予想以上に長引いてしまうという場合もあります。また、スクラム開発は仕様変更などの受け入れアリというのが大前提のため、開発対象の増減があります。こうしたことからも、スクラム開発でははっきりとした完了時期を見通すことが困難となってしまうでしょう。

メンバーによって開発の質が変わる

スクラム開発の大きな特徴は、開発メンバーのチームワークを最大限活用した開発方法です。もしも、メンバーの中でスKラムで決まった開発方針や方向性に賛同できないメンバーが一人でもいる場合、非協力的になる可能性が大きくなってしまいます。そうなると、適切に機能しなくなってしまうでしょう。

また、メンバーの技術に大きな差がありすぎると教育が必要となり余計な時間もかかってしまいます。メンバー内の入れ替わりが起こると失敗につながるため、最初のメンバー決定時にこうした部分を考慮しなくてはいけません。

スクラム開発チーム内の役割

スクラム開発はおよそ3~9名の少人数体制のチーム編成で開発を行います。チーム内では、それぞれに役割が分担されています。3つの役割に分けられ、個々のポジショニングをしっかりと認識し開発作業を行うことが大切です。この3つの役割とは一体どんなものなのかを詳しくご紹介致します。

プロダクトオーナー

開発するプロダクトにおける責任者です。主な役割としては、「どのような機能が必要か」「優先順位はどの並びか」といったビジョンを考え開発チームのメンバーへ伝えます。他にはプロダクトバックログのメンテナンスや優先順位の決定・リリース計画の立案・開発チームが作成したインクリメントを受け入れるかどうかの判断・ステークホルダーとの調整などを行います。

また、プロダクトオーナーはスプリントをキャンセルすることが可能な唯一の存在で、基本的に開発は行わずスケジュールや予算の管理などを行います。そのため、プロダクトオーナーはスクラムマスターと兼任しないしないことが強く推奨されています。プロダクトオーナーは、開発チームの中の責任者という位置づけと認識しておきましょう。

スクラムマスター

スクラム開発のチームが、スクラムの価値などをよく理解しプロセスを正しく実践できることに責任を負います。スクラムのルール、進め方をチームメンバー全員に説明し効果的な実践を促します。プロジェクトを円滑に進めるための調整役のようなものです。コーチングやファシリテーション、チームへの奉仕的活動が主な役割となっています。

また、プロダクトオーナーや外部メンバーからの無理難題な要求から開発メンバーを守ったり、特定のメンバーに負荷がかかりすぎないようなタスク調整なども行います。プロダクトオーナーとの兼任はよくありませんが、開発メンバーとスクラムマスターの兼任という場合は多くあり得るでしょう。開発メンバーが気持ちよく業務遂行をするための守り役のような役割をいいます。

開発メンバー

実際にスクラム開発を行うメンバーの事です。設計やドキュメントの作成、データベース管理、アプリケーション開発、テスト、運用などの一通りのスキルを持っていることが求められます。決まった分野のみしかやらない・これはできないなどというのは望まれません。仮に苦手分野などがあったとしても、作業を融通しあいながら、全メンバーが全ての作業をこなせるようになることを目指します。

また、仕事のやり方は、開発メンバー同士で決めることが出来ます。開発メンバーは上下関係などは必要ありません、役職や年齢などに左右されず、皆が平等の立場になります。開発チームの人数はおよ3~9名程度で構成され、おなじ場所にいなければいけません。人数がそれ以上になる場合には、開発チームの分割を行う必要があるでしょう。

スクラム開発のプロセス

ここまでは、スクラム開発の概要やそれぞれの開発チーム内の役割、メリットやデメリットなどを解説しました。では、実際のスクラム開発はどのように行うのか、スプリントの流れはどのようなものなのかをご紹介致します。この流れをしっかりと把握しておかなければ円滑な業務遂行は困難とないってしまいます。各々の役割に沿って、適切な作業を行うよう心掛けて下さい。

1・計画を立て、実施する

スプリント第一段階です。まず開発の計画を立てなければ何も始めることはできません。プロジェクトで必要となる機能一覧をバックログと言います。ここから当該スプリントで実装する機能を選択します。ここでは優先順位の高いものから開発していくのがポイントです。このように、スプリントの中で実装する機能一覧を「スプリント・バックログ」と呼び、スプリント・バックログを決める会議を「スプリントプランニングミーティング」といいます。ここで決まった内容をいよいよ実施していきます。

2・進捗報告

スクラム開発では毎日決まった時間にミーティングを行います。これは絶対欠かすことはできません。これを「デイリースクラム」といい、毎日進捗報告を行い、状況によってその日の作業を決めていきます。スクラム開発は、冒頭でもお話しした通りコミュニケーションを密にとり進めていく開発方法です。こうした報告機会が多くあるのが特徴で、プロジェクトの進み具合だけではなく、今後起こりうる開発上の課題なども共有しておくといいでしょう。このデイリースクラムはあまり時間をかけず、短時間で正確な情報のやり取りが求められます。

3・機能評価を行う

開発がある程度進行し、計画した機能の実装ができたらその都度機能のテスト、評価を必ず行います。この機能評価の実施を「スプリントレビュー」といい、スプリントの最終日の行います。特に重要視するのは、スプリントを始めるにあたり第一段階で決定したバックログの基準を、どの程度満たしているかがポイントです。また、このスプリントレビューによっては機能を追加したり再度バックログを作成する場合もあるでしょう。

4・スプリントを振り返る

スプリント最終段階です。単一スプリントで完了せずに、何度かスプリントを繰り返して行います。そのため、スプリント最終日はスプリントレビューと同時に振り返りを必ず行いましょう。ここで何かしらの課題がった場合には、次のスプリントに備えた改善計画を立案することが出来ます。スプリントはこの1~4のプロセスを短くて1週間、~長くて最長4週間の間に行います。これがスクラム開発です。

スクラム開発のツール

スクラム開発を行う際には、ツールの有効活用がオススメです。スプリント期間を設定できることや、かんばん方式のインターフェースであることなどを選択のポイントとするといいでしょう。また、課金が可能なのか、無料ツールのみの使用とするのかなども重視して選択するといいでしょう。

Jira

オーストラリアのATLASSIANの開発管理ツールJiraは、日本語化されており非常に使い勝手抜群のツールです。スプリントの期間決定やかんばん方式のインターフェースはもちろん、その他の細かな設定も可能となっています。また、最大の特徴として、ソースコードと連携が出来ます。

コードとタスクを連携させ、履歴管理することはこれまでの物理かんばん方式では不可能なモノでした。このJiraは、世界で最も利用されている管理ツールともいわれています。多少設定が複雑な箇所などもありますが、使い慣れてくれば特に問題なく活用できるでしょう。

Zube.io

GitHubで開発を進めている場合には、二重管理にならないように「GitHubのissueと連動したタスク管理を行いたい」というニーズが非常に高く、様々なサービスがあります。その中でも、特にスクラム開発向きで評価が高い管理ツールがZube.ioです。

Webサービスですのでクローズ環境では使用できないという弱点がありますが、UX・UIに優れ、使い慣れていない方、非ITエンジニアのアジャイルマスターやプロダクトオーナーでも苦労せず活用できるでしょう。4名までなら無料で利用できるため、少人数のスクラム開発で試しに取り入れてみるのもいいかもしれません。

Trello

非常にシンプルで分かりやすいUIが採用されています。拡張機能を使用すればスプリントの期間設定も行うことが出来ます。Jiraのような複雑な設定をすることはできませんが、小規模プロジェクトや少人数の開発チームのあ場合であれば十分な機能といえるでしょう。プロジェクト管理、タスクの整理、チームワークの促進をすべて行えます。世界中で100万を超えるチームに活用されているTrelloは、チームの生産性を向上させるのに非常に有効でしょう。

エクセル

表計算ソフトのエクセルは、実は非常に優れたスクラム開発のツールになります。追加コストもかかりませんし、関数やマクロの仕掛けなどはともかく、使い方をメンバーに説明する必要もないでしょう。こうした観点から、エクセルはとてもオススメのツールの一つと言えます。

出来合いの管理ツールを活用するよりも、自分たちで管理項目や管理粒度を模索しながら管理ツールを作り上げていくことで、チームメンバーへの教育としても非常に有効的でしょう。初めてスクラム開発を行う場合はぜひエクセルを活用してみて下さい。ある程度スクラム開発を行い、エクセルだけではやはり厳しいという感覚がつかめてきてから、本格的なツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

スクラム開発の失敗

スクラム開発は、スクラムガイドに背くことで失敗のリスクが高まります。その中でもよある役割別に失敗例をご紹介致します。役割による失敗を犯してしまうと、他メンバーへの負担も大きくなり開発の円滑な進行が不可能となってしまうでしょう。個々の役割をしっかりと理解し、なすべき仕事をきっちりこなすことが失敗を回避する大前提となります。

プロダクトオーナーの失敗

PBL管理を怠る優先順位が正しくつけられていなかったりINVESTを満たしたPBIになっていない場合、開発に大きな支障をきたします。最悪の場合、スタート時点から失敗してしまうという事もあり得るでしょう。プロダクトオーナーは開発の責任者であり進行を左右する大きな要です。まずはこの最初の出だしをしっかりと行わなければ開発自体がスタートさせることが困難となってしまうでしょう。
開発メンバーと離れている基本的に開発チームは同じ時間、おなじ場所で作業を行わなければいけません。仕様の確認事項などを開発メンバーはプロダクトオーナーに確認しますが、場所が離れていたりすれば即確認がとれず時間のロスが発生してしまいます。開発の遅れにもつながり、会社の信用問題へと発展していく場合もあるでしょう。そもそもこうした確認事項が多発してしまう時点でプロダクトオーナーの役割をこなしているとはいえないでしょう。
完了の定義を共有しないPBIの完了定義を開発チームのメンバーと共有しなければ、他メンバーは作業範囲が分からなくなってしまいます。明確な完了定義をしっかり共有することで、開発の質を高めメンバー内の結束も強まる効果があります。受け入れ条件を明確に行うことが最適です。プロダクトオーナーは開発の全権を握っていますので、しっかりとした指針を示すことが最大の役割と言えるでしょう。

プロダクトオーナーの失敗に多いのは、チームへの情報共有や優先順位決定の失敗などがあげられます。こうした部分はしっかりと行わなければいけません。開発チームの責任者でもあり様々な決定権を持つプロダクトオーナーが一つでも間違えてしまうと、他メンバーを巻き込み開発そのものを失敗にさせてしまうでしょう。

実際、プロダクトオーナーにチームを率いる力量が足らずに失敗したという話も多くあります。まずはプロダクトオーナー個人の力量、コミュニケーション能力を明確にし、本当に任せられるのかどうかを判断しましょう。

スクラムマスターの失敗

開発メンバーと兼任兼任すること自体は様々な企業でも少なくありません。兼任することが間違いなのではなく、しっかり両方の役割をスムーズに行える力量があるかどうかです。IT業界は人手不足でこうした事はさほど珍しくはありませんが、個人の能力以上の仕事を行うのは不可能です。スクラムマスターの仕事はそうなくなりませんし、開発メンバーも個々にタスクが振り分けられているためこれはこなさなければいけません。どちらかの作業がネックとなってしまえば開発の遅れに繋がりますので、十分注意が必要です。
チームへの奉仕がないリーダーシップがなく、開発メンバーを守る役割が出来ていない場合も出てくるでしょう。開発メンバーを業務に集中してもらうためには、スクラムマスターが外野からしっかり守る必要がります。チームが抱えるあらゆる障壁の解消を務めるのが大きな仕事と言っても過言ではありません。ここをしっかりこなさなければ、開発の成功は遠のきます。
スクラム開発の説明不足スクラムマスターは開発メンバーへ、スクラム開発に対する正しい知識を伝える必要があります。しかし、これを怠ったり適切な説明が出来ないと、スクラム開発に対する理解が浅く成功を収めることが難しくなるでしょう。開発メンバーの意識を高め生産性を上げるため必要ですが、この部分をおろそかにしてしまうスクラムマスターが多いのも事実ですので、特に注意してください。

スクラムマスターはとにかく開発メンバーを守ることが大切です。また、プロダクトオーナー同様に個人の力量がどの程度なのかを明確にする必要があるでしょう。非常に優れた人材であれば、開発メンバーとの兼任も可能です。しかし、可能な限りスクラムマスターのみの業務に集中できる環境の方が、開発を上手く進めることが出来るでしょう。また、メンバーへ適切な説明を行わなければ全員の知識が揃わずスクラム開発は失敗してしまうでしょう。ここができないとスタート時点で間違った方向へ進んでしまう可能性が大きくなります。失敗を回避するためにも、適切な説明は必須です。

開発メンバーの失敗

必要な知識・スキルがない開発メンバーは一定以上のスキルが必須です。しかし中には、人員の都合上どうしても無理という場合もあるかもしれません。こうした場合、チーム内で上手く振り分けが可能であれば問題ありませんが、メンバー内での仕事量に差が出るのは問題です。上手く振り分けが出来ない場合、開発に大幅な遅れが生じます。
スーパースターエンジニアがいるスーパースターエンジニア(ゴリラとも言います)がいなければチームが動かない、判断が出来ないとなると、「開発チームに自立性がなくなってしまいます。こうした方は外からのサポートが向いているので、メンバー選定の際にこうした要素があるかないかの判断が重要です。
問題がっあても共有しないスクラム開発は毎日しっかりとしたミーティングを行いますが、そこで発言をしなかったり問題点の共有が行えないメンバーは、チームプレイに向いていません。後々大きな課題となる前にしっかりとメンバーで問題を虚位有することで、スムーズな開発が行えますが、ここが出来ないと失敗するリスクが高くなります。

開発メンバーは一定以上のスキルがある同じくらいのレベルの人材で揃える必要があります。大きな差があると失敗に繋がりやすくなり、開発自体が不可能となってしまう場合もあるでしょう。メンバー内のコミュニケーションを強めチームワークを向上させるためにも、協調性や情報共有能力などもしっかりと備えている必要があります。

失敗リスクを高めないために

失敗するスクラム開発の主な理由としてあげられるのが、開発メンバー内の意思疎通の低さや個々のモチベーションです。少人数で構成されるスクラム開発のメンバーは、おなじ目標に向かい協力し合っていく必要があります。チーム内の雰囲気が悪かったり問題を抱える人がいる場合、士気も下がり失敗するリスクは非常に大きくなります。チームプレイを行うためには、一人一人コミュニケーションをしっかりとり協調性を重視する必要があります。

スクラム開発の失敗を回避するためには、プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発メンバーがここの役割をしっかりと認識し、与えられた使命をきっちり果たす必要があります。メンバーがころころ変わるのも避けましょう。また、開発における最初の段階で様々な部分を詰めすぎると、外れた場合の修正やコストが大きくなります。こうした事を注意することで、スクラム開発の失敗を回避する確率は非常に高くなるでしょう。

スクラム開発の成功

スクラム開発を成功させるためには、まず最初の準備を重点的に行うことが肝心です。例えば「初めてのスクラム開発で初めての技術、初めてのチーム」では成功する確率は低いでしょう。ある企業では、初めてスクラム開発を行う際に、プロダクトオーナー、スクラムマスターとなる人材に一定以上の研修を行い、スクラム開発におけるノウハウを学ばせました。また、自社外で開催されているスクラム開発に関する講義などにも積極的に参加し、様々な知識を吸収させました。

その後、実際にプロジェクトをスクラム開発で行いましたが、このスクラム開発の目的は教育がメインとなっているため時間のほとんどを開発メンバーの育成に充てながら進めていきました。その効果は非常に強く、半年ほどで素晴らしい有能なスクラム開発チームが誕生しました。個々のメンバーを他のスクラム開発チームに振り分けることで、一定以上のスクラム開発に関する知識やスキルを持ったチームを多く構成することが可能となりました。

全ての企業でこうした方法が可能ではないかもしれませんが、ビックバンスタートでは必ず成功率は低くなるでしょう。最低でも一人以上はスクラム開発経験者がいなければ、大きく成功を収めることは難しくなります。スプリントを決めその中で教育しつつ開発を進めるのは大変ですが、ある程度の知識やスキルを身につけさせることで、企業としてのスクラム開発に対するレベルも上がり、高度な開発を行うことも可能となるでしょう。

スクラム開発のポイントとは

アジャイル開発の理解

スクラム開発は、まずアジャイル開発を理解することがポイントとなるでしょう。アジャイル開発は急な仕様変更などに柔軟な対応が可能ですが、万能ではありません。仕様変更が起こればコストが掛かり期間も延びます。これは開発メンバーのみならず、プロダクトオーナーやスクラムマスターにもあたりますが、まず初めにアジャイル開発を徹底的に理解しましょう。こうした知識が多ければ多いほど、顧客側は無茶な要求はしてこなくなります。

とにかくコミュニケーションを

開発メンバーのコミュニケーションがとにかく重要なスクラム開発。メンバー内の雰囲気を良くし開発を行うことで、モチベーションも上がりつつスムーズな作業を行うことが可能となります。毎日の情報共有も大切なコミュニケーションの場です。同じ開発チームの仲間として同じ方向を目指し、共に協力し合う姿勢を大切にしましょう。

まとめ

開発段階での仕様変更などに柔軟な対応が可能なスクラム開発。概要やメリット・デメリット、気を付けるべきポイントなど理解できたでしょうか。短期集中型のスクラム開発は、人員育成をまず行い一定以上の知識を身につける事が必要です。メンバー内のコミュニケーションを円滑にし、各々の役割をしっかり担うスクラム開発は、今現在、中小企業から大手の有名企業まで、様々なジャンルの企業で取り入れられています。これから先の時代、開発方法の主流の一つとして更に発展していくのではないでしょうか。

ニアショア開発とは?オフショアとはどう違う?

企業の開発や新規プロジェクト立ち上げの際などに取り入れられ、大手有名企業でも実践されているのがニアショア開発です。ここでは、ニアショア開発とは一体何なのか、オフショア開発とはどう違うのかなどをご紹介致します。また、成功・失敗事例から学べることや最適なプロジェクトはどんなものなのか、ニアショアに関する情報をお伝えいたします。

ニアショア開発とは

ニアショアとは、要約すると「近くの海岸」「そばにある海岸」という意味になります。これをビジネス用語に置き換えると、地方企業への外注や近い場所にある企業・事業所への外注という意味となり、「国内で、近場の企業や地方企業への外注」をニアショア開発と言います。都心のシステム会社が地方企業や事業所へ業務委託を行うこともニアショア開発と言い、実は多くの企業で実践されている開発方法です。

このニアショア開発は、地方の方が人件費や固定費などが安いため、こうしたコスト面を削減させる目的で取り入れられることが大半です。都心企業から地方企業へ、地方企業からまた違う地方企業へと、日本国内でも様々なニアショア開発がおこなわれています。

また、本社の近くに開発拠点を備え、ニアショア開発を行う企業も少なくはありません。このニアショア開発は、オフショア開発とどう違うのか、メリットデメリットは何なのか、最適なプロジェクトは何なのかなど、ニア所開発に関する多くの情報をお伝えいたします。

オフショア開発との違いは?

開発事業でよく耳にする機会があるオフショア開発。これはニアショア開発とどう違うのでしょう。一番の大きな違いは場所です。ニアショアが国内の地方企業・事業所に業務委託をするという事に対し、オフショア開発は国外の企業に業務委託を行う事を指します。オフショアは要約すると「岸から離れた」「海外の」という意味になります。国内か、海外かという部分が、ニアショアオフショアの大きな差となるでしょう。

コスト面の削減などという目的は同じですが、その削減率も大きく変わり、人件費や固定費を抑えるためにはオフショア開発の方が有効となります。また、コスト面ではオフショアに比べそこまでの大きな削減はできませんが、海外委託と違い国内企業への依頼になるので、言葉の壁、時差、カントリーリスクなどの心配は何一つありません。そのため、スムーズなやり取りや円滑なスケジュール進行など、オフショアに比べネックとなる部分が少ないというのも特徴です。

メリット・デメリット

ニアショア開発を取り入れることで企業にどんなメリットデメリットが生じるのかをよく理解することが大切です。多くの企業が取り入れているからと言って、それが自社にも最適かどうかはまた違う話になります。ニアショア開発を活用することにより発生するメリットや、そのメリットをさらに伸ばす方法、逆に自社にとってマイナスとなるデメリットやその補い方法を知ることで、失敗しない開発方法を選択することが出来るようになるでしょう。

メリット

開発コストの削減

地方と都市部を比較した際、最低賃金設定に差が生じます。そのため、開発に関する人件費を抑えることが可能になり、結果としてコスト削減が実現します。ニアショアが注目されているのは特にこの人件費削減の部分と言っても過言ではないでしょう。また、比較的距離の近い企業同士であれば、移動などの交通費も抑えることが出来るでしょう。オフショアによる海外への開発依頼とは違い、行き来することで何日もの時間をかける必要もなくなります。こうした点から、コスト重視の案件に非常に適しているという事が言えるでしょう。

意思疎通がしやすい

委託企業が国内になるため、コミュニケーションの取りやすさが特徴です。文化の違いや仕事に対する基本的な姿勢などの根本的な部分に相違がないので、安心して開発依頼を行うこともできます。円滑な意思疎通が図れ、密なやり取りもしやすくなるでしょう。オフショア開発との大きな違いはこの「言葉の壁」です。どうしても海外の人との意思疎通は難しく、時には誤ったニュアンスで通じてしまう場合もあるでしょう。しかし、ニアショア開発ではそうした心配はありません。また、万が一イレギュラーなトラブルが起きた際にも、迅速に的確な対応が取れるのも大きなメリットとなります。

自然災害リスクの回避

日本は地震や台風などの自然災害が起こりやすい場所です。こうした自然災害によって企業活動を停止しなくてはいけないという事も大いにある得るでしょう。しかし、ニアショア開発による複数の拠点を持つことでこうした災害時のリスクを分散させることが出来ます。本社を都心部にし、開発拠点を地方へ移せば災害のリスク回避に対して、一定以上の高い効果を得ることも可能です。企業同士の距離が近すぎてしまうと、リスク回避の恩恵はあまり受けられなくなるのでそこだけ注意しておけば、自然災害時での被害も最小限で抑えることが出来ます。

カントリーリスクがない

海外への業務依頼の場合、国際情勢の変化、各国のデモ、為替の変動によるコスト増など、様々なカントリーリスクがあります。海外との連携になれば、国内の情勢だけでは終わりません。取引国に何かしらのトラブルが起きた際、必ずと言っていいほど企業の開発に影響を及ぼしてしまいます。しかし、ニアショア開発は全て国内での開発業務になります。そのため、国際情勢が大きく変化しようと、為替が大幅に変動しようと、何の問題もなく業務遂行を行えるでしょう。こうした面でニアショア開発は、大きな安心感を得られる方法と言えます。

デメリット

コスト削減率が低い

メリットでお話ししたコスト削減ですが、実はデメリットにもなるんです。というのも、オフショア開発と比較した際、その削減率は期待値より低くなる可能性があります。オフショアの代表として最も注目を浴びているベトナムですが、人件費だけで見ると日本のエンジニアの1/3程度というデータがあります。地方の人件費がいくら安いと言っても、ここまで下がることはまずありません。都心部で全てを賄うよりはコストを抑えられるというのは確かですし、それが大きな目的という企業も少なくないでしょう。しかし、その削減率はあまり大きくないというのが一つのデメリットとなります。

エンジニア確保が難しい

IT業界は非常に深刻な人手不足が続いています。都心部でも人材確保に重点を置いている企業も少なくはありません。そのため、地方ではそれ以上に人材の確保がしにくいという難点があります。少子高齢化から働き手が不足している日本では、今は都心部、地方に限らず人手不足は深刻化しています。また、地方に出れば出るほどスキルや経験が乏しい・プログラミング言語を扱えるエンジニアが少ないなどという問題は大きくなり、場合によってはニアショア開発が困難となってしまう事もあり得るでしょう。

発注先選定が難しい

前述した通り、多くの企業、事業所で人手不足が問題となっています。そのため、外注企業を決めること自体が難しくなってしまうでしょう。人気のある地方や企業、事業所などは、すでに他のシステム会社の案件を取り扱っており、新規受注スケジュールの都合がつかないという場合も多くあります。そのため、ニアショア開発を行う際には、まず初めに複数の地方、企業をリストアップし、そこからスケジュールなどでマッチする発注先を決めることをオススメします。

再委託の可能性

ニアショア開発を依頼した企業が、その案件を別の企業に再委託するという事も考えられます。案件の再委託が行われてしまうと、要件の認識にズレが生じてしまったり、出来上がったものの修正にかなりの時間を要してしまうこともありえるでしょう。また、クオリティを担保することがむずかしくなってしまいます。こうした再委託を予防するためには、契約の際にしっかりと書面で再委託に関する事項を、明確に明記しておく必要があります。こうした少しの手間も、ニアショア開発のデメリットと言えるでしょう。

コストは?

自社での開発とニアショア開発で大きく差が出るのが人件費です。システム開発における大半のコストはこの人件費で、その割合は8割以上にも及びます。エンジニアの人件費を抑えることが出来れば、自然と全体の開発コストも下がってくるでしょう。何度もお話ししましたが、ニアショア開発の大きな目的はこの人件費削減です。都市部では人材不足の問題からエンジニアの人件費が高騰傾向にあるため、多くの企業がこのニアショア開発を活用しています。人材不足は地方でも同じですが、都心部よりも物価や住宅費が低いことから、人件費を抑えられることも事実です。

地名エンジニア平均年収
東京約550万円~
神奈川約500万円~
北海道約450万円~
大阪約470万円~
山形約330万円~
沖縄約380万円~

上記は場所によるエンジニアの平均年収です。一部の地域のみにはなりますが、この中だけでも東京と山形で200万円以上もの差になります。そのため、ニアショア開発で地方企業に依頼することが人件費を抑えることに繋がるのはご理解いただけたと思います。案件、プロジェクトの内容により細かな金額は変わりますが、開発費用8割超えの人件費だけで見ても、こうした大きな差が明確に出るため、結果としてニアショア開発がコスト削減の方法として多くの企業で活用されています。

しかし、これはあくまでも平均の値になるため、実際はここまでの差が開くという事はあまりありません。同じ国内ですので、この数値のような大きな差というのは、実際あまり感じられることはないでしょう。そのため、ニアショア開発を行う際には、「都心部の優秀なエンジニアを雇うよりは安くできる」という程度の認識である方がいいかもしれません。

オフショアとの比較

デメリットのお話の際に「オフショア開発よりコスト削減率が低い」という事をお伝えしましたが、実際どの程度変わってくるのかを詳しくご紹介致します。先にもお話しした通り、ベトナムは日本の1/3程度という低収入であることと、優秀なエンジニアが多いという観点から、オフショア開発で注目を浴びています。

エンジニア平均月単価
日本約55万円~
中国約35~40万円
インド約30~40万円~
ベトナム約33万円

上記は国別のエンジニア単価です。スキルや経験などにより変動するため、一概には言えませんが、基本的な価格はこの程度となります。オフショア開発ニアショア開発よりもこうしたコスト削減を目的とした依頼がほとんどです。また、オフショア開発で依頼する国はアジア圏がほとんどですが、エンジニアのレベルが高く質の高さやクオリティなどは文句のつけようもないほどの仕上がりとなっています。

安く高クオリティの納品物が期待できる一方で、相手が国外の企業となるため初めて開発依頼を行う際には不安に思う方も多いのではないでしょうか。そうした場合は、ニアショア開発で国内での発注の方が安心できます。人件費のみで見た場合、確かに大きくコスト削減が可能となりますが、海外とのやり取りをしっかりと出来る人材や体制などが必要不可欠になるため、最悪の場合新たな人員確保が必要になるでしょう。そうなると、ニアショア開発で依頼を行った方がコストを最小限に抑えることできるかもしれません。

ニアショア事例

ニアショア開発の実際の事例をご紹介致します。成功例では「Webビジネスで欠かせないシステム導入を検討しているが、社内に詳しい人材がいないためほとんど丸投げでニアショア開発を依頼した企業」です。また、失敗例では、「ECサイト運営のおけるリスクを減らすためにニアショア開発を依頼した企業」の例です。どちらも珍しくない事例ですので、ぜひご参考ください。

成功

情報システムの導入を考えているが何から手を付ければいいか分からないと悩んでいた企業Bでは、ニアショア開発により現状分析からシステム導入のコンサルティングまでを一貫して依頼しました。社内にシステムに詳しい人材がおらず、全く知識のない状況であったため、依頼した企業にほとんどお願いするという形での契約となりました。何度も繰り返し現状調査や課題の分析などを行い、適切なシステムやツールの導入提案などをしてもらいました。また、その際も一つ一つを嚙み砕き丁寧に説明してもらえたため、何の不安もなくシステム導入を行うことが出来ました。

導入後にはシステムの運用研修やマニュアルなども用意してもらうことが出来、その結果社内全体のレベルが上がり、情報システムを上手く活用した業務の遂行が可能となりました。企業Bは、知識やスキルの乏しい社内人材であったために、全てをお願いできる企業選択をしたことで大きな成長へと繋げることが出来ました。子の事からも、ニアショア開発依頼は企業選定が非常に重要という事が分かります。選択を誤ると、この企業Bとは逆に大きな失敗を犯してしまう事もあるでしょう。

失敗

ECサイトを運営している企業Sでは、「在庫一括管理ができない為、ミスやクレームのリスクが大きい」という悩みを抱えており、解消するためにニアショア開発を依頼しました。見積もりを見た際に自社で全てを補うよりもコストが安くできるためそのままお願いしましたが、実際納品されたものは本来依頼した内容とは多くのずれがあり、確認したところ再委託をしたという事実が判明しました。結果、修正などで余計に時間やコストが掛かってしまい、他業務にも支障をきたしてしまいました。

企業Sでは、契約書に再委託に関する事項の記載をしませんでした。そのため、このような問題が起こってしまったと思われます。依頼を行う際に必ず必要になる契約の書類関連は、細かく記載をするほど手間になり面倒と感じてしまうかもしれませんが、後々こうしたトラブルになり時間も手間もコストも必要以上にかかってしまいます。そうなっては何のためのニアショア開発なのか分からなくなってしまいますので、契約に入る前にのこうした取り決めは細かく定めておきましょう。

ニアショア開発に最適なプロジェクトとは?

ニアショア開発は多くの企業からも注目され、Webビジネスが主流の昨今では珍しくない開発方法の一つとなっています。そんなニアショア開発に最も最適なプロジェクト案件とは一体どういうものなのか、悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、実際どんな内容であってもニアショア開発は可能です。しかし、メリット・デメリットをよく理解し、自社にとってどんな影響が出るのかという事を明確にしておく必要があります。「〇〇のプロジェクトはニアショア開発に適していて、◇◇プロジェクトは向いていない」という事はありません。

気にすべきはプロジェクトの内容よりも、開発依頼を行うその目的によります。ニアショア開発に最も適している目的としてあげられるのが、「コスト削減以上に人材確保が一番」という場合です。人材不足はの日本全国の問題として大きくなっていますが、限られた地域でのみエンジニアを探すより、全国に拡大したエンジニア確保が可能なニアショア開発は、少なからず人材確保の道が開かれるでしょう。

オフショア開発にした方が良いプロジェクト

ニアショア開発よりもオフショア開発を選ぶべきプロジェクトも同様に、プロジェクトの中身よりもその目的により最適かどうかの判断が出来ます。オフショア開発では、人材確保よりもまず第一にコスト削減を目的とした場合です。しかし、底で注意すべきなのがプロジェクトの規模です。オフショア開発での一番のメリットであるコスト削減ですが、これは多くの人材を必要とする大きな案件になればなるほどコストパフォーマンスが上がります。逆に小規模案件の場合は、渡航費などの出費がかさむことで結果的にコスト削減率が下がってしまうという場合もあるでしょう。

これはニアショア開発にもつながる部分です。小規模案件であれば、オフショア開発で海外に依頼するよりも国内の企業に依頼するニアショア開発の方が断然お得です。委託を冠毛ているプロジェクトの規模がどの程度なのかをしっかりと明確にしすることで、依頼すべき開発方法はおのずと見えてきます。この選択を間違えてしまうと、本来の目的達成も遠くなってしまう可能性が強まります。まず初めに案件依頼する目的、規模の把握を行い依頼方法を決断するようにしましょう。

~Mattock~

Mattockは、一般的な受託型のオフショア開発でのシステム開発ラボ型で自社開発スタッフなどのように、ベトナム人エンジニアにてオフショア開発するだけではありません。クラウドソーシングサイトにて、開発エンジニアにパートタイムで小さいタスクを「時間単位」でオーダーが出来るという特徴があります!

そのため、コスト削減率に期待の持てないような小さいタスク単位や、外注依頼をするまでもないようなプロジェクトなどでも、十分なコストメリットがあるベトナムオフショア開発を試せる点が大きなメリットです!

また、そこで優良エンジニアがいればラボ型契約のオファーも可能になります。従来のラボ型、一般的なオフショア開発では、レベルの低いエンジニアや自社とは合わないエンジニアにあたって失敗してしまったという事例も少なくありません。そうしたことを防ぐために、まずは小さいタスクでお試し可能という点にが大きなメリットとなります。

まとめ

ニアショア開発は、昨今の日本で主流の開発方法の一つとなっています。開発依頼が出来る企業は全国にあり、自社のみでは難しい案件なども遂行できるようになるでしょう。メリット・デメリットをよく理解し、プロジェクト案件の規模や目的を明確にすることで、一番最適な方法を選択することが可能となります。上手くニアショア開発を活用することで、自社のレベルも上がりWebビジネスの成功へ近づくことが出来るでしょう。

アジャイル開発の手法、特徴とメリット、デメリット【ベトナムオフショア開発のすゝめ】2021年最新

アジャイル開発ってなんでしょう?改めて聞かれると手法にも沢山の種類がありますし、メリットがあることがわかっていても人に説明するのは意外と難しいかもしれません。またベトナムオフショア開発などの、海外での開発にも向いてるのか?と言った疑問もあると思います。アジャイル開発の必要な知識などをご紹介していきます。

アジャイル開発の概要

アジャイル開発は、今までの方法より短期間でアプローチし完成させることができる開発手法のことを言います。ソフトウェアの開発方法のひとつです。リスクを最小限にし、短い期間で採用することができます。現在主流になっている開発方法で、問題が発生しても細かく確認しながら進めることができます。開発期間が短くて済むので様々なジャンルで広く活用されています。

アジャイル開発の流れと特徴

開発段階で詳細な仕様を決めずざっくりと外観を決めていきます。途中変更ありとして詳細に決めることなく大まかな計画だけで始めます。そのことで柔軟な対応ができ、スムーズに顧客ニーズに答えることができます。

ざっくり大きな仕様が決まったらイテレーション(小さい単位での開発)で確かめ、何度も繰り返しながら進行ていきます。1週間など短い期間などで機能をチェックし、細かく柔軟に対応しながら進めることができます。

アジャイル開発には、進化が止まらないモバイル関係のようなジャンルなど、途中変更の多いプロジェクトに適しています。

メリット

小さな単位のタスクで作業を進め、詳細な仕様を決めないので不具合やトラブルが出た時に引き返す皇帝が少ないのでイテレーション内で済ませることができます。また、決定事項が少ないためその場その場での柔軟な対応が可能になります。顧客ニーズに答えることができるので満足度の高さが最大のメリットになります。

デメリット

設計や構成を大まかにしか決めないため方向性がブレてしまったり、計画がどんどんずれてしまうことがあります。全体像が見えにくく納期に間に合わないこともあるようです。プロジェクトマネージャー、責任者のマネジメント能力、経験、スキルの高さ、判断力が必要となるため経験が乏しい場合は出来るだけ小さなタスクやプロジェクトで実施しテストをする必要があります。

アジャイル開発スピード感は大切?

アジャイル開発には、様々な長所と短所がありますが、柔軟性が大切でスピード感も求められています。また、迅速に対処しながら仕上げに向かうことができるので、スピード感重視のプロジェクトの場合はとても向いています。要件定義や、仕様設計などで多くの時間を必要とする一般的なプロジェクトに比べ短期間で仕上げることができるので、顧客満足度も高い方法になっています。

アジャイル開発手法と種類

アジャイル開発には、様々なタイプの手法があります。それぞれプロジェクト内容に合わせた手法を選ぶことも大切になります。

スクラム

スクラム開発は、アジャイル開発の手法の1つです。導入しやすい手法になります。フレームワークといい、チームで意思の決定やトラブル対策など共通認識を持ちながら仕事を進めることを言います。意思疎通ができないと難しいチームでの作業になりますが、イテレーションとリリースを円滑に繰り返すことができます。

エクストリーム・プログラミング(XP)

エクストリーム・プログラミングといい、重視するのは技術になります。開発の中心はプログラマーになります。作業の途中で目的まで変えフレキシブルに作業を行うことができる、「コミュニケーション」を重視しながら、設計を最低限で「シンプル」にし、「フィードバック」を重視し、「勇気」を持ってマイナーチェンジをする。この価値感をチーム内で共有する特徴もあります。

ユーザー機能駆動開発

顧客の願いや依頼を優先した手法になります。ユーザー側の価値観を重視し、現実的に動かすキャパシティがあるかを短い期間でリリースしながら完成にむけていきます。

かんばん方式

かんばん方式は、日本が世界に誇るTOYOTAが生み出したアジャイル開発の手法の1つです。方法論としては、2010年にデイヴィッド・アンダーソン(David J. Anderson)が確立したものですが。かんばん方式=トヨタ生産方式というのが、皆さんのイメージでしょう。この開発手法の違いは、多々ありますが。大きな違いは、生産・進捗を視える化・視覚化しタスクに集中し、常に改善し効率的に進める事を目指すことでしょう。

アジャイル開発ではドキュメントを書かない!?

アジャイル開発は、短期間でプロジェクトをフレキシブルで迅速に進めていくことを言います。なので、ドキュメントを書くこと自体が無駄という思考になるようです。チームで意思疎通を大切にしながら開発するので、わざわざドキュメントを書く必要がなく必要なことは言葉で伝え形にしていくことができるからです。ドキュメントが不要なわけではなく、なくても問題ないという考え方になるようです。

コードレビューをどうやっているか?

レビューを行うことの目的を明確にしてから、仕様を把握しソースコードを読むことが大切です。ソースコードには個人の書き方の癖があるので、まずは規格通りに動くかを考えながら読むことが大切です。自分以外のエンジニアの書いたコードを指摘することになるので否定から入ると円滑に作業が進まなくなってしまうことがあります。

コードレビューの目的はメンテナンスの効率化です。

エンジニアのチェックも必要ですが、効率よく作業を進めるために自動で計測してくれるコードレビューのクラウドサービスもあります。コードレビューはする人もされる人も、より良いコード作りを目的にすることで、相手に思いやりを持って作業を進めることができます。

フロントエンド開発

プログラミング用語でフロントエンド開発に必要な言語はHTML・CSS・JavaScriptの3つです。コードリーディングする上で大切な知識になります。

HTML

ウェブページを作る時、ページの基本になる構成を作るのに必要な技術になります。文字や画像などの指示をすることができます。ウェブサイトはもちろんですが、アプリケーションを開発する時にも必要な知識になります。

CSS

ウェブページの基本デザインの構造を指示することができます。表示されるレイアウトデザインやアニメーションを作ることもできます。HTLMLと同様にフロントエンド開発には欠かせないものになります。 

JavaScript

表示された文字や画像を動かしたり、アニメーションやスライドショーをを作ることができます。上記の2つよりプログラミングの要素が強くなりますが、避けて通ることのできない技術になります。

アプリ開発

スマートフォンに欠かせないアプリケーションの開発を得意としているアジャイルです。アプリに向いている理由は「デモアプリ」を作ることができるからです。試作品を作り早期段階でエラーやトラブルを見つけ出すことができます。柔軟に対応することができるので、機能を追加したり削除したりと、目の前の需要に合わせて開発を進めることもできるので、アプリの開発にはとても向いています。

どういうプロジェクト・チームに向いているか?

ウェブアプリケーションやスマホのアプリなど、アップデートを頻繁に行うようなプロジェクトに向いているといわれています。意思疎通が大切なチームでの作業になります。

プロジェクトごとの向き不向き

アジャイル開発に向いているプロジェクトは設定や規格など仕様が決まっていない時や、はっきりとした内容が決まっていない場合、開発中の手直しが当然の場合、意思疎通を計りながら進めることができるプロジェクトにはとても向いています。初めから詳細な内容が決まっている場合はウォータフォール型開発の方が向いていると言われています。

オフショア開発には向いているか?

オフショア開発は簡単にまとめると、海外のアウトソーシングのことを言います。国が違えば開発手法も大きく変わります。言葉の壁や価値観の違いもあるので、意思疎通が難しい場合はアジャイル開発には向いてない場合もあります。

ウォータフォール型開発やスクラムなど手法の比較

手法や方法はたくさんありますが、アジャイル開発と他のウォータフォール型開発などのやり方にはどんな違いや差があるのでしょうか。その違いを比較しながらご紹介いたします。

アジャイル開発との比較

アジャイルの役立つ部分や適さない部分も解ってきたところで改めて他の手法と比較して比べてみたいと思います。

アジャイルとスクラムの違い

スクラムとは種々あるアジャイル開発手法ひとつです。チーム単位で仕事を進めるフレームワークになります。スクラムはチーム戦が得意で、チームで作業を進める場合は最も取り入れやすい手法になっています。アジャイルとスクラムに違いがあるの?と聞かれると、違いではなくスクラムはアジャイルの中にカテゴライズされます。

アジャイルとウォーターフォールの違い

昔から使われている方法のひとつがウォーターフォールで、全ての工程や全体の流れを最初に決めてから作業を始めます。初めに全体像を把握することができるので、予算が組みやすくコスト削減にも役に立ちます。

全体像をウォーターフォールのように把握することはできませんが、アジャイルは細かい期間でテストをしていくのでクリエイティブなプロジェクトに向いていて融通が効きます。

ウォーターフォール開発のメリットデメリット

総体的に過程を決めてから作業に入るので手順や流れを全ての人が把握でき、現状も理解しやすいところがメリットになります。デメリットはアジャイルと違ってウォーターフォールはありとあらゆる工程を最初に決めて作業に入るので、トラブルや仕様変更があると戻るのに大きな時間とコストを失うことになります。

アジャイルとトヨタ生産方式(かんばん方式)

アジャイル開発の基本になっているのはトヨタ生産方式と言われています。必要なものを必要な時に必要な分だけ作るという考え方をベースに、無駄なく品質の良いものを短期間で作ることを目標にした方法です。無駄なものを取り除くことで生産効率が上がるという考え方になります。

まとめ

いかがでしたか?簡単でしたがアジャイル開発を初心者にでもわかるようにまとめてみました。メリットデメリットを理解し、効率よく取り入れて円滑に仕事を進めてみてはいかがでしょうか?

ベトナムオフショア開発できるHTMLコーディング代行・webサイト制作 厳選おすすめ30社

日本一コーディング制作所

HTMLコーディング代行会社を探している…。

良いコーディング外注の会社は無いだろうか?

フロントエンド開発を外部で任せれる、開発パートナーが欲しい。

こんにちは!みなさんがWebサイト制作のHTMLコーディング外注依頼する際、できるだけコストは安く抑えたいですよね。そこでおすすめしたいのが、「ベトナムオフショア開発」です。しかし、「ベトナムオフショア開発」をするとなるとハードルが高く、どこに頼めば良いのかわからない…といった悩みもでてくるのではないかと思います。そこで本記事では、この「ベトナムオフショア開発」を検討される方向けに、おすすめの制作会社をご紹介していきたいと思います!

ベトナムオフショア開発とは

まず、ベトナムオフショア開発とは何でしょうか。これは、Webサイトの制作やアプリ・ソフトウェアの開発を、ベトナムにある協力会社および子会社に業務委託するといった開発方法です。ベトナムはIT教育に力を入れているので、優秀なエンジニアが多く、品質が高いのでオフショア開発先として人気なのです。制作コストが安くなるのも、大きなメリットの一つですね。ベトナムでのオフショア開発メリットは過去の記事でまとめておりますので参考にしてください。

ベトナムオフショア開発のメリットについて

ベトナムオフショア開発のメリットを、詳しくまとめております。安いというイメージばかりが、ベトナムオフショア開発のメリットのイメージとして先行しますが。決してコストメリットだけではありません。日本企業のオフショア開発先として、ベトナム人エンジニアが多くのプロジェクトで経験を積みスキルもリテラシーも向上し即戦力人材が多く流通しているという人的資源のメリットも非常に大きいのです。詳しくは、上記の記事にてご紹介しております。

ベトナムオフショア開発のおすすめHTMLコーディング代行30選!

では、早速おすすめのHTMLコーディング代行・webサイト制作会社をみていきましょう!皆様がWebサイトを制作する際に重要視したい点を明確にして、それにあった会社を選択すると良いと思いますよ!

1.日本一コーディング制作所

特徴

まずは我々、日本一コーディング制作所をご紹介させてください!我々日本一コーディング制作所は、HTMLコーディング代行に特化した会社であり、「納品までの早さ」「制作費用の安さ」「品質の高さ」を最大の強みとしております。
ディレクション費などはなく、シンプルな料金体系です。もちろん、ご相談いただければベトナムのオフショア開発にも対応しており、全てベトナム子会社とのやり取りは当社が行うため、ご安心くださいね。ぜひ、お気軽にご相談ください。

会社情報

住所  :〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町17番2号 兜町第6葉山ビル4F
メール :info@e-html.us
営業日 :月曜日〜金曜日
営業時間:10:00 ~ 18:00
URL  :https://e-html.us

2.株式会社One Technology Japan

特徴

One Technology Japanでは、ベトナムの人材を活用したリソース不足を解決するサービスを提案している会社です。
ホーチミンに拠点をもっており、日本企業向けにWeb系制作の一連業務を受託しています。

会社情報

住所  :〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-1-3 アミーホール 5F 511
TEL  :03-6403-0814
URL  :https://onetech.jp/

3.株式会社アイエフヴイアジア

特徴

オフショア開発での受託や、ラボ型のオフショア開発の提供を行なっています。オフショア開発をいきなりするのが不安という方に向けて、無償のトライアルも用意されています。

会社情報

住所  :〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-21-12フェアウィンド高田馬場 5F
TEL  :03-6205-5090
営業日 :月曜日〜金曜日
営業時間:10:00 ~ 18:00
URL  :https://if-vietnam.com/company/

4.オルグローラボ株式会社

特徴

オルグローラボは、ベトナムオフショア開発を行なっている様々な企業の中で、フロントエンド制作に力を入れているのが特徴です。HTMLやCSS、またCMSなどのカスタマイズも得意としており、サイト制作を発注したい方にはもってこいの会社です。

会社情報

住所  :渋谷区神泉町10-10 VORT渋谷神泉ビル 6階
TEL  :03-5784-4330
URL  :https://allgrow-labo.jp/

5.アットマークカフェ株式会社

特徴

アットマークカフェは、ベトナムでのオフショア開発に約15年の実績があります。東京とベトナム、シンガポールにも拠点をもっており、各拠点において優秀なエンジニアを確保しています。安心して、オフショア開発を委託することができますよね。

会社情報

住所  :〒104-0061 東京都中央区銀座6-16-12 3F
TEL  : 03-3667-3021
メール :info@atmarkcafe.jp
URL  :http://atmarkcafe.jp/

6.株式会社カオピーズ

特徴

カオピーズはベトナムハノイに本社を構える開発会社です。従業員の大半は、ハノイ工科大学の卒業生を採用しており、非常に優秀なエンジニアが多く在籍しています。様々な業種・規模での 150 案件以上の開発した経験があり、実績としても十分です。

会社情報

住所  :〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-9-5 天翔御茶ノ水ビル 704
TEL  :03 5289 8528
URL  :https://kaopiz.com/

7.フジネットシステムズ株式会社

特徴

フジネットシステムズでは、2000年から日本向けのオフショア開発に専念しており、日本語でのコミュニケーションが可能です。多くの社員が、日本での研修を経験しており、日本企業についての知識が豊富です。

会社情報

住所  :〒104-0031 東京都中央区京橋1-6-12 京橋イーサスビル10F
TEL  :(81-3) 5579-9961
メール :info@fujinet.net
URL  :http://www.fujinet.net

8.株式会社ITSOL JAPAN

特徴

株式会社ITSOL JAPANは、ベトナムでトップレベルのラボ型オフショア開発を提供している会社です。15年以上の開発経験があり、安心の高品質で納品が可能です。

会社情報

住所  :〒105-0004 東京都千代田区神田須田町2-23-1-301
TEL  :050-6871-7659
URL  :http://itsol-japan.co.jp/

9.プレイネクストラボ株式会社

特徴

プレイネクストラボは2016年に創業した、グローバルなシステム開発会社です。ベトナムバングラディシュに拠点をもっています。開発体制は、ご要望に合わせて国内と国外を組み合わせて様々なカスタマイズをした提案が可能です。

会社情報

住所  :〒141-0031 東京都品川区西五反田3丁目11番6号サンウェスト山手ビル4階
URL  :https://www.playnext-lab.co.jp/

10.TMA solutions

特徴

TMA solutionsは、世界27か国にオフショア開発/ソフトウェアアウトソーシングサービスを提供している大手のシステム開発会社です。従業員数は2,600人と多く、IoTや自動車などの新たな分野にも力を入れています。

会社情報

住所  :〒105-0004東京都港区新橋5-27-1 パークプレイス4F
TEL  :+ 81-3 6432-4994 (日本語可)
URL  :https://www.tmasolutions.co.jp/

11.ディレクトリジャパン株式会社

特徴

ディレクトリジャパンは、オフショア開発を得意としています。日本人のマネージャーがきちんと品質を担保してくれるので、安心の体制です。また、外国人エンジニアの人材紹介なども行っています。

会社情報

住所  :〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-11-11 BIBIインターナショナルビル5階
メール :rep@directoryjapan.jp
TEL  :042-227-2294
URL  :https://directoryjapan.jp/

12.インディビジュアルシステムズ株式会社

特徴

インディビジュアルシステムズ株式会社は、2002年にベトナムのホーチミンで創業した、ベトナムオフショア開発のパイオニア企業です。あらゆる規模・タイプのオフショア開発に対応しており、様々なニーズに応えられます。

会社情報

住所  :兵庫県明石市大蔵八幡町1番10-516号
メール :info@indivisys.jp
TEL  :03-3410-7376
URL  :https://indivisys.jp/

13.GMO-Z.com RUNSYSTEM

特徴

GMO-Z.com RUNSYSTEMは、日本・ベトナム市場向けのソフトウェア開発を行っている開発会社です。ベトナム政府など国内組織・企業への制作実績もあるとのことで、安心の高品質が期待できます。

会社情報

住所  :〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー7F
TEL   :0120-979-938
URL  :https://runsystem.net/ja/

14.株式会社レリパ

特徴

株式会社レリパは、ベトナム人が立ち上げた制作会社です。特徴は、本格的なオフショア開発を始める前にパイロット版として1ヶ月お試しをすることができる点です。オフショア開発が初めてという方も安心できますよね。

会社情報

住所  :〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-14-14スタンフォードアネックスビル3F
メール :sales@relipasoft.com
TEL  :(+81)3 6804 9294
URL  :https://relipasoft.com/

15.株式会社NTQジャパン

特徴

株式会社NTQジャパンはオフショア開発に関して400件以上の実績を誇っています。様々な開発モデルを用意しており、課題の解決に最も最適な方法を選択することができます。

会社情報

住所  :〒221-0056 神奈川県横浜市神奈川区金港町6-3 横浜金港町ビル 3F
TEL  :(+81)45-228-9010
URL  :https://jp.ntq-solution.com.vn/

16.株式会社アレクシード

特徴

アレクシードは、子会社のアレクシード・ベトナムによるオフショア開発を行なっています。2006年からオフショア開発を行なっており、そのノウハウを熟知している点が特徴です。

会社情報

住所  :〒514-0033 三重県津市丸之内19番16号
TEL  :059-225-3121
URL  :https://www.allexceed.co.jp/

17.株式会社デザインワン・ジャパン

特徴

ベトナムの中でもハノイやホーチミンは人件費が高騰してきているのに対し、ダナンは比較的安価です。株式会社デザインワン・ジャパンはそのダナンを活動拠点としているため、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。

会社情報

住所  :〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア8F
URL  :https://www.designone.jp/

18.株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザイン

特徴

株式会社インタラクティブ・コミュニケーション・デザインは、コミュニケーションの問題を解決したオフショア開発が得意です。製造、テスト、保守フェーズのオフショア化が可能です。

会社情報

住所  :〒107-6017 東京都港区赤坂1丁目12番32号 アークヒルズ アーク森ビル 17階
TEL  :03-5573-8230
URL  :https://www.icd.co.jp/

19.株式会社トラント

特徴

株式会社トラントは、日本人スタッフがフォローしながらベトナムの高水準の技術を提供することが可能です。ビジネスを拡大したいけどエンジニアが不足しているという企業におすすめです。

会社情報

住所  :〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目6-1 恵比寿MFビル8F
TEL  :03-6409-6484
URL  :https://www.trente.jp/

20.ルークシム株式会社

特徴

ルークシム株式会社は、コストの最適化を目的としたラボ型のオフショア開発を提供しています。開発の案件に対して柔軟に対応することが可能です。

会社情報

住所  :〒150-0036 東京都渋谷区南平台町15-10 プチビル2F
メール :info@mail.rooxim.com
URL  :https://www.rooxim.com/

21.NashTech Japan株式会社

特徴

NashTechは、ベトナムホーチミンおよびハノイにIT人材を2000人ほど抱えている開発会社です。

会社情報

住所  :〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン14F WeWork
メール :info@nashtechglobal.com
TEL  :03-6262-5286
URL  :https://www.nashtechglobal.jp/

22.株式会社エイブリッジ

特徴

株式会社エイブリッジはベトナムだけでなく、ミャンマーでのオフショア開発をしている企業です。ミャンマーはまだまだコストが低く、安価に開発を行うことが可能です。Web系のシステム開発を得意としています。

会社情報

住所  :〒541-0056 大阪市中央区久太郎町3-1-6 伊藤佑ビル大阪本町6階D-4
TEL  :06-6147-9272
URL  :https://abridge-co.jp/

23.VNEXT JAPAN株式会社

特徴

VNEXT HOLDINGSではお客様のご要望に応じて、柔軟にラボ型開発が可能です。12年以上のラボ型開発の実績があります。日本人エンジニアによる品質管理もされており、安心して依頼することができます。

会社情報

住所  :〒101-0021 東京都千代田区外神田3-8-9昌徳ビル7F
TEL  :03-6811-6633
URL  :https://vnext.vn/

24.株式会社DEHA SOLUTIONS

特徴

ベトナムにおける優秀な人材を対象に日本語及び技術のトレーニングを行い、日本国内のお客様にサービスを提供する教育も行なっています。ベトナムの事情にも精通しており、市場調査も行い、現地の状況に基づいた報告が可能です。

会社情報

住所  :104-0045 東京都中央区築地3-711 CUBE TSUKIJI 7階
メール :info@deha-soft.com
TEL  :03-6260-6226
URL  :https://deha.co.jp/

25.株式会社ハイブリッドテクノロジーズ

特徴

ハイブリッドテクノロジーズには日本での実務経験豊富なベトナム人プロジェクトマネージャーが多数在籍しており、オフショア開発において懸念されるコミュニケーションの問題も解決することができます。

会社情報

住所  :〒104-0033 東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル5F
TEL  :03-6222-9506
営業日 :平日
営業時間:9:00~18:00
URL  :https://hybrid-technologies.co.jp/

26.SystemGear Vietnam Co.,Ltd

特徴

日本向けに特化したオフショア開発が人気です。システムギアには日本語を得意とするベトナム人エンジニアが多数在籍しています。会話はもちろん、設計書なども日本語対応可能です。

会社情報

住所  :〒550-0002 大阪市西区江戸堀1丁目9番14号 システムギア大阪ビル
TEL  :06-6225-2211
URL  :https://www.systemgear.com/

27.FPTジャパン株式会社

特徴

FPTのオフショア開発は、標準化されたマネージメントで世界基準の品質を届けることが可能です。世界トップ企業とのパートナー契約もしており、実績も十分といえます。

会社情報

住所  :〒 105-0011 東京都港区芝公園1-7-6 KDX浜松町プレイス 6階(受付:5階)
メール :fjp.contact@fsoft.com.vn
TEL  :03-6634-6868
URL  :https://www.fpt-software.jp/company-information/

28.株式会社Sun Asterisk 

特徴

株式会社Sun Asteriskは4カ国5都市に開発拠点をもち、多くの案件を手がける、オフショア開発を得意とする大手企業です。ただの開発にとどまらず、企画段階からパートナーとして協力することが可能です。

会社情報

住所  :〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町45-1神田ファースト1F
URL  :https://sun-asterisk.com/

29.株式会社エアトリ

特徴

エアトリの子会社である株式会社ハイブリッドテクノロジーズが、ベトナムのオフショア開発をマネジメントします。
顧客は自社のオフィスで常駐しているエンジニアに日本語で指示を出すことができます。

会社情報

住所  :〒105-6219 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズ MORIタワー19F
TEL  :03-3431-6191
URL  :https://www.airtrip.co.jp/

30.アスノシステム株式会社

特徴

アスノシステム株式会社では、完全日本語対応で、セキュリティ面でも万全の体制でオフショア開発を提供することが可能です。オフショア開発を始めてから10年以上というトップレベルの歴史があります。

会社情報

住所  :〒108-0074 東京都港区高輪二丁目16番37号 高輪JEBL 2階
TEL  :03-5798-7780
URL  :https://asno-sys.co.jp/

まとめ

ここまで本記事を読んでいただき、ありがとうございました。ベトナムオフショア開発は、コストも安く済み、品質も高いので非常に良い手段になります。ぜひ、企業それぞれの強みをご検討の上、導入を考えてみてはいかがでしょうか。

ブリッジSE・ブリッジエンジニアの求人完全ガイド【ベトナムオフショア開発のすゝめ】2021年最新

ベトナムオフショア開発に重要なブリッジエンジニア・ブリッジSEは、一体どのようにしてなることができるのでしょうか?求人のボリュームや条件は?どのような企業が募集をかけているのか?新卒採用と中途採用に違いはあるのか?また、どの程度の年収が向込めるのかなど、ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人情報に関する気になる点を詳しくご紹介いたします。

ベトナムオフショア開発のブリッジSE・ブリッジエンジニアに応募するためには?

ブリッジSE・ブリッジエンジニア求人の見つけ方は?

ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人は、実は大々的に応募をかけている企業が少ないというのが現状です。そのため、探し方を間違えてしまうと、中々いい求人に巡り合うことが出来ません。というのも、ブリッジエンジニア・ブリッジSEを募集するという事は、「海外に拠点を置いている点が取引先や消費者に知られてしまう」「開発先を同業者に知られてしまう」という企業側のデメリットに繋がります。

そのため、ブリッジエンジニア・ブリッジSEとして企業に応募したいという場合、一番確実で安心なのは転職エージェントなどに登録しておくという方法です。様々なエージェントの種類がありますが、中にはIT関連に特化したサイトなどもあるので、その中から自分にぴったりの場所を見つけるのも一つの選択肢としてオススメです。

どのくらいの求人数があるのか?探し方は?

前述した通り、「ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人」を探すと普通の求人広告などでは非常に数が少ないんです。「ブリッジエンジニア・ブリッジSEを探したいけれど表立って求人はかけられない」という企業の理由から、非公開としている場合が多いのです。しかし昨今では、他国と連携しながら開発やプロジェクトを進める企業がとても多くなっているので、ブリッジエンジニア・ブリッジSEの職種はかなり需要があります。

大々的に募集している求人は少ないですが、隠れたところにはこうしたブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人は非常に多くあり、有名な大手企業から中小企業まで様々です。そのため、絶対にブリッジSE・ブリッジエンジニアとして働きたいと思っている方は、求人の探し方をぜひ工夫してみて下さい。そうすることで隠れた求人を見つけ出し、条件や待遇、仕事内容などをしっかり吟味することが出来るでしょう。

「ブリッジSE・ブリッジエンジニア」で検索しない

ブリッジエンジニア・ブリッジSEという名称を掲載していない場合が多いため、職種をくくるのはやめた方がいいでしょう。「英語を活かす」「マネジメント経験ある方」「オフショア経験ある方」など、条件から近いものを絞っていくと見つけやすくなります。また、「上級SE」「プロジェクトマネージャー」という職種として求人をかけている場合もあるので、確認してみましょう。

求人サイトはエンジニア・SEに特化したサイトを選ぶ

様々な業種が掲載してあるサイトより、IT関連に特化したサイトの方が見つけやすくなります。IT関連でも、特にエンジニアに強いサイトがあればぜひご覧になることをオススメします。

求人におけるブリッジSE・ブリッジエンジニアの必要スキル・条件は?

ベトナムオフショア開発に携わるブリッジエンジニア・ブリッジSEを求人するにあたって求められるスキルや条件は、特に重要なポイントが2つあります。それが「コミュニケーション力」と「他国の異文化への深い理解」です。IT知識や技術、語学力などももちろん重要な要素になりますが、この2つがなければブリッジエンジニア・ブリッジSEにはなれないと言っても過言ではありません。

ITの知識や技術、語学は勉強すればどんどん知識を吸収できますし、マネジメントなどもやればやるだけ慣れ、自分の能力として身につけることが出来ます。しかし、コミュニケーション力や他国への理解は、勉強すればいいという訳にはいきません。日本とは違った国の文化を理解し、お互いを尊重しあい円滑に進めることをサポートするのがブリッジエンジニア・ブリッジSEです。

スムーズなコミュニケーションが取れない場合はプロジェクト自体も失敗してしまいます。「日本ではこうする」という常識は、他国では普通ではないんだという事を認め、考えを押し付けるのではなく同じ目線で連携することが出来る方こそ、企業の求めるブリッジエンジニア・ブリッジSEの姿と言えるでしょう。

どのような企業からブリッジSE・ブリッジエンジニアの求人があるか?規模は?

ブリッジエンジニア・ブリッジSEは様々な企業からの募集があります。世界的に有名な大手企業から、あまり知られていない中小企業まであり、今後もさらに増えていくと予想されています。しかし、求人の多くは社名が非公開になっている場合が多いため、どの企業なのか、何の会社なのかは求人を見ただけでは分かりません。また、会社の規模も様々で大きく異なるため、確認を怠ると、採用後に自分の想像や希望と違ったなんてことも起こってしまいます。

どのような企業なのか、知名度や社員数はどのくらいなのか、どの程度の規模なのかなどをしっかりと把握するためには、求人を探している段階で相談できるエージェントに登録するなどして、多くの情報を入手することをオススメします。需要も高く将来性のあるブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人は、今後ますます急増していくため焦って見つける心配はありません。会社から提示されている条件や自分の望む待遇などをしっかり吟味しつつ、信頼できる企業を見つけて下さい。

新卒と中途採用の違いとは?

新卒で採用された場合、ブリッジエンジニア・ブリッジSEに抜擢されることはほぼ0に近いです。ブリッジエンジニア・ブリッジSEは、とにかく「語学力」「コミュニケーション力」「他国に関する理解の深さ」が求められます。そのため、企業での実績や経験の全くない新卒の方がブリッジエンジニア・ブリッジSEを任されるという事はまずありません。

新卒の方がブリッジエンジニア・ブリッジSEを目指す場合、まずはシステムエンジニアとしての経験をしっかりと積みつつ、マネジメント能力や語学力などを高める必要があります。中途採用の場合も同様ですが、転職の場合は前企業時代に携わったプロジェクトの規模やSE経験、マネジメント能力などをしっかりとアピールする必要があります。

採用後すぐにブリッジエンジニア・ブリッジSEとして選ばれることはあまりありませんが、新卒採用の方に比べると、早い段階で抜擢される可能性は高くなります。また、転職エージェントなどに登録している場合、ブリッジエンジニア・ブリッジSEを募集している企業であれば即戦力としてすぐにブリッジエンジニア・ブリッジSEとしての仕事を任せてもらえるでしょう。

ブリッジSE・ブリッジエンジニア年収相場はどのくらい?

ベトナムオフショア開発に携わるブリッジエンジニア・ブリッジSEは、高度なスキルや語学力、高いコミュニケーション能力が求められています。そのため、一般的なSEと比べると、年収は高くなる傾向になります。普通のSEの平均年収は約500万円前後とされていますが、ブリッジエンジニア・ブリッジSEの場合は平均年収がおよそ600~700万円前後と言われています。

会社規模や勤務地、実力などにもより異なるので、それ以下になる場合ももちろんありますが、中には1000万円以上の年収を超えることも珍しい話ではありません。年収が高いという事はその分仕事に対する責任感や業務のボリュームが増えるという事です。

高い年収は非常に魅力的に感じますが、それだけ特別なスキルや能力が求められています。また、今後はさらに海外に拠点を置く日本企業も増えてくるでしょう。そういった場合、リッジエンジニア・ブリッジSEはさらに需要が高くなり、今とは年収も大きく変わってくるかもしれません。

ブリッジSE・ブリッジエンジニアの求人情報

リッジエンジニア・ブリッジSEの求人情報を、求人情報サイトの大手を中心に検索してみました。結果としては、やはりリッジエンジニア・ブリッジSEの需要は高まっており今後は更に件数が増える事が予想されます。給与や待遇面も、一部ではかなり高給を約束されており一般的なエンジニア以上でした。

Indeed(インディード)

引用:Indeed ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人情報

求人情報サイト大手のIndeed(インディード)さんで、”ブリッジエンジニア”で検索してみたところ求人検索結果 2,193 件が表示されました。想像以上に募集件数が多く驚きましたが。それ以上に、収入が一般的なエンジニア以上に優遇されている企業も多い点からオフショア開発が普及しその重要性、必要性を多くの企業が認識されており。

オフショア開発の担い手である、ブリッジエンジニア・ブリッジSEが今後ますます非常に重要な仕事・役割になる事が間違いないと言えるでしょう。

求人情報・転職サイトdoda(デューダ)

引用:ブリッジSEの転職・求人検索結果|doda(デューダ)

求人情報・転職サイトdoda(デューダ)では、意外にも該当求人数 70 件と非常に少なかったです。媒体ごとに力を入れている業種や職種があるというのもあるかもしれません。doda(デューダ)さんでは、ベトナムオフショア開発ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人情報が割合的に多くみられました。

東証一部など上場大手企業の求人情報も!?

ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人は、まだまだ需要に対しての供給が足りておらず令和時代の経済が冷え込んでいる今でも「売り手市場」と言えます。とはいえ、そのスキルを測る基準もまだまだ明確ではないうえ、資格などあるわけではありませんので自分自身で企業側に数値や明確な実績で提示出来るようにする必要があります。

マイナビ転職

マイナビ転職では、Indeed(インディード)やdoda(デューダ)以上に件数が少なく30件の求人情報でした。あとは求人募集企業の求人情報も、ブリッジエンジニア・ブリッジSEの求人というよりもPM(プロジェクトマネージャー)の募集に募集要項にブリッジエンジニア・ブリッジSEも含めるというのが多数みられました。つまりPM(プロジェクトマネージャー)のポジションで、ブリッジエンジニア・ブリッジSEも兼務するということでしょう。

ベトナムオフショア開発専門のオススメ企業厳選30社【2021年最新】

ベトナムオフショア開発は、いまや日本のIT業界になくてはならない存在ですが。オフショア開発企業数は非常に多く、いざ依頼しようとしてもどこがいいのか迷ってしまいなかなか決められないという事もあるでしょう。ベトナムオフショア開発を活用すべき最大級の利点、会社選びのポイントと共に、厳選したオススメのベトナムオフショア開発の企業をご紹介致します。

ベトナムオフショア開発の大きな利点

ベトナムオフショア開発の利点として最もよく聞くのが「人件費」です。ベトナム人エンジニアの給与額と日本人エンジニアの給与額は非常に大きな差があるため、コストを抑えた開発が可能となります。しかし、人件費が安いという以外にも、ベトナムオフショア開発は非常に多くの利点があります。こうした部分をよく理解しつつ取り入れることで、より高品質で素晴らしい開発が出来るようになるでしょう。

税制上の優遇

ベトナムオフショア開発における税制上の優遇では、ソフトウェア生産事業は4年間法人税が免税となります。また、その後9年間の法人税が50%も減税されます。さらに1000人以上を雇用する企業では、15年間の法人税率10%の適用などもあり、企業としてとても大きな利点となります。

しかし、この税制方が適用されるのはあくまでも生産事業に対してのみです。ソフトウェア加工事業では対象外とされていますが、生産と加工の違いなどは法律上の定義などもないため、非常に線引きがあいまいになっているというのが現状です。

優秀な人材が潤沢

ベトナムでは国を挙げた政策の一つとして、ITエンジニア教育に力を入れています。日本や他国に比べ開発者の人件費は低めではありますが、ベトナム人エンジニアの多くは大学で職業訓練を積んでおり、プログラム言語の知識や作成経験などを多く持っています。

そのため、若くとも非常に優秀な人材に溢れており、即戦力として開発に携わることのできるレベルの高さがあり、こうした事もまた、ベトナムオフショア開発が世界中から注目を集めてきた一つの特徴と言えるでしょう。

会社選びの重要性

ベトナムオフショア開発はコストを抑えながら質の高い開発をすることが出来ます。現地の優秀なエンジニアと共同して作業を行うことで、より精度の高い業務を遂行することが出来るようになるでしょう。しかし、必ずしも成功するとは限りません。

ベトナムオフショア開発を取り入れたものの、上手くいかずに失敗してしまった企業も存在しています。その原因は、依頼する会社選びを誤ったことで起こる場合が多く、会社選びは慎重に行う必要があるでしょう。

オフショア開発を失敗するとコストが余計にかかってしまう場合もあります。また、会社の情報が流失してしまうということもありえるでしょう。ベトナムオフショア開発を行う際には、自社とベストマッチの企業はどこか、エンジニアの質は十分か、情報漏洩予防などのセキュリティは万全かなどをしっかりと確認したうえで依頼を行うことが肝心です。

ベトナムのオフショア開発で実績豊富なおすすめシステム会社

株式会社Sun*

社名株式会社Sun Asterisk
設立2013年3月
従業員数約1,500名
会社所在地東京都千代田区神田紺屋町45-1神田ファースト1F
開発実績Webサービス・アプリ開発・業務支援・コンシューマー・AI開発・セキュリティ・ブロックチェーン など
クライアント楽天株式会社・三菱商事株式会社・株式会社JTB・KDDI株式会社・ソフトバンク株式会社・株式会社NTTドコモ など

「Make awesome things that matter!」というスローガンを掲げ、クライアントから指示を受けた開発のみを請け負うのではなく、そのサービスの成功によって得られる感動体験にコミットする事をミッションにしているSun*。在籍しているエンジニアの志も高く、常にこのミッション達成のため日々の仕事に真摯に向き合ってくれています。

戦略、開発からデザインまで一気通貫で対応してくれるため、高い安心感を得られるでしょう。多くのディレクターやUI/UX設計者、デザイナー、フロントエンドに特化したエンジニアが在籍しています。また、スタート支援案件も非常に多く取り扱いがあり、仕様が固まっていない段階でアプリ・サービス開発をスタートするプロジェクトなどの経験も豊富で、創業当初から培ってきた様々なノウハウをプロジェクトに活かしており、高品質を期待できるでしょう。

株式会社ブレイブソフト

社名株式会社ブレイブソフトベトナム (bravesoft Vietnam Corp.)
設立2013年3月
従業員数約60名
会社所在地1F Mirae Building, 268 To Hien Thanh Street, Ward 15, District 10, Ho Chi Minh City, Vietnam
開発実績電子新聞サイト・ライブチャット・スマホアプリ開発・ソーシャルゲーム・Webシステム など
クライアント株式会社マルハン・株式会社ベネッセコーポレーション・株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ など

オフショア開発のメインサービスとして「ラボ型開発」を提供しているブレイブソフト。専属のチーム(ラボ)を編成し、ノウハウを蓄積しながら低コストで開発が行えるのが特徴です。仕様や納期の変更、同時に複数の案件を進めるなど専属チームを柔軟にマネジメントできます。

実際に開発を行うエンジニアだけでなく、日本語能力が高く、日本人エンジニアとの業務経験が豊富なブリッジシステムエンジニア(BSE)ラボに組み込んでいるため、語学能力に自信がなくとも安心です。ここ数年ではAIに関する開発も積極的に行っています。初期費用なども掛からないため、低予算で依頼を行うことが出来ます。仮想通貨の研究なども行っており、幅広いジャンルの開発依頼が可能です。

株式会社バイタリフィ

社名株式会社バイタリフィ(VITALIFY Inc.)
設立2005年9月
従業員数180名
会社所在地東京都渋谷区恵比寿西1-9-6アストゥルビル8F
開発実績Webサイト・Webサービス・アプリ開発・loT・3DCGデザイン・スマートフォンゲーム など
クライアントアソビュー株式会社・株式会社ゼンリンデータコム・株式会社ディー・エヌ・エー・株式会社電通 など

ベトナムでのラボ型オフショア開発を提供しているバイタリフィは、現地に日本人が10名以上在籍しており、オフショア開発が初めてでも安心して依頼できるような万全のサポート体制を整えています。スマートフォン用アプリでは、エンタメからツール、エンタープライズまで様々なジャンルの開発実績があります。

また、IoT、Swift、Unity、Beacon、AR、VR、Kinect、ウエアラブル、画像認識、画像合成などの特殊技術を得意としており、こうした新規技術の豊富な実績もあります。システム開発ではスクラッチ開発、パッケージ導入の追加開発など、要望に合わせて柔軟に対応してくれるため、期待以上の高品質で多くの大手企業からも支持されています。

株式会社モンスター・ラボ

社名株式会社モンスター・ラボ
設立2006年2月
従業員数約800名
会社所在地東京都渋谷区広尾一丁目1番39号 恵比寿プライムスクエアタワー 4F
開発実績Webサービス・Web運用・スマートフォンアプリ開発・ゲーム企画・発案・アプリ運用 など
クライアントNTTソルマーレ株式会社・株式会社リンクアンドコミュニケーション・株式会社SQ・株式会社ADDIX など

ベトナムのほかにも、中国やフィリピンなど海外6か国・10都市にある自社拠点のIT人ソースを活用し、ラボ型オフショア開発とローカライズ・ソリューションを提供しています。人材の厳選と開発プロセスの継続的な改善により、高品質な開発レベルを実現しており、多くの企業の事業成功に貢献してきました。

様々なイベントやセミナーなども開催しており、企業全体の成長をサポートしてくれます。IT人材の需要拡大に即し開発拠点を複数構え、海外向けサービスの経験も豊富なモンスター・ラボ。多くの国での開発実績があり、ベトナムオフショア開発に関する豊富なノウハウが非常に魅力的です。納品することで終わりではなく、ラボ型としてその後の仕様変更や追加などもサポート可能です。

FPTソフトウェア

社名FPTジャパンホールディングス株式会社(FPT Japan Holdings Co., Ltd.)
設立2005年11月
従業員数約1,650名
会社所在地東京都港区芝公園1-7-6 KDX浜松町プレイス 6階
開発実績Webサービス・アプリ開発・業務支援・コンシューマー・loT・セキュリティ・ブロックチェーン など
クライアント株式会社東芝インダストリアルICTソリューション社・株式会社ニッセン・日立ソリューションズ社 など

ソフトウェアアウトソーシングサービスにおける10年以上の経験があり、世界の大手企業から高い信頼を寄せられているFPTソフトウェア。社員一人一人のプロ意識が強く、トップマネージャーを含むすべての社員にISO27001規格をすべてのレベルで展開しています。

データを安全の確保するための体制が整えられており、安心してベトナムオフショア開発の依頼を行うことが出来るでしょう。また、個人のパフォーマンスと生産プロセスの、両方のモニタリングとコントロールが可能な強力なツール群に支えられており、最先端ツール群の活用で高い評価を得ています。確かなセキュリティとエンジニアの高い能力で、成熟したオフショア開発プロセスがあります。

株式会社ITSOL JAPAN

社名株式会社ITSOL JAPAN
設立2009年
従業員数約40名(日本語技術者)
会社所在地東京都千代田区神田須田町2-23-1
開発実績スマートフォン、Windowsアプリ開発・Webシステム開発・AIチャットボット・業務システム開発、運用 など
クライアント株式会社NTT DATA・株式会社FPT・株式会社サンロフト・株式会社ITSOL JAPAN など

日本語能力の高いブリッジSEブリッジエンジニアが管理しており、日本の顧客に向けた「営業とコンサルティングの拠点」となっています。ハノイをメインに、ホーチミンと合わせた2拠点体制をとっており、最新のテクノロジーに対応したWebシステムから、メガバンクのオンラインバンキングシステムといった金融や保険など、幅広いジャンルの開発を豊富に取り扱ってきました。

ベトナムのエンジニアを選抜し、「お客様専属の開発チーム」を作成し、自社のシステム開発子会社を設立したような活用が可能となっています。、IT人材の提供サービスにも力を入れており、人材不足で悩んでいる企業の支援を行っています。自社の管理者をベトナムへと派遣することも可能で、どんな依頼にも柔軟な対応を行ってくれます。

アットマークカフェ株式会社

社名アットマークカフェ株式会社
設立2006年12月
従業員数約240名
会社所在地東京都中央区銀座6-16-12 3F
開発実績ウェブ、モバイルアプリケーション開発・業務システム開発・ECサイト、システム構築 など
クライアントソフトバンク株式会社・株式会社ローソンエンタテイメント・株式会社ワールド・株式会社ホリプロ など

東京、ベトナム、シンガポールにそれぞれ拠点を持っています。創業が2006年ですが、その時代からベトナムへの進出は完了しており、優秀なエンジニアを数多く確保しています。ベトナムでの開発をベースにWebシステム、業務システム、アプリ開発など様々な案件を取り扱っており、長年のノウハウや知識が非常に魅力的な企業です。

大人数での開発などの大型案件にも対応しており、豊富な人材と確かな実力が持ち味です。品質の高さは折り紙付きで、日本人が求める高品質さを全社員が把握しており、エンジニアのパワーと豊富な人材で、期待を裏切らない最高品質のものが出来上がるでしょう。多くの強みを持ち、長年の経験と豊富な知識で、依頼を行える非常に安心感のある企業となっています。

株式会社カオピーズ

社名株式会社カオピーズ
設立2016年8月
従業員数18名
会社所在地東京都千代田区神田淡路町1-9-5 天翔御茶ノ水ビル 704
開発実績AI画像認識・AWS導入支援・スマートフォンアプリ開発、運用・Webサービス・ブロックチェーン など
クライアントミニストップ株式会社・株式会社スプリックス・株式会社カエルエックス・Yper株式会社 など

ベトナムに本社があり「Kaopiz Software Technology Co., Ltd」の日本法人として2016年に設立されました。エンジニアは非常に厳しい狭き門を通過した方々のみで、その採用率はわずか1%です。取り扱い案件は日本企業からの依頼のみで、日本特有の厳しい品質管理や納期厳守など、徹底した管理力に定評がります。

AIやブロックチェーンなどの先端技術なども積極的に取り組んでおり、低コストで質の高い内容が自慢です。豊富な開発実績があり、様々なジャンルの企業からも厚く信頼されているカオピーズ。ベトナムではトップクラスのハノイ工科大学出身者エンジニアが多く、技術力やスキルなどは申し分ありません。単純な開発から最先端技術までを網羅したカオピーズは、老舗オフショア開発企業に引けを取らないほどの成長を見せています。

プレイネクストラボ株式会社

社名プレイネクストラボ株式会社
設立2016年1月
従業員数50名
会社所在地東京都品川区西五反田 3丁目11番6号 サンウェスト山手ビル4階(本社)
福岡県福岡市博多区博多駅前 2丁目19番17号 トーカン博多第5ビル(福岡支社)
開発実績スマートフォン向けモバイルゲーム開発・モバイルアプリ開発・Webサービス など
クライアントLINE Fukuoka株式会社・ワンダープラネット株式会社・ギリア株式会社・ソネットゲームスタジオ株式会社 など

スキルの高い外国人エンジニアが多いプレイネクストラボ。国際色が豊かで、ベトナムオフショア開発と共に日本国内での開発にも力を入れています。ベトナムと国内のどちらでも開発可能なプレイネクストラボでは、ニーズに合わせた柔軟な対応が可能。

「世界の才能と日本の可能性をつなげるプラットフォーム創出」をミッションとし、日本国内の人材不足問題にも積極的に取り組んでいます。高い技術と多様性で未来を作り出し、最新テクノロジーを使いこなすチームで未来社会への貢献を目指しています。老舗開発企業に比べればまだまだ若い会社ではありますが、経験や知識の豊富なエンジニアが多数在籍しており、今後ますます発展していく企業となるでしょう。

GMO-Z.com RUNSYSTEM

社名GMO-Z.com RUNSYSTEM(旧名:RUNSYSTEM)
設立2005年5月
従業員数600
会社所在地東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー7F
開発実績スマートフォンアプリ、ゲーム開発・Web開発・loT・クラウド移行支援・BPOサービス など
クライアントソフトバンク株式会社・新生銀行グループ・株式会社エムディーピー・長谷川工業株式会社 など

ネットサービス大手GMOグループのシステム・アプリ開発会社です。日本の国立大学でITを専攻したベトナム人が設立した、ベトナムオフショア開発の先駆け的存在として多くの企業から高い信頼を得ています。日本語能力に長けた優秀なベトナム人エンジニアと日本人エンジニアによる連携体制がしっかりとしており、低コストのゲーム開発やシステム開発を多く手掛けています。

ジャンルに囚われず様々な分野の企業からの案件を置く取り扱っており、その80%以上が日本の企業からの案件です。品質保証の国際資格「ISO9001」「CMMI」「ISMS」を取得しており、高い志と熱意ある若手エンジニアが多数活躍しているネット業界の大手です。

SystemGearベトナム株式会社

社名SystemGear Vietnam Co., Ltd.
設立2008年4月
従業員数約70名
会社所在地VINA GIAY PLAZA Room 101, 180 – 182 Ly Chinh Thang, W.9, D.3, HCM City(本社)
東京都港区三田3丁目13-16 三田43MTビル(日本支社)
開発実績Webシステム開発・Webサービス開発、運用・スマートフォンアプリ・チャットボットシステム・AI など
クライアント株式会社ソフテック・日本システム開発株式会社 そのほか企業名非公開のクライアント多数あり

ベトナムに本社を構える開発企業で、2019年に日本支社を東京に設立しました。10年以上に長い期間、アジアの顧客向けサービスを展開してきており、エンジニア不足解消、コスト抑制というメリットを最大限活かしながら、日本基準でのセキュリティ環境を担保しより高いサービスを提供しています。

IDカード、指紋認証による入退出管理を徹底、また、全新入社員に向けて、社内SEよる計5時間のセキュリティ研修を強制的に受講させるなど、万全のセキュリティ環境を整えており、様々な企業から高い信頼を寄せられています。ベトナムでの10年以上という確かな実績があり、優秀なエンジニアが多数在籍しているシステムギアでは、年々依頼も増加傾向にあり、今後ますます発展していくでしょう。

株式会社レリパ

社名株式会社レリパ (RELIPA CO., LTD)
設立2016年
会社所在地3rd Floor, C Tower, Golden Palace Building, Me Tri Street, Nam Tu Liem District, Ha Noi, Vietnam(ベトナム本社)
東京都渋谷区富ヶ谷1-14-14スタンフォードアネックスビル3F(日本法人東京支社)
開発実績AI画像処理・スマートフォンアプリ・Webサービス開発、運用・CRMシステム など
クライアント株式会社ハイマックス・LEEWAYS株式会社・株式会社Areteco Holdings など

日本の大学を卒業したベトナム人エンジニアが、日本とベトナムの架け橋となるべく設立した会社がレリパです。クライアントは100%日本企業で、日本法人は2018年に設立されました。様々なシステム開発アプリ開発業務はもちろんの事、既存システムをモバイルでも動作させたいという要望にも柔軟に対応しています。

各種システムとモバイルアプリを連携させた開発を得意としており、現在はAIなどの最先端テクノロジーを取り入れた研究にも力を入れています。日本への理解が強いエンジニアが多数在籍しており、語学力も高いため、言葉の壁で不安を感じている企業には特にオススメです。高品質できめ細かなサービスが魅力的なレリパは、多くの企業に信頼されています。

株式会社トラント

社名株式会社トラント
設立2004年3月
会社所在地東京都渋谷区恵比寿4丁目6-1 恵比寿MFビル8F
開発実績Webシステム開発・スマートフォンアプリ開発、運用 など
クライアント石井食品株式会社・株式会社NTTデータ・株式会社日立製作所・キヤノンITソリューションズ株式会社 など

ベトナムの優秀なエンジニアを活用したオフショア開発を得意とするトラントは、日本の顧客を対象としたサービス提供を行っています。ベトナム現地に日本人マネージャーを在籍させており、言語力に自信のない企業 でも安心して依頼を行うことが出来るでしょう。

また、長期にわたりベトナムオフショアの事業を展開している実績もあり、経験豊富で優秀な多くの人材を確保しています。要望に沿った最適な提案を行い、オフショア開発を知り尽くした現地マネージャーとエンジニアにより高品質な開発が可能となります。システム開発はもちろん、プロジェクトマネジメントなども得意としており、設立以来、様々な依頼を数多く手掛けています。

ルークシム株式会社

社名ルークシム株式会社
設立2015年10月
会社所在地東京都渋谷区南平台町15-10 プチビル2F
開発実績Webアプリ開発・スマートフォンアプリ開発・Webサービス運営・オフショア事業支援 など
クライアント企業名非公開のクライアント多数

東京に本社があり、支店をベトナムにおき開発を行っています。Webシステムと連携したスマートフォンアプリを一括で開発する技術力をもっているため、システムやアプリの仕様変更、追加などが柔軟に対応可能です。また、これからの事業拡大を見据え、様々なシステムとの連携や拡張を想定されている企業には非常にオススメの開発会社となっています。

開発はスピード感が特徴的で、他企業にはない速さと正確さが魅力的です。オフショア開発が初めてでも、企画の段階から細かなニーズ確認や徹底したミーティングを行い、顧客の要望を詳しく聞き取ることで最適な提案を行ってくれます。恥得手で不安と思う方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

株式会社ハイブリッドテクノロジーズ

社名 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(旧社名:株式会社エボラブルアジアソリューションズ)
設立2016年4月
従業員数70名
会社設立東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル5F
開発実績Webシステム開発、運用・モバイルアプリケーション開発・Webサービス・スマートフォンアプリ開発 など
クライアント企業名非公開のクライアント多数

きめ細かなサポート体制が整っているハイブリッドテクノロジーズ。日本企業のハイブリッド型開発・受託開発をメインにしたオフショア開発企業です。日本での実務経験豊富なベトナム人プロジェクトマネージャーが多数在籍しており、細かな日本語でのやり取りが可能な程コミュニケーション能力に長けています。

また、ハイブリッドテクノロジーズのプロジェクトマネージャーは、ベトナムの難関大学、または日本の大学を卒業後に5~10年以上もの長い期間日本で実務を経験したメンバーで構成されています。そのため、確かな実力を持った優秀なメンバーが数多く在籍しています。コミュニケーションに不安を感じている企業や、初めてでやり方が分からないなどと言った方にも丁寧に説明、提案をしてくれるため、初心者でも安心して依頼を行うことが出来るでしょう。

株式会社デザインワン・ジャパン

社名株式会社デザインワン・ジャパン(DesignOne Japan, Inc.)
設立2005年9月
従業員数132名
会社所在地東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア8F
開発実績スマートフォンアプリ開発・Webサービス開発・アプリ仕様変更・Webサイト追加、修正 など
クライアント株式会社アスリートプランニング・株式会社エムティーアイ・株式会社コメ兵・株式会社大黒屋 など

有名な地域情報サービスの「エキテン」を運用している企業です。ベトナムのニトロテックアジアを子会社化し、オフショア開発の提供を行っています。高い技術と対応力を持っており、様々な難易度の高い案件にも積極的に取り組んできました。語学力と共に技術やスキルが豊富なブリッジSEが駐在しており、コミュニケーション面でも非常に安心感があります。

要望によっては、要件定義や設計などの段階からの対応も可能で、漠然としたイメージから適切な提案が出来るよう細かなヒアリング対応をしてくれます。また、少数精鋭の開発体制で無駄を省くことで、さらなるコスト削減も可能になるため、多くの大手企業からも信頼されています。

NashTech Japan株式会社

社名NashTech Japan株式会社
設立2007年
従業員数2000人以上
会社所在地東京都中央区京橋3丁目1番1号
開発実績AI開発・Web、モバイルアプリ開発・システム開発・ブロックチェーン・ビックデータ分析、活用 など
クライアント本田技研工業株式会社・日本精工株式会社・LGエレクトロニクス・キングス・カレッジ など

ベトナムホーチミンハノイオフショア開発の拠点を持つシステム開発会社です。2つの都市には合わせて2,000人を超える優秀なエンジニアが在籍しており、様々なジャンルの案件に柔軟に対応可能となっています。全員がベトナム人で、平均年齢が27.3歳という若さも魅力の一つです。

日本、米国、欧州、東南アジア、オーストラリアとグローバルな企業のシステム開発で、豊富な実績があります。サービスの開発はもちろん、AIやブロックチェーンなどの最先端技術にも対応しており、これまでにも数多くの案件を扱ってきました。オフショアで初めてブロックチェーンを開発し製品化したという功績も有しており、幅広いジャンルの企業から多くの案件が寄せられています。

VNEXT JAPAN株式会社

社名VNEXTJAPAN株式会社
設立2017年10月
従業員数約35人
会社所在地東京都千代田区外神田3-8-9総徳ビル7階
開発実績AIテクノロジー開発、研究・ブロックチェーン・Webサービス開発・スマートフォンアプリ開発 など
クライアント企業名非公開のクライアント多数

ベトナムに本社を構えるシステム開発会です。AIやブロックチェーンなどを活用した開発の実績が豊富で、高い技術力が魅力的です。こうした最新技術についての研究や開発にも積極的に取り組み、従来技術をベースとしたシステム開発とあわせて、先端技術を活用したソリューションで企業の業務を支援していくことを強みとしています。

AIチームのトップは、東京大学情報理工博士課程を修了しており、人工知能・自然言語処理分野のエキスパートでもあります。さらにAIチームは2014年に開催されたベトナムの「AI Hackathon 2014」で優勝を果たすという偉業を成し遂げました。ラボ型開発の実績も多くあり、300以上の案件実績もあります。日本企業の案件も多く、様々なジャンルの企業から高い支持を集めています。

株式会社DEHA SOLUTIONS

社名株式会社デハソリューション
設立2017年1月
従業員数8名
会社所在地東京都中央区築地3-711 CUBE TSUKIJI 7階
開発実績AI画像解析・Webサービス開発・スマートフォンアプリ開発・ブロックチェーン・システム開発 など
クライアントITパートナーズリンク株式会社・株式会社サンノア・株式会社マップクエスト・スタンサップ株式会社 など

ベトナムに関連会社があり、東京に本社を置き、名古屋や大阪にも支店があるシステム開発企業です。技術力とスキルの高さを強みとしている企業で、ら数多くの開発経験で蓄積されてきたノウハウを社内のエンジニア間で共有し、会社の財産として蓄積しています。

AIによる画像解析などの開研究なども積極的に取り組んでおり、最先端技術を駆使した開発においても、高い実績とノウハウがあります。日本人エンジニアによる国内開発はもちろん、ベトナムでのオフショア開発ラボ型開発にも対応しており、要望に合わせた柔軟な対応が可能です。また、ベトナムでは設立当時5名ほどの従業員でしたが、様々な方向性を見出し力を入れてきたことにより、今では150名を超える大企業にまで発展していきました。

株式会社NTQジャパン

社名株式会社NTQジャパン
設立2016年
会社所在地神奈川県横浜市神奈川区金港町6-3 横浜金港町ビル 3F
開発実績スマートフォンアプリ開発、運用・AI・モバイルアプリ開発・Webサービス開発 など
クライアント株式会社アクトジャパン・株式会社ビットツーバイト・株式会社システナ など

ベトナムにおいて優良企業に与えられる「Sao Khue賞」を何度も受賞しているシステム開発企業です。日本向けの開発を多く手掛け、2016年には日本法人が設立されました。90%以上の顧客が日本企業のため、スタッフ教育には非常に力を入れており、入社前の学生時代から、エンジニアは日本語教育やマナー商習慣などを学んでいます。

また、日本特有の品質重視という考えにも強い理解を示しており、日本人企業としてはとても信頼のおける企業の一つでしょう。多くのジャンルによる案件を多数取り扱っており、様々な依頼を柔軟に対応することで技術やスキルが蓄積され、企業としても大きく成長していきました。日本の大手企業からも信頼されており、多くの開発実績を誇る企業です。

株式会社モアアジア

社名株式会社モア (MOR Software JSC)
設立2016年4月
従業員数204名
会社所在地東京都豊島区南池袋2-9-3 サンビルディング4階
開発実績AI顔認証・スマートフォンアプリ開発・バックエンド・Webサービス開発・ブロックチェーン など
クライアント株式会社INDETAIL・株式会社 ビットワングループ・株式会社アルト など

2016年の創業当時は数名の従業員のみでしたが、4年後には200名を超える企業に発展していきました。ベトナムに3拠点、日本に1拠点の合計4拠点で開発プロジェクトを行い、これまでに140以上の開発実績があります。オフショア開発では、日本国内での開発に比べ2/3のコスト削減が可能になります。

様々な依頼に柔軟に対応可能で、アプリやシステム開発はもちろん、「日本に1人エンジニアを常駐させてベトナムと連携したい」、「日本でベトナム人を採用してチームをつくりたい」といった要望にも応えてくれます。現地の視察もできるため、この目でしっかりと確認したいという方も安心感を得ることが出来るでしょう。

インディビジュアルシステムズ株式会社

社名インディビジュアルシステムズ株式会社
設立2005年9月
従業員数11名
会社所在地兵庫県明石市大蔵八幡町1番10-516号
開発実績Webサービス開発・学校システム開発・クラウド系案件・ECサイト開発・基幹システム開発 など
クライアントアルプスシステムインテグレーション株式会社・オムロン ヘルスケア株式会社・株式会社レオパレス21 など

ベトナムにおいて2002年に設立された老舗のシステム開発企業です。日本支社は2005年に設立されました。国内でも有名な大手企業からスタートアップ会社まで、幅広いジャンルの案件を多く取り扱っており、豊富な開発実績があります。業務系システム開発を得意としており、学校関係や銀行、企業の基幹システムまで多彩な案件を取り扱ってきました。

ベトナム進出日系企業への取引シェアが10%あり、ベトナム市場への販売力にも強みがあります。顧客に合わせ柔軟に対応が可能となっています。細かなヒアリングから、損をしない確かなオフショア開発を、日本人の営業が提案してくれるため、オフショア開発初心者でも安心して依頼をお願いすることが出来るでしょう。

株式会社NAL JAPAN

社名株式会社NAL JAPAN
設立2015年
従業員数250名
会社所在地東京都港区新橋6-20-4 新橋パインビル4階
開発実績アプリ開発・
クライアント水族館、大手派遣会社、食品会社など多くの企業からの依頼案件多数(企業非公開)

従業員の半数以上が日本語検定N3以上の語学力を有しており、日本語での高いコミュニケーションをとることが出来ます。さらに、役員は全員が日本大学を卒業した後に日本国内でIT業界への就業経験を持っています。そのため、日本特有の仕事の在り方や開発事情などを熟知しています。

また、全ての顧客に安心感をもってもらうため、「10万円トライアル」という取り組みを行っています。ベトナムオフショア開発が不安だという方のために、1人月相当の開発を10万円でお試しいただけるというものです。また、既存のアプリの初期診断も無料で行っているため、少しでも不安がある方はまず一度お試しをしてみてはいかがでしょうか。

株式会社アイディーエス

社名株式会社アイディーエス
設立1996年12月
従業員数79名
会社所在地東京都港区三田3-2-8 Net.2三田ビル2F
開発実績業務システム開発・Webサービス開発・アプリ開発・システム運用・研究開発、実証実験 など
クライアント企業名非公開のクライアント多数

日本企業向けに特化したサービスを提供しており、日本式で高品質にこだわった体制構築が企業としての一番の強みとなっています。日本本社との契約で海外契約のリスクを大幅低減。また、日本人常駐責任者によるエンジニアサポートが充実しています。更新費用などもなく、依頼案件の費用のみで安心感があります。

週次での定例会を開催しており、進歩状況の報告を行ってくれるため常に進み具合を把握することが出来ます。日本人管理責任者が常駐しているので、エンジニアへのサポートが大勢が万全で、言語やコミュニケーションによるリスクを大幅に回避できます。

株式会社エボラブルアジア

社名株式会社エアトリ(AirTrip Corp.)
設立2007年5月
従業員数1191名(会社全体)
会社所在地東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズ MORIタワー19F
開発実績Webサービス開発・アプリ開発・モバイルゲーム開発・Webシステム開発、運用 など
クライアント株式会社DMM.comホールディングス・株式会社アビリティコンサルタント・フォートラベル株式会社 など

格安航空券販売サイト「エアトリ」を子会社に持つ企業で、オフショア開発ベトナム人の雇用1万人の創出を目指しています。エボラブルアジアでは、要件定義などの上流工程をベトナム人プロジェクトマネージャーが日本国内で行い、ベトナムの開発チームをマネジメントします。ミスコミュニケーションを最小限に抑え、高品質でスピード感のある開発が可能です。

1000人を超えるベトナム人エンジニアがおり、ベトナムでオフショア開発を行う企業としては最大規模を誇っています。また、日本のリソース不足を補うための人材の紹介も行っています。業務内容や取引先に合わせ最適な人材を選別してくれるため、人手不足で悩んでいる企業は一度試してみてはいかがでしょうか。

株式会社S3ジャパン

社名株式会社S3ジャパン
会社所在地神奈川県 藤沢市藤沢607番地の1 藤沢商工会館3階 湘南藤沢インキュベーションセンター内
開発実績アプリ開発・Webシステム開発、運用・業務システム など
クライアント企業名非公開のクライアント多数

ベトナムオフショア開発歴が13年という確かな実績を有しています。革新的なソリューション、高い応答性と国際的な経験を持つ熟練したエンジニア、高い品質と納品期日の厳守を徹底しており、信頼の強い老舗のシステム開発企業です。高いセキュリティとプライバシーポリシーを強く意識しており、情報漏洩などの心配はありません。

豊富な知識、多くのスキルや経験を有する優秀なエンジニアが多く在籍しており、どんな案件でも快く引き受けてくれます。GCP・AWSといった最新のインフラにも対応します。長年の経験により蓄積されたオフショア開発のノウハウを活かし、多くの企業から信頼を得ています。

株式会社コウェル

社名株式会社コウェル
設立2007年8月
会社所在地東京都品川区東品川二丁目2番28号Tビル8F
開発実績AR,VRソリューション・基幹システム・アプリ開発、運用・人材派遣 など
クライアント株式会社宇佐美鉱油様・株式会社ウェザーニューズ様・株式会社アマナイメージズ様・株式会社ウィルグループ様 など

ベトナムオフショア開発から人材派遣まで、多彩な業務をこなすコウェル。2007年設立当初、業界で最も早くオフショア開発を導入しました。優秀な日本人エンジニアとベトナム人エンジニアによる開発体制で、高い品質とコスト削減の実現を可能としました。

スタートアップ支援なども行っており、これから起業をする方のサポートも行っており、経験やスキルが豊富なエンジニアが多数在籍しています。日本語での契約・日本円での支払いが可能となっています。大手企業からも高い品質を評価されており、様々なジャンルの案件を手掛けています。ベトナムオフショア開発の先駆け的存在でもあり、長年蓄積されたノウハウで圧倒的に素晴らしい開発を行ってくれるでしょう。

株式会社エスプラス・ソフトウェア

社名株式会社エスプラス・ソフトウェア
設立2016年10月
会社所在地東京都文京区後楽2-3-25 金子ビル3F
開発実績管理システム開発・ECサイト新規立ち上げ・アプリ開発。Webサービス開発、運用 など
クライアント県庁、省庁による案件やマッチングアプリ、私鉄、効率劇場などの大手案件多数(企業名非公開)

ベトナム最大のIT企業のエンジニア・チームがスピンアウトして設立した会社です。10年以上の開発経験を持つメンバーが中核となり、日本向けシステム開発の経験で培った高いプロジェクト管理能力で、高品質システムを低価格で提供する日本向けオフショア開発に特化しています。

仕様書や日々のやり取りのメール、チャットなどは全て日本語での対応が可能です。そのため、語学力に自信のないという企業でも安心して依頼をお願いできます。ラボは1人1ヶ月から契約することが出来、小さく始めて徐々に増やすことでオフショア開発のリスクを減らすことができるでしょう。そのため、始めるのに不安がある、初めてだから良く分からないという企業にもオススメです。

株式会社grooo

社名株式会社grooo
設立2015年2月
会社所在地東京都新宿区西新宿8-1-2 PMO西新宿 3F
開発実績アプリ開発・Webサービス開発、運用・Webコンテンツ記事作成 など
クライアントR&C株式会社・株式会社EPARKグルメ・株式会社ウィルゲート・平成コミュニティバス株式会社 など

検索エンジン・自然言語処理に強みを持ち、独自フレームワークでのSPA開発で高品質・システム開発を行う企業です。ラボ型オフショア開発を採用し、日本国内相場の1/3程度のコストで開発可能となりました。また、多くのエンジニアは日本語能力が高く、常駐の日本人スタッフともいるためコミュニケーション能力に不安はありません。

言語力の乏しい企業であっても、安心してオフショア開発依頼を行うことが出来ます。細かなヒアリングで最適な提案を行い、高品質な開発を行ってくれます。有名な大手から中小企業まで、規模に関わらず多くのジャンルで開発を行ってきた経験や高いスキルで、強い信頼感を感じることが出来るでしょう。

株式会社パックスクリエイション

社名株式会社パックスクリエイション
設立2006年2月
会社所在地東京都目黒区下目黒1-4-7-308
開発実績アプリ開発・Webサービス開発、運用・スマートフォンゲーム開発、運用 など
クライアント企業名非公開のクライアント多数

2011年から本格的に海外展開を行い、日本の東京本社と大阪支社のほかに、ベトナム、フィリピンに現地法人を構え、アジア諸国での開発事業を拡大し続けています。顧客のプロジェクトマネージャーが、現地SEを介しチームをコントロールするラボ型開発を採用しており、低コストでの開発を実現しました。

情報漏洩リスクも低く、高い技術とこれまでのノウハウで高品質な開発を期待できます。ラボ型開発では最低一人からの契約も可能で、14万円/人月という非常にローコストでの依頼を行うこともできます。ミスコミュニケーシリスクも低く、多くの企業から高い信頼を得ており、期日厳守などにも定評があります。

2021年最新【ベトナムオフショア開発のすゝめ】ベトナム人開発者・エンジニアの給料の実態

ベトナムオフショア開発 Mattockの大森です。アジア圏の中でも特に優秀なエンジニアが多いベトナムは、大量の労働力に恵まれています。コストを抑えた委託先として様々な業界から注目を集めており今後のIT業界を担っていくであろう存在へと成長しました。そんなベトナムのエンジニアの給料の実態とはどうなっているのか、日本のエンジニアとはどのくらいの差があるのかなどをご紹介します。

ベトナムオフショア開発は、なぜコストを抑えた開発が可能?

ベトナム人エンジニアの給与は、平均的に日本の半分から1/3程度の額となっています。そのため、自社内で全てを補うよりもコストを抑えつつ質の高いプロジェクトを遂行できるようになります。また、何かの際に現地に行かなければいけないといった場合でも、ベトナムは直行便ですとおよそ4~6時間程度でアクセスが出来るため、時間・交通費の負担も大きくありません。

日本では人件費高騰や、エンジニア・開発リソース不足などもあり、年々金銭面で余裕のなくなる企業が増えてきています。開発リソース不足を補いながら国内のみで案件を進めていくために必要なコストよりも、ベトナムオフショア開発を活用した方が大きくコストカットが出来るようになるでしょう。

ベトナム人エンジニアの給与の実態

ベトナム人エンジニアの給与は、職種によりどの程度の差があるのでしょうか。また、平均給与や変動する条件などをご紹介致します。また、ベトナム人エンジニアのボーナス・賞与や日本エンジニアとの差などはどのくらいになるのかを比較し、ベトナムオフショア開発がどのくらいコストパフォーマンスに優れているのかを理解しましょう。

平均は?

Web開発者給与

月額500ドル(約55,000円)~1.400ドル(約155,000円)となっています。Web開発者は、すべて「HTML5」「CSS」「Javascript」の経験があり、バックエンド言語(PHP、Python、Java)の習熟度に対して変動していきます。経験豊富なWeb開発者は平均的に1,000ドル(約110,000円)程度の月額給与となります。

バックエンド開発者の給与 

月額500ドル(約55,000円)~2,000ドル(約210,000円)程度と、Web開発者よりも幅が大きくなります。バックエンド開発者は「PHP」「Ruby」「Python」「Java」の経験が豊富な傾向があります。いくつかのフロントエンドスキルを持っている場合もあるでしょう。経験豊富なバックエンド開発者の給与の平均は1,300ドル(140,000円)程となります。

モバイルアプリios・android 開発者の給与

モバイルアプリ開発者の給与はWeb開発者に比べ高くなります。月額1,000ドル(約110,000円)~2,000ドル(約210,000円)となり、最も低い金額から見ても高い傾向になります。経験豊富なモバイル開発者は1,300ドル(140,000円)とバックエンド開発者と同等ですが、スキルや経験値の上昇などで給与変動も大きくなります。

UI・UXデザイナーの給与

UI・UXデザイナーの基本的な平均給与は600ドル(65,000円)~2,000ドル(210,000円)と、非常に大きな差が出ています。経験やスキル、また勤続年数などで大きな変動があり、長く続け経験値を蓄積していけばいくほどに給与アップの可能性が高い職種でもあります。

変動する条件は?

勤続年数

ベトナム人エンジニアの給与は勤続年数により大きく変動します。年数が短い方よりも、長く勤めあげていけばいくほど給与はアップしていきます。経験が1年未満の開発者では、年収の平均額が7,400ドル(約81万円)に対し、2年~4年の勤続年数を持っている開発者の年収は16,700ドル(約180万円)となり、短期間の違いでもこれほど大きな差が生じてきます。

また、スキルなどによりスタートの価格も異なります。年数による給与アップは10年以内に2倍以上の収入を得ることが出来るようになります。一番大きくアップする年数は5年以内の勤続年数で、その割合はおよそ42%となります。

採用エリア

必要な生活費は都市によって差が出るため、これもまた給与の変動に大きく関係してきています。例えば住宅にはいくら費やす必要があるのかな、快適に暮らすために必要な金額はどの程度なのかという部分が、報酬額の決定に非常に大きな影響を及ぼします。例えばフエでの年収額はおよそ12,650ドル(約140万円)ですが、ホーチミンでは15,700ドル(約170万円)という額になります。

教育レベル

高等教育はより高い水準となりますが、それ以上に給与額には学位が大きく関係してきます。教育レベルがCertificate、またはDiplomaの場合のベトナム人エンジニアの平均年収は、6,200ドル(約68万円)となり、学士号を取得している人は8,000ドル(約87万円)の年収となります。さらに、修士号保有者の平均年収は13,000ドル(約140万円)と、圧倒的に給与面で大きな差が生じてきます。

性別

性別による給与の差はあまり好ましくはありませんが、実際賃金い大きな影響を及ぼすのも事実です。ベトナムのテクノロジー会社のほとんどでは、女性よりも男性の方が給与額は高くなり、その差は8%から10%ほどとされています。勤続年数などによる変動はもちろん女性でもありますが、スタート時の給与額は基本的に男性の方が高くなるでしょう。

また、全てのソフトウェアエンジニアの従業員でも、男性よりも女性の方が給与額が低くなります。大きな差はないにしても、このように性別による違いというものが少なからず影響しています。エンジニアの多くは男性の場合が多くいというのも一つの要因となっているのかもしれません。しかし日本では、同じ業種において性別で旧y額が変動するという事はないので、違和感を感じる方も多いでしょう。

賞与やボーナスは?

ベトナム人エンジニアのボーナスや賞与の状況は、企業により異なります。しかし、半数以上のベトナム人エンジニアは、少なくとも1つの形式の金銭的ボーナスを受け取っています。

ボーナスにも様々な種類があり、個々のパフォーマンスボーナスや会社の業績ボーナス、目標ベースに対するボーナス、また、休日・年末ボーナスなどとなっています。休日・年末ボーナスは理由なく支給され、感謝トークンに似ています。こうした種類の中から、半数以上のエンジニアが1つ以上の何かしらのボーナス・賞与を授与しています。

日本人エンジニアとの差は?

ベトナムオフショア開発でのコスト削減で、最も大きな要因となるベトナム人エンジニアの給与。この給与は、日本人エンジニアとどれほどの差があるのでしょうか。コスト削減とはどの程度の削減が可能となるのか、多くの方が気になるところです。日本人エンジニアとの給与額の差を比較し、ベトナムオフショア開発の取り組みでどの程度コスト削減が実現できるのか、具体的な数字をしっかりと理解することが大切となります。

日本人エンジニアベトナム人エンジニア
初任給約21万円~600ドル(約6万円)~
勤続年数2年約30万円~800ドル(約9万円)~
勤続年数10年約45万円~1,500ドル(約15万円)~
勤続年数20年以上約50万円~1,900ドル(約20万円)~

物価の違いなどもありますが、このように日本とベトナムではエンジニアの給与額が非常に大きく違います。初任給から3倍以上の差が開いており、日本の初任給とベトナム人エンジニアの20年以上の大ベテランが同等の金額となっています。日本ではエンジニアのスキルや経験などにもより年収1,000万以上の方もいるため、コスト削減がとても大きくなるという事が分かります。

ベトナム人エンジニアの年齢層

ベトナム人エンジニアの年齢層は、比較的若年層が大半を占めています。18歳~24歳が25%、25歳~34歳が49%で、それ以上の年齢の方は27%となっています、日本でも同じように若年層のエンジニアは多くいますが、20代、30代にそれほど大きな差はありません。ベトナムでは学生時代からこうしたITに関する教育を受けている場合があり、18歳くらいの非常に若い方々でも社会に出るころには高いスキルを身につけています。

ベトナムという国自体が、日本とは違いこうした若年層の方々が多いというの関係しています。日本では、2015年時点で平均年齢が46.4歳という数値に対し、ベトナムの平均年齢は30.5歳。2020年における予想平均年齢であっても32.5歳程度と、日本よりも10歳以上若いという結果になっています。こうした具体的な数値を見ると、いかに若く意欲ある方が多い国なのかというのが一目で分かります。

ベトナム人エンジニアの給与は今後どう変化する?

ベトナムでは2018年ごろに市場が成熟するにつれ、給与形態も安定していきました。2019年から2022年以降の転職の割合予測は15~20%となっており、年々こうしたIT業界へ多くの人々が集まってきています。知識やスキル、経験が豊富な開発者がどんどん集まり、日本以外の国々からもベトナムオフショア開発は支持を集めていくでしょう。

また、これまで以上に市場を拡大していくベトナムのIT業界。今後ますます発展していくことが予測され、給与も上昇する可能性があります。予測としては17か月ごとに13%程度の上昇が見込まれており、今よりも高くなることは十分ありえますが、それでも国内で全てを補うよりは大きくコストを抑えることが可能です。給与が高くなるという事は、これまで以上の有能なエンジニアも育つという事です。より質の高い開発が出来るようになるでしょう。

コストが低くても確かな技術力を持つベトナム人エンジニア

ベトナム人のエンジニアは、まじめで勤勉という特性があります。さらに、給与の変動などでも分かるように、勤続年数が長くなればなるほど給与もアップしていき、スキルなどによっても大きく上昇します。このようにはっきりとした将来性が見えるベトナムのIT業界は今後ますます発展を遂げていくでしょう。また、こうした分かりやすい行旧制度はエンジニアのモチベーションも上がり、仕事に対する意欲が高まり続ける要因にもなります。

優秀な人材が豊富なベトナムで、コストを削減しつつ質の高い開発が可能となるベトナムオフショア開発は、日本のIT業界になくてはならない存在へと成長を遂げてきました。確かな技術力を有するベトナム人エンジニアも増加し続けているため、今後もさらにレベルの高い業務遂行が可能となるでしょう。