この記事では、Webアプリケーションの最新事例を11個ご紹介します。
具体的な活用事例を知れば、自社が開発すべきWebアプリケーションが見えてくる可能性があります。
さらに、Webアプリケーション開発の基本と、コストを抑えるベトナムオフショア開発についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
この記事を読んでほしい人
- Webアプリケーション開発を検討している、または興味を持っている方
- Webアプリケーションについて知りたい方
- 最新のWebアプリケーションのトレンドや事例を知りたい方
この記事でわかること
- Webアプリケーション開発の基本的な知識
- Webアプリケーションの開発手順
- 注目の最新Webアプリケーション事例21選
Webアプリケーション開発に必要な知識・環境・スキル
まずはじめに、Webアプリケーション開発に必要な知識・環境・スキルについて解説します。
- Webアプリケーション開発に関する知識
- Webアプリケーション開発の環境
- Webアプリケーション開発をするために必要なスキル
Webアプリケーション開発をするためには、必要な知識を学び、開発環境を整える必要があることを覚えておきましょう。
Webアプリケーション開発に関する知識
Webアプリケーション開発に関する知識として覚えておきたいのは、「Webプログラミング」「Webアプリケーションやシステムの仕組み」「フロントエンドやバックエンドなどの業界用語」の3つです。
Webシステムの仕組みを知っておかないと、Webアプリケーションやシステムの開発は難しい傾向にあります。
また、未経験からWebアプリケーション開発を行う場合、さまざまな業界用語に触れることになるため、初めて見る業界用語があればその都度調べるなど、積極的に学習するようにしましょう。
Webアプリケーション開発の環境
Webアプリケーション開発をするためにはPCはもちろん、開発環境やツールの準備が必要です。
現在では、スマートフォン一つでアプリを開発することも可能になりました。
開発環境やツールは、大きく分けて「統合開発環境(IDE)」と「テキストエディタ」の2つに分類できます。
- 統合開発環境(IDE):Webアプリケーション開発を行うための機能が豊富に用意されているものの、初心者にとってはインストールの難易度が高い場合がある
- テキストエディタ:統合開発環境よりも機能面で劣るものの、Webアプリケーション開発は十分可能
未経験から簡単なWebアプリケーション開発をするのであれば、テキストエディタでも問題ありません。
Webアプリケーション開発におすすめなテキストエディタとしては、「Visual Studio Code」や「Sublime Text」などがあるのでぜひ利用してみてください。
Webアプリケーション開発をするために必要なスキル
Webアプリケーション開発を行うためには、3つのスキルが必要とされています。
- プログラミングスキル
- フレームワークに関するスキル
- データベースに関するスキル
これらのスキルについて詳しく解説していきます。
プログラミングスキル
Webアプリケーション開発をするにはプログラミングスキルが不可欠です。
Webアプリケーションやシステムは、プログラミング言語を記述することにより作成されます。
Webアプリケーション開発でおもに使用されるプログラミング言語は以下のものがあります。
- HTML/CSS
- JavaScript
- Java
- PHP
- Ruby
- Python
上記のうち、「HTML/CSS」と「JavaScript」はWebアプリケーション開発の基本となる言語であるため、習得は必須です。
Java、PHP、Ruby、Pythonの4言語については上記の言語よりも難易度が高く、一つ習得すれば応用が利くので、どれか一つの言語を習得することをおすすめします。
中でもPHP、Rubyは習得難易度が低めで、Webアプリケーション開発に使用されるケースが多いため未経験者におすすめです。
フレームワークに関するスキル
実際のWebアプリケーション開発現場では、フレームワークを使った開発が主流となっているため、フレームワークのスキルも必要です。
フレームワークとは、Webアプリケーション開発をするために必要な機能などをテンプレート化したものとなっています。
なお、フレームワークは、使用するプログラミング言語によって異なるので、自分が選んだプログラミング言語に合ったフレームワークを学びましょう。
<プログラミング言語ごとのフレームワーク例>
- Java:Java EE
- PHP:CakePHP
- Ruby:Ruby on Rails
- Python:Django
データベースに関するスキル
webアプリケーション開発には、データベースに関するスキルも必要です。
データベースとは、Webアプリケーションやシステムに関わるデータを管理するためのシステムを指し、Amazonや楽天などのショッピングサイトにおいても、顧客情報などをデータベースで管理しています。
データベースのスキルを身につけるなら、未経験からでも学習しやすいと言われている「MySQL」を勉強すると良いでしょう。
Webアプリケーションの開発手順
続いて、Webアプリケーション開発の具体的な手順について解説します。
- 開発手順1. Webアプリケーションの仕組みを理解する
- 開発手順2. 作りたいアプリを決め、設計を行う
- 開発手順3. 開発言語とフレームワークを決める
- 開発手順4. Webアプリケーション開発ツールを選ぶ
- 開発手順5. アプリを公開する
基本的な知識を持てば、誰でもWebアプリケーションの開発は可能ですので、ぜひ参考にしてください。
開発手順1. Webアプリケーションの仕組みを理解する
Webアプリケーションの開発は、「フロントエンド」と「バックエンド」に分けて考えるのでそれぞれの領域を理解しておきましょう。
フロントエンド
ユーザーに見える部分のことで、画面に表示される文章や画像、ボタンやリストの配置などを行います。
ユーザーが入力した情報をサーバーに送信する、ユーザーのクリックに対する応答をプログラミングするといった作業も、フロントエンドエンジニアの仕事です。
使用するプログラミング言語は主に、HTML / CSS、JavaScriptなどです。
バックエンド
ユーザーの目に触れない部分のことで、サーバーの構築やデータベースの管理、保守などを行います。
開発手順2. 作りたいアプリを決め、設計を行う
Webアプリケーションの仕組みを理解したら、どのようなWebアプリケーションを作るかを考えていきます。
初めてWebアプリケーションの開発をする場合は、複雑なものは避けて、シンプルな機能のWebアプリケーションを作り、慣れていくことが大切です。
Webアプリケーションの内容が決まったら、開発するWebアプリケーションに必要なページをサイトマップとしてまとめ、それぞれのページのレイアウトを作成します。
レイアウトを作成する際は、それぞれのページにどんなリンクやボタンを配置するかを、しっかり整理しておくことが大切です。
また、データベースが必要なWebアプリケーションを開発する場合は、データベース設計を行います。
Webアプリケーションサービスを運営するときに必要となるデータをまとめ、データベースの全体像を設計しましょう。
開発手順3. 開発言語とフレームワークを決める
実装したいWebアプリケーションの内容に合わせて開発言語を選択し、その言語で使えるフレームワークがないか確認しましょう。
フレームワークを利用すれば、効率よく短期間でのWebアプリケーション開発が可能です。
フロントエンドの開発の場合は、HTMLやCSSに加えて、JavaScriptなどの言語を使用します。
単純なWebサイトだけならHTMLやCSSだけで開発可能ですが、動きのあるWebアプリケーションの開発には、JavaScriptなども必要になることも覚えておいてください。
また、バックエンドの開発は、PHPやRuby、Pythonなど、さまざまな言語の知識が必要となります。
PHPは、サーバーサイドでWebアプリケーションを開発するなら習得しておきましょう。
RubyやPythonも、開発でよく用いられるプログラミング言語ですが、実行速度が遅いため、大規模な開発には向かないことに注意が必要です。
フレームワークは、PHPはLaravel、PythonはDjango、RubyはRuby on Rails、JavaScriptはVue.jsやReactなどが利用されます。
さらに、開発言語とフレームワークのほかにも、データベースを使うWebアプリケーションを開発するなら、「MySQL」といったデータベース管理システムの学習も必要です。
開発手順4. Webアプリケーション開発ツールを選ぶ
効率的に作業を進めることができるため、Webアプリケーション開発ツールを選びましょう。
中でもおすすめなのが、バージョン管理システムです。
バージョン管理システムを利用することで、複数人で開発すると起こりうる弊害をなくすことができます。
誰がいつどこで何の作業をしたのかがわかる履歴機能や、ある時点の状態を再現できる機能などがあるのも魅力です。
ちなみに、バージョン管理システムとしてよく使われるのが「Git」というソフトウェアです。
GitのGUIクライアントが、「SourceTree」となっており、GUIクライアントのほうが、視覚的に分かりやすく、直感的な操作ができます。
また、Gitを使った開発プラットフォームとして、「GitHub」もよく知られています。
データベース設計図や、プロジェクト計画などを共有するソフトウェアとしては、メンバーとチャットで情報交換しながら、作業を行える「Cacoo」もおすすめです。
開発手順5. アプリを公開する
Webアプリケーションを公開するには、ドメインを取得し、サーバーを用意する必要があり、さらに、サーバーは自分で立ち上げる方法と、レンタルサーバーを借りる方法があります。
初めてWebアプリケーションを作って公開するなら、構築の専門知識が不要で、管理もレンタルサーバーの運営会社が行ってくれるレンタルサーバーを借りる方がおすすめです。
また、AWS、GCS、HerokuなどのPaaSを利用すれば、開発言語やツール、サーバー環境や管理システムといった開発環境を自分で準備しなくても、Webアプリケーションを開発・公開できます。
手軽で効率的にWebアプリケーション開発がしたい方にはおすすめですが、自由度が制限されてしまうため、目的によって使い分けましょう。
Webアプリケーションの開発事例11選
ここからは、Webアプリケーションの11の開発事例をご紹介します。
エアトリNow
エアトリNowは、旅行プランやホテルなどを予約できるアプリです。
すべてのプランが後払いというのが特徴で、ユーザーはアプリから予約をすればすぐにプランを体験できるだけでなく、支払いは2ヶ月後までOKという特徴があります。
最大で10万円までのプランのみとなっており、面倒な手続きを取らずに予約が可能なので、気軽に予約できるのも嬉しいポイントです。
meeemo(メェーモ)
meeemo(メェーモ)は、オンライン上のボードでメモや画像を共有できるWebアプリです。
ユーザーが作成したボードに、付箋をペタペタと貼っていく感覚でメモや画像を配置していき、不特定多数の人と共同編集できることが特徴です。
チーム内でのブレストだったり、多くの人からの意見を募集したりと、掲示板的な感覚で利用できるとして、若い世代を中心に話題となりました。
操作も直感的で利用しやすく、エディタの自由度も高く誰でも使えるのが魅力です。
Amarimo
Amarimoは、女性に大人気のアプリとして注目を集めています。
自宅にある調味料や食材などの余り物からレシピを提案してくれるアプリで、中途半端に余ってしまっている調味料や食材の使い道に悩んだとき、このアプリに余っている調味料と、食材を2種類選択すると、すぐに作れるレシピが表示されるからです。
また、レシピが気に入ったかどうかを指定してあげることで、AIがユーザーの好みを学習し、最適化されたレシピが提案されるようになります。
ONE
ONEは、レシートの買取アプリとして人気です。
スーパーやコンビニのレシートをカメラで撮影すれば1〜10円で買い取ってくれるので、誰でもすぐに使えます。
さまざまなメディアでも取り上げられ、リリース初日には、想定以上の利用数があり、当日中にパンク状態になったことでも知られるほどのWebアプリです。
MENTA
MENTAは、さまざまなスキルを持っている人が、メンターとして月額課金や単発でプランを設定し、メンティ(相談したいユーザー)を集められるのが特徴です。
メンターとは、「指導者や助言者」といった意味をもち、自身が仕事やキャリアの手本となって、新入社員や若手社員に助言・指導をし、個人の成長や精神的なサポートをする人のことをいいます。
メンターはメンティに対してメッセージなどを利用して空き時間にアドバイスを行えるので、スキマ時間でスキルを活かして報酬を得られるのがメリットです。
タイムチケットやオンラインサロンとはまた違ったコンセプトであり、今注目されているWebアプリサービスといえます。
WolframAlpha
WolframAlphaはもともとはアメリカで開発されたwebアプリケーションです。
数学や科学、政治にいたるまで難しい計算式や質問に対してAIが適切な答えを返してくれます。
答えられないことはないのではないかというほど優秀なサービスで、答えに至るまでの過程を、質問によってはグラフや表まで使って提示してくれます。
今後もさらなる開発が進められ、バージョンアップも期待されているので、何か質問してみてはいかがでしょうか。
MEGAMOJI
MEGAMOJIは画像やテキストから簡単にSlack用絵文字画像を作れるのが特徴です。
Slackといえば、絵文字によるリアクションもよく利用され、チーム内でオリジナルの絵文字を利用することも多い傾向にあり、重宝するのではないでしょうか。
面白いのはさまざまな効果を簡単につけられる点です。
たとえば、作成した絵文字を回転させたり、キラキラさせたりして、目をひく絵文字を作ってみてください。
MetaHuman
MetaHumanは、リアルなデジタルヒューマンを短時間で作成できるアプリで、Webブラウザ上からゲームのキャラクターメイクを行うような手軽さでデジタルヒューマンを作成できるのが特徴です。
作成したモデルは同社のゲームエンジンであるUnreal Engine上で動かすことができ、若い世代を中心に話題を呼んでいます。
NOT A HOTEL
NOT A HOTELは、アプリのワンタップで自宅がホテルに変わる、ホテル兼住宅(別荘)サービスです。
自宅を他人に貸し出せると言う点はAirbnbのような民泊とも近いように見えますが、Airbnbは宿泊者寄りのサービスであることに対し、NOT A HOTELはオーナー寄りのサービスといえます。
これまでの民泊では手間だった、室内の掃除や鍵の受け渡しなど管理周りは全てアプリが行ってくれるのが特徴です。
別荘を持て余している人が多いことに着目した点と、管理の面倒がないという手軽さは、新しい暮らし方につながると話題を呼んでいます。
moneep
moneepは、アラームライブ配信アプリです。
朝、誰かに起こしてほしいユーザーは時間や相手を選びモーニングコールを受けられ、起こす側はモーニングコールの実績に応じて収益化できるのが特徴です。
お気に入りのライバーに朝から起こしてもらえるので、推しと同じ部屋で寝ていたかのような錯覚に陥ることができます。
切り抜きDB
切り抜きDBは、YouTube動画の切り抜きを誰でも簡単に作れるアプリです。
任意の動画ファイルをアップロードし、切り抜きたい部分を選択してつなげるだけで、あとはAIによって自動でテロップが入り、動画をダウンロードできます。
アニメーションやフォント、画像など細かい編集もそのままブラウザ上でできるため、動画編集ソフトの知識がなくても切り抜き動画を制作できる画期的なサービスです。
Webアプリケーションに関するよくある質問
ここでは、Webアプリケーションに関するよくある質問に、Mattockのシニアコンサルタントが回答します。
- Q1. 身近な例でWebアプリケーションは?
- Q2. Webサイトアプリケーションとは何ですか?
- Q3. アプリケーションの代表例は?
- Q4. ウェブアプリとはどういうアプリですか?
- Q5. Webアプリで何ができますか?
Webアプリケーションの開発を検討中の方は、参考にしてみてください。
Q1. 身近な例でWebアプリケーションは?
身近なWebアプリケーションの例は下記のとおりです。
- Google Workspace:Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブなど
- SNS:Facebook、Twitter、Instagramなど
- ECサイト:Amazon、楽天市場など
- 動画共有サイト:YouTubeなど
Q2. Webサイトアプリケーションとは何ですか?
Webサイトアプリケーションは、Webブラウザ上で動作するアプリケーションのことです。
従来のソフトウェアのようにパソコンにインストールする必要がなく、インターネット環境があればどこからでも利用できます。
Q3. アプリケーションの代表例は?
アプリケーションにはさまざまな種類がありますが、代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ワープロソフト
- 表計算ソフト
- プレゼンテーションソフト
- 画像編集ソフト
- 動画編集ソフト
- ゲーム
なお、これらのアプリケーションは、パソコンにインストールして利用するものと、Webブラウザ上で利用できるWebアプリケーションの両方があるので覚えておきましょう。
Q4. ウェブアプリとはどういうアプリですか?
ウェブアプリは、Webブラウザ上で動作するアプリケーションの総称です。
インターネット環境があれば、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用できます。
Q5. Webアプリで何ができますか?
Webアプリでできることは次のように多岐にわたります。
- メールの送受信
- スケジュール管理
- ファイル共有
- 情報収集
- 商品の購入
- 動画視聴
- ゲーム
- 業務効率化
まとめ|Webアプリケーションでビジネスを加速させよう
今回は、業務効率化を実現するWebアプリケーションの最新事例を11個ご紹介しました。
これらの事例を参考に、Webアプリケーションを開発することをおすすめします。
また、Webアプリケーション開発を検討されている方は、ぜひMATTOCKにご相談ください。
お客様のニーズに合わせた最適なWebアプリケーション開発をご提案いたします。
ベトナムオフショア開発という選択肢
Webアプリケーション開発を検討する際、ベトナムオフショア開発という選択肢があります。
ベトナムオフショア開発とは、ベトナムの開発会社にWebアプリケーション開発を委託することです。
ベトナムオフショア開発のメリットは、以下のとおりです。
- 開発コスト削減できる:ベトナムの人件費は日本よりも安いため、開発コストを大幅に削減できる
- 優秀なエンジニアが豊富:ベトナムには、優秀なITエンジニアが多く、高品質なWebアプリケーションを開発できる
- 日本語対応可能:多くのベトナムの開発会社では日本語対応が可能
なお、Mattockでは、ベトナムオフショア開発を専門としており、多くの実績があります。
経験豊富な日本人ブリッジSEが常駐しているため、安心してプロジェクトを進められるので、お気軽にご相談ください。