日本ではiPhone・iosの利用者が非常に多いですが、世界で利用されているアプリの80%以上はandroidアプリです。そのため、androidアプリを作成したいという方も非常に多くなっており、実際に開発してみたいという方も増えてきています。開発方法を習得しておくと、世界を舞台にアプリを販売できるかもしれません。
しかし、そう思っても一切知識がない方はあきらめてしまう傾向にありますが、独学でも十分に知識を学ぶことができ、androidアプリを開発することが可能です。
そこで今回は、androidアプリを開発するための勉強法について詳しく解説していきます。
Androidアプリ開発を行う方法
Androidアプリを開発する際に、まず知っておきたい基礎知識はプログラミング言語です。Androidアプリは「Java」が多く利用されていますが、最近は「Kotlin」がAndroidアプリ開発の公式言語となり、多く採用されるようになっています。これらの言語を学ぶことでどのようなメリットが得られるかご紹介します。
「Java」と「Kotlin」を勉強するメリット
まず「Java」は、Androidアプリを開発するうえでもっとも人気が高く、もっともポピュラーな言語といえるでしょう。扱いやすいため初心者でも利用しやすいのが特徴ですが、「Kotlin」よりも覚えることが多いため、すぐにアプリの開発をしたい方にはおすすめできません。ただ一度覚えてしまうと、Androidアプリ以外のアプリの開発にも対応でき、「Java」を使いこなせることができる実績を作ることができれば、プログラマーとして認められるため、転職や就職などにも非常に役に立つというメリットもあります。
次に「Kotlin」は、「Java」に比べてカジュアルなアプリを作れることがあげられます。さらに、Androidアプリ開発にかかわる、初心者向けの学習サイトのほとんどがこの「Kotlin」をもとに作られているため、教材が豊富なのもメリットといえるでしょう。また「Kotlin」は、出来て間もない言語なため、習得することで今後転職や就職などに役に立つともいわれています。
Android Studioで開発する
Androidアプリを開発する際に採用されるプログラミング言語は「Java」と「Kotlin」がおすすめですが、どちらを使ったとしても「Android Studio」といわれる開発環境で開発を行います。
このような開発環境を使ってアプリを開発することで「ミスを指摘してくれる」「インデントを付加してくれる」など多くの利点があり、他にも「Android Studio」は「無料で利用することができる」「Windows・Mac両方で利用できる」「基本的な使い方は公式サイトに細かく記載されている」「エミュレーターがある」など、初心者には嬉しい機能が多く搭載されてます。
そのためAndroidアプリの開発には、「Android Studio」があれば問題なくリリースまで行うことができます。
Androidアプリを開発する手順
Androidアプリに限りませんが、アプリの開発の大まかな流れは以下の通りです。
①パソコンに開発環境を作る
②どんなアプリを作るか決める
③コード記述を行いアプリの開発を行う
④正しく動くかをチェックする
⑤リリース
この5つの手順を踏んでアプリを開発していきますが、それぞれの工程を分かりやすく解説していきます。
パソコンに開発環境を作る
まずパソコンを開発するための環境を整えます。Androidアプリの開発環境は、利用する言語によっても変わってきますが、手順に沿って行っていくだけなので誰でも簡単に行えるでしょう。どの場合でも「Android Studio」のインストールは欠かせませんの、先に行っておいてもいいでしょう。
どんなアプリを作るか決める
次にどんなアプリを作りたいかを決めていきます。個人で行う場合は、ざっくりと決めていい項目です。「こんなアプリにしたい」「こんな機能を搭載したい」など、大まかに決めておくことで、開発中に行き詰ったときなど、それを見返すことで時間の短縮になってきます。なんとなく開発を始めるのではなく、大まかで構いませんのでアプリの構成を決めておきましょう。
コード記述を行いアプリの開発を行う
開発環境を作り、どんなアプリを作るか決めたらいよいよ開発です。いきなりアプリの開発といっても正直難しいでしょう。そのため、学習サイトや実践に特化したサイトなどを見ながら進めていくといいでしょう。もし分からなくなった箇所があったとして、それにこたえてくれるサイトもあるのでそちらを利用しましょう。その様なサイトについては後ほどご紹介します。
正しく動くかをチェックする
アプリが完成したらしっかり動くかどうかをチェックしましょう。もしAndroid端末をもっていれば、作ったアプリをインストールして自分でチェックできますが、IOS端末の場合は、Google Playディベロッパーに登録し、テストアプリ申請を行う必要があります。
リリース
もしテストで無事アプリが思った通りの動きを見せてくれたら、いよいよリリースです。Androidアプリの場合は、Google Playで公開するのが一般的となっています。その手順は以下の通りになります。
・Googleデベロッパーアカウントを作成する
・デジタル署名したパッケージファイルを準備する
・GooglePlayにアプリケーションを登録する
これで審査を行った後、早ければ数時間後にはリリースという形になります。自分の作品がGoogle Playに公開されたのを見届けたら終了になります。
Androidアプリの開発におすすめの勉強サイト
ここからは、Androidアプリ開発に特化した勉強方法をご紹介していきます。世界の80%がAndroidアプリということもあり、開発に関するサイトも多くあり、サイトだけでなく書籍はプログラミングスクールなど数多くあります。
あまりに多すぎて、どれを選んで勉強していいかわからないくらいですが、今回は初心者の方向けのサイトや書籍をピックアップしてご紹介していきます。
世界を目指せ!Androidアプリ開発入門
2010年に技術評論社がHPで公開したものですが、今でも問題なく使用できます。Androidアプリは誕生した年に執筆されたもので、全12回に分かれており、開発言語から費用について、アクティビティとその制御方法や、専門的な知識である「HTTP通信」「設定画面」「デバック手法」といったものから、最後公開するまでの流れを丁寧に教えてくれています。 Androidアプリは、Windows・Macどちらでも開発できるということがよく分かるレッスン内容になっています。 レッスン内容は毎回「前回のおさらい」からスタートし、前回のレッスンのポイントを復習するところから始まり、記事にそって進めていくことで、Androidアプリをきちんと作成できるようになっています。
ドットインストール
ドットインストールは初心者に優しいサイトとして知られており、プログラミングを動画で学習できるサイトです。一つの動画が3分と短いため、非常に分かりやすく飽きることなく、空いた時間に学習することができます。「Androidアプリ開発」のコースでは、アプリ開発に必要なプログラミング言語である「Java」の知識も学ぶことができるのでおすすめです。
また細かく学習することができるので、開発に必要な知識をしっかり覚えるまで短い動画で学習できるので、初心者でも見終わったときには中級者レベルまでその知識が押し上げられています。
初心者必見!10時間で作るはじめてのAndroidアプリ
このサイトは、ある程度知識を持った方が利用する学習サイトで、「Java」を利用したアプリ開発に特化しているので「Java」に対して抵抗がない方におすすめです。初心者は、まずはドットインストールで基礎を学んでから、こちらのサイトを利用するのが理想かもしれません。
Udemy
Udemyは、Androidアプリ開発を学べるオンライン学習プラットフォームになっており、コースも多く揃えており、非常に充実した学習サイトです。初めてAndroidアプリを開発する方向けのコースや、最新のアプリ開発を学べるコースなどもあり、自分が必要だと思うコースを選択して学習していくことができます。全くの独学で行う勉強よりも、オンラインで講師の方が丁寧に説明してくれるので、よりスムーズにアプリ開発に関しての理解を進めていくことができます。またオンラインでリアルタイムな勉強のため、分からないことを質問することもできるので、分からなかったことをスルーせず納得しながら勉強を進めていけるのもメリットといえるでしょう。
Androidアプリ開発のためのJava入門ー中級編ー
このサイトは、Androidアプリ開発に関するさまざまな記事をまとめたサイトになっており、自分が知りたい・覚えたいと思ったものだけを学べるサイトになっています。
より細かく難しい内容の記事も多いため、基本はわかるけど、もう少し凝ったアプリを作ってみたいといった、ある程度知識を持った中級者向けのサイトになるでしょう。
Androidアプリ開発入門ー中級編ー
アプリ開発の実践を踏まえながら、勉強を進めていくことが中心となった中級者向けのサイトになります。専門的な言葉も多く登場するので、もし分からない言葉が出てきた場合は、調べながら勉強を進めていくようにしてください。
Androidアプリの開発におすすめの教材
次におすすめの教材をご紹介します。アプリ開発に関連した教材も多くありますが、ここでは初心者の方向けに特化した教材をピックアップしていきます。
スッキリわかるJava入門
スッキリわかるJava入門はベストセラーにもなった教材です。初心者の方でも分かりやすい内容になっているのが特徴で、ゲームアプリの制作に特化した学習本になっています。難しそうな内容である「Java用語」も分かりやすく頭に入ってくるように作られており、パッケージやオブジェクト指向といった、初心者には難しい内容も、スムーズに覚えていくことができます。
イラストでよくわかるAndroidアプリのつくり方
アプリ開発の前に、プログラミング自体全く未経験の方という方におすすめな本です。イラストを使用した内容となっており、イラストを上手に使いながら基礎から解説してくれているので、非常にわかりやすいです。初心者の方は。まずこの本からスタートするといいかもしれません。
Androidアプリ開発逆引きレシピ
Androidだけではなく、アプリ開発に興味があるという方におすすめになります。アプリ開発に必要な専門用語を中心に、アプリ開発に必要な手順を項目別に解説しており、アプリ開発を行っていくうえで、躓いてしまった箇所をピンポイントで検索することができ、解決策が記載されているという内容になっています。
誰かに頼るのではなく、問題点を自分で調べて解決できるため、あらかじめ系統だった指南書が他にあるならば、その補助書籍としてぐんぐんと実力がつく書籍です。超初心者には手取り足取り教えてくれる、系統だった書籍がおすすめですので、この書籍はあくまで補助書籍として使うのがおすすめと言えます。最初から暗記を求めて購入すると挫折するので、必ず自分でプログラミングを楽しみながら読んでください。
中学生でもわかるAndroidアプリ開発講座
中学生でもわかるAndroidアプリ開発講座は、Androidアプリの基本中の基本から、プログラミングの基礎、開発・リリースに至るまで、一連の流れを分かりやすく解説してくれています。教材の題名には「中学生」とありますが、Androidアプリを開発したいという初心者の方でも、十分に役立てることができる教材の一つです。
Androidアプリの開発で困ったときに役立つサイト 4選
これまでAndroidアプリの開発に役立つ、初心者向けの学習サイトをご紹介してきましたが、ここからはAndroidアプリ開発で行き詰ってしまった時に役立つサイトをご紹介します。
はじめのうちはスムーズに進めることができない場合もあります。そんな時、問題を解決してくれるサイトは多くあります。その中でも初心者の方が直面しがちな問題を解決してくれるサイトをいくつかご紹介していきます。
Qiita
エンジニアとして活躍している方が、自分が持っている知識やこれまでの体験談をブログ形式に文章としているサイトになります。ブログといっても通常のブログとは違い、専門的な内容を記載しているものになるので、問題点が発生した時に非常に役立つ記事が多く記載されています。
MENTA
このサイトはその名の通り、自分専属のメンターと安ければ数千円で契約することができ、分からないことを教えてもらうことができます。メンターとは簡単にいえば指南役のようなもので、自分専属の先生のような感覚でいいでしょう。学校などに通うよりも安く済み、自分に合ったメンターを見つけることができれば、コスパは最高でしょう。
ただメンターを雇うのは自分が交渉なども行う必要があり、上手に交渉を進めなければメンターも多くの不満を持つことになってしまうので注意しなければいけません。
teratail
teratailは、分からないことが出てきたときに気軽に質問できる、プログラミング専門の質問サイトになります。初心者でも利用しやすいように、初心者の方が質問しているマークや、Yahoo!知恵袋のように、その回答が適切なのかを分かるような仕組みにしているので、非常に分かりやすく問題を解決してくれるでしょう。
StackOverFlow
StackOverFlowもteratailと同じように、分からない問題点を質問しそれに答えをくれるサイトです。teratailと違うのは、実際のプログラマーが質問に回答してくれていることと、英語での質問数が多いため、英語でプログラミング学習をしていきたいという方にはおすすめのサイトになるでしょう。
Androidアプリの開発に特化したプログラミングスクール 3選
時間やコストに余裕がある方は、プログラミングスクールに通うのも一つの手段でしょう。より専門的な知識を学ぶことができ、順序良く教えてくれるので効率よくAndroidアプリの開発方法を学ぶことができるでしょう。それではご紹介していきます。
TechAcademy
TechAcademyは、選べるコースの種類が25種類以上あり、どのプログラミングスクールよりも多くのコースを用意しています。完全オンライン受講が可能で、いつでも何度でも受講することができる「ウケ放題プラン」を15コース用意しており、期間内に多くの知識を吸収したいという方にはおすすめです。
・1コースのみ受講
・2コースセットのものを受講
・3コースセットのものを受講
・ウケ放題
というようにコースは4つに分かれており、それぞれの金額は以下の通りになります。
1コースのみ受講 | 4週間 | 8週間 | 12週間 | 16週間 |
一般 | 149,000円 | 199,000円 | 249,000円 | 299,000円 |
学生 | 129,000円 | 159,000円 | 189,000円 | 219,000円 |
2コースセット | 8週間 | 12週間 | 16週間 | 24週間 |
一般 | 268,000円 | 308,000円 | 348,000円 | 438,000円 |
学生 | 228,000円 | 258,000円 | 278,000円 | 328,000円 |
3コースセット | 24週間 |
一般 | 479,000円 |
学生 | 399,000円 |
ウケ放題 | 16週間 |
一般 | 498,000円 |
学生 | 398,000円 |
TechAcademyは先割も行われているので、その期間中に申し込みをした方がいいでしょう。これらを参考にプランを選んでみてください。
侍エンジニア塾
侍エンジニア塾は、オーダーメイドで勉強を進めていくことができる、一人一人の受講生に合った勉強方法を考えてくれるプログラミングスクールです。専属の講師とのヒアリングを行い、それに基づいてカリキュラムが作られるので、無駄な知識を学ぶ必要がなく、自分が学びたい知識のみを身につけていくことができるスクールになります。
コースは4つ用意されており、自分にあったコースを選んで勉強を進めていけるので、自分がどの内容のスキルを身につけたいかによってプランを選ぶことができます。
入学金※全てのコース共通になります | 29,800円 |
転職コース | 月額 5,333円一括 128,000円 |
デビューコース | 月額 2,833円一括 68,000円 |
エキスパートコース | 月額 14,013円一括 354,000円 |
AIコース | 月額 21,150円一括 564,000円 |
支払いについてはクレジット払いも可能になっており、学生割引や季節割引などで10%前後割引が効くコースもあるので、活用して受講すればさらにコストを安く抑えることができます。また365日、受講に関するお問い合わせが可能なので、もし受講や受講料に関して分からないことがあれば是非利用してみてください。
CodeCamp
CodeCampは、受講前のカウンセリングから最終課題の提出まで全てをオンラインで行うことができる、オンライン完結タイプのプログラミングスクールです。全てオンラインになるので、場所や時間を選ぶことなくプログラミングに関する知識を学ぶことができます。
自分がどのような知識を学びたいかによってコースを選ぶことができ、プレミアムプラスは全ての内容を勉強することができます。
2ヶ月プラン | 4ヶ月プラン | 6ヶ月プラン | |
入学金 | 30,000円 | 30,000円 | 30,000円 |
マスターコース | 148,000円 | 248,000円 | 298,000円 |
プレミアム | 248,000円 | 348,000円 | 398,000円 |
プレミアムプラス | 398,000円 | 498,000円 | 698,000円 |
2ヵ月プランであれば一週間に25時間、6ヶ月プランであれば一週間に10時間程度の受講時間と考えていただけたらいいでしょう。自分に合ったプランを選んで受講してみてください。
まとめ
androidアプリを開発するための勉強方法について、特に初心者の方向けの学習方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。androidアプリは世界の80%を占めていることもあり、多くの学習サイトが存在します。そのため、初心者の方はどの学習方法を参考にしていけばよいか迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介してきたように、学習サイトには「どの部分を学習したいのか」「何について知りたいのか」というように、勉強内容によって学習サイトを選ぶことができます。基礎から学びたい、開発途中に分からないことが出た時に活用したいなど、自分に合った学習方法を活用するようにしていきましょう。
初心者の方に特化した学習サイトはたくさんあります。皆さんも学習サイトを利用し、androidアプリの開発を行ってみてください。