【アプリ サーバー・アプリケーションサーバーとは?】仕組みや利用するメリットについても徹底解説!

アプリの開発を行うときに必ず聞く言葉に「サーバー」があります。実際サーバーって何のことなのか分からない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、アプリ開発には欠かすことができないサーバーについて詳しく解説していきます。

アプリケーションサーバーとは?

そもそもアプリケーションサーバーとはどのようなものなのでしょう。アプリケーションサーバーとは、WEBサーバーからの情報を受け取り、その情報を情報を処理するためのものになります。アプリ開発はプログラミング言語で構築し作り上げますが、それらを正常に動かすための働きをしています。

アプリケーションサーバーの役割としては、Webサーバーから送られてきた情報を「PHP」「Java」「Ruby」などのプログラミング言語を実行して、その情報を処理をし結果を返還することで正常な情報をユーザーに届けることができます。Webサーバーから受け取った情報によってはデータベースにアクセスしてデータをリクエストし、抽出や加工処理を行います。

WebアプリケーションサーバーとWebサーバーの違い

前述したようにサーバーには、アプリケーションサーバーとWEBサーバーがあります。この二つを混同してしまう方もいると思いますが、実際は違うものになります。それではその違いについて解説します。

Webサーバーとは?

WEBサーバーは、ユーザーと直接やり取りを担うサーバーになります。スマートフォンやPCといったモバイルから送られた情報に対して、「JavaScript」「CSS」「HTML」といった、情報を返還する役割を持ったソフトウェアのことをいいます。

ユーザーからの情報を受け取ると、アプリケーションサーバーに内容を伝え、アプリケーションサーバーで処理が終わると結果を受け取り、ブラウザに表示します。

ユーザーがリクエストする内容が、静的か動的かにより処理方法は異なり、テキスト情報だけの静的な情報は、Webサーバー単体で処理できるので、そのまま静的データであるCSSやHTML、画像データを送り、動的なページは、アプリケーションサーバーへ処理のリクエストを処理してもらいます。

アプリケーションサーバーとは?

アプリケーションサーバーは、Webサーバーから送られてきた情報をそれぞれのプログラミング言語で処理し、動的なコンテンツを作り上げる役割があります。動的なコンテンツは、「Java」「PHP」「Python」「Ruby」などになり、その言語で生成されたプログラムをいいます。

基本的にアプリケーションサーバーは、単体で利用されることはなく、Webサーバーと一緒にかどうするものになります。動的な処理が必要な場合にはアプリケーションサーバーに対してリクエストを行い、返ってきた結果をWeb上に送信する仕組みです。

アプリケーションサーバーの仕組み

皆さんが目にするWEBサイトには、大きく分けて「Web3階層モデル」と「1台構成」の2つのパターンがあります。それぞれ解説したいと思います。

Web3階層モデル

Web3階層モデルとは、簡単にいえば「サーバーが3つある仕組み」になっているものです。「Webサーバー」「アプリケーションサーバー」「データベースサーバー」の3層で構成されており、サーバーを3つ置くことにより回線が重くなってしまう事態を解消し、1つのサーバーに負荷が集中しないような仕組みになっています。

Webサーバー

Webサーバーは、ユーザーとのやりとりを直接行うサーバーです。ユーザーからの情報を受け取り、アプリケーションサーバーに渡し、アプリケーションサーバーからその結果を受け取り、最後にユーザーに返すという、一番重要な役割を担っています。

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバーは、3層あるサーバーの真ん中に位置しており、Webサーバーから送られてきた情報を「Java」「Ruby」「PHP」などを実行して処理します。

データベースサーバー

データベースサーバーは、情報を集めてデータを整理しているバックエンドになり、Webサイトに必要なユーザーや商品のデータなどを保存しています。

Web3階層モデルのメリット

Web3階層モデルのメリットには2つあります。まずは「変更部分や問題箇所を特定しやすい」点です。例えばアプリなどで変更したい箇所がある場合、コンピュータが1つであると、3つの機能が絡み合っているため、変更したい部分が特定しづらくなりますが、Web3階層モデルは役割ごとに分かれているので、変更したい部分はアプリケーションサーバーとすぐに特定できます。

二つ目は「各サーバーの機能を最大限発揮できる」ことがあげられます。Web3階層モデルは各役割ごとに3つのサーバーに分かれているので、それぞれの機能だけに集中して作業することができます。

Web3階層モデルのデメリット

デメリットとしてあげられるのはやはりコストになります。Web3階層モデルは、単純に3つ分のサーバー料金がかかると思ってもらえれば分かりやすいでしょう。

二つ目が「余分な処理を行う」オーバーヘッドが発生することです。3つのサーバーがあるため、それぞれがやり取りをして結果を出すため、途中で余計なやり取りが入る時間が余計にかかってしまうというのがデメリットになります。

1台構成

1台構成とは、「Webサーバー」「アプリケーションサーバー」「データベースサーバー」を1つのコンピュータにまとめたものをいいます。データが集中するため、大きな規模ではなく小さな規模のサイト開発などで使用されています。

1台構成のメリット

まず一つ目はコストが安いということです。サーバーが一つしかないため、コストは安く済みます。二つ目はもし故障をした場合でも、修理に時間がかからないことです。単純計算ですが、修理を行う際はWeb3階層モデルの三分の一で済む計算になります。

1台構成のデメリット

デメリットにあげられるのは、まず「他の機能への影響」です。もし一つのサーバーが故障した場合、全てのサーバーがストップしてしまう可能性があります。

また二つ目は「負荷が高い」ということです。1台構成は1台のコンピュータで、3つの機能を担っているためどうしても負荷がかかってしまいます。

アプリケーションサーバーを利用するメリット

アプリケーションサーバーには、さまざまな動的な処理機能が搭載されています。WEBサイトやアプリを開発する際には欠かすことができないソフトウェアですが、アプリケーションサーバーを利用してアプリを構築することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

導入やメンテナンスが容易

メンテナンスやアップデートを行う際、その都度新しいシステムをインストールする必要がなく、インターネットに接続するだけで継続してシステムを利用できます。アプリケーションサーバーを導入していれば、新しいハードウェアに交換してもアプリケーションサーバーとそれぞれのアプリケーションをセットアップするだけで、システムの再稼働も時間がかかりません。

セキュリティが強固

3つのサーバーで分散処理を行うことで、それぞれのサーバー間にセキュリティ製品を設置できます。そのため、よりセキュリティを強固にすることが可能です。1台のサーバーコンピュータにシステムが集約されていると、データベースにクライアントは直接アクセスできる環境です。クライアントのパソコン自体が不正アクセスにあってしまうと、必要な情報を抜き取られるというリスクが高まってしまいます。

情報処理の負荷を軽減

Web3階層モデルにより情報処理が重くなりにくく、サーバーの負荷が軽減できるとともにスピーディーな処理ができるのもメリットです。サーバー1台あたりの負荷を減らすことでレスポンススピードやパフォーマンスの向上し、効率よく処理を行うことができます。また、サーバーを分散させることで故障しにくく、万が一故障した場合でも故障範囲を容易に測定し、サーバーの取り換えが簡単にできるという点もメリットといえるでしょう。

アプリ開発の費用を削減することができる

アプリの開発に必要な機能が搭載されているサーバーを利用すれば、作業工数を削減することができ、同時にコストも抑えることができます。もしアプリケーションサーバーを導入しない場合、搭載されている機能を1から作り込みを行うことで時間もかなりかかり、完成までに予想以上の時間がかかってしまうことも考えられます。

サーバーにかかる費用とは?

アプリの開発には大小さまざまありますが、大体数十万円から250万円ほどといわれています。そのうちサーバー代金にかかるコストは、月に数千円から数万円といわれています。

またレンタルサーバーという、サーバーを借りてアプリ開発することも可能なため、もう少しコストを安く抑えることも可能になります。

おすすめのレンタルサーバー

それでは、初心者の方におすすめのレンタルサーバーをご紹介します。レンタルサーバーにはいろいろありますが、コストや特徴などを踏まえて、自分に合ったものを選ぶといいでしょう。

さくらのレンタルサーバー

さくらインターネットが運営している「さくらのレンタルサーバー」は、45万件以上の実績を持った人気のレンタルサーバーとなっており、運営元のさくらインターネットは一部上場を果たしている企業のため、安心して利用できるでしょう。

機能もリニューアルされ、速度が大幅に向上したことにより快適に利用することができます。初心者でも扱いやすく月額も524円から始められるのも魅力です。2週間の無料体験もできるので、自分に合ったサーバーかどうかを確かめてみるのもいいでしょう。

ロリポップ!

国内NO1のシェアを誇るのが、GMOペポバが運営しているロリポップ!です。200万件以上の実績を誇り、もし困ったことがあっても電話やチャットによって対応してくれるのも心強いです。

月額220円から利用することができ、10日間の無料プランもあるので、利用してみて導入を考えることもできるのでおすすめです。

ConoHa WING

一部上場企業のGMOインターネット株式会社が運営するConoHa WINGです。導入実績も20万件を超え、最近人気のレンタルサーバーです。人気の理由の一つが、その速さ。サーバーの処理速度は業界NO1といわれており、ストレスがかからないのが特徴です。

サポート体制もしっかりしているので、初心者にはおすすめのレンタルサーバーといえるでしょう。月額640円からとなっており、無料プランはありませんがコスト的にも安く抑えられます。

エックスサーバー

エックスサーバー株式会社が運営しているエックスサーバーは、利用実績も180万件を超える、国内有数の人気レンタルサーバーです。初心者には嬉しい24時間365日サポート体制を整えており、困ったことがあればいつでも対応してくれます。

また10日間の無料体験を設けており、自分に合うサービスかどうかを見極めてから活用することができ、月額も990円から利用できるので、コスト的にも優しいといえるでしょう。

まとめ

この記事では、アプリの開発には欠かすことができないサーバーについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したようにサーバーはアプリ開発に欠かすことができない要素となり、サーバーを活用することにより多くのメリットをもたらしてくれます。サーバーにもいろいろとあるので、自分に合ったサーバーを見つけて活用していくといいでしょう。

今回の記事を参考に、素晴らしいアプリを作り上げてください。

Leave a reply:

Your email address will not be published.