【オフショア開発 ゲームアプリ】オフショア開発のメリットデメリットや開発会社の選定方法などを徹底解説

ゲームアプリを開発したいと考えたときに、なるべく低コストでなおかつスキルの高いエンジニアに開発してもらいたいと思う方は少なくないと思います。このニーズに応えることができるのがオフショア開発です。

そこで本記事では、ゲームアプリを開発する際にオフショア開発を採用する場合のメリットデメリットをはじめ、開発会社の選定方法などを徹底解説いたします。

オフショア開発とは

オフショア開発とは、アプリケーションをはじめ、ソフトウェア及びWebシステムなどの開発業務を海外の企業及びリソースを活用して行う委託開発の1つのことを言います。IT技術が大きく発展していく中、一方では、国内の人材不足が課題となっており、この課題を解決できる手段の1つとして大いに期待されています。

オフショア開発の委託先の代表的な国

オフショア開発の委託先としては、下記の国々が挙げられますが、中でも人気なのは、ベトナムを中心とする東南アジアです。

  • ベトナム
  • フィリピン
  • インド
  • バングラデシュ
  • ミャンマー
  • 中国
  • インドネシア
  • タイ
  • エチオピア

なぜ、ベトナムなどの東南アジアの国々が人気を博しているかというと、コスト面での恩恵が大きかったり、IT人材のレベルが高いことが挙げられます。

ゲームアプリをオフショアで開発するメリット

ゲームアプリをオフショアで開発するメリットには、様々なものがありますが、特に代表的なものとしては下記の2点が挙げられます。

  • 開発コストを削減可能
  • 優秀な人材を確保できる

開発コストを削減可能

最も大きいメリットであると言っても過言ではないのは、開発コストを削減できる点です。日本国内のIT人材で開発しようとすると、前述したとおり、人材不足のため、人件費が高くなってしまうというデメリットがあります。

例えば、あくまで相場の目安ではありますが、日本人1人は、人月およそ900,000円からと言われています。一方でオフショア開発を担うベンダーに依頼すると人月およそ300,000円から検討することができるとされており、この数値でいくと、日本人エンジニア1人を雇うのと同じ金額で外国人のエンジニアを3人も雇うことができる計算となり、そのコストの安さが浮き彫りとなるでしょう。

優秀な人材を確保できる

日本国内のIT人材を確保しつつ、低予算でゲームアプリを開発しようとすると、どうしても技術力が低くなってしまうことが懸念されますが、オフショア開発を担うベンダーに依頼すると、低コストかつ技術力が高い人材を確保することができます。

これは、日本と海外の物価の差であり、仮に日本では低賃金と言われる水準であったとしても、海外であれば同じ金額で高級取りという認識になることが多々あるからです。

ゲームアプリをオフショアで開発するデメリット

オフショア開発には様々なメリットがあることをご紹介してきましたが、メリットだけではなくデメリットにも目を向けておきましょう。代表的なデメリットとしては次の4つが挙げられます。

  • コストだけを重視すると失敗することがある
  • 間接コストが意外と高くなることがある
  • 委託先の国の情勢に左右されることがある
  • リスクコントロールが難しい

コストだけを重視すると失敗することがある

前述したとおり、オフショア開発ではコスト面で大きな恩恵を受けることができますが、オフショア開発を請け負うベンダーの中には、ごく稀に安いということを前面に押し出して強引な契約を迫ってくる企業も存在します。安いからといって他社との相見積もりを出さずに契約を結んでしまうと、要求定義及び設計と異なるようなゲームアプリや品質が著しく低いゲームアプリが納品されてしまうといったような事態に陥ることもありえます。

そのため、必ず複数社(3〜5社程度)に相見積もりを依頼し、明らかに相場からかけ離れたような低価格の提案の企業には依頼しないようにすることでこのような失敗を防ぐことができるでしょう。

間接コストが意外と高くなることがある

ゲームアプリの開発を成功に導くためには、ベンダーとの密接なコミュニケーションが必須となりますが、日本人エンジニアではなく、外国人エンジニアによるオフショア開発の場合、言語の違い及び物理的に距離があることから思ったようにコミュニケーションがうまくいかないことがあります。

そのため、ブリッジシステムエンジニア(BrSE)、あるいはコミュニケーターに、指示及び仕様書、さらには設計書などをベンダーが理解できるような言語や表現に翻訳してもらって、伝えてもらうことが必要になり、結果的にこの部分の人件費が高くついてしまって、せっかく低コストで依頼したのに、予算を大きく超えてしまうということが起きることがあります。

だからと言ってブリッジシステムエンジニア(BrSE)、あるいはコミュニケーターの人件費を削ってしまうと、例えば日本であれば必ず様々なテストを実施してから納品というのが常識ですが、テストがきちんと実施されないままゲームアプリが納品されてしまったり、納期が守られなかったりと支障が出ることがあるため、あらかじめブリッジシステムエンジニア(BrSE)、あるいはコミュニケーターの人件費も加味した上で、開発に関わるコストについて想定しておくことが大切です。

委託先の国の情勢に左右されることがある

日本人エンジニアによる開発であったとしても、予期せぬ災害などによって、ゲームアプリ開発がストップしてしまうことはありますが、これはオフショア開発でも想定されることであり、災害はもちろん、紛争及び内戦、デモなどその国の情勢によっては、スケジュールが大幅に遅れてしまうなどといったことが起きるというリスクがあることは頭の隅に入れておきましょう。

リスクコントロールが難しい

ゲームアプリ開発中に何らかのトラブルが発生してしまったとしても、現場に駆けつけるということが比較的困難であるオフショア開発は、時に、文化及び商習慣のギャップから発生する日本においては想定できなかったリスクが存在します。

特に初めてゲームアプリ開発をベンダーに委託するという場合には、いきなりオフショア開発を選択しないようにした方がよいでしょう。

ベトナムでゲームアプリを開発した場合にかかる費用

もし、オフショア開発で1番人気の高い国であるベトナムでゲームアプリを開発した場合に想定される費用は、次の通りです。

900,000円(エンジニア3名)+400,000円(ブリッジシステムエンジニア)=1,300,000円

1,300,000円×仮に4ヶ月の開発期間=5,200,000円

もちろん、ゲームアプリの種類や機能、規模感などによっても大きく変動しますので、まずは複数社に実際に相見積もりを依頼してみることをおすすめします。

ゲームアプリをオフショア開発する際の開発会社の選定方法

ゲームアプリをオフショア開発しようと考えた場合、どのようにベンダーを選定すべきか悩むかと思いますので、ここでは、次の3つをご紹介します。

  • ゲームアプリの開発実績がある会社を選択
  • 開発形態を見極める
  • エンジニアのスキルチェックを行う

ゲームアプリの開発実績がある会社を選択

一口にアプリ開発の実績があると言っても、アプリはeコマースアプリや、位置情報アプリ、料理のレシピアプリ、ゲームアプリなどその種類は多岐にわたるため、まず大前提として、オフショア開発の実績があるなおかつゲームアプリの開発実績があるベンダーを見つけます。

さらに、可能であればそのベンダーが開発したいと思うゲームのジャンルに似ているものを開発したことがあるかを情報収集し、当てはまるベンダーを複数社ピックアップした上で、相見積もりを依頼することが大切です。

開発形態を見極める

実はオフショア開発はさらに細かく分類すると、プロジェクトごとに契約し、一定の成果物が完成した段階で開発業務が終了する請負型というものと、一定期間クライアント専属のチームを用意した上で開発を行うラボ型というものに分けることができます。

特にゲームアプリ開発をオフショア開発すると言う場合には、開発期間が長期にわたることが想定されるため、ラボ型を採用しているベンダーに依頼することがおすすめです。

エンジニアのスキルチェックを行う

あるていどベンダーの候補を絞ったら、可能な限り実際の契約前にエンジニアのスキルチェックを実施したいところです。自社の開発でない上、日本人でない外国人に開発してもらうと言うオフショア開発では、開発期間中にエンジニアの教育を行なったり、スキルアップを図ったりすることはほぼ困難となりますので、着手の段階でエンジニアのレベルが求めているものかを見極めておくことが大切です。

例えばコミュニケーション能力や、ゲームアプリ開発に用いるプログラミング言語の習熟度、これまでの開発実績のあるプログラミング言語など、ベンダーから聞き出せる限り見積もりの段階で質問しておくと良いでしょう。

まとめ

オフショア開発 ゲームアプリについて、本記事では、オフショア開発のメリットデメリットや開発会社の選定方法などを徹底解説いたしました。

ゲームアプリ開発のコストを抑えつつ、優秀な人材を確保するにはオフショア開発も選択肢の1つとして考え、なるべく失敗しないように事前に注意を払いながらベンダーと契約することが大切です。

信頼できるベンダーを見つけ、理想のゲームアプリを開発してみましょう。

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