「社内SEへの転職、何から始めればいいかわからない…」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
市場価値の高いスキルとは?年収アップの秘訣は?など、具体的な疑問に一つずつ答えながら、未経験からでも着実にステップアップできる転職戦略を伝授します。
働き方ややりがいなど、リアルな情報も満載!2024年版の社内SE転職完全ガイドで、あなたのキャリアを再設計しませんか?
この記事を読んでほしい人
- 社内SEの仕事内容や働き方を知りたい方
- 社内SEへの転職を考えている方
- 社内SEとしてキャリアアップを目指したい方
この記事でわかること
- 社内SEの職種別の特徴や違い
- 社内SEの具体的な業務内容
- 社内SEに必要なスキルやキャリアパス
社内SEとは
社内SEとは、企業のシステム部などに所属するSEのことです。
業務内容は企業によって幅があり、自社システムを開発することもあれば、自社システムの保守・運用、ヘルプデスクとしての役割など、さまざまです。
入社の前の段階からきちんと見極めておかないと、自分の思うような業務に就けないということも起こり得ます。
社内SEの職種別の特徴・違い【あなたはどのタイプ?】
社内SEと一言でいっても、その役割や業務内容は多岐に渡るため、社内SEの職種別の特徴や違いについて解説します。
それぞれの職種で求められるスキルや経験、やりがいなどを理解し、あなたにぴったりの社内SEのキャリアを見つけましょう。
社内SEの職種
社内SEの職種は、大きく以下の3つに分けられます。
- アプリケーション開発
- インフラエンジニア
- ヘルプデスク
アプリケーション開発
アプリケーション開発は、社内業務を効率化するためのシステムやソフトウェアを開発する職種です。
プログラミング言語を用いて、要件定義から設計、開発、テストまで一連の工程を担当します。
ユーザーのニーズを的確に把握し、使いやすく効率的なシステムを開発することが求められます。
【主な業務内容】
- 社内システムの要件定義、設計、開発、テスト
- 既存システムの改修・機能追加
- ベンダーとの打ち合わせ・調整
【求められるスキル・経験】
- プログラミング言語(Java、Python、C#など)の知識・スキル
- データベース(SQL、Oracle、MySQLなど)の知識・スキル
- システム開発経験
【やりがい】
- 自分が開発したシステムが実際に利用され、業務効率化に貢献できる
- 新しい技術やトレンドを取り入れ、常にスキルアップできる
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、社内システムの基盤となるサーバー、ネットワーク、データベースなどの設計・構築・運用・保守を担当する職種です。
システムの安定稼働を支え、セキュリティ対策も担います。
システム全体の安定稼働とセキュリティ確保がミッションです。
【主な業務内容】
- サーバー、ネットワーク、データベースなどの設計・構築・運用・保守
- システム監視・障害対応
- セキュリティ対策の実施
【求められるスキル・経験】
- サーバー、ネットワーク、データベースに関する知識・スキル
- OS(Windows、Linuxなど)の知識・スキル
- インフラ構築・運用経験
【やりがい】
- 社内システムの安定稼働を支え、社員の業務を円滑に進めることができる
- 最新のインフラ技術に触れ、常にスキルアップできる
ヘルプデスク
ヘルプデスクは、社内システムに関する問い合わせやトラブルに対応する職種です。
社員からの質問に答えたり、システムの操作方法を教えたり、障害発生時には復旧作業を行ったりします。
社員のITに関する困りごとを解決し、業務効率化をサポートします。
【主な業務内容】
- 社内システムに関する問い合わせ対応(電話、メール、対面など)
- システムの操作方法の指導
- システム障害の切り分け・復旧作業
【求められるスキル・経験】
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- ITに関する基礎知識
【やりがい】
- 社員の困りごとを直接解決し、感謝される
- 社内システムの改善点を見つけ、提案できる
社内SEの具体的な業務内容とは?
社内SEの仕事は多岐に渡り、企業や所属部署によって業務内容は大きく異なります。
そこで、社内SEの1日のスケジュール例を見ながら、具体的な業務内容をみていきましょう。
9:00〜10:00 ヘルプデスク対応
社員からのITに関する問い合わせに対応します。
パスワードの再設定方法、プリンターの使い方、ネットワークトラブルなど、内容はさまざまです。
社内SEは社内システムのスペシャリストとして、社員の業務をサポートする重要な役割を担っています。
10:00〜12:00 システム運用・保守
社内システムが正常に稼働しているか監視し、障害発生時には迅速に対応します。
また、定期的なメンテナンスやアップデート作業も行い、システムの安定稼働を維持します。
社内SEはシステムの安定稼働を支える縁の下の力持ち的存在です。
13:00〜15:00 システム開発・改修
新しい社内システムの開発や、既存システムの機能追加・改修を行います。
業務効率化やコスト削減につながるシステムを構築することで、企業の成長に貢献します。
社内SEはITの知識を活かして、企業の課題解決に貢献できる仕事です。
15:00〜16:00 ベンダーとの打ち合わせ
社内システムの開発・保守を外部ベンダーに委託している場合、打ち合わせを行います。
進捗状況の確認、課題の共有、今後の計画などについて話し合い、プロジェクトを円滑に進めていきます。
社内SEは社内外の関係者と連携し、プロジェクトを成功に導く役割も担うことも求められるのです。
16:00〜17:00 企画・提案
新しいIT技術の導入や、既存システムの改善に関する企画・提案を行います。
常に最新のITトレンドを把握し、企業の競争力強化に貢献します。
社内SEはITの専門知識を活かして、企業の未来を創造する仕事でもあるのです。
その他
上記以外にも、社内SEには以下のような業務があります。
- 情報セキュリティ対策:サイバー攻撃や情報漏洩のリスクから企業を守るための対策を講じる
- IT資産管理:パソコンやサーバーなどのIT資産を適切に管理する
- IT研修:社員向けにITに関する研修を実施し、ITリテラシーの向上を図る
社内SEの働き方【残業や休日出勤は?】
「社内SEって残業が多いイメージがあるけど、実際はどうなの?」「ワークライフバランスは取れるの?」と疑問に思っていませんか?
社内SEの働き方は、企業や部署によって異なりますが、今回は社内SEの働き方の実態についてご紹介します。
残業は少ない?
一般的に、社内SEは社外SEと比較して残業が少ない傾向にあります。
これは、社内SEが自社のシステムを扱うため、納期や顧客の要望に振り回されることが少ないからです。
また、社内SEはチームで仕事をすることが多く、業務の分担がしやすいことも残業が少ない理由の一つです。
ただし、プロジェクトの状況や時期によっては、残業が発生することもあります。
特に、システムの導入期やトラブル発生時などは、対応に追われることもあることを覚えておきましょう。
しかし、多くの企業では、残業時間の削減や有給休暇の取得促進など、ワークライフバランスを改善するための取り組みを行っています。
休日出勤はある?
社内SEは、基本的に土日祝日が休みですが、システムのトラブル対応やメンテナンスなどで、休日出勤が必要になることもあります。
ただし、休日出勤が発生した場合には、振替休日を取得できることが一般的です。
また、企業によっては、休日出勤手当や代休制度を設けている場合もあります。
リモートワークはできる?
近年、多くの企業でリモートワークが導入されており、社内SEもリモートワークで働くことが可能です。
特に、システムの運用・保守業務などは、リモートワークでも問題なく行えるため、柔軟な働き方ができるようになっています。
ただし、企業によっては、セキュリティ上の理由からリモートワークを制限している場合もあります。
社内SEの人気が高い理由
社内SEの人気が高い理由には、さまざまなものがあるものの、特に「ユーザーとの距離の近さ及び勤務体系が魅力」「将来性の高さ」といった2つの理由が挙げられます。
ユーザーとの距離の近さ及び勤務体系が魅力
ユーザーとの距離の近さに社内SEのやりがいを見出す人は少なくありません。
社内SEであれば、社内システムを使用しているユーザーは社内の他部署の人間であることが多く、これらの社員から直接、困っていることや改善してほしいことなど、さまざまな意見を直接聞けます。
そして、社内システムの改善に活かしていくことが可能です。
また、一概にはいえませんが、社内SEは、社外SEと比較して、残業が少なかったり、年齢を重ねても働き続けられたり、勤務場所も一定であったりという勤務体系について、魅力的に捉えられることが多いことも人気の1つといえます。
将来性の高さ
社内SEは、近年IT需要が高まっていることで、社内にポジションを設置する企業も増加しています。
クラウド技術や人工知能(AI)技術、IoTなどの新しい技術を導入する際に、社内SEを採用する動きも活発となるため、このような分野に精通しておくことで、より高い将来性を見込むことが可能です。
社内SEのやりがい・魅力とは?
社内SEの仕事は、ただシステムを構築・運用するだけではありません。
社内SEならではのやりがいや魅力は、どんなところにあるのでしょうか?
社内SE転職で得られるものについて、詳しく解説します。
社員から直接感謝される
社内SEは、使いにくいシステムを改善したり、新しいシステムを導入したりすることで、社員から直接感謝される機会が多くあります。
社内SEは、社内システムの構築・運用を通じて、社員の業務効率化や生産性向上に貢献します。
自分の仕事が、会社の成長や社員の働きやすさにつながっていることを実感できるのは、社内SEならではの大きなやりがいです。
幅広い業務に関われる
社内SEは、さまざまな業務に関わることができます。
社内SEの業務は、システム開発・運用だけでなく、ヘルプデスク対応、ベンダーとの交渉、セキュリティ対策など、多岐に渡ります。
そのため、ITに関する幅広い知識やスキルを身につけられるからです。
また、社内SEは、経営層や各部署との連携も必要となるため、コミュニケーション能力や調整能力も求められます。
ワークライフバランスが取りやすい
社内SEは、ワークライフバランスが取りやすいです。
社内SEは、社外SEと比較して、社内SEが自社のシステムを扱うため、納期や顧客の要望に振り回されることが少なく、残業や休日出勤が少ない傾向にあります。
また、社内SEはチームで仕事をすることが多く、業務の分担がしやすいことも残業が少ない理由の一つです。
専門性を高められる
社内SEは、特定の業界や業務に特化したシステムを扱うことが多いため、専門性を高めることが可能です。
たとえば、金融業界であれば金融システム、製造業であれば生産管理システムなど、それぞれの業界に特化した知識やスキルを身につけられます。
専門性を高めることで、市場価値を高め、キャリアアップにつなげることが可能です。
安定した収入を得られる
社内SEは、企業にとって欠かせない存在であるため、安定した収入を得ることが可能です。
また、経験やスキルに応じて、昇給や昇進のチャンスもあります。
さらに、近年では、IT人材の不足が深刻化しているため、社内SEの需要はますます高まっています。
社内SEに必要なスキルとは?【未経験でも大丈夫?】
社内SEへの転職を目指すあなた。「未経験だけど、どんなスキルが必要なの?」「自分のスキルでやっていけるか不安…」と感じていませんか?
確かに、社内SEには専門的なスキルが必要そうに思えます。しかし、未経験からでも十分に活躍できる可能性があるので安心してください。
社内SEに求められるスキルとは?
社内SEに必要なスキルは、大きく2つに分けられます。
テクニカルスキル
- OS:Windows、Linuxなど、基本的な操作やトラブルシューティング
- ネットワーク:TCP/IP、LAN、WANなど、ネットワークの基礎知識
- データベース:SQL、Oracle、MySQLなど、データベースの構築・運用
- プログラミング:Java、Python、C#など、システム開発に用いられるプログラミング言語
- クラウド:AWS、Azure、GCPなど、クラウドサービスの利用経験
ヒューマンスキル
- コミュニケーションスキル:社内外のさまざまな人と円滑にコミュニケーションをとる能力
- 問題解決能力:発生した問題の原因を分析し、解決策を提案・実行する能力
- プロジェクトマネジメントスキル:プロジェクトの計画、進捗管理、品質管理などを行う能力
- プレゼンテーションスキル:企画や提案をわかりやすく説明する能力
未経験でも大丈夫?
未経験でもポテンシャルを評価してくれる企業はたくさんあります。
特に、下記があれば、未経験でも十分にアピールできます。
- IT業界での実務経験
- ITパスポートなどの資格
- コミュニケーション能力や問題解決能力
スキルアップの方法
社内SEに必要なスキルは、実務経験や研修、資格取得などを通して身につけることができます。
- 実務経験:プログラミングスクールに通ったり、インターンシップに参加したりする
- 研修:企業が提供する研修制度を利用して、必要なスキルを習得する
- 資格取得:ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの資格を取得する
社内SEの平均年収・給与相場【年代別・企業規模別で徹底解説】
社内SEへの転職を考えているあなたにとって、気になるのは「年収はどれくらいなのか?」ということではないでしょうか。
「未経験だけど、社内SEとして転職したら年収は上がるの?」 「経験者の場合、企業規模によってどれくらい年収に差があるの?」
このような疑問や不安をお持ちのあなたのために、社内SEの平均年収や給与相場について、年代別・企業規模別に徹底解説します。
社内SEの年収事情を把握し、あなたの転職活動を成功させましょう。
【年代別】社内SEの平均年収は?
社内SEの平均年収は、年代によって大きく異なります。
一般的に、経験年数やスキルレベルが上がるにつれて年収も上昇する傾向にあります。
年代 | 平均年収 | 求められるスキル・経験 |
20代 | 400万円〜500万円 | IT基礎知識、コミュニケーション能力、ヘルプデスク経験など |
30代 | 500万円〜700万円 | システム運用・保守経験、ベンダーとの折衝経験、プロジェクトリーダー経験など |
40代 | 700万円〜900万円 | システム開発・導入経験、プロジェクトマネジメント経験、チームリーダー経験など |
50代〜 | 800万円〜1000万円以上 | 部門マネジメント経験、経営層との折衝経験、IT戦略立案経験など |
【企業規模別】社内SEの給与相場は?
社内SEの給与相場は、企業規模によって異なります。
一般的に、大企業ほど給与水準が高い傾向にありますが、中小企業でも社内SEの重要性が高まっていることから、年収アップが見込める可能性もあります。
企業規模 | 給与相場 | メリット | デメリット |
大企業 | 600万円〜1000万円以上 | 給与水準が高い、福利厚生が充実している、安定性が高い | 転職の競争率が高い、部署によっては業務が細分化されている |
中堅企業 | 500万円〜800万円 | 専門性を高めやすい、裁量権が大きい、風通しの良い社風が多い | 給与水準は大企業に劣る、福利厚生は大企業ほど充実していない |
中小企業 | 400万円〜700万円 | 幅広い業務に携われる、成長スピードが速い、アットホームな雰囲気 | 給与水準は低い、経営状況に左右されやすい、教育体制が整っていない場合がある |
【あなたの市場価値は?】社内SEの年収アップのポイント
社内SEとして年収アップを目指すためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 市場価値の高いスキルを身につける:クラウド技術、セキュリティ、データ分析など、市場価値の高いスキルを習得することで、年収アップにつながる
- 資格を取得する:ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験など、社内SEに関連する資格を取得することで、自身のスキルを証明し、年収アップにつなげることが可能
- 転職市場を理解する:転職市場の動向を把握し、自身のスキルや経験に見合った企業規模や業種を選ぶことが重要
- 転職エージェントを活用する:転職エージェントは、あなたの希望条件に合った求人を紹介してくれるだけでなく、年収交渉や面接対策など、転職活動をサポートしてくれる
社内SEの年収アップは、決して夢ではありません。
自身の市場価値を高め、適切なキャリア戦略を立てることで、目標とする年収を実現しましょう。
社内SEに向いている人
社内SEに転職したいと思っていても、どのような人材が向いているのか気になることもあると思います。
そこで本項目では、社内SEに向いている人の特徴をご紹介致します。
- IT以外の分野に興味がある
- 相手のITレベルに合わせて会話ができる
IT以外の分野に興味がある
システム関連の知識を持っていることは大前提ではありますが、システム以外のさまざまな事柄に興味を持ち、知識の習得を惜しまない人が社内SEに向いているといえます。
社内SEは、システムのことだけに精通していればよいということではありません。
人事、経理、営業、生産、販売、在庫、マーケティング等、自社で行われているさまざまな業務に対して幅広い知識をもち、社内システムを効率的に運用したり、新しいシステムを開発したりしていく必要があるのです。
相手のITレベルに合わせて会話ができる
社内SEは、ITに疎い人から詳しい人までさまざまなITレベルの人と話す機会があり、その都度相手に合わせて専門用語を使用しないなどの配慮ができなければならず、柔軟なコミュニケーション能力が必要となります。
人事部、経理部、営業部、運営部、総務部、マーケティング部、カスタマーサービス部、さらには外注先のベンダーなどの人間とコミュニケーションを密に取る必要があるからです。
さまざまな人と協力しながら、既存のシステムを改善したり、新システムを構築したり、ヘルプデスクとしてさまざまなトラブルに対処したりする必要があることを覚えておきましょう。
社内SEに向いていない人
社内SEに向いている人が理解できたところで、逆に社内SEに向いていない人の特徴について、ご紹介します。
- 最新技術に常に携わっていたい
- 一つのことにこだわって仕事がしたい
最新技術に常に携わっていたい
学ぶことはできても、実際に技術を使用する機会は社外SEと比較すると圧倒的に少ないため、常に最新技術を取り入れて新しいシステムに携わりたい人には、社内SEは向いていない傾向にあります。
社内SEは、所属企業にもよりますが、常にシステム開発を行うわけではないため、最新技術に常に携わることは難しい環境です。
自己研鑽で最新技術について常に勉強することはできますが、その最新技術をすぐに業務に取り入れることはできません。
1つのことにこだわって仕事がしたい
何か1つのことだけにこだわって仕事を行うことが性に合っているという人には、社内SEは向いていないといえます。
社内SEは、さまざまな分野に精通しなければならないだけでなく、ヘルプデスクなどの役割を担うことも多いため、1つの業務に集中することは難しい職種であることが多いからです。
社内SEの転職、その理由は?
ここでは、社内SEが転職を考える具体的な理由と、その背景にある課題について詳しく解説します。
社内SEの転職理由は人それぞれですが、共通する悩みや課題、そして新たなキャリアへの期待が背景にあります。
キャリアアップの壁を感じる
社内SEは、特定のシステムや業務に特化していることが多く、専門性の高いスキルを身につけることができるものの、その反面、以下のようにキャリアアップの道筋が見えにくいというジレンマを抱えている方も少なくありません。
- 業務のマンネリ化:同じシステムの運用・保守を繰り返す中で、新しい技術や知識に触れる機会が少なく、成長が停滞していると感じてしまう
- 評価の停滞:専門性が高くても、それが正当に評価されず、昇給や昇進につながらない
- キャリアパスの閉塞感:将来的にどのようなキャリアを築けるのか、具体的なイメージが湧かない
このような状況に直面すると、「このまま社内SEを続けていて良いのだろうか?」「自分の市場価値はどれくらいあるのだろうか?」という疑問が湧き上がり、転職を検討するきっかけとなることがあります。
年収アップをしたい
社内SEの平均年収は決して低いわけではありませんが、他のITエンジニア職種と比較すると、必ずしも高いとはいえません。
また、企業や経験年数によって年収に大きな差があるのも事実です。
- 他社との年収格差:同年代のITエンジニアと比較して、自分の年収が低いと感じてしまう
- 昇給の停滞:長年勤めても、なかなか年収が上がらない
- 生活の変化:結婚、出産、住宅購入など、ライフステージの変化に伴い、より高い収入が必要になる
このような場合、転職によって年収アップを目指すという選択肢が浮上してきます。
もっと刺激的な仕事がしたい
社内SEの仕事は、安定していて働きやすいというメリットがある一方、ルーチンワークが多く、新しい技術や知識に触れる機会が少ないという側面もあります。
- 業務のマンネリ化:同じシステムの運用・保守を繰り返す中で、刺激ややりがいを感じられなくなってしまう
- 新しい技術への興味:最先端のIT技術に触れ、スキルアップしたいという意欲がある
- 多様なプロジェクトに関わりたい:さまざまな業界・業種のシステム開発に携わり、幅広い経験を積みたい
このような場合、より刺激的でやりがいのある仕事を求めて、転職を検討するケースがあります。
転職をしたいなら転職エージェントへ相談すべき
もしあなたが、転職を検討しているのであれば、ぜひ一度転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
転職エージェントは、あなたのスキルや経験、希望条件に合った求人を紹介してくれるだけでなく、転職活動のアドバイスやサポートも行ってくれます。
一人で転職活動を進めるよりも、よりスムーズに、そして希望の転職を実現できる可能性が高まるのです。
社内SEに転職するのは難しい?
社内SEに転職するのは、決して簡単なことではありません。
企業によって業務内容が大きく異なるため、転職活動もそれぞれの企業の特性に合わせる必要があります。
また、年齢による採用条件が厳しかったり、職種自体の人気が高いため競争率も高かったりするという点も、転職を難しくしている要因です。
企業によって業務内容が異なる
社内SEの業務内容は、所属する企業によって大きく異なります。
そのため、転職活動を行う際も、それぞれの企業の特性に合わせる必要があり、難しいといわれています。
年齢による採用条件の設定が厳しい
社内SEに限ったことではありませんが、年齢による採用条件の設定が厳しいという面も、社内SEに転職するのが難しいといわれる理由の一つです。
特に社内SEは、システム開発における上流工程を担うことが多く、この部分の経験がなければ採用されないこともあるので注意が必要です。
職種の人気が高い
そもそも社内SEは人気の職種であることから、競争率が高く、人気の企業には優秀な人材のみが採用されることになります。
そのため、転職自体できても待遇が良くないこともあり、自分が他のSEよりも優れているところを作らなくては、競争に勝つことも難しいといえます。
社内SE転職に失敗した人
ここでは、社内SE転職に失敗した人の例を紹介し、その原因と対策について解説します。
社内SEの転職は、必ずしも成功するとは限りません。
【失敗例1】スキル不足
Aさんは、社内SEとして5年間、主にヘルプデスク業務を担当していました。
しかし、システム開発やインフラ構築の経験が乏しく、転職活動で苦戦してしまい、面接では、技術的な質問に答えられず、企業から「即戦力として活躍できるか不安」という評価を受けてしまいました。
<原因>
Aさんの場合、社内SEとしての実務経験はありましたが、応募企業が求めるスキルレベルに達していなかったことが原因です。
特に、システム開発やインフラ構築の経験不足がネックとなりました。
<対策>
Aさんは、転職エージェントのアドバイスを受け、スキルアップのための勉強を始めました。
プログラミングスクールに通ったり、資格を取得したりすることで、技術的なスキルを向上させ、次の転職活動に備えたのです。
【失敗例2】自己分析不足
Bさんは、社内SEとして10年間、同じ企業で働いていました。
しかし、日々の業務に追われ、自分のキャリアについて深く考える時間がなく、 転職活動では、志望動機や自己PRが曖昧で、企業から「転職の目的が不明確」という印象を抱かれてしまいました。
<原因>
Bさんの場合、自己分析が不十分だったことが原因です。
自分の強みや弱み、キャリア目標などを明確にできていなかったため、企業に魅力的なアピールができませんでした。
<対策>
Bさんは、転職エージェントのサポートを受けながら、自己分析を行いました。
自分のキャリアを振り返り、強み・弱みを洗い出し、今後のキャリアプランを明確にすることで、志望動機や自己PRをブラッシュアップしたのです。
【失敗例3】企業研究不足
Cさんは、社内SEとして3年間、中小企業で働いていました。
大企業への転職を希望していましたが、企業研究が不十分で、面接で企業の事業内容や社風に関する質問に答えられず、企業から「入社意欲が低い」と判断されてしまい、不採用となりました。
<原因>
Cさんの場合、企業研究が不足していたことが原因です。
企業の事業内容や社風を理解していなかったため、面接で熱意を伝えられませんでした。
<対策>
Cさんは、企業のホームページやIR情報、社員のブログなどを参考に、企業研究を徹底しました。
また、OB・OG訪問や転職エージェントの情報を活用することで、企業の内部情報を入手し、面接に臨みました。
社内SEに転職可能な年齢
社内SEは、長く安定した雇用が期待される職種ですが、転職するには年齢によって求められるスキルが異なるため、年齢が高くなるほど転職は難しくなります。
転職しやすい年齢としては30代半ばまでが目安で、上限は36〜37歳程度といわれています。
この年齢を超えると、多くの社内SEは管理職などに就いていることが多く、求められるスキルや経験はよりハイレベルなものとなってしまうからです。
さらに、そもそも管理職の募集自体が少なく、求人数も大幅に減少してしまうのも要因といえます。
社内SEに転職したい場合は、早めの転職活動が成功の鍵となることを覚えておいてください。
社内SEに転職したい場合に行うべきこと
社内SEに転職したいと考える場合、以下の3つの点について確認しておきましょう。
上流工程を経験する
ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの経験があり、システム開発の上流工程に携わった経験があれば問題ありません。
しかし、現在の職種がプログラマーの場合、下流工程にしか携わっていない可能性があります。
上流工程を経験したり、プロジェクトリーダーを経験したりして、上流工程を経験することをおすすめします。
ITを活用しコスト削減を行う
社内SEの転職では、ITを活用したコスト削減を行い、成功した実績があると優遇される可能性が高くなります。
たとえば、自分が担当したプロジェクトのコストを削減するために、どのような工夫を行ったのかを明確に説明できるようにしておくのがおすすめです。
まだコスト削減を意識していない人は、日々の業務でコスト削減をどのように実現できるのかを模索し、実行できるようにしましょう。
社内SEに転職したら自分のやりたいことができるのかを見つめる
社内SEに転職した場合、自分が本当にやりたいことを追求できるのかを、今一度確認することが大切です。
上流工程に携わりたいのか、ユーザーと近い距離でコミュニケーションを取りたいのか、ヘルプデスクを極めたいのか、あるいは社内SEを経験した後に別の職種に就きたいのかなど、将来を見据えて、なぜ社内SEを目指すのかを明確にしておきましょう。
社内SEのキャリアパス
ここでは、社内SEの代表的なキャリアパスをご紹介します。
- 他社の社内SEに転職
- ITコンサルタントに転職
- プロジェクトマネージャーに転職
- プリセールスエンジニアに転職
社内SEに転職した後も、さらなる高みを目指す人は少なくありません。
他社の社内SEに転職
社内SEからさらに他社の社内SEに転職することは、一般的なキャリアパスです。
自社の待遇に不満がある、さらに規模の大きい企業に転職したいという場合におすすめです。
ITコンサルタントに転職
社内SEとして培った業務知識やITスキルを活かし、企業の抱える課題を解決するITコンサルタントは、人気の転職先のひとつです。
【魅力】
- 幅広い業界・業種に関われる:さまざまな企業のIT戦略立案やシステム導入プロジェクトに携わり、幅広い経験を積める
- 専門性を高められる:特定の分野(セキュリティ、クラウドなど)に特化したコンサルタントとして、専門性を高めることも可能
- 高収入が見込める:コンサルタントは、専門性や経験に応じて高収入を得られる職種
【こんな人におすすめ】
- 課題解決能力やコミュニケーション能力に自信がある方
- さまざまな業界・業種に関わり、幅広い経験を積みたい方
- 専門性を高め、市場価値を高めたい方
プロジェクトマネージャーに転職
社内SEとしてプロジェクト経験がある方は、プロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジも可能です。
プロジェクトの企画から実行、完了までを統括する重要な役割を担います。
【魅力】
- リーダーシップを発揮できる:プロジェクトチームをまとめ、目標達成に向けてリーダーシップを発揮できる
- プロジェクト全体を見渡せる:システム開発だけでなく、予算管理やスケジュール管理など、プロジェクト全体を俯瞰的に見れる
- マネジメントスキルを習得できる:プロジェクトマネジメントの知識やスキルを習得し、キャリアアップにつなげられる
【こんな人におすすめ】
- リーダーシップを発揮したい方
- プロジェクト全体を管理するスキルを身につけたい方
- マネジメント職に興味がある方
プリセールスエンジニアへ転職
製品やサービスの技術的な知識を活かし、営業活動をサポートするプリセールスエンジニアも、社内SEからの転職先として人気があります。
【魅力】
- 技術力を活かせる:社内SEとして培った技術力を活かし、顧客の課題解決に貢献できる
- 営業スキルを習得できる:営業活動を通じて、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルを磨ける
- 高収入が見込める:成果に応じてインセンティブが支給される場合が多く、高収入を得られる可能性がある
【こんな人におすすめ】
- 技術力だけでなく、コミュニケーション能力も活かしたい方
- 営業活動に興味がある方
- 高収入を目指したい方
社内SEの経験を活かして、さらなるキャリアアップを
上記以外にも、社内SEの経験を活かせる転職先は以下のようにたくさんあります。
- ITベンダー:システム開発エンジニア、インフラエンジニア、サポートエンジニアなど
- Web系企業:Webエンジニア、Webディレクター、Webマーケターなど
- 事業会社:情報システム部門、DX推進部門など
あなたのスキルや経験、希望条件に合った転職先を見つけることが、キャリアアップへの第一歩です。
転職後に直面する可能性のあるギャップ
ここでは、社内SEが転職後に直面する可能性のあるギャップとその対策について詳しく解説します。
社内SEから転職すると、新しい環境への期待とともに、少なからずギャップを感じるものです。
ギャップの種類
転職後のギャップは、大きく以下の3つに分けられます。
- 仕事内容のギャップ:社内SEは、社内のシステム開発や運用が中心ですが、転職先によっては顧客との折衝やプロジェクト管理など、より幅広い業務を担当する場合がある
- 人間関係のギャップ:社内SEは、特定の部署との関わりが中心ですが、転職先ではさまざまな部署や顧客と連携する機会が増える
- 企業文化のギャップ:社内SEは自社の文化に慣れているため、転職先の文化に馴染むまで時間がかかることがある
ギャップが生まれる原因
ギャップが生まれる主な原因は、下記の点が挙げられます。
- 情報収集不足:転職先の情報収集が不十分な場合、仕事内容や企業文化を誤解してしまうことがある
- 過度な期待:転職先に過度な期待を抱いていると、現実とのギャップに失望してしまうことがある
- 自己理解不足:自分のスキルや適性を客観的に把握していないと、転職後にミスマッチが生じることがある
ギャップへの対策
転職後のギャップを最小限に抑えるためには、次の対策が有効です。
- 情報収集:転職エージェントや転職サイト、OB・OG訪問などを活用し、転職先の情報収集を徹底する
- 自己分析:自分のスキルや適性、価値観を明確にし、転職先とのミスマッチを減らす
- 心構え:転職後すぐに活躍できるという過度な期待はせず、新しい環境に適応するための準備期間を設ける
- コミュニケーション:転職先の上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取り、悩みや不安を相談する
ギャップを乗り越えるために
転職後のギャップは、誰にでも起こりうることですが、事前に対策を講じ、心構えをしておくことで、ギャップを乗り越え、新しい環境で活躍することができます。
社内SEの転職は、キャリアアップやスキルアップのチャンスです。
ギャップを恐れずに、積極的に挑戦していきましょう。
社内SEの転職活動|成功への道は準備から!
ここでは、転職活動で注意すべきポイントや、スムーズに進めるためのヒントを紹介します。
社内SEの転職活動は、情報収集や準備をしっかり行うことが成功への鍵です。
情報収集は念入りに!
転職活動を始める前に、まずは情報収集を徹底しましょう。
以下のように社内SEの転職市場の動向、企業情報、求人情報などを集めることで、自分の市場価値や希望条件を明確にできます。
- 転職サイト・エージェントの活用:さまざまな求人情報を比較検討し、自分に合った企業を見つける
- 企業のWebサイト・SNSをチェック:企業の雰囲気や社風、社員の声などを確認し、自分に合うか見極める
- OB/OG訪問:実際にその企業で働いている人から話を聞くことで、よりリアルな情報を得られる
<注意点>
- 情報の出所を確認:インターネット上の情報は必ずしも正確とは限らないので、複数の情報源を参考に、情報の真偽を確かめる
- 情報に振り回されない:あまりにも多くの情報に接すると、かえって混乱してしまう可能性があるため、自分に必要な情報を取捨選択し、冷静に判断する
職務経歴書はあなたの「名刺」
職務経歴書は、あなたのスキルや経験をアピールする重要な書類です。
採用担当者に好印象を与えるためには、下記の点に注意して作成しましょう。
- 簡潔かつ具体的に記載する:ダラダラと長文を書くのではなく、簡潔にわかりやすくまとめ、具体的な実績や数値を盛り込むことで、説得力が増す
- 企業に合わせてカスタマイズする:企業の求めるスキルや経験に合わせて、職務経歴書の内容を調整する
- 誤字脱字に注意:誤字脱字は、あなたの印象を悪くする可能性があるため、提出前に必ず見直しを行う
<注意点>
- 嘘や誇張はNG:嘘や誇張は、後々トラブルの原因になる可能性があるため、正直に、ありのままの自分をアピールする必要がある
- テンプレートに頼りすぎない:テンプレートを使うことは問題ありませんが、そのまま使うのではなく、自分なりにアレンジを加える
面接は「対話」の場!
面接は、企業とあなたの相性を確認する対話の場です。
一方的に自分のアピールだけをするのではなく、対話を通して、お互いを理解し合うことを心がけましょう。
- 企業研究:企業の事業内容、社風、求める人物像などを事前に調べておく
- 職務経歴書の見直し:自分のスキルや経験を整理し、アピールポイントを明確にしておく
- 模擬面接:家族や友人、転職エージェントなどに協力してもらい、模擬面接を行う
- 質問の準備:面接の最後に、企業への質問をする時間を設けてくれることが多いので、事前に質問を準備しておく
<注意点>
- 遅刻厳禁:遅刻は、社会人としてのマナー違反です。時間に余裕を持って行動する
- 身だしなみに気を配る:清潔感のある服装で、好印象を与える
面接の際よくある質問と回答例
社内SEの面接では、以下のような質問がよく聞かれます。
- 志望動機:なぜ当社で社内SEとして働きたいのですか?
- 自己PR:あなたの強みは何ですか?
- スキル・経験:これまでどのようなシステム開発・運用経験がありますか?
- キャリアプラン:将来的にどのようなキャリアを目指していますか?
- 企業理解:当社の事業や社風についてどのように考えていますか?
これらの質問に対して、具体的なエピソードを交えて、熱意を持って回答することが重要です。
たとえば、志望動機を聞かれた際には、「貴社の〇〇という事業に魅力を感じ、自分のITスキルを活かして貢献したいと考えました」というように、企業の事業内容と自分のスキルを結びつけてアピールすると効果的です。
効果的な自己PRの方法
自己PRでは、自分の強みや実績を具体的にアピールすることが重要です。
たとえば、「前職では、〇〇というシステムの開発に携わり、開発期間を〇ヶ月短縮しました」というように、数値を用いて実績をアピールすると、説得力が増します。
また、社内SEとして必要なスキル(コミュニケーション能力、問題解決能力など)をアピールすることも重要です。
社内SEの資格【取得するメリットは?】
ここからは、社内SEにおすすめの資格とそのメリットについて解説します。
社内SEへの転職やキャリアアップを目指す中で、「資格って本当に必要なの?」「どんな資格を取ればいいかわからない…」と悩んでいませんか?
資格は、あなたのスキルや知識を証明し、転職活動やキャリアアップに有利に働く場合があります。
取得するメリット
資格を取得するメリットは、主に以下の3つです。
- スキルアップ:資格取得のための勉強を通して、ITに関する知識やスキルを体系的に学ぶことができる
- 自信:資格を取得することで、自分のスキルや知識に対する自信を持つことができる
- アピール:履歴書や職務経歴書に資格を記載することで、企業へのアピール材料になる
社内SEにおすすめの資格
社内SEにおすすめの資格は、下記の通りです。
- ITパスポート:ITの基礎知識を問う国家資格で、IT初心者の方におすすめ
- 基本情報技術者:ITエンジニアとして必要な基礎知識を問う国家資格
- 応用情報技術者:基本情報技術者よりもさらに高度なIT知識を問う国家資格
- ITILファンデーション:ITサービスの運用・管理に関するイギリスのシステム運用に関する国際資格
- CCNA:シスコシステムズ社のネットワークエンジニアの技能を認定する資格
- LPIC:。Linux技術者認定試験の1つであり、世界共通のIT資格
資格取得のポイント
資格取得を目指す上で、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 目標設定:どの資格をいつまでに取得するか、具体的な目標を設定する
- 学習計画:目標達成のために、計画的に学習を進める
- 情報収集:資格試験の情報や対策方法を収集し、効率的に学習する
- モチベーション維持:資格取得は長期戦になる場合もあり、モチベーションを維持するために、仲間と一緒に勉強したり、目標を定期的に見直したりするなど、工夫する
社内SEの転職市場、今がチャンス? 最新動向をチェック!
ここでは、2024年現在の社内SEの転職市場の最新動向と、転職を検討する上で知っておくべきポイントを解説します。
社内SEの転職市場は、IT業界全体の動向や社会情勢によって常に変化しています。
DX推進で社内SEの需要が高まる
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、社内SEの需要はますます高まっています。
<具体例>
- DX人材の不足:多くの企業がDX推進を掲げていますが、それを担うIT人材が不足しているのが現状で、社内SEは、業務知識とITスキルを兼ね備えた貴重な存在として、企業から高く評価されている
- クラウド化の進展:クラウドサービスの導入が進む中、クラウド環境の構築・運用経験を持つ社内SEは、特に需要が高まっている
<注意点>
- スキルアップが必須:DX推進に必要なスキル(クラウド、セキュリティ、データ分析など)を身につけられるため、さらに市場価値を高めることが可能
- 企業のDX状況を確認:転職先の企業がDXにどの程度取り組んでいるのか、事前に確認しておくことが重要
IT業界の人材不足は深刻化、チャンスは広がる
IT業界全体で人材不足が深刻化しており、社内SEの転職市場も活況を呈しています。
<具体例>
- 求人数の増加:転職サイトやエージェントでは、社内SE向けの求人数が増加傾向にある
- 年収アップの可能性:企業間の競争が激化する中、優秀な社内SEを獲得するために、高年収を提示する企業も増えている
<注意点>
- 企業選びは慎重に:求人数が多いからといって、安易に転職を決めるのは危険なので、企業の安定性、将来性、社風などを考慮し、自分に合った企業を選ぶ
- スキルアップを怠らない:市場価値を高めるためには、常に新しい技術や知識を学び続けることが重要
リモートワークの普及で選択肢も拡大
新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークを導入する企業が増えたことにより、地方在住の社内SEでも、都市部の企業に転職できるチャンスが広がっています。
<具体例>
- 地方企業のIT化:地方企業でもIT化が進む中、リモートワークで都市部の企業のシステム開発や運用に携わるケースが増えている
- ワークライフバランスの向上:リモートワークによって通勤時間がなくなるため、ワークライフバランスを改善したい方にとって、転職のメリットが大きくなっている
<注意点>
- コミュニケーション能力が重要:リモートワークでは、対面でのコミュニケーションが減るため、コミュニケーション能力がより重要になる
- 自己管理能力が求められる:リモートワークでは、自分でスケジュールを管理し、業務を進める必要がある
社内SEの転職市場の未来は明るい!
社内SEの転職市場の未来は明るいです。
社内SEの転職市場は、DX推進、IT人材不足、リモートワークの普及など、さまざまな要因によって今後も活況が続くことが予想されます。
ITスキルを磨き、市場価値を高めることで、より良い条件での転職が実現可能です。
社内SEに関するよくある質問
ここからは、社内SEに関するよくある質問についてMattockのシニアコンサルタントが回答していきます。
- Q1. 社内SEが人気な理由は何ですか?
- Q2. SIerと社内SEのどちらが良いですか?
- Q3. 社内SEに向いている人は?
- Q4. 社内SEの給料は高いですか?
- Q5. 社内SEに転職できる年齢は?
- Q6. SEに向いているのはどんな人ですか?
- Q7. 社内SEは必要ですか?
- Q8. 社内SEの立ち位置は?
- Q9. SIerはどんな人が向いているか?
- Q10. 社内SEとエンジニアの違いは何ですか?
- Q11. 社内SEのあるあるは?
- Q12. システムエンジニアの楽しいことは何ですか?
社内SEとして転職したいと考えている方は参考にしてください。
Q1. 社内SEが人気な理由は何ですか?
社内SEは、ワークライフバランスが取りやすい、専門性を高めやすい、会社の成長に貢献できるといった点が人気の理由です。
残業が少なく、土日祝日は基本的に休めるため、プライベートの時間も大切にできます。
また、特定の業界やシステムに特化することで、専門性を高め、市場価値を高めることも可能です。
さらに、自社のシステム開発や運用に携わることで、会社の成長に直接貢献できるというやりがいも魅力です。
Q2. SIerと社内SEのどちらが良いですか?
SIerと社内SEのどちらが良いかは、個人の価値観やキャリアプランによって異なります。
SIerは、さまざまなプロジェクトや技術に触れることができ、スキルアップの機会が多い一方で、残業や出張が多く、ワークライフバランスが取りにくい場合があります。
社内SEは、ワークライフバランスが取りやすく、専門性を高めやすい一方で、プロジェクトの規模が小さく、技術の幅が狭いといった側面もあることを覚えておきましょう。
Q3. 社内SEに向いている人は?
社内SEに向いているのは、コミュニケーション能力が高く、協調性があり、新しい技術を学ぶ意欲がある人です。
社内SEは、社内のさまざまな部署の人と連携して仕事を進めるため、コミュニケーション能力が不可欠です。また、チームで協力して問題解決に取り組む姿勢も重要です。
さらに、IT技術は常に進化しているため、新しい技術を学ぶ意欲がある人に向いています。
Q4. 社内SEの給料は高いですか?
社内SEの給料は、企業規模や経験、スキルによって異なりますが、一般的には、同年代の他職種と比較して高い傾向にあります。
ただし、SIerと比べると、社内SEの給料は低い傾向にあることを覚えておいてください。
SIerの方が、残業や出張が多く、より高い専門性が求められるためです。
Q5. 社内SEに転職できる年齢は?
社内SEに転職できる年齢に明確な上限はありませんが、20代〜30代が最も転職しやすい年齢層といわれています。
ただし、40代以降でも、豊富な経験やスキルがあれば、転職できる可能性は十分にあります。
Q6. SEに向いているのはどんな人ですか?
SEに向いているのは、論理的思考力があり、コミュニケーション能力が高く、新しい技術を学ぶ意欲がある人です。
SEは、システムの設計や開発を行うため、論理的思考力が必要なだけでなく、顧客やチームメンバーとコミュニケーションを取りながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力も不可欠だからです。
さらに、IT技術は常に進化しているため、新しい技術を学ぶ意欲がある人に向いています。
Q7. 社内SEは必要ですか?
社内SEは、企業のITシステムを円滑に運用するために必要不可欠な存在です。
社内SEは、社内システムの開発、運用、保守だけでなく、セキュリティ対策やトラブル対応など、幅広い業務を担当します。
これらの業務を社内SEが行うことで、企業は、ITシステムを効率的に活用し、業務の効率化や生産性の向上を図ることが可能です。
Q8. 社内SEの立ち位置は?
社内SEは、企業のIT部門に所属し、社内システムの開発、運用、保守を担当します。
社内SEは、社内のさまざまな部署の人と連携して仕事を進めるため、コミュニケーション能力が求められます。
また、IT技術の専門家として、社内システムの安定稼働を支える重要な役割を担っていることを覚えておきましょう。
Q9. SIerはどんな人が向いているか?
SIerに向いているのは、コミュニケーション能力が高く、チームワークを大切にできる人です。
SIerは、顧客の要望をヒアリングし、システムの設計や開発を行うため、コミュニケーション能力が不可欠です。
また、チームで協力してプロジェクトを成功に導くため、チームワークを大切にできる人が向いています。
Q10. 社内SEとエンジニアの違いは何ですか?
社内SEとエンジニアは、どちらもIT技術の専門家ですが、働く場所や仕事内容が異なる点です。
社内SEは、企業のIT部門に所属し、社内システムの開発、運用、保守を担当します。
エンジニアは、IT企業やSIerに所属し、顧客の要望に応じてシステムの設計や開発を行います。
Q11. 社内SEのあるあるは?
社内SEのあるあるとしては、「パソコンが遅い」「プリンターが動かない」といった問い合わせが多い、システムトラブル対応に追われる、残業が少ないと思われがちですが、実際は忙しい、などがあります。
Q12. システムエンジニアの楽しいことは何ですか?
システムエンジニアの楽しいことは、自分の作ったシステムが実際に動いたとき、顧客から感謝されたとき、新しい技術を習得できたときなどがあります。
システムエンジニアは、自分のスキルや知識を活かして、社会に貢献できる仕事なのです。
まとめ
社内SEに転職するために、この記事では、社内SEに転職するために行うべきことや、転職で失敗する人の例などを解説しました。
人気職種かつ競争率の高い社内SEを目指すためには、さまざまな努力を行い、経験を積むことが重要となります。
この記事を参考に、社内SEに転職できるよう、願っています。