【WEBアプリ開発のサーバーとは?】仕組みやサーバーを利用するメリット、WEBアプリ開発を外注する際の注意点ついても徹底解説!

WEBアプリケーションを開発する際は、公開用に使うサーバーを決め、手順に従い作業を進めることが必要です。それでは開発に必要とされているサーバーとは、一体どのようなものなのでしょう。

この記事では、WEBアプリ開発に必要なサーバーや、その仕組みなどについて解説していきます。さらに、WEBアプリ開発を外注する際の注意点についてもご紹介します。

WEBアプリ開発に必要なサーバーとは?

独自にWEBアプリを開発するためには、アプリケーションサーバーが必要になります。それでは、このアプリケーションサーバーとはどのようなものなのでしょうか。

アプリケーションサーバーとは、Webサーバーから受け取った情報を処理するものです。プログラミング言語で構築されたアプリを実行して、動きのあるコンテンツを作り出しています。

アプリケーションサーバーの役割は、WebサーバーからのリクエストをJavaやRuby、PHPなどのプログラミング言語で処理し、答えを返すことです。Webサーバーから受け取ったリクエストによっては、データベースにアクセスしてデータをリクエストし、抽出や加工処理を行い答えを導き出します。

アプリを構築するハードウェアではなく、アプリへのリクエストを処理するミドルウェアと呼ばれるソフトウェアで、オペレーションシステムとアプリソフトの中間地点で処理を担うポジションです。アプリケーションサーバの代表的な種類としてTomcat(Java)やApache(PHP)、Unicorn(Ruby)などがあります。

Tomcat(Java)

Tomcatは、Javaで作成したWebアプリケーションを実行するためのWebサーバーソフトウェアです。誰でも利用できるサーブレットコンテナで、多くの現場やWeb開発で利用されている、一番オーソドックスなWebサーバーソフトウェアになります。

Apache (PHP)

Apacheは、世界中で使用されている高い信頼性と充実した機能を備えたWebサーバーソフトウェアです。世界でのシェアは50%程にもなり、誰でも使用でき、複数のOS上で動作することが可能です。

Unicorn(Ruby)

UnicornとはRackアプリケーション用のWebサーバーソフトウェアです。Unicornは送信されてきた多数のリクエストをさばき、分散してアプリケーションに伝達するという機能をもっています。リクエストをアプリケーションへ伝達するとアプリケーションからレスポンスが戻ってくるまで待機し、最終的にリクエストに対するレスポンスをクライアントに返します。

アプリケーションサーバーの仕組み

アプリケーションサーバーの仕組みはどうなっているのでしょう。Webサイトではまず、Webサーバーがリクエストを受け取ります。その後、アプリケーションサーバーが処理し、必要に応じてデータベースサーバーにアクセスすることで、データのリクエストをします。このように、ユーザーのリクエストを3層のサーバーで処理することで正確な情報を提供できます。

Webサイトの構成要素であるアプリケーションサーバーは、Webサーバーから送られる大量のリクエストを処理する役割があります。具体的には、Webサーバーから受け取ったリクエスト内容に応じて、JavaやRuby、PHPなどのプログラミング言語で処理を実行します。その際に、データベースにある固有のデータを必要とする場合は、データベースサーバにリクエストを行い、受け取ったデータを抽出・加工しユーザーに提供します。

おもな役割は、WebブラウザとWebサーバーとのアクセス管理や、データベース接続のコネクト機能・トランザクション管理・セキュリティ管理・ユーザー認証などがあります。企業内の業務システムや企業外の電子商取引、ECサイトの発注システムなどの動的な処理が多いWebサイトで活用されます。

アプリケーションサーバーを利用するメリット

アプリケーションサーバーには、データベースへのアクセス制御・セキュリティ管理・ユーザー認証処理などの処理機能が搭載されています。そのため、Webサイトを構築するには必要不可欠なソフトウェアといえます。ここでは、アプリケーションサーバーを利用するメリットを紹介します。

WEBアプリ開発のコストを削減できる

WEBアプリ開発に必要な機能が搭載されているものを利用すれば、開発の工程、工数を削減することができ、コストを抑えることに繋がります。もしアプリケーションサーバーを導入しない場合、搭載されている機能をゼロから作る必要になるため多くの時間を取られ、納期に間に合わないことも考えられます。

時間短縮はもちろんですが、その分のコストを削減するメリットもあります。

開発後のメンテナンスやアップデートが簡単に行える

メンテナンスや新たなアップデートを行う際、その都度システムをインストールする必要がなく、インターネットに接続するだけでそのまま利用できます。アプリケーションサーバーを導入していれば、新しいハードウェアに交換してもアプリケーションサーバーと各アプリケーションをセットアップするだけで、システムの再稼働も時間がかかりません。

サーバーの負荷を分散できる

前述したように、Webサイトは3層のサーバーで構造されているので、情報処理に渋滞が起きにくく、サーバーの負荷が軽減でき、迅速な処理ができるのもメリットです。サーバー1台あたりの負荷を減らすことでパフォーマンスやレスポンススピードが向上し、効率よく処理を実行できます。

また、サーバーを分散させることで故障しにくく、万が一故障した場合でも故障箇所を簡単に測定し、サーバーの取り換えが容易にできるという点もポイントです。

セキュリティが強固

分散処理を行うことで、それぞれのサーバー間にセキュリティ製品を設置できるため、よりセキュリティを強固にできます。

1台のサーバーコンピュータにシステムが集約されていると、データベースにクライアントは直接アクセスできる環境になってしまいます。もしクライアントのPCが乗っ取られた場合、必要な情報を抜き取られるリスクが高まります。アプリケーションサーバーを利用することで、セキュリティにも強くなります。

WEBアプリ開発のメリットやデメリット

ここからは、企業でWEBアプリ開発を行った際のメリットやデメリットをご紹介します。

自社でWEBアプリ開発をするメリット

企業がWEBアプリ開発を行うメリットの1つとして、費用が抑えられる点が挙げられます。自社メンバーによるプロジェクトであれば、スケジュールの調整や仕様の変更にも柔軟に対応しやすいため、余計な経費が掛かりません。また、自社開発の場合、WEBアプリをどのように作るかのノウハウを獲得、蓄積でき、その後あらたにWEBアプリを開発する際にも内製が期待できます。

自社でWEBアプリ開発をするデメリット

一つ目が、社内人材のスキルです。社内に相応の人材がいなければ、WEBアプリのクオリティやスケジュールが左右されてしまいます。ディレクターやエンジニアのスキルが高くない場合、希望どおりのWEBアプリが作れない可能性もあり、当初のスケジュールどおり開発が進まないリスクもあります。また、社内のマンパワーを使うため、他の業務とのバランスを取ることも重要になります。

もう一つは、WEBアプリ開発に必要なコストが莫大な点です。場合によっては、WEBサイトを作るより数倍以上のコストが掛かってしまうことも少なくありません。個人開発でもWEBアプリ開発には費用は発生しますが、企業のWEBアプリ開発は規模が大きくなりやすい分、コストも比例して増大しがちです。

WEBアプリ開発は外注したほうが良い?

WEBアプリ開発を行うには、デザインやプログラミングに関わる技術や、ITに関する知識など幅広いスキルやノウハウが必要になります。知識が全くない場合、セミナーに参加したり、参考書からプログラムのノウハウを学ぶところからスタートします。

また開発環境が整っていない場合は、機材の購入やネットワーク環境の見直しなど手間や費用が掛かることも念頭に置かなければいけません。

スキルを備えたエンジニアの方や、豊富な設備環境が揃った企業であれば、外注を行わずともWEBアプリ開発をスタートできますが、反対に、社内にWEBアプリ開発のスキルや経験をもった人がいない、開発設備に恵まれていない場合は、専門知識をもったスタッフが揃っている会社に外注する方がいいでしょう。

WEBアプリ開発を外注するときの注意点

自社でWEBアプリ開発ができない場合は外注することになりますが、どの会社でも安心して任せられる訳ではありません。良いアプリを作ってもらえる会社を見極めることが大切です。また、WEBアプリ開発に関することを全て丸投げすることも失敗に繋がります。ここでは、WEBアプリ開発を他社に依頼する場合の注意点について詳しくご紹介します。

WEBアプリの企画は自分の会社で行う

WEBアプリ開発の目的が「収益を挙げる」「企業のサービスの利用を促進させる」などの場合、具体的にどのようなWEBアプリを作れば売り上げやサービスの利用に繋がるのか考える必要があります。この企画まで開発会社に任せてしまうと、思っていたものと違うWEBアプリになってしまう可能性があります。

そのため、まずは自社でWEBアプリの企画を行うことが大切です。どのような戦略で広めるのか、ターゲット・プラットフォームの選択など、より具体的に企画していくことが必要です。

WEBアプリの内容に合わせて納期を設定する

どのようなWEBアプリを開発するのかによって、納期が大きく異なります。これまでにない画期的なアプリを開発する場合、それだけ開発に時間がかかるでしょう。簡単な設計、プログラミングで済むアプリであれば、短期間での開発も可能です。

また、そのWEBアプリをいつまでにリリースする必要があるのかを考え、逆算して納期を決めましょう。さらに、開発途中に要件を変更してしまうと、修正に追われて納期が延びてしまう可能性があります。あらかじめ決めた納期に納品されるよう、クライアント側としても協力的な姿勢をとることが大切です。

依頼内容にあったWEBアプリ開発会社を選ぶ

WEBアプリ開発を外注する際に注目するポイントは、作りたいと思っているアプリを得意分野としている会社かどうかです。会社によってゲーム系が得意、コミュニケーションツール系が得意など異なります。

得意分野ということは、そのジャンルに関する知識や技術に優れている証明になるため、信頼性の観点からも、開発したいジャンルに特化した会社を選びましょう。

複数のWEBアプリ開発会社に見積もりを依頼する

複数の会社に見積もりを依頼して、慎重に選びましょう。技術やスピードなどと料金が見合っているか確認し、よく考えることが大切です。

一度、依頼してしまうと、途中でキャンセルする際に違約金が発生する可能性があります。それによってアプリ開発の予算が削られてしまうことも考えられるため、見積もりを依頼することは絶対に行うことが必要です。

おすすめのWEBアプリ開発会社

様々な状況を加味し、やはり外注したいという方向けにおすすめのWEBアプリ開発会社をいくつかご紹介したいと思います。

外注する際は、どのようなアプリを開発するかによって、依頼する会社を決める必要があることが分かったと思います。それぞれ特化した得意分野を持っているため、その部分を参考にして外注先を選択するようにしましょう。

CLINKS株式会社

創業以来、iPhoneやAndroidをはじめとするさまざまなアプリ開発に携わってきました。これまでに300本以上の開発実績があり、アプリの専門家として、希望通りの機能を開発するだけでなく、端末やOSの操作性や使いやすさも追求した開発が得意です。

また、GPSを使ったMAP連携アプリやカメラ機能を利用したアプリ、動画配信のストアアプリ、ソーシャルゲームやニュースなど多くのジャンルにも対応しています。さらに、社内のみで利用する業務系アプリの製作も行っており、外部向けビジネスだけでなく、社内の業務効率化や費用削減といった課題を解決するアプリ開発を提供できます。

運用保守サービスも行っているため、アプリリリース後のサポートも安心して任せることができます。

株式会社キャパ

高い技術力を駆使した各種開発を得意とし、iPhoneやAndroid用アプリはもちろん、最先端のVR/ARシステムの開発や、IBM Watsonなどを使った人工知能によるシステム開発まで幅広く行っています。

その中でも、スマートフォンやタブレットなどモバイル向けのアプリサービスにおいて豊富な実績を誇り、英会話アプリや音楽ライブ、検索アプリや地域ニュースアプリなどを手がけてきました。ただ作るだけでなく、しっかりと使われるアプリの開発を心がけていて、デザイン性に優れた、ユーザーが使いやすいアプリの製作を得意としています。

ユーザーにきちんと利用されるアプリを作りたい方や、VRやAIなど先端的なテクノロジーを活かした企画を実現したいという方にはおすすめです。

株式会社DOKE

AndroidやiPhone向けアプリの開発を行っており、モバイル対応のサービスが得意としています。一番の強みは圧倒的な低価格で、社内での徹底したコスト削減によって、リーズナブルな価格での開発が可能です。低価格といっても、もちろん質にもこだわり抜き、クライアントの要望をしっかりとくみ取り、コミュニケーションを大切にしています。

これまでに、観光情報アプリや商品管理アプリ、ゲームアプリをはじめさまざまな分野の製品を開発し、高い技術とノウハウがあるため、どのようなリクエストにも応えられる対応力があります。アプリ開発の外注において、まず安さを徹底したい方、それでもクオリティを妥協したくないという方にぴったりの開発会社といえます。

ナレッジビーンズ株式会社

創業当初からWindowsアプリやLinuxOSのシステム開発などを通じて高い技術とノウハウを蓄積し、現在はスマホアプリ分野で数多くの実績を積み上げています。

企画作成やデザイン、運用までワンストップで対応できる点が強みです。バリエーション豊富な実績があり、グルメやエンタメ、ニュースやヘルスケア、ゲームやポイントシステム、さらにSNSや家電連携アプリなど様々な分野のサービスを提供しています。

アプリのリリース後のサポートも得意で、アプリの運用面だけでなく、マーケティングまで支援可能で、より多くのユーザーに使ってもらえる、高い価値を生み出すアプリ開発を検討している方にとって、頼りになる開発パートナーとなってくれます。

株式会社イークリエイト

スマホやタブレット端末向けアプリの開発や、webサイトやスマホサイトの制作を数多く手がけている会社です。

アプリは、iPhone、iPad、Androidに対応した製品を、短納期かつ低予算で提供することができるので、自社のブランディングや接客サポート、販売促進、業務効率化など多様な目的に合ったアプリをお考えの方におすすめです。

業務用アプリの受託開発も得意であるため、社内の生産性向上やプロジェクト管理、コミュニケーション活性化などのニーズにも応えることが可能です。webやスマホのサイト制作においても豊富なノウハウがあり、スマホサイトと連動したアプリの開発といったリクエストにも対応できるので、自社の既存サイトとの連携アプリを検討している方にもおすすめです。

まとめ

WEBアプリ開発をする際に必要となるアプリケーションサーバー。その仕組みや、使用するメリットも理解できたのではないでしょうか。

しかし、WEBアプリ開発には専門的な知識とスキルが必要です。開発するアプリが高度なものになればなるほど、その分野に特化したプロフェッショナルが必要になります。もし、そのような人材が社内にいない場合は、外注する方がいいかもしれませんね。

様々な角度からどのようにWEBアプリ開発を進めていけばよいかを分析し、より良い商品開発を目指してください。

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