「自社アプリで売上アップを目指したいけど、ネイティブアプリって本当に必要?」
「開発費用はいくらかかる?どれくらい時間がかかる?」
「そもそもネイティブアプリって何?」
そんな疑問をお持ちの経営者や担当者の方、必見です!
この記事では、ネイティブアプリ開発の基礎知識から、メリット・デメリット、開発のコストや最新のトレンド、さらにはSEO対策やASO対策まで、アプリ開発で成功するために必要な情報を徹底的に解説します。
「ネイティブアプリでビジネスを成功させたい!」その目標を達成するための完全ガイドとして、ぜひこの記事をご活用ください。
この記事を読んでほしい人
- 自社アプリの開発を検討している経営者や担当者の方
- ネイティブアプリとWebアプリの違いがわからない方
- アプリ開発で失敗したくない方
この記事でわかること
- ネイティブアプリ開発のメリット・デメリット
- ネイティブアプリ開発における最新トレンド
- ネイティブアプリ開発を成功させるためのSEO対策やASO対策
ネイティブアプリとは?
ネイティブアプリとは、Apple社のApp StoreやGoogle社のGoogle Playからダウンロードして利用するアプリのことです。
iPhoneやAndroidスマホをもっている人なら、毎日必ずといっていいほど今や生活から切り離せないものとなっています。
ネイティブアプリとWebアプリの違い
ネイティブアプリとWebアプリの違いは下記表のとおりです。
ネイティブアプリ | Webアプリ |
インストールが必要 | インストール不要 |
オフラインでも利用可能 | オンライン環境が必要 |
デバイスの機能を活用できる(カメラ、GPSなど) | デバイスの機能を活用できない |
プッシュ通知が可能 | プッシュ通知ができない |
動作が高速 | 動作が比較的遅い |
ネイティブアプリと混同されやすいWebアプリは、インターネットブラウザ上で動くアプリで、インストール不要で利用できるのが特徴です。
YouTubeやGmail、SkypeなどがWebアプリの代表例です。
ネイティブアプリのメリット
この章では、次の代表的なメリットについて解説します。
- 動作速度が速い
- ユーザーの離脱率が少ない
- アプリ内課金が可能
- 元々デバイスが保有する機能と連携可能
- 認知施策としての効果を期待できる
- プッシュ通知が可能
- オフラインでも利用可能
ネイティブアプリにはさまざまなメリットが存在するので参考にしてください。
動作速度が速い
ネイティブアプリは、一度インストールさえしてしまえば、通信環境が良くない場合であっても、動作速度が劇的に落ちるようなことがなく、ストレスフリーで使用することが可能です。
このようにスムーズな動作を実現していることから、ユーザーからの信頼度も高いアプリであるといえます。
ユーザーの離脱率が少ない
ネイティブアプリは、スムーズな動作やデバイスのホーム画面にアイコンが表示されることなどから、1度インストールさえしてしまえば、2回目以降のアクセス及び起動がスピーディーにできるため、ユーザーの離脱率が少ない傾向にあります。
よって、継続的に利用してもらえる可能性が高いアプリなのです。
アプリ内課金が可能
ネイティブアプリでは、あらかじめApp StoreやGoogle Playにクレジットカード情報を登録しておくだけで、アプリ内課金をとても簡単に行うことが可能です。
アプリ内課金に至るまでの工程が長かったり、面倒であったりすると課金を断念するユーザーが増えるデメリットがあるため、アプリ内課金が容易なネイティブアプリは、ユーザーにとっても非常に親切な設計であるといえます。
元々デバイスが保有する機能と連携可能
ネイティブアプリは、iPhoneやAndroid端末が元々保有しているカメラやGPS機能といった機能と容易に連携ができるというメリットがあります。
全ての機能を0から開発する手間が省かれるだけでなく、ユーザーにとっても馴染みある機能を活用できることから安心して使用してもらえるのです。
認知施策としての効果を期待できる
ネイティブアプリは、インストール時には、App StoreやGoogle Playを経由する必要がありますが、ストア内でのキーワード検索でヒットするほか、インストール後はアイコンがホーム画面に表示されるため、アプリやブランドの認知施策としての効果が期待できます。
プッシュ通知が可能
ネイティブアプリでは、プッシュ通知機能を活用することが可能です。
アプリを長期間起動していないようなユーザーに対しても、アプリの起動を促すためにさまざまな通知を行うことができるので、アクセス数を安定させられます。
ただし、あまりにもプッシュ通知の頻度が高すぎるとアプリをアンインストールされてしまうことにつながりかねないため、注意が必要です。
オフラインでも利用可能
ネイティブアプリは、一度インストールしてしまえば、インターネット環境が整っていないようなオフライン環境でも利用可能です。
オンラインゲームやリアルタイムなGPS情報を必要とする機能等でなければ、ユーザーが利用したい時に場所を問わず利用できるため非常に便利といえます。
ネイティブアプリのデメリット
ここでは、以下の代表的なデメリットについて、解説します。
- ユーザー獲得が難しい
- ダウンロードに時間がかかる
- リリース時に都度審査がある
- OSアップデートの都度、対応が必要
- 開発コストが割高
非常に便利な面が多いネイティブアプリですが、メリットだけではなく、デメリットも多数存在するので、押さえておきましょう。
ユーザー獲得が難しい
ネイティブアプリは、App StoreやGoogle Playからインストールして使用することになるため、GoogleやYahoo!といった検索エンジンからの集客が難しいというデメリットが存在します。
一般的には、App StoreやGoogle Playで検索してもらうか、広告経由でタップしてApp StoreやGoogle Playに飛んでインストールしてもらうかという方法が主となるため、ユーザー獲得には、ある程度のコストがかかってしまうからです。
特定のアプリのインストール数を向上させるために、「アプリゲームのランキング」や「おすすめアプリゲームまとめ」などのサイトで取り上げてもらってそこから流入できるよう、なるべく広告費に頼らないというマーケティングを行なっている企業もあります。
ダウンロードに時間がかかる
ネイティブアプリは、初回のダウンロード時にアプリの重さに応じてそれ相応の時間がかかってしまうというデメリットがあります。
さらに、Wi-Fi環境でなければ通信料が膨大にかかってしまったり、ユーザーのデバイスの空き容量を確保しなければならなかったりといったことも手間として捉えられてしまうこともあるので注意が必要です。
そのため、初回のダウンロードをしてもらえるか否かが最もネイティブアプリにおいてハードルが高い点であるといえます。
リリース時に審査がある
ネイティブアプリでは、iOS及びAndroidともに、App Store及びGoogle Playにアプリをリリースする際、登録料がかかるだけでなく、審査を通過しなければならないというハードルがあります。
リリースまでのスケジュールを計画的に立てておく必要があります。
OSアップデートの都度、対応が必要
iOS及びAndroidは、新機種が発売されるタイミングや定期的なバージョンアップに伴って、OSがアップデートされることがあり、アップデート前に、問題なく使用できていたアプリも、アップデート後には不具合が生じてしまうというようなことも起こりえます。
そのため、ネイティブアプリは一度リリースして終わりではなく、アップデートの都度、メンテナンスを行う手間がかかるということを覚えておきましょう。
開発コストが割高
ネイティブアプリをiOS及びAndroidのどちらにも対応させるために、同時に開発する場合でも異なるプログラミング言語を使用しなければいけないので、結果的に作業量が2倍となり、Webアプリと比較して開発コストが高くなってしまうというデメリットがあります。
開発コストを抑えてアプリを開発したいという場合、特にiOS及びAndroidに対応するネイティブアプリでなければならないという明確な理由がないのであれば、Webアプリを開発することを検討するのもおすすめです。
ネイティブアプリ開発のコツ
ここからは、ネイティブアプリ開発のコツをご紹介します。
- 明確なコンセプトとターゲットユーザーを設定する
- UI/UXデザインを心がける
- テストとフィードバックを徹底する
ネイティブアプリの開発検討をしている方は参考にしてください。
明確なコンセプトとターゲットユーザーを設定する
ネイティブアプリ開発を成功させるためには、まず明確なコンセプトとターゲットユーザーを設定することが重要です。
アプリのコンセプトが曖昧なまま開発を進めてしまうと、開発途中で方向性を見失ったり、ユーザーのニーズとずれたアプリになってしまったりする可能性があります。
たとえば、「健康管理アプリ」というコンセプトだけでは、ターゲットユーザーや機能が絞り込めません。
「20代女性向けの運動習慣改善アプリ」のように、具体的なターゲットユーザーと目的を明確にすることで、アプリの方向性を定めることができます。
UI/UXデザインを心がける
ネイティブアプリの開発において、UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインは非常に重要です。
UI/UXデザインは、ユーザーがアプリを快適に利用できるかどうかを左右する要素であり、アプリの評価や利用継続率に大きく影響します。
テストとフィードバックを徹底する
ネイティブアプリ開発において、テストとフィードバックは欠かせないプロセスです。
開発段階で徹底的にテストを行い、ユーザーからのフィードバックを収集することで、アプリの品質を向上させ、潜在的な問題を早期に発見できます。
たとえば、ベータ版を公開してユーザーに試してもらい、フィードバックを収集することで、リリース前に改善点を見つけることが可能です。
また、アプリストアのレビューを参考に、ユーザーの意見を反映したアップデートを行うことも重要です。
ネイティブアプリ開発の最新動向
この章では、ネイティブアプリ開発の最新動向をご紹介します。
- クロスプラットフォーム開発フレームワークの台頭
- AI・機械学習の活用
- 5G時代の到来とアプリ開発
最新技術を取り入れて流行に乗り遅れないようにしましょう。
クロスプラットフォーム開発フレームワークの台頭
ネイティブアプリ開発において、近年クロスプラットフォーム開発フレームワークが注目を集めています。
従来、iOSとAndroidでそれぞれ別々に開発する必要があったネイティブアプリですが、クロスプラットフォーム開発フレームワークを利用することで、1つのコードベースで両方のプラットフォームに対応したアプリを開発できるようになりました。
代表的なクロスプラットフォーム開発フレームワークとしては、FlutterやReact Nativeなどが挙げられます。
これらのフレームワークは、開発効率の向上やコスト削減に貢献し、多くの企業や開発者に採用されています。
AI・機械学習の活用
ネイティブアプリ開発において、AI(人工知能)や機械学習の活用が進んでいます。
:AIや機械学習を活用することで、アプリのパーソナライズ化やレコメンド機能の実装、チャットボットによる顧客対応など、ユーザーエクスペリエンスを向上させるさまざまな機能を実現できます。
たとえば、ECサイトのネイティブアプリでは、ユーザーの購買履歴や閲覧履歴にもとづいて、おすすめの商品を表示するレコメンド機能が実装されています。
また、金融機関のアプリでは、AIを活用したチャットボットが顧客からの問い合わせに対応しています。
5G時代の到来とアプリ開発
5Gの普及に伴い、ネイティブアプリ開発にも新たな可能性が広がっています。
5Gは、高速・大容量通信、低遅延、多数同時接続といった特徴をもち、これにより、高画質動画のストリーミングやAR/VRコンテンツの利用、リアルタイムでのデータ通信など、これまで実現が難しかった機能やサービスをアプリに組み込むことが可能です。
たとえば、5G対応のネイティブアプリでは、高画質のライブストリーミング配信や、AR技術を活用したバーチャル試着機能、リアルタイムでのマルチプレイヤーゲームなどが実現されています。
アプリのマーケティング戦略
続いて、アプリのマーケティング戦略についても見ていきましょう。
- ネイティブアプリのマーケティング戦略の重要性
- ASO(App Store Optimization)対策
- WebサイトやSNSの活用
- 広告戦略
- インフルエンサーマーケティング
- オフラインでのプロモーション
ネイティブアプリのマーケティング戦略は、アプリの成功を左右する重要な要素です。
ネイティブアプリを開発したとしても、マーケティング戦略に失敗してしまったらアプリの普及が進まない可能性があります。
ネイティブアプリのマーケティング戦略の重要性
アプリ市場は競争が激しく、ユーザーにアプリの存在を知ってもらい、ダウンロードしてもらうためには効果的なマーケティング戦略が不可欠です。
たとえば、健康管理アプリを開発したとします。
このアプリがどんなに優れた機能を持っていても、ユーザーに知られなければダウンロードされません。
適切なマーケティング戦略によって、ターゲットユーザー層にアプリの存在をアピールし、ダウンロードを促す必要があるのです。
ASO(App Store Optimization)対策
App StoreやGoogle Playストア内での検索結果で上位表示されるように対策することで、アプリの露出度を高め、ダウンロード数を増やす効果が期待できます。
アプリ名や説明文にキーワード「ネイティブアプリ」や関連性の高いキーワードを適切に含める、高品質なスクリーンショットや動画を用意する、ユーザーレビューを積極的に獲得するなどがASO対策として有効です。
WebサイトやSNSの活用
アプリの公式WebサイトやSNSアカウントを作成し、情報を発信することで、アプリの存在を広く知ってもらえます。
公式Webサイトでは、アプリの機能や特徴を紹介するだけでなく、ブログ記事やチュートリアル動画などを掲載して、ユーザーの興味を引きつけ、ダウンロードにつなげることが可能です。
SNSアカウントでは、最新情報やキャンペーン情報を発信し、ユーザーとのコミュニケーションを促進することで、エンゲージメントを高められます。
広告戦略
アプリの広告を配信することで短期間で多くのユーザーにアプリの存在をアピールでき、ターゲットユーザー層に直接アプローチしてダウンロードを促進できます。
アプリストア内での広告配信や、SNS広告、ディスプレイ広告など、さまざまな広告手法があります。
広告の種類によってターゲット層や費用対効果が異なるため、自社のアプリに合った広告戦略を検討することが重要です。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーにアプリを紹介してもらうことで、そのフォロワーにアプリの存在をアピールし、アプリの認知度や信頼性を高めることが可能です。
インフルエンサーにアプリのレビュー動画を作成してもらう、SNSでアプリを紹介してもらうなどの方法があります。
インフルエンサーのフォロワー層とアプリのターゲット層が一致している場合、高い効果が期待できます。
オフラインでのプロモーション
イベント出展やチラシ配布など、オフラインでのプロモーション活動と組み合わせることでより幅広い層にアプリの存在をアピールできます。
展示会やカンファレンスに出展し、アプリを実際に体験してもらう、店舗や街頭でチラシやノベルティを配布するなどの方法があります。
オンラインだけではリーチできない層にもアプローチできる可能性があります。
ネイティブアプリに関するよくある質問
ここからは、ネイティブアプリに関するよくある質問について、Mattockのシニアコンサルタントが回答していきます。
- Q1. ネイティブアプリとはどういうアプリですか?
- Q2. Webアプリとネイティブアプリの違いは何ですか?
- Q3. ネイティブアプリのメリット・デメリットは?
- Q4. ハイブリッドアプリとネイティブアプリの違いは何ですか?
- Q5. ネイティブアプリは手数料はかかりますか?
ネイティブアプリについての疑問が尽きない方は参考にしてください。
Q1. ネイティブアプリとはどういうアプリですか?
ネイティブアプリとは、iOSやAndroidなどの特定のOS(基本ソフト)向けに開発されたアプリのことです。
それぞれのOSに最適化されているため、動作が速く、デバイスの機能(カメラ、GPSなど)を最大限に活用できます。
Q2. Webアプリとネイティブアプリの違いは何ですか?
Webアプリはブラウザ上で動作するアプリで、インターネット環境が必要である一方、ネイティブアプリは端末にインストールして使用するため、オフラインでも利用できる点が違いです。
また、ネイティブアプリはWebアプリよりも高速で、よりリッチなユーザー体験を提供できます。
Q3. ネイティブアプリのメリット・デメリットは?
ネイティブアプリのメリット・デメリットは下記のとおりです。
<ネイティブアプリのメリット>
- 高速な動作
- デバイス機能の活用
- オフライン利用可能
- プッシュ通知が可能
- ユーザー体験の向上
<ネイティブアプリのデメリット>
- 開発コストが高い
- OSごとに開発が必要
- アプリストアの審査が必要
- アップデートの手間
Q4. ハイブリッドアプリとネイティブアプリの違いは何ですか?
ハイブリッドアプリは、Web技術(HTML、CSS、JavaScript)で開発され、ネイティブアプリのように端末にインストールして使用します。
ネイティブアプリとWebアプリの中間的な存在で、開発コストを抑えつつ、ある程度のネイティブ機能を利用可能です。
Q5. ネイティブアプリは手数料はかかりますか?
アプリをApp StoreやGoogle Playなどのアプリストアで公開する場合、プラットフォーム提供者(AppleやGoogle)に手数料を支払う必要があります。
手数料の割合はプラットフォームによって異なります。
まとめ
ネイティブアプリについて、この記事では、ネイティブアプリのメリットやデメリット、他のアプリとの違いについても解説しました。
これからアプリ開発を自社で行う、または外注したいと考えている方は、この記事を参考にネイティブアプリを開発するか否かを判断してください。
また、ネイティブアプリ以外にも、WebアプリやPWAアプリといった選択肢にも目を向け、自社の開発したいアプリに最も相応しい種類のアプリを見つけましょう。
なお、Mattockではネイティブアプリの開発についてのご相談も随時受け付けております。
お気軽にご連絡ください。